穂積製糸跡

2025/04/06 - 2025/04/06

愛知県豊田市穂積町の穂積製糸跡です。

明治32年（1899年）に鈴木喜太郎氏が二本木
（現穂積町）で住宅横の畑を整地して16人同時に
操業出来る座繰り器機を導入してこの地に
製糸業を開業したそうです。
大正2年（1913年）までの最盛期には32釜、
従業員120名を超える一大工場だったそうです。

日本で製糸と言えば、群馬県の世界遺産
富岡製糸場（国宝）が超有名ですね。
探してみると私の居住区近くにも
ひっそりと過去に製糸業の歴史がありました。

きっかけは松平交流館（旧松平支所）へ寄った際に
一つのパンフレットを見つけたことでした。
穂積製糸跡保存会の関係者の方が制作されたパンフ
には写真付きで説明してあり、この目で実際に
見てみたく、訪問しました。

ちょうどソメイヨシノが満開を迎えた時期ですので、
お散歩には良かったです。

超ローカルな旅行記ですが、お許し下さい。

エリア 豊田(愛知)

• 旅行の満足度: 3.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 徒歩

国道301号線から松平橋北側の手前を
県道487を東へ進み、400ｍ程行くと
右側へ曲がる道があります。
松平やなを右手に見ながら約5分程
歩くと左手に製糸跡地が見えてきます。

穂積製糸跡の碑です。

碑の裏側に昭和41年4月 二本木の文字が見えます。
この時期に碑が建てられたと思われます。

桜の木の横に製糸跡の
説明板があります。

現存する水槽です。

レンガ造りで操業当時を
しのぶことが出来ました。

水槽を上から見ると
４つに仕切られています。

水槽中の中をよく見てみると
ゴミや落ち葉の堆積がないので
恐らく地元の方や保存会の方が
定期的に清掃活動をされていると
感じます。ありがとうございます。

製糸にはかなりの水を
必要としたそうで、
製糸跡地の南側約150ｍ程に
巴川があり、そこから
水を汲み上げていたそうです。

水槽下部に亀裂がありますが、
大切な遺構ですので、ぜひ長く
後世に残して欲しいです。

跡地奥側には29段の石階段があります。
レンガ造りの水槽と共にここで
現存する唯一の遺構となります。

当時はこの石階段を
日々、従業員の方々が忙しく
昇降されていたのでしょうね。

石階段を登りきりました。
繭保管倉庫があったと思われる
場所には現在、当時の遺構等は
何ももありません。

繭保管倉庫跡エリアから
東側を望む。

穂積製糸跡を東側へ出て、
全体を見渡しました。

当然ですが、今は静かで
ひっそりとしています。

ゆったりと時間が流れていく
この感じが大好きです。

製糸跡から約500ｍ程ほど
西へ歩いて戻ってきました。
創業時に水を水槽に汲み上げたと
言われている巴川です。

画面中央の左側が穂積製糸跡
となります。

シーズンになると鮎の友釣りを
されている方をよく見ます。

ちょうどお昼時になりましたので、
巴川に架かる松平橋を渡り、対岸を
約5分程、県道39号線を東へ歩くと
お洒落なお店が見えます。

Cafe　Eureka（ユリイカ）さんです。

モーニングとランチのみの
営業です。
（ラストオーダー 13：00）

ワッフルも美味しいと
聞きましたがまだ、チャンスが
ありません。

店内はアクアリウムもあり、
ゆったり出来ます。

座席数はテーブル席が14席で
壁側にはオーナーが収集された
絵本なども置かれています。

ランチメニュー。

魚フライにはオーナーが趣味で
釣り上げた魚が提供されることも
あるそうですよ。

本日は魚フライランチをチョイス。

注文を受けてから揚げられるので
サクサクの美味しいフライが
楽しめます。

メインの魚フライ。

エビ、イカメンチ、白身、アジでした。

食後のドリンクがセットになっています。

コーヒーカップには店名のEUREKAが。

美味しかったです。

ごちそうさまでした。

cafe　Eurekaさんからさらに西へ
約1.5ｋｍほど巴川沿いを下流の
方へ歩いて下ってきました。

港橋です。

この橋の横にちょっとした
桜並木があります。

今年も無事に桜の開花・満開を迎えれました。
一年で私が一番、ホッコリする瞬間です。

最後に巴川に架かる港橋をバックに満開を
迎えましたソメイヨシノで
この旅行記をおしまいと
させていただきます。

マニアックな旅行記を最後まで
お読みいただきまして、ありがとうございました。