【列島巡業094】ぷらっと沼津蛇松町 [半日]

2025/11/07 - 2025/11/07

私の勤務地である沼津市は、魚市場を抱える港町ですが、かつては沼津駅から沼津港まで鉄道が通じていました。通称「蛇松線」と呼ばれる国鉄貨物線です。

今日は仕事で「蛇松線」沿線の不動産調査に出向くので、そのついでに近隣界隈の探索もしていくとします。。

エリア 沼津(静岡)

正午すぎ、沼津駅の北口にあるラーメン店を訪ねます。「ねぎや」へ。。

ココで、まずはランチを。噂の「ねぎ味噌チャーシューメン」を賞味。。

そして沼津駅の南西に位置する、白銀町へと移動。これより「蛇松線」の沿線を探訪します。。

まずはスタート地点となる「沼津通運倉庫KK」の正面入口へ。。

入口から伸びる右カーブが「蛇松線」の線路跡。荷物の積み降ろし用ホームが、今なお健在。。

そして、線路跡は南方へと続きますが、大半が遊歩道として整備済み。。

県道との交差地点には、立派な歩道橋が架けられ、かつて存在した大踏切の面影は一切ありません。。

ちなみにコチラが、大踏切のあった時代の写真。「蛇松線」最終運行日の、踏切の様子。。

さて歩道橋から、レトロな建物を見下ろします。。

コチラは現役なのでしょうか？廃墟と見粉う(みまごう) 佇まい。。

街角点描。。

この横断歩道のある地点にも、かつては踏切が存在しました。。

ちなみに「蛇松線」が廃止されたのは、1974年9月のコト。半世紀以上も前の話です。。

沿道の建屋も、半世紀以上の築年数を誇っている感じ。。

さて、沼津港にほど近い、蛇松町へと移動してきました。。

左手に連なるは、人気(ひとけ)のない 戸建物件たち。。

軒並み空き家になっていて、刻が静止しています。何とも異様なトワイライトゾーン。。

一方コチラは、清廉たる和風の旧居。。

裏手に回ると、生活感に満ち溢れた、どことなく懐かしみのある空気感。。

この辺りは、市内を流れる狩野川の河口に位置するため、近隣にはマリーナも点在します。。

その近くにある、古アパート。各戸の玄関扉が、引き戸という珍物件。。

再び「蛇松線」の線路跡たる、遊歩道に戻って来ました。。

少し進むと、レールの遺構が。。

今にも、列車がやって来そうな構図。。

沼津港に向けて、一直線に伸びていく線路ですが…

一般道との交差地点では、部分的にレールが剥がされています。。

やがて線路は、ぷつりと寸断。沼津港への入口付近で終端を迎えます。。

近くにある「蛇松広場」には、列車の車輪が保存されていました。。

さて、職場へと戻る途中で、懐かしいモノを発見。路地裏の公園で見つけたのは、今や風前の灯の「回旋塔」。。

そしてさらに、東京電力の古い看板が潜んでました。ひと昔前の東電キャラクター「ピカちゃん」を拝めるとは。何とも貴重な体験、佳き境遇でした。。

この旅行記へのコメント （2）

• 旅猫さん 2025/11/15 06:20:47

  沼津

  あるき虫さん、こんにちは。
  
  沼津は、ずっと行きたいと思っている場所です。
  とは言え、後回しにしてきたので、未だに未踏です。
  昨年と今年に計画はしたのですが、仕事の関係で行けず。。。
  拝見すると、まだ古い建物も残っているようですね。
  蛇松線なんて言うのがあったのですね。
  廃線跡と言うのは、風情があります。
  現役であれば、もっとよいのですけど。
  この冬は、何とか訪れたいものです。
  
  旅猫

  あるき虫さん からの返信 2025/11/15 07:53:39

  Re: 沼津

  旅猫さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
  
  沼津は駅周辺の寂れ具合が進行していて、ラブライブやキン肉マンミュージアムなど、アニメでの街おこしにチカラを入れているようです。沼津港も地元の水産企業が中心に観光地化を図り、その効果が出てきているようですが、昔ながらの漁港の雰囲気はすっかりなくなってしまいました。
  
  沼津も、西伊豆の入口にあたる内浦や戸田の方まで行くと、風情溢れる場所が多々ありますので、そちらの旅がてら本稿で出てきた廃線跡等に寄り道するのが、旅らしい旅になるのかもしれません。
  
  キレイな富士山と駿河湾を拝めるのは冬場です。ぜひお時間のあるときにお立ち寄り下さいませ。。
  
  あるき虫