2025/08/28 - 2025/08/28
53位(同エリア315件中)
かっちんさん
精密測定機器の総合メーカーの「ミツトヨ」。
はじまりは昭和9年(1934)にマイクロメータの国産化からです。
川崎市の南武線溝ノ口駅近くにあるミツトヨ本社。その敷地内に会社の歴史と測定技術を知ることができる「ミツトヨ測定博物館」があります。
見学は事前予約制で、平日の午前と午後に各2時間の枠があります。
当日の見学者は私一人だけ。最初に会社の紹介映画を視聴してミツトヨの概要を確認した後、博物館内を自由に見学します。
写真撮影がOKなので、旅行記にて紹介します。
ところで会社の名前「ミツトヨ」の由来は何だと思いますか?
創業者は沼田恵範。三豊さんではなかった。。。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・ミツトヨのHP
・ミツトヨ測定博物館・マイクロメータ進化の歴史パンフレット
・アルマニア「パスの種類と使い方 ノギスが届かないときに利用」
・mitutoyo_総合カタログ(ネット版)
・川崎市「外側マイクロメータ(がいそくまいくろめーた)(3m用)(3めーとるよう)」
・ミツトヨ「ABSデジマチックキャリパ CD-AX」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自転車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
「ミツトヨ本社」
久しぶりに大きな工場を訪れます。
正面に見える建物に「ミツトヨ測定博物館」があります。
建物上部の社紋を見ると、三つの葉みたいなものが。。。 -
「ミツトヨ測定博物館」の玄関
3Fに沼田記念館、2Fに測定機器館があります。
・沼田記念館にはミツトヨの歴史と精密測定機器を展示
・測定機器館には世界の測定器を展示
収蔵物は経産省より「近代化産業遺産」として認定されています。
今回はミツトヨを知りたかったので、3Fだけ見学します。 -
イチオシ
代表的な精密測定器「ノギスとマイクロメータ」のお出迎え
物の長さや内径を挟みこんで測定するノギス。
水色のふっくらしたお腹を持つ「マイクロメータ君」は、より精密に長さを測定できます。
では、最初に会社紹介の映画を視聴。その後、博物館を見学します。 -
「蒲田工場」の建屋(1/20縮約の模型)
創業者、沼田恵範が寝食を忘れてマイクロメータの試作に没頭した最初の蒲田工場です。
蒲田工場は昭和9年(1934)に開設し、ミツトヨ創業の原点となった工場です。 -
「蒲田工場の測定室」
測定室は精密測定機器の製作には欠かせない重要な設備。
精密測定を行うためには、恒温、恒湿、無振動、空気洗浄が必要。
当時、恒温を維持するため断熱材に「もみ殻」を用い、幅30cm二重壁の間にそれを埋め込んでいました。 -
「測定室のもみ殻」(昭和11年)
もみ殻は当時の生活の知恵ですね。 -
「スピンドル測定面の直角度検査機」(昭和11年)
ストッパーに突き当て一回転させて直角度を検査する装置。
表示できる最小の量「目量(めりょう)」は、0.5㎛(マイクロメートル)。
1㎛は0.001ミリメートル。 -
「内径用パス・外径用パス」(昭和11年)
「背高のっぽの人がクレーンゲームで遊んでいる」のではありません!!
のっぽの人の足は内径用パス、クレーンゲームのつかむところは外径用パス。
ノギスだけでは測定できない場合に、内径用パス、外径用パスを利用して、その寸法を移し取りノギスで測定します。
あらゆる形状のものを測定するには、このようなパスも必要となり作られています。 -
「卓上精密ねじ切旋盤」
昭和14年より自社で製作したMS-1型。
モデルにしたのはロルヒー社(ドイツ)より輸入したスピンドルねじの荒加工用旋盤。
マイクロメーターの原理は、ねじを回転させて測定物を挟み込み、ねじの回転数を測定値にする方法です。
ねじの加工技術がマイクロメータの国有化に貢献しました。 -
「三豊(ミツトヨ)の商標の変遷」
昭和11年(1936)マイクロメータ誕生の時に考案された商標が図1。
三豊の「豊」から豊臣秀吉の千成瓢箪を連想しつくったものです。
昭和13年(1938)、図2の瓢箪のまわりに輪をつけたものに変更。輪が和に通じ、デザイン的に安定感があります
その後、昭和62年(1987)に図5の新たな商標が決定し、図2瓢箪マークは社紋として使用されています。
~なるほど。 -
「社名三豊(ミツトヨ)の由来」
人間として立派になるには、智・仁・勇の三つが揃わねばならない。
また事業として成功するには、天・地・人の三つが必要である。
天のとき、地の利、人の和を得てこそはじめて事業として成功する。
仏教がひろまるには、仏・法・僧の三宝が基本である。
これらの教えから、立派な人間が育ち、事業も繁栄し、正しい宗教もひろまって世の中が平和で、各人楽しかれと願いを込めてつけたのが「三豊(ミツトヨ)」という名称です。
~なるほど -
「マイクロメータの国産化をめざして」
創業者沼田恵範は、日本でまだ誰もやっていない事業を興せば、世のため、人のためになり、また、利益を得る過程で人に迷惑をかけることもない、と思い至った。
マイクロメータは、比較的単純な構造で、大きな資本を必要とせず町工場から始められ、将来性を見込めた。
「マイクロメータの国産化」こそ、自分のなすべき理想的事業であると思い定めたのである。
~なるほど。 -
町工場で誕生した「ミツトヨ第1号マイクロメータ」
昭和11年蒲田工場にて製作。
測定範囲:0-25mm 目量:0.01mm -
「巨大マイクロメータ」
昭和18年溝ノ口工場で製作。
測定範囲:150-175mm 目量:0.01mm
100-300mmまでのものをG型マイクロメータと呼んだ。
~確かに横にすると「G」の文字に見えます。 -
戦後「バリカン」も製作
昭和21年宇都宮工場にて製作。
戦後の苦境を乗り切るため、家庭用品の生産を始めたが大きな成果を得られず、次にバリカンの生産を開始。
昭和22年には溝ノ口工場でもバリカンを開始し、最盛時には両工場合わせて月産8,000丁に達した。
戦時中の残存材料の材質が悪く、写真のようにバリカンのフレームが折れるクレームが多発した。
~戦後の苦労がわかります。 -
「小形ノギス」
昭和27年溝ノ口工場にて製作。
小形ノギスの標準型として普及。
~学生時代、勤務先の工場で使ったことがあります。 -
イチオシ
「記念撮影スポット」
マイクロメータのフレーム(U字部分)と記念撮影。
このマイクロメータは、昭和27年7月に東京芝浦電気鶴見工場からの注文で作られたもので、当時世界最大といわれた「3m用外側マイクロメータ」です。
後ろの写真には納入先の大きな発電機ローター(回転部品)が見えます。
このローターの直径を測定するには、巨大なマイクロメータが必要だったのですね。
写真だけ眺めていると、手品のおじさんが何やら手から丸い球を次々とて出し続けてるようにも見えます。 -
「中規模のマイクロメータ」
測定範囲:500-525mm 目量:0.01mm
大きなフレームは三日月にそっくり。 -
「アーチェリー」にも進出
-
「社内アイデアコンペで生まれたアーチェリー」
テイクダウンタイプ(分解式の弓)にスタビライザー、サイトという部品を装着。 -
「アーチェリーのサイト(照準器)」
測定技術の応用ですね。 -
これは「膜厚計」
長さではなく、塗装などの厚さを測定するもの。
・磁性体上の非磁性体被膜の測定は電磁式による
・非磁性体金属上の非電導被膜の測定は渦電流の原理を利用 -
「デジマチックキャリパ 生産累計10万個達成記念品」
測定範囲:0-150mm 最小表示量:0.01mm
昭和57年に生産開始された「デジタル式ノギス」のスタンダードモデルです。
原理は電磁誘導式アブソリュートエンコーダにて位置検出しています。 -
「デジマチック外側マイクロメータ」
測定範囲:0-25mm 最小表示量:0.001mm
平成5年(1993)の製品で、愛称「デカ文字」。
今までのマイクロメータは細かい目盛りを読んでいたので、デジタル表示が「デカ文字」に見えたのでしょう。 -
「非接触三次元画像測定機」
電子回路のプリント基板をCCDカメラで映し出します。 -
新しい「コーポレート・ブランドロゴ」
一見して明るく高品位の精密測定機メーカーを連想させるデザイン。
「Mitutoyo」の「M」と「y」に含まれている右上への上昇ラインはシャープなアクセントをつくり出し、精密測定機器メーカーとしての精度の高さと技術水準を表現しています。 -
イチオシ
「管理制御用地震計」(昭和49年明石製作所にて製造)
大きな地震動を受けた時、二次災害を防ぐため自動的に模型の新幹線を停止させる説明用のシステムです。
最初に鉄道模型の赤いボタンを押して新幹線を走らせておき、左側の「管理制御用地震計」を手で揺らしてみると、地震を検知して新幹線が停車しました。 -
「地震計」
隙間のある2つの銅板が地震の揺れにより接触すると導通状態となり、地震を検知できます。
あらゆる方向の地震の揺れを検知できるように、10接点の銅板が配置されています。 -
「高精度デジマチックマイクロメータ」
平成23年(2011)に世界で初めて0.1マイクロメートル領域での測定を実現した「高精度デジマチックマイクロメータ」を商品化しました。 -
「世界初最小表示量 0.0001mm(=0.1㎛)の高精度デジマチックマイクロメータ」
ミツトヨの素晴らしい技術です。 -
イチオシ
「脳みその寸法測定」
帰りに測ってもらいました。
「1101」の単位は何だろう??
2進数の「1101」であれば、10進数にすると「13」。
脳みその長さは13cm。よくわからないけど納得しました。
これから帰るので、時計を見ると「11:01」。な~んだ、そうなのか。。。
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