2024/09/03 - 2024/09/03
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piglet2017さん
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2024年度は、かつてのヴェネツィア共和国の領土を中心に、北イタリアの世界遺産を巡ってきました。
ラヴェンナの初期キリスト教建築物群を巡回します。5か所に入れる共通券を日本で購入しておきました。2か所は時間指定があり、本日宿泊のB&Bのチェックイン時間も午後の4時間限定だったので、時計を見ながら観光の合間にチェックインする必要もあり、慌ただしい午後となりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
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大司教付属博物館内にある大司教礼拝堂を見学します。ラヴェンナ司教のプライベートな祈りの場であったカトリックの小さな礼拝堂です。異端とされたアリウス派を信じていたテオドリック王の治世下、495年に建てられました。入口にはローマ皇帝の衣装を着た戦士としてのキリストが、異端の象徴のライオンと蛇を踏みつけています。イエスは、アリウス派が信じる「人の子」ではなく、万能の神様だというカトリックの教義を堂々と表現しています。アリウス派の王テオドリックは妻にカトリック教徒を迎えるなど、信仰には寛容な王だったので、ラヴェンナ司教がカトリックであっても問題視することなく、両派は共生していました。
サン アンドレア教会と博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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神の子であるイエスは、前髪ぱっつんのヘアスタイルです。
サン アンドレア教会と博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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礼拝堂に続く玄関ホールの天井のモザイクです。
サン アンドレア教会と博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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金のモザイクを背景に、いろいろな鳥が描かれています。小さなモザイクの組み合わせで表現された小鳥の瞳が印象的です。
サン アンドレア教会と博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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ここまでのラヴェンナ観光は大司教礼拝堂も含め、冷えピタが必要なほどの蒸し暑さに耐えながらの見学でした。ところが博物館の至宝となっている象牙彫刻の傑作、「マクシミアヌスの大司教座」の専用展示室だけは、エアコンが稼働していました。次に見学予定の洗礼堂の予約時間まで、エアコンの送風口で涼しい風に当たりながら待機しました。
サン アンドレア教会と博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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430年に建てられたカトリックの古い洗礼堂です。予約時間の10分前に入口付近で外観の写真を撮りながら待っていましたが、後からやってきた観光客がそのまま中に入っていったので、後に付いて入場、係員による予約時間の確認も見学時間5分の制限もありませんでした。
ネオ二アーノ洗礼堂 寺院・教会
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中には八角形のプールのような洗礼盤があり、青天井のイエスと同じように、カトリック信者が洗礼を受けることができるようになっています。
ネオ二アーノ洗礼堂 寺院・教会
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洗礼者ヨハネから、洗礼の水を授かるイエス。先ほどの大司教礼拝堂に描かれた若さあふれるイエスに比べると、こちらは妙に老けているように見えます。
ネオ二アーノ洗礼堂 寺院・教会
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ペトロとパウロを先頭に、使徒たちが行列しています。ペトロの足取りが軽やかです。
ネオ二アーノ洗礼堂 寺院・教会
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行列の最後尾の使徒は、後ろを振り返っています。その前の使徒は、正面を向いて天井から「やあ!」と挨拶しています。意外にも個性あふれる使徒たちの行列でした。
ネオ二アーノ洗礼堂 寺院・教会
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チェックインができる時間帯になったので、B&Bに向かいます。玄関ブザーを押すと女性が一人降りてきて、扉を開けてくれました。お部屋は屋根裏部屋で、リビングルームと寝室にそれぞれダイキンのエアコンがあり、涼しい部屋で少し休憩しました。
便利な立地にあるB&B by piglet2017さんM クラブ デ ラックス B&B ホテル
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先ほどのネオニアーノ洗礼堂で予約時間のチェックもしていなかったこともあり、ガッラ・プラチーディアの廟にも少し早めに行ってみると、予想通りすんなり入れ、自由に見学できました。440年に建てられた霊廟です。
ガッラ プラチーディアの廟 寺院・教会
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中に入ると正面に、十字架を担ぎ殉教へと向かう聖人の姿がありました。
ガッラ プラチーディアの廟 寺院・教会
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聖人のそばの天井は、ペルシャ絨毯のような緻密で美しいモザイクで装飾されています。東ローマ帝国はペルシャのお隣なので、ガッラが滞在していたコンスタンティノープルの宮殿はインテリアにペルシャ絨毯を採り入れていた可能性もあり、本当に絨毯の文様がヒントになったのかもしれません。「石の絨毯の邸宅」で見た床モザイクよりも、格段にレベルアップした美しさでした。
ガッラ プラチーディアの廟 寺院・教会
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入口の方を振りかえると、善き羊飼いに扮したキリストの姿がありました。「善き羊飼い」は、死後に永遠の救いを得て天国に向かうための入口を示す象徴にもなっているそうです。
ガッラ プラチーディアの廟 寺院・教会
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東西には、生命の泉の水を飲む鹿が描かれていました。東側の泉には花も咲いています。
ガッラ プラチーディアの廟 寺院・教会
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さらに視線を上げると、鍵を持ったペテロと巻物を持ったパウロの姿が見えました。真ん中には有名な水を飲む白い鳩のモザイクもあります。まるで燃えているかのようにオレンジ色に輝く小窓も美しいです。本当に天国へ行けそうな神秘的な光です。
ガッラ プラチーディアの廟 寺院・教会
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天井を見上げると紺色の星空が広がり、中央の十字架が金色に輝いています。時間を超越して神々しい光を放ち輝き続けるビザンチンのモザイク芸術のすばらしさを存分に堪能できる世界遺産でした。
ガッラ プラチーディアの廟 寺院・教会
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神秘の羊の彫刻が施された石棺は、ガッラの息子ヴァレンティニアヌス3世のものではないかと言われています。息子が帝位に就いたのは6歳の頃だったので、母親のガッラが後見役として西ローマ帝国を支配しました。しかし432年には将軍アエティウスに実権を奪われ、亡くなるまでの18年間、息子にアエティウスへの恨みを吹きこみ続けました。ラヴェンナに引きこもっているだけで皇帝としての仕事は何もしなかったヴァレンティニアヌス3世ですが、ガッラの洗脳工作は効果があったようで、454年に皇帝自らの手でアエティウスを殺害しました。蛮族の侵攻を阻止してきた軍総司令官の死により、翌年ローマはヴァンダル族によって略奪されることになります。敵を許すというキリスト教の重要な教えを実践できず、結果的に民を苦しめることになったガッラ・プラチーディアとヴァレンティニアヌス3世、本当に天国に行くことができたのでしょうか。
ガッラ プラチーディアの廟 寺院・教会
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ラヴェンナの世界遺産、最後に547年に献堂されたサン・ヴィターレ聖堂を見学しました。聖堂内には、BGMとして教会音楽が鳴り響いていました。
サン ヴィターレ教会 寺院・教会
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床モザイクには、鉢植え植物と小鳥が描かれていました。
サン ヴィターレ教会 寺院・教会
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内陣を見上げると、子羊を4人の天使が青い地球の上に立って支えています。
サン ヴィターレ教会 寺院・教会
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こちらの天使は、疲れたような顔をしています。天使の周りにいる動物たちも含め、この区画を担当した職人は、まじめなタイプの人だったようです。
サン ヴィターレ教会 寺院・教会
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対照的に、こちらの区画を担当した職人は陽気な人だったのでしょう。楽しそうに躍動する動物たちの生き生きとした表情が、とてもかわいいです。サン・ヴィターレ聖堂で私的に一押しのモザイク作品です!
サン ヴィターレ教会 寺院・教会
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青い地球に座っているイエスは、少年のような表情です。
サン ヴィターレ教会 寺院・教会
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イエスの足元には緑の楽園が広がっています。イエスの方を見上げている小鳥もいました。
サン ヴィターレ教会 寺院・教会
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内陣右側には、神に犠牲を捧げるアベルとメルキゼデクと、サンダルを脱ぐモーゼ、善き羊飼いのように羊をかわいがるモーゼのモザイクがありました。
サン ヴィターレ教会 寺院・教会
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内陣左側では、一人息子のイサクを犠牲に捧げようとするアブラハムを神の手が止めようとしています。
サン ヴィターレ教会 寺院・教会
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東ローマ皇帝ユスティニアヌス帝を描いた有名なモザイクです。コンスタンティノープルの外に出たこともないので、もちろんラヴェンナにも来たことはありません。軍事経験のないユスティニアヌス帝は、イタリアを支配している異端のアリウス派ゴート人を撲滅してカトリックの国として東西を統合するために、イタリアに軍を送りました。イタリア半島は17年間もの間、ビザンチン軍とゴート軍が戦う戦場となり、半島に住んでいたローマ人は略奪、殺戮され、農地も荒廃して餓死、病死していきました。イスラエル・ガザ地区の戦争が17年間続いたようなもので、人口も激減、まさに壊滅的な被害だったようです。ローマの水道橋も破壊され、水の供給も止まりました。ずっと、お風呂の好きな古代ローマ人はどこに消えたのだろうと思っていましたが、東ローマ帝国ユスティニアヌス帝の宗教的野望によって起きた戦争の被害者として亡くなってしまったのだと知り、愕然としました。長期の戦争が終わった後も、ビザンチン帝国からやってきた皇帝の代官が、生き残った人々にすさまじい重税を課したそうです。こうして暗黒の中世が始まることになります。
サン ヴィターレ教会 寺院・教会
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夕食は、ロマーニャ地方のソウルフード、ピアディーナを試しました。1959年創業、オレンジの木が目印のピアディーナ専門店です。
ピアディーナ デル メラランチョ 地元の料理
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豚のポルケッタのピアディーナ、夏野菜のグリルペーストのピアディーナをいただきました。注文、支払い後に、温めてくれます。
ピアディーナ デル メラランチョ 地元の料理
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手描きの花が描かれた色とりどりの椅子が並ぶ店内席です。店内のエアコンは動いていないのに窓も閉められていて暑くて味わうどころではなく、塩分きつめのパンという印象しか残りませんでした。
ピアディーナ デル メラランチョ 地元の料理
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M クラブ デ ラックス B&B
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