2025/09/23 - 2025/09/23
68位(同エリア283件中)
おくぅーんさん
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いよいよ秋田温泉を巡る旅行も最終日となりました。家までの距離がかなりあるので、寄り道をする余裕はあまりありませんね。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【四日目】
昨晩は夕食をお腹いっぱいにいただき、満足感と心地よさに包まれてぐっすり眠りました。そして目が覚めると、気がつけばすでに朝食の時間となっていました。夜のごちそうを消化しきったはずで、一応お腹はリセットされた状態ではありますが、用意された朝食のボリュームには思わず目を見張ってしまいました。 -
なにしろ、ごはんに加えて米粉パンまで用意されているのです。「さすがにこれは食べすぎではないでしょうか」と心の中で突っ込みながらも、目の前のパンをひと口かじると、そのもちもちっとした食感と香ばしさに魅了されてしまいました。美味しさの前では「多すぎ」という判断もどこかへ飛んでいき、結果的には大満足で完食してしまったのです。
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朝食を終えたあとは、チェックアウトの時間ぎりぎりまで温泉に浸かって過ごしました。湯加減は文句なしに心地よく、肩までつかれば全身がふわっとほどけていくようで、いつまでも入っていたくなるほど。まさに至福のひとときでした。
しかし、そんな極楽気分に浸っていた私も、ふと我に返って大切なことを思い出しました。この温泉はかなり本格的な硫黄泉で、あの独特の香りが体にしっかり染み込んでいるのです。もし山の中でのんびりしているだけなら問題はありませんが、このあと下界に戻って日常生活に合流するとなると、ちょっと困ったことになるかもしれません。
気づいたのはまさに今。しかもすでに遅すぎるタイミングでした。とはいえもうどうしようもありません。仕方がないと半ば開き直り、「なるようになるさ」と心に言い聞かせながら、名残惜しくも宿をあとにしたのでした。 -
自宅までは、まだまだ長い道のりが続いていました。残念ながら寄り道をして観光する余裕はなかったのですが、道中でふと目に入った、なんとも不思議な名前の橋に心を惹かれ、思わず途中下車してみました。
その橋の名は「三途の川橋」です。 -
しかも、その橋の上から眺められる渓谷は「三途の川渓谷」と呼ばれているとのこと。実際に景色を眺めてみると、決して奇抜な造形や圧倒的な絶景というわけではありません。しかし、そのインパクトのある名前が放つ存在感はすさまじく、思わず足を止めてしまう人がいるのも頷ける場所でした。まさに「名前勝ち」の観光スポットといった印象です。
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その後もしばらく車を走らせていると、ちょうどお昼時となりました。車内で相談した結果、「ここまで来たら、やっぱり横手やきそばでしょ!」という意見で満場一致。そこで地元でも評判の「藤春食堂」へと向かいました。
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お店に入ってまず驚かされたのは座席です。なんと、ビール瓶のケースを積み重ねてベンチ代わりにしているのです。初めて見るスタイルに一瞬面食らいましたが、「なるほど、これなら瓶を補充するときもすぐに取り出せるわけだな」と妙に納得してしまいました。しかも意外なことに、その座り心地が思った以上に悪くないのですから不思議です。
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さらに店内を見渡すと、壁一面に芸能人のサイン色紙がずらりと飾られていました。その数たるや圧巻で、「これはもう、やきそばよりもサイン色紙が主役では?」と思ってしまうほど。とはいえ、人気店に来たからには期待は自然と高まります。
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そして、ついに運ばれてきた横手やきそば。鉄板の上で目玉焼きがちょこんと乗っているその姿は、見た瞬間に「これぞB級グルメの王道!」と叫びたくなるほどの貫禄がありました。箸を入れるとソースの香ばしい香りがふわりと広がり、口に運べばどこか懐かしく、それでいてしっかりと満足感を与えてくれる味わい。しかも気軽に楽しめる価格で、お財布にも優しいのです。
「もし近所にあったら、絶対に通ってしまうだろうな……」と本気で思いました。しかし幸か不幸か、自宅からはかなりの距離があります。その結果、私のお腹はしっかり満足し、家計は無事に安全圏を保ち、旅の思い出はさらに一つ増えることになりました。まさに三方よしのランチタイムでございました。 -
ランチを終えたところで、今回の旅行プランはすべて無事に終了となりました。あとはナビ様のありがたいご指示に従い、一路、帰路へとハンドルを切ります。
振り返ってみれば、初日はまさかの大雨に見舞われ、「この先どうなってしまうのだろう…」と心配になったものです。しかし二日目以降は天候に恵まれ、道中は順調そのもの。おかげで気持ちよく旅を続けることができました。いやはや、秋田なんて遠くてなかなか行けるものではないと思っていたのに、気がつけば今回の宿泊はすべて秋田県内という結果になったのですから不思議なものです。
これまであまり足を運んだことのない土地ばかりでしたので、行く先々で「ほほう、これは珍しい」と小さな驚きを重ねることができました。観光というものの楽しさを、改めて実感する旅となりました。
思えば先日、東北の山形を巡り、その余韻冷めやらぬうちに今度は秋田へと突入。いわば“東征ラッシュ”の真っ最中でございました。とはいえ、ここらでしばし挑戦も一旦休止か……と思いつつも、私の中で「挑戦者スピリッツ」がいつふつふつと再燃するかは、自分でも分かりません。そうした気配を見守るのもまた一興というものでしょう。
さて、その“挑戦”の行方を解説してくれるのは一体誰なのか。未来の私自身か、あるいは気まぐれな旅の神様か――そんなことを思いながら、帰り道のハンドルを握ったのでございました。
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