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11月半ば、紅葉前線がそろそろ平野に下りて来る季節。<br />中央線に揺られて、木々が色づく甲府盆地を訪ねました。<br /><br />旅の舞台は、勝沼~甲府。<br />峡東地域と呼ばれる、甲府盆地の東側です。<br />東京から日帰りで十分来れる距離ですが、勝沼にお洒落なペンションを見つけたので、あえて1泊して、ゆっくり過ごすことにしました。<br /><br />初日が勝沼町内散策、2日目が石和温泉経由で甲府まで、30km程のサイクリングです。<br />それでは、旅の模様をどうぞ!

紅葉のぶどう郷を訪ねて ~勝沼・石和・甲府 秋晴れの甲斐路を駆ける旅~

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2025/11/15 - 2025/11/16

674位(同エリア858件中)

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58

あおば

あおばさん

この旅行記のスケジュール

2025/11/15

この旅行記スケジュールを元に

11月半ば、紅葉前線がそろそろ平野に下りて来る季節。
中央線に揺られて、木々が色づく甲府盆地を訪ねました。

旅の舞台は、勝沼~甲府。
峡東地域と呼ばれる、甲府盆地の東側です。
東京から日帰りで十分来れる距離ですが、勝沼にお洒落なペンションを見つけたので、あえて1泊して、ゆっくり過ごすことにしました。

初日が勝沼町内散策、2日目が石和温泉経由で甲府まで、30km程のサイクリングです。
それでは、旅の模様をどうぞ!

旅行の満足度
4.5
観光
4.0
ホテル
4.0
グルメ
4.5
ショッピング
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
自転車 JR特急 JRローカル
旅行の手配内容
個別手配
  • 今回の旅のスタートは、中央線・武蔵境駅から。<br /><br />立川方面の電車に乗る前に、北口の喫茶店「芙蓉」さんでランチをいただきます。<br />クラシック音楽の流れる店内は“カフェ”じゃなくて“喫茶店”の、古き良き雰囲気。<br />ほのかにスパイシーな味付けのオムライスは、ちょっと癖になりそうでした。

    今回の旅のスタートは、中央線・武蔵境駅から。

    立川方面の電車に乗る前に、北口の喫茶店「芙蓉」さんでランチをいただきます。
    クラシック音楽の流れる店内は“カフェ”じゃなくて“喫茶店”の、古き良き雰囲気。
    ほのかにスパイシーな味付けのオムライスは、ちょっと癖になりそうでした。

  • 食後に軽やかなダージリンティーをいただいたら、中央線で西へ出発です。

    食後に軽やかなダージリンティーをいただいたら、中央線で西へ出発です。

  • 立川から特急、大月からローカル電車に乗り換えて、中央線の旅が続きます。<br />電車の窓が額縁のように、流れていく景色を切り取ります。<br /><br />この時期の中央線の車窓、本当に好きなんですよね。<br />幾つも重なった山が、赤くなったり黄色くなったり、ふっと銀杏の大木が現れたり。<br />長野まで行くと、カラマツの紅葉で山全体が金色に染まって…<br />京都も鎌倉もいいけれど、こういう景色こそ、海外のお客さんに見てほしい気がします。<br /><br />さて、そろそろ目的地の勝沼ぶどう郷駅に到着です。

    立川から特急、大月からローカル電車に乗り換えて、中央線の旅が続きます。
    電車の窓が額縁のように、流れていく景色を切り取ります。

    この時期の中央線の車窓、本当に好きなんですよね。
    幾つも重なった山が、赤くなったり黄色くなったり、ふっと銀杏の大木が現れたり。
    長野まで行くと、カラマツの紅葉で山全体が金色に染まって…
    京都も鎌倉もいいけれど、こういう景色こそ、海外のお客さんに見てほしい気がします。

    さて、そろそろ目的地の勝沼ぶどう郷駅に到着です。

  • 電車からホームに降りると、正面にこの景色。<br /><br />ぶどう畑の真ん中の駅は、東京から2時間もかからないのに、降りた瞬間から別世界です。

    電車からホームに降りると、正面にこの景色。

    ぶどう畑の真ん中の駅は、東京から2時間もかからないのに、降りた瞬間から別世界です。

    勝沼ぶどう郷駅

  • 駅の階段を下った先の、観光ぶどう園やワイナリーの案内がまた、良い味出してるなぁ。

    駅の階段を下った先の、観光ぶどう園やワイナリーの案内がまた、良い味出してるなぁ。

  • 駅を出たところのぶどう棚で、小ぶりのぶどうが出迎えてくれました。

    駅を出たところのぶどう棚で、小ぶりのぶどうが出迎えてくれました。

  • 勝沼ぶどう郷駅には国鉄時代の古いホームがあって、その跡地が公園になっています。<br />春にはこのあたり有数の、桜の名所になるそうです。<br /><br />秋風にすっかり葉を減らした桜の向こうを、松本行きの特急が駆けていきました。

    勝沼ぶどう郷駅には国鉄時代の古いホームがあって、その跡地が公園になっています。
    春にはこのあたり有数の、桜の名所になるそうです。

    秋風にすっかり葉を減らした桜の向こうを、松本行きの特急が駆けていきました。

  • 桜の紅葉も、こうやって見るといい色してますね。<br />もみじにはない哀愁があります。

    桜の紅葉も、こうやって見るといい色してますね。
    もみじにはない哀愁があります。

  • 駅前の交番も、ちょっとメルヘンな雰囲気。<br />非日常感のある景色によく馴染んでます。<br /><br />こうしている間にも、駅のロータリーにタクシーが何台もやってきては、次々にお客さんを下ろしていきます。<br />土地柄、タクシーでワイナリーを巡る方が多いんでしょうか?

    駅前の交番も、ちょっとメルヘンな雰囲気。
    非日常感のある景色によく馴染んでます。

    こうしている間にも、駅のロータリーにタクシーが何台もやってきては、次々にお客さんを下ろしていきます。
    土地柄、タクシーでワイナリーを巡る方が多いんでしょうか?

  • さて、つい前置きが長くなってしまいましたが…電車に載せてきたロードバイクに乗って、勝沼の町へ漕ぎ出しましょう。

    さて、つい前置きが長くなってしまいましたが…電車に載せてきたロードバイクに乗って、勝沼の町へ漕ぎ出しましょう。

  • 駅を出てしばらくは、長い長い下り坂。<br />左右も前も、見渡す限りぶどう畑が広がります。

    駅を出てしばらくは、長い長い下り坂。
    左右も前も、見渡す限りぶどう畑が広がります。

  • ぶどうの紅葉って、こんなに鮮やかだったんですね。<br />ここのぶどうは黄色だけど、葉っぱが赤くなった品種も見かけました。

    ぶどうの紅葉って、こんなに鮮やかだったんですね。
    ここのぶどうは黄色だけど、葉っぱが赤くなった品種も見かけました。

  • ひと月前は盛況だったろうぶどう園も、今は静かに冬の訪れを待っています。

    ひと月前は盛況だったろうぶどう園も、今は静かに冬の訪れを待っています。

  • 大きな池のある公園の周りも、ぶどう畑がいっぱい。<br />奥の斜面の方まで、ぶどうの黄葉が見えます。<br /><br />ぶどう農家って、ただでさえ上を向いての手作業が多くて大変と聞きますが、あの斜面でぶどう収穫するの、本当に骨が折れるだろうなぁ…<br /><br />でも、大変だけどその分儲かるのも確かだそうで。<br />山梨大学に通っていた友人は、毎年ぶどう農家のバイトで一儲けしたとか、しなかったとか(笑)

    大きな池のある公園の周りも、ぶどう畑がいっぱい。
    奥の斜面の方まで、ぶどうの黄葉が見えます。

    ぶどう農家って、ただでさえ上を向いての手作業が多くて大変と聞きますが、あの斜面でぶどう収穫するの、本当に骨が折れるだろうなぁ…

    でも、大変だけどその分儲かるのも確かだそうで。
    山梨大学に通っていた友人は、毎年ぶどう農家のバイトで一儲けしたとか、しなかったとか(笑)

  • 公園のあった小佐手地区から坂を駆け上がって、山の上のペンションへ向かいます。<br />たぶん、正面に見えてる集落の中に、今晩の宿があるはず。

    公園のあった小佐手地区から坂を駆け上がって、山の上のペンションへ向かいます。
    たぶん、正面に見えてる集落の中に、今晩の宿があるはず。

  • 集落に入ると、お寺の境内に鮮やかな紅葉が見えてきました。

    集落に入ると、お寺の境内に鮮やかな紅葉が見えてきました。

  • 不動明王が背負う焔のような、燃え上がる赤が見事。

    不動明王が背負う焔のような、燃え上がる赤が見事。

  • お寺の少し先に、今夜お世話になる宿がありました。<br />洋風民宿「ひとつぶの葡萄」さん。<br />ぶどう畑に囲まれた高台にある、静かなペンションです。

    お寺の少し先に、今夜お世話になる宿がありました。
    洋風民宿「ひとつぶの葡萄」さん。
    ぶどう畑に囲まれた高台にある、静かなペンションです。

    ひとつぶの葡萄 宿・ホテル

  • 優しいモスグリーンの扉の先が、今晩のお部屋です。<br /><br />ちなみにこのお宿、部屋1つずつにぶどうの品種名が付いていて…私のお部屋はワイン用の白ぶどう「甲州」でした。

    優しいモスグリーンの扉の先が、今晩のお部屋です。

    ちなみにこのお宿、部屋1つずつにぶどうの品種名が付いていて…私のお部屋はワイン用の白ぶどう「甲州」でした。

  • お部屋の中は、シングルベッドと小さな机・椅子がついた、必要最小限の構成です。<br />テレビもないし水まわりは共同だけど、そうと思って泊まればどうってことはありません。

    お部屋の中は、シングルベッドと小さな机・椅子がついた、必要最小限の構成です。
    テレビもないし水まわりは共同だけど、そうと思って泊まればどうってことはありません。

  • お隣の部屋のドアには、お洒落なピンク色のリースが。<br />お部屋は狭いけれど、こういう小物のセンスが本当に良くて、宿をあちこち見てるだけで楽しいです。

    お隣の部屋のドアには、お洒落なピンク色のリースが。
    お部屋は狭いけれど、こういう小物のセンスが本当に良くて、宿をあちこち見てるだけで楽しいです。

  • 夕食まで時間があるので、宿の外へ出てみます。<br />玄関前の小さな庭はよく手入れされていて、秋バラがちょうど見頃でした。

    夕食まで時間があるので、宿の外へ出てみます。
    玄関前の小さな庭はよく手入れされていて、秋バラがちょうど見頃でした。

  • 小粒の木の実が西日を浴びて、宝石のブローチみたい。

    小粒の木の実が西日を浴びて、宝石のブローチみたい。

  • 夕暮れのぶどう畑と、暮れなずむ甲府盆地。<br /><br />日が暮れて、だんだん風が冷たくなってきました。<br />そろそろ宿に戻って、夕食をいただくことにします。

    夕暮れのぶどう畑と、暮れなずむ甲府盆地。

    日が暮れて、だんだん風が冷たくなってきました。
    そろそろ宿に戻って、夕食をいただくことにします。

  • 天井の高い食堂へ入ると、前菜が出揃ったところでした。<br /><br />“田舎のおばあちゃん”感あふれる女将さんが、旦那さんお手製の料理を説明してくれます。<br /><br />「左のはね、海と山のカキカキグラタンよ」<br /><br /><br />・・・・・?(´・ω・`)?<br /><br /><br /><br />あの、今、なんておっしゃいました…?

    天井の高い食堂へ入ると、前菜が出揃ったところでした。

    “田舎のおばあちゃん”感あふれる女将さんが、旦那さんお手製の料理を説明してくれます。

    「左のはね、海と山のカキカキグラタンよ」


    ・・・・・?(´・ω・`)?



    あの、今、なんておっしゃいました…?

  • えっと…「牡蠣柿グラタン」ってこと・・・?!<br /><br />くり抜いた柿の真ん中に、味噌風味の牡蠣が乗っています。<br />初めて見る光景に、頭がなかなか追いつきません。<br /><br />でも実際美味しいし、牡蠣と柿と味噌が謎のハーモニーを奏でています。<br />旦那さん、これを形にするのは凄い腕だなぁ。

    えっと…「牡蠣柿グラタン」ってこと・・・?!

    くり抜いた柿の真ん中に、味噌風味の牡蠣が乗っています。
    初めて見る光景に、頭がなかなか追いつきません。

    でも実際美味しいし、牡蠣と柿と味噌が謎のハーモニーを奏でています。
    旦那さん、これを形にするのは凄い腕だなぁ。

  • メインは豚肉のソテー、ホワイトソース添え。

    メインは豚肉のソテー、ホワイトソース添え。

  • 続いて熱々のほうとうが出てきました。<br /><br />野菜…特にきのこ…が凄い量入っていて、それだけで満腹になりそうなのに、お鍋の底から幅広の麺も出てきて、もうお腹がはち切れそう…(汗

    続いて熱々のほうとうが出てきました。

    野菜…特にきのこ…が凄い量入っていて、それだけで満腹になりそうなのに、お鍋の底から幅広の麺も出てきて、もうお腹がはち切れそう…(汗

  • 食後のデザートは、濃厚なチーズケーキに、ひとつぶのシャインマスカット。<br />ぶどうのオンシーズンに来れば、ぶどうがもっと沢山出てくるのかもしれません。<br /><br /><br />食後は貸切の家族風呂で1日の汗を流したら、暖房を効かせたベッドに倒れ込んで…<br />山上のぶどう畑の夜が、音もなく更けていきます。

    食後のデザートは、濃厚なチーズケーキに、ひとつぶのシャインマスカット。
    ぶどうのオンシーズンに来れば、ぶどうがもっと沢山出てくるのかもしれません。


    食後は貸切の家族風呂で1日の汗を流したら、暖房を効かせたベッドに倒れ込んで…
    山上のぶどう畑の夜が、音もなく更けていきます。

  • 一夜明けて翌朝。<br /><br />食堂の窓から甲府盆地を見下ろすと、ほんのり水色の優しい青空が広がっていました。<br />今日の旅も快適そうです。

    一夜明けて翌朝。

    食堂の窓から甲府盆地を見下ろすと、ほんのり水色の優しい青空が広がっていました。
    今日の旅も快適そうです。

  • 朝食は、ハムエッグとサラダのプレートに、自家製ぶどうジャムの食パン。<br />ぶどうジャムが甘すぎず自然な口当たりで、とっても美味しい…!!

    朝食は、ハムエッグとサラダのプレートに、自家製ぶどうジャムの食パン。
    ぶどうジャムが甘すぎず自然な口当たりで、とっても美味しい…!!

  • 食後にストレートティーをいただいたら、荷物をまとめて宿を出発です。<br /><br /><br />今日はこれから、西に向けて坂を下って、途中石和温泉に立ち寄りながら甲府まで向かいます。<br />最終目的地は、甲府の北、戦国時代の城跡に立つ武田神社。<br />その名の通り、城の主だった武田信玄を祀る神社です。<br /><br />ここ勝沼からは約30km。<br />寄り道なしなら、自転車で2時間で着くかな。

    食後にストレートティーをいただいたら、荷物をまとめて宿を出発です。


    今日はこれから、西に向けて坂を下って、途中石和温泉に立ち寄りながら甲府まで向かいます。
    最終目的地は、甲府の北、戦国時代の城跡に立つ武田神社。
    その名の通り、城の主だった武田信玄を祀る神社です。

    ここ勝沼からは約30km。
    寄り道なしなら、自転車で2時間で着くかな。

  • 宿を出たら、ぶどう畑に囲まれたワインディングロードを下ります。<br /><br />市営の観光施設「ぶどうの丘」の側面を回り込むあたりから、あまりに勾配が急すぎて、タイヤと地面の摩擦を感じなくなって…<br />アルペンスキー・滑降の選手もかくやという爽快感でした。

    宿を出たら、ぶどう畑に囲まれたワインディングロードを下ります。

    市営の観光施設「ぶどうの丘」の側面を回り込むあたりから、あまりに勾配が急すぎて、タイヤと地面の摩擦を感じなくなって…
    アルペンスキー・滑降の選手もかくやという爽快感でした。

  • ゲレンデの勾配が尽きたあたりで、地場のドラッグストア?スーパー?に立ち寄って、飲み物を補給します。<br /><br />今回泊まったお宿は、本当に「山の上」なので、近くにスーパーやコンビニがなく、最寄りの食料品店が徒歩30分超のここになります。<br />一応、宿の前に飲み物の自販機はあるけど、車で訪れて柔軟に動けるようにした方が便利かもしれません。

    ゲレンデの勾配が尽きたあたりで、地場のドラッグストア?スーパー?に立ち寄って、飲み物を補給します。

    今回泊まったお宿は、本当に「山の上」なので、近くにスーパーやコンビニがなく、最寄りの食料品店が徒歩30分超のここになります。
    一応、宿の前に飲み物の自販機はあるけど、車で訪れて柔軟に動けるようにした方が便利かもしれません。

  • 昨晩、勝沼に来てる旨を実家に連絡したら「ほうとうセットかワインがほしい」とおねだりが来て。<br /><br />「ほな、いい物探して送るか…」ということで、旧甲州街道沿いのワイナリー・白百合醸造さんにお邪魔しました。

    昨晩、勝沼に来てる旨を実家に連絡したら「ほうとうセットかワインがほしい」とおねだりが来て。

    「ほな、いい物探して送るか…」ということで、旧甲州街道沿いのワイナリー・白百合醸造さんにお邪魔しました。

    ロリアンワイン白百合醸造(株) 専門店

  • ワイナリーの軒先を飾るのは、赤ワイン用のぶどう、マスカット・ベーリーA。<br />少しくすんだルビー色の、甲州と並ぶ日本ワインの代表品種です。<br />昨日駅で見かけたのも、この品種だったかのかな?

    ワイナリーの軒先を飾るのは、赤ワイン用のぶどう、マスカット・ベーリーA。
    少しくすんだルビー色の、甲州と並ぶ日本ワインの代表品種です。
    昨日駅で見かけたのも、この品種だったかのかな?

  • こちらの白百合醸造さんは、1938年創業の家族経営のワイナリーで、今の社長で3代目になるそう。<br /><br />ブランド名の「ロリアン」は、フランス語で「L&#39; ORIENT」、つまり東洋という意味。<br />西洋に負けないワインを作る、という意気込みからの命名だそうです。<br /><br /><br />ちょうど新酒の季節を迎えた店内は、新物のワインがずらり。<br />辛口の甲州に、甘口のベーリーAに…過年度物のお高そうな甲州もいくつか並んでいます。<br /><br />うちは家系的にお酒が強くないから、ベーリーAの方がいいかな?と思っていたら、度数8%でもっと飲みやすい「アジロン・ダック」という品種の新酒をお勧めされました。<br />勝沼でも生産量の少ない品種で、毎年売れ筋だそうです。<br /><br />後日、実家から「甘酸っぱくて香りが爽やか」「口当たりが軽くてどんどん飲める」と感想が届きました。<br />ワインは好きだけどお酒はあんまり強くない、って方にお勧めです。アジロン・ダック。

    こちらの白百合醸造さんは、1938年創業の家族経営のワイナリーで、今の社長で3代目になるそう。

    ブランド名の「ロリアン」は、フランス語で「L' ORIENT」、つまり東洋という意味。
    西洋に負けないワインを作る、という意気込みからの命名だそうです。


    ちょうど新酒の季節を迎えた店内は、新物のワインがずらり。
    辛口の甲州に、甘口のベーリーAに…過年度物のお高そうな甲州もいくつか並んでいます。

    うちは家系的にお酒が強くないから、ベーリーAの方がいいかな?と思っていたら、度数8%でもっと飲みやすい「アジロン・ダック」という品種の新酒をお勧めされました。
    勝沼でも生産量の少ない品種で、毎年売れ筋だそうです。

    後日、実家から「甘酸っぱくて香りが爽やか」「口当たりが軽くてどんどん飲める」と感想が届きました。
    ワインは好きだけどお酒はあんまり強くない、って方にお勧めです。アジロン・ダック。

  • 今回は自転車の旅だから、ワインは試飲できないけど、ぶどう3種のジュース飲み比べセットを頂きました。<br />左から、甲州、ベーリーA、コンコード(普通のぶどうジュース)です。<br /><br />驚いたのは…甲州ってジュースの時点で渋いんですね。<br />醸造で甘味が消えて”辛口”になるんだと思ってましたが、果汁の風味がコンコードとは全然違う。。。大人の味だわ、これは。

    今回は自転車の旅だから、ワインは試飲できないけど、ぶどう3種のジュース飲み比べセットを頂きました。
    左から、甲州、ベーリーA、コンコード(普通のぶどうジュース)です。

    驚いたのは…甲州ってジュースの時点で渋いんですね。
    醸造で甘味が消えて”辛口”になるんだと思ってましたが、果汁の風味がコンコードとは全然違う。。。大人の味だわ、これは。

  • 渋くてスッとする甲州の余韻を口元に感じつつ、ぶどう畑の中を西へ向かいます。<br /><br />緩やかな下り坂を軽快に走って、笛吹川の流れを越えると

    渋くてスッとする甲州の余韻を口元に感じつつ、ぶどう畑の中を西へ向かいます。

    緩やかな下り坂を軽快に走って、笛吹川の流れを越えると

  • 笛吹市の中心街・石和温泉に着きました。<br /><br />富士山が近いこともあってか、インバウンド向けの押しがなかなか強いです。<br />この看板の前とか、桜の時期には海外のお客さんが鈴なりになりそう。

    笛吹市の中心街・石和温泉に着きました。

    富士山が近いこともあってか、インバウンド向けの押しがなかなか強いです。
    この看板の前とか、桜の時期には海外のお客さんが鈴なりになりそう。

    石和温泉 温泉

  • やっぱり令和だなぁ…と思っていたら、今度は道の向こうに、昭和から時を止めたような佇まいの石和ビューホテルが現れます。<br /><br />「石和びゅーほてる」の味のあるフォントに、中央のガラス張りエレベーターに、エレベーターの上の謎のギザギザ・・・<br /><br />…こういうの、嫌いじゃないよ!

    やっぱり令和だなぁ…と思っていたら、今度は道の向こうに、昭和から時を止めたような佇まいの石和ビューホテルが現れます。

    「石和びゅーほてる」の味のあるフォントに、中央のガラス張りエレベーターに、エレベーターの上の謎のギザギザ・・・

    …こういうの、嫌いじゃないよ!

  • 温泉街に日帰り入浴を受け付けている旅館もいくつかありますが、今回はこちらの温泉銭湯「石笛の湯」さんに伺うことにしました。<br />天然温泉で1人500円。なかなかの高コスパです。<br /><br />泉質は単純温泉、誰にでも優しいお湯ですが、浴室に入った途端に硫黄の香りが鼻をついて、温泉気分を高めてくれます。<br />浴槽は中温風呂・高温風呂・超高温風呂に分かれていて、高温風呂が一番適温でした。<br />最後の仕上げで超高温風呂に浸かったら、体が芯までホカホカになりました。<br /><br /><br />甲府まではあと10キロ弱。<br />温まった体に気合を入れ直して、甲州街道を西へ向かいます。

    温泉街に日帰り入浴を受け付けている旅館もいくつかありますが、今回はこちらの温泉銭湯「石笛の湯」さんに伺うことにしました。
    天然温泉で1人500円。なかなかの高コスパです。

    泉質は単純温泉、誰にでも優しいお湯ですが、浴室に入った途端に硫黄の香りが鼻をついて、温泉気分を高めてくれます。
    浴槽は中温風呂・高温風呂・超高温風呂に分かれていて、高温風呂が一番適温でした。
    最後の仕上げで超高温風呂に浸かったら、体が芯までホカホカになりました。


    甲府まではあと10キロ弱。
    温まった体に気合を入れ直して、甲州街道を西へ向かいます。

  • 沿道のあちらこちらで、もみじやカツラの木の紅葉が目を引きます。<br /><br />写真は、前を通りかかった山梨学院大のキャンパス。<br />早くも入学試験中でした。<br />私立は国公立より入試が早いとはいえ、もうそんな時期なんですね。

    沿道のあちらこちらで、もみじやカツラの木の紅葉が目を引きます。

    写真は、前を通りかかった山梨学院大のキャンパス。
    早くも入学試験中でした。
    私立は国公立より入試が早いとはいえ、もうそんな時期なんですね。

  • 甲府市内をしばらく進んで、次の目的地・甲斐善光寺に到着しました。<br />立派な山門をくぐって、本殿へ向かいましょう。

    甲府市内をしばらく進んで、次の目的地・甲斐善光寺に到着しました。
    立派な山門をくぐって、本殿へ向かいましょう。

    甲斐善光寺 寺・神社・教会

  • 参道脇のカツラの紅葉は、染め上げたような深紅でした。

    参道脇のカツラの紅葉は、染め上げたような深紅でした。

  • 信州の善光寺に比べたらさすがに小さいけど、こちらも境内はたくさんの人で賑わっています。<br />さすがに11月にソフトクリームを食べる人はいないのか、紫の(確か焼き芋味だった)ソフトはちょっと寂しげでした。

    信州の善光寺に比べたらさすがに小さいけど、こちらも境内はたくさんの人で賑わっています。
    さすがに11月にソフトクリームを食べる人はいないのか、紫の(確か焼き芋味だった)ソフトはちょっと寂しげでした。

  • 本殿の左奥には、背の高い銀杏の木がツインタワーよろしく聳えています。<br />青空によく映えるなぁ。いい色してる。

    本殿の左奥には、背の高い銀杏の木がツインタワーよろしく聳えています。
    青空によく映えるなぁ。いい色してる。

  • 12時前になったので、甲斐善光寺から少し北に行ったところのカフェレストラン「ハーパーズミル」さんでお昼をいただくことにしました。

    12時前になったので、甲斐善光寺から少し北に行ったところのカフェレストラン「ハーパーズミル」さんでお昼をいただくことにしました。

  • シックな喫茶店風の店内は、肩の力が抜けるような、ゆったりした時間が流れています。<br /><br />オーナーさんが著名なギター職人らしく、トイレの壁紙がギターのライブの告知で埋め尽くされていて、ちょっとびっくり。<br />時々このお店でも、ライブがあるそうです。

    シックな喫茶店風の店内は、肩の力が抜けるような、ゆったりした時間が流れています。

    オーナーさんが著名なギター職人らしく、トイレの壁紙がギターのライブの告知で埋め尽くされていて、ちょっとびっくり。
    時々このお店でも、ライブがあるそうです。

  • ギターと並ぶこのお店の名物が、こちらの辛口カレー。<br />今回はビーフカレーを選びました。<br /><br />辛さも3段階から選べて、初めてなので一番下の「辛口」を選んだんですが、それでも口に運んだ後から辛みがじわじわ増してきて…自然と汗が滲みました。<br />でも、ひたすらに刺激的って訳じゃなくて、旨みの中に辛さがあるというか、全然苦痛にならない辛さなのが印象的でした。

    ギターと並ぶこのお店の名物が、こちらの辛口カレー。
    今回はビーフカレーを選びました。

    辛さも3段階から選べて、初めてなので一番下の「辛口」を選んだんですが、それでも口に運んだ後から辛みがじわじわ増してきて…自然と汗が滲みました。
    でも、ひたすらに刺激的って訳じゃなくて、旨みの中に辛さがあるというか、全然苦痛にならない辛さなのが印象的でした。

  • 食事の後は、見晴らしのいい県道を西へ。<br />長いトンネルをくぐったら、甲府の中心市街に入ります。

    食事の後は、見晴らしのいい県道を西へ。
    長いトンネルをくぐったら、甲府の中心市街に入ります。

  • 甲府駅から伸びる通りをまっすぐ駆け上がって、突き当たりの武田神社に到着です。

    甲府駅から伸びる通りをまっすぐ駆け上がって、突き当たりの武田神社に到着です。

    武田神社 寺・神社・教会

  • 城跡だからか、神社はお堀に囲われています。<br />紅葉が水面に映っていい感じ。

    城跡だからか、神社はお堀に囲われています。
    紅葉が水面に映っていい感じ。

  • 正面の橋を渡って境内へ。

    正面の橋を渡って境内へ。

  • ちょうど七五三シーズンだったため、境内はおめかしした子供たちで賑わっていました。<br />カラフルな袴や着物を着て、家族で一緒に手を合わせて。<br />甲府の子供たちは、信玄公に見守られながら大人になっていくんですね。<br />

    ちょうど七五三シーズンだったため、境内はおめかしした子供たちで賑わっていました。
    カラフルな袴や着物を着て、家族で一緒に手を合わせて。
    甲府の子供たちは、信玄公に見守られながら大人になっていくんですね。

  • 本殿の右手奥に、信玄公が使ったと伝わる井戸が残っていました。<br />籠城戦用の水の備えもバッチリだった、ってことか。

    本殿の右手奥に、信玄公が使ったと伝わる井戸が残っていました。
    籠城戦用の水の備えもバッチリだった、ってことか。

  • 参道脇のもみじは、鮮やかながら少し儚げな表情。<br />このもみじが散る頃には、もう冬の足音がはっきり聞こえていることでしょう。

    参道脇のもみじは、鮮やかながら少し儚げな表情。
    このもみじが散る頃には、もう冬の足音がはっきり聞こえていることでしょう。

  • 午後2時前、JR甲府駅に到着しました。<br />駅前広場で自転車を分解して、特急かいじ号に乗って山梨を後にします。<br /><br />ぶどうも食べられたし(1粒だったけど)、ワイナリーも行けたし温泉も入れたし、甲府周辺でやりたいことはほぼできたかな?<br />この時期は勝沼の宿も比較的取りやすそうなので、紅葉とワインを巡る旅、おすすめです。<br /><br />ここまでのご一読、ありがとうございました。<br />またいつか、旅でお会いしましょう。

    午後2時前、JR甲府駅に到着しました。
    駅前広場で自転車を分解して、特急かいじ号に乗って山梨を後にします。

    ぶどうも食べられたし(1粒だったけど)、ワイナリーも行けたし温泉も入れたし、甲府周辺でやりたいことはほぼできたかな?
    この時期は勝沼の宿も比較的取りやすそうなので、紅葉とワインを巡る旅、おすすめです。

    ここまでのご一読、ありがとうございました。
    またいつか、旅でお会いしましょう。

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