2025/09/22 - 2025/09/22
67位(同エリア283件中)
おくぅーんさん
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秋田秘湯を守る旅も3日目を迎えます。秋田にはいい温泉がたくさんありますね。毎日が温泉三昧で幸せだ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今日も朝から晴れていて、近場をウオーキングでもしようかなと思い外に出てみましたが、特にめぼしい観光施設もなかったので、「樅峰苑」のまわりを見て回るくらいで終わりました。
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それから朝食です。温泉の朝食は、なぜか箸が進むものですね。家ではごはんのおかわりなどしたことがないのに、3杯もしてしまいました。ごはんの友も多いからなのでしょうか。
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というわけで、登録有形文化財の宿をチェックアウトして、次の目的地に向かいます。
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次に向かうのは稲庭城です。なぜここに行こうと思ったのかと言うと、とてもシンプルで、お城自体を見たかったわけではなく――お城まで続くケーブルカーに乗ってみたかったからです。ただそれだけです。でも、こういう“乗り物体験”って旅のスパイスになるんですよね。祖谷温泉のあの急斜面を行くケーブルカーを思い出させるような、ちょっとしたワクワク感があります。
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実際に乗ってみると、ぐんぐん急勾配を登っていく感じがなかなか面白いです。数分でお城に着けるので楽ちんですし、快適です。ただし、「えっ、これお金かかるの!?」と財布のひもが固い人のために、横には坂道を自力で登るコースも用意されていました。もっとも、私は迷うことなくケーブルカー派です。だって坂道を登る気力なんて、最初からゼロですから。
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稲庭城は外観が真っ白で、新築したてという感じだった。
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稲庭城の中をひととおり見学したあとは、そのすぐそばにある「稲庭うどんの里」でランチをとることにしました。あれこれ悩みに悩んだ末、結局お城から一番近い「後分」というお店に入ってみました。店内は新しく、とても清潔感があって好印象です。
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迷わず天ぷらうどんを注文したのですが、さすが“三大うどん”の一角を担うだけあって、つるっとした喉ごしと上品な旨みがたまらなくおいしかったです。
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ふと隣のテーブルに目をやると、常連らしきお客さん同士が会話を始めました。ところがその会話、バリバリの秋田弁です。耳慣れないリズムに、思わず「えっ、これ本当に日本語?」と戸惑うほどで、ちょっとした異国に迷い込んだような新鮮な驚きでした。
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ランチの後は、近くの「小安峡」に行くことにしました。
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小安峡といえば、整備された遊歩道沿いに足元から吹き上がる湯けむりやせせらぎが特徴で、実際に見ることができてよかったです。
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湯けむりをたっぷり浴びたあとは、いよいよ本日のお宿「泥湯温泉」へ――!……と言いたいところですが、チェックインにはまだ少し早すぎました。せっかくなので時間つぶしも兼ねて、近くにある「川原毛地獄」へ寄り道することにしました。名前からして物騒なこの場所は、実は「日本三大霊地」のひとつに数えられている名所です。ちなみに残りの二つは立山と恐山で、私はすでに両方を踏破済みでございます、えへん……まあ、自慢はここまでにしておきます。川原毛地獄に足を踏み入れると、まず鼻を直撃するのが硫黄のにおいです。事前情報どおりではあるのですが、イメージしていた“ゆで卵を放置した系”の香りとは少し違います。もっとこう、鼻の奥をツンと突き刺すような鋭さで、「これ以上深呼吸したら人体に何らかのエラーが起きるんじゃないか?」と思わせる危険系の香りなのです。
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さらに目の前に広がる光景も圧巻でした。辺り一面が真っ白で、もくもくとした湯けむりと相まって、この世のものとは思えない不思議な世界です。普通に歩いているはずなのに、まるで人間界から異世界にワープしたような感覚にとらわれました。霊地と呼ばれるのも納得で、むしろ「ここ、ほんとに戻ってこられるのかな?」と一瞬不安になるほどでした。
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川原毛地獄では、もし時間も体力も十分あれば、入口からさらに奥にある滝湯まで足を伸ばすこともできたのですが、ここは無理をせず自重して、本日のお宿「泥湯温泉 奥山旅館」へ向かうことにしました。まあ、旅は焦らず、ゆったり楽しむのが一番ですからね。
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チェックインを済ませて案内された部屋は、新しくて清潔でした。しかも布団もすでに敷かれていて、まずはひと安心です。ただ、温泉成分が強いせいか、この宿の部屋にはテレビや冷蔵庫などの電化製品は一切ありません。「まあテレビがなくても、Wi-FiさえあればiPadでYouTubeを見られるし」と高をくくっていたのに、まさか部屋にいると電波がほとんど届かないとは……。ああ、なんとも切ない現代人あるあるです。がっかり感と同時に、逆に温泉に浸かってスマホを忘れろという宿からのありがたいお告げなのかも、と自分をなだめるのでした。
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ともあれ、ここまで来たらやることはひとつです!とにかく、温泉に飛び込むしかありません。まずは内湯に入り、それから続く露天風呂を楽しみます。それから道を挟んだ先にあるのが、大露天風呂です。ここが、かの有名な泥風呂になります。温泉の底はどろどろの泥で埋まっているのかと思いきや、実際には砂利がびっしり敷き詰められていて、足の裏が痛いこと痛いことです。その砂利の下に泥が隠れているそうです。
ほぼ全体が砂利敷きですが、男湯と女湯の間に立てられた衝立付近だけ、泥がむき出しになっているとのことです。そこをまさぐって泥を取り出し、体中や顔まで塗りたくる猛者もいるそうです。泥を塗るとどんな効能があるのかは不明ですが……まあ、見ているだけでもちょっと楽しそうです。 -
硫黄の香りぷんぷんの泥湯温泉をたっぷり楽しんだあとは、いよいよ旅のフィナーレ、最後の晩餐タイムです。すでにお腹は「ぐぅぅ」と鳴って、まるで法隆寺の鐘が鳴り響いたかのようです。今夜の料理もまた、テーブルいっぱいにずらりと並んで「モー無理!」って牛も言い出しそうな量です。
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でも、ここ数日で胃袋のキャパは拡張工事が進み、外見的にもお腹まわりがポンっと小太鼓みたいに仕上がってきたので、意外といけるんじゃないかと自分に言い聞かせます。これが「旅太り」なのか「旅の恵み」なのかは判断つきませんが、少なくとも料理を残すよりはずっとマシです。そう、ここはもう開き直って、“胃袋のラストスパート”に全力を尽くすしかないのです。
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そして、やっぱり旅先の夕食に欠かせないのが日本酒です。秋田といえば米どころにして酒どころですので、迷うことなく「飲み比べセット」を注文しました。ひと口含めば、まるで湯水のようにスーッと体に染みわたり、胃袋が小躍りするように喜んでいます。
料理の方も次から次へと運ばれてきて、胃袋はすでに「ギブアップ」のプラカードを掲げそうになりましたが、ここ数日で拡張工事が進んだおかげでなんとかセーフです。満腹になればなるほど、日本酒もなぜかスルスル進むのだから不思議なものです。
そして最後は――はい、恒例の「布団直行・即爆睡コース」です。旅を重ねてもこのオチだけはまったく進歩がありません。本日もめでたく終了です。
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