2025/03/09 - 2025/03/09
13位(同エリア226件中)
SamShinobuさん
- SamShinobuさんTOP
- 旅行記132冊
- クチコミ1件
- Q&A回答1件
- 219,809アクセス
- フォロワー119人
朝の谷中銀座を散策後、朝倉彫塑館を訪ねた。午後は東京都美術館で開催されている「ミロ展」を観て、夜は銀座でジャズライブを聴いた。
-
日暮里駅
9時30分。 -
谷中銀座
初めて来た。戸越銀座育ちとしては妙な対抗心を覚える笑。 -
歴史ある街なので、建物に趣きがあって楽しい。
-
思っていたよりも短い商店街だった。
-
初音小路
朝倉彫塑館を目指して歩いていたら、小路好きにはたまらない路地を発見。 -
思わず突入したが、当然朝からやっている店はない。
-
し、しぶい!
-
朝倉彫塑館
入館料500円。 -
街中に立っている彫像で、「躍動感があってなんかいいな」とか「威厳があってカッケー」と思うと大概が朝倉文夫作だ。なんでも生涯で400点以上もの作品を作ったそうだ。リアリティに徹する作風から「東洋のロダン」とも呼ばれた彫刻家。
-
この美しい建物に入ると、いきなり天井の高さ8.5メートルのアトリエ空間が現れ、びっくりさせられる。このアトリエに展示されていた作品は「墓守り」「大隈重信像」「三相」など。
「墓守り」
1910年第4回文展で最高位である2等賞を得た。
「大隈重信像」
早稲田大学にも設置されている大隈重信像。
「三相」
上野駅構内にもある「三相」とは、「智・情・意」を表しているそうだが、それって黒田清輝の「智・感・情」を絶対意識してるよね。
室内の写真撮影に関しては、建物内に2箇所だけ撮影可の場所があった。これが面白くて、床に人がひとり立てるくらいの丸いマットがあって、そこからの撮影のみ許可されている。
(この画像はそのマットの上から撮影) -
朝倉文夫(1883年~1964年)は、東京美術学校(現東京藝術大学)を卒業すると、ここに小さなアトリエを建てた。その後度重なる増改築を経て、1935年に現在の建物が完成した。
設計は朝倉文夫が自ら担当したそうだが、細部にまで相当こだわって作っているのがよく分かる。
和洋折衷の建物に囲まれた中庭には大きな池があり、屋上庭園では野菜を栽培していた。 -
朝陽の間
-
屋上庭園
-
屋上の彫刻「砲丸」(1924)
-
蘭の間に入ろう。
-
蘭の間
もともとは蘭の栽培をしていた温室。 -
ここに朝倉が大好きな猫のブロンズが展示してあった。朝倉は多い時で19匹もの猫を飼っていたそうだ。
-
-
-
日向ぼっこしているみたい。
-
ここの天窓から屋上の彫刻「砲丸」が見える。砲丸投げの青年が谷中の町を眺めている。よく見ると左手に砲丸を持っているが、そんなところから投げたら危ないよ。
-
東京都美術館に向かって歩いていたら、狩野芳崖の墓がある長安寺があった。
-
旧吉田屋酒店
突然江戸の商家が現れて驚いた。見学できるみたいなので入ってみよう。 -
旧吉田屋酒店は1910年に建てられた商家建築。1987年にここに移築復元して、当時の店頭の姿を再現し展示している。
正面は番頭が座る帳場だ。 -
昔は、こも樽や陶製の樽に入れられた日本酒を枡などで量って販売していた。全国で唯一、伊勢神宮御料酒献上蔵の白鷹がある。
-
東京都美術館
「ミロ展」を観よう。 -
東京都美術館は昨年6月の「デ・キリコ展」以来だ。
-
東京都美術館 RESTAURANT MUSE
東京都美術館2階にあるレストラン。美術館のチケットがなくても入れる。まずは腹ごしらえをしよう。
11:30には広い店内も満席で、数名が待っていた。休日の上野公園付近は、お昼時になるとどこも混んでいてランチ難民が続出する。
MUSEは上野恩賜公園に本店を構える上野精養軒の系列店だ。並びながらメニューを見るとハヤシライスがある。そうか、精養軒と言えばハヤシライスだ。ハヤシライスは明治時代に日本で生まれた洋食。メニューには東京都の黒毛和牛「東京ビーフ」を使用と書かれている。「東京ビーフ」は年間出荷頭数が60頭しかない幻の黒毛和牛だ。さすが都立の美術館だけあって、そんなこだわりがあるのか。いや待てよ、ということは精養軒本店でも「東京ビーフ」を使っているのかな。そのあたりの話が聞きたいと思ったが、席に通されると注文は例によってタッチパネルだ。まあいいやと、東京ビーフハヤシライス(1,700円税込)をポチッとした。 -
スマホで精養軒本店のホームぺージを見ると、本店のハヤシライス(1,850円税込)はMUSEより少し高いが、特に東京ビーフ使用とは書かれていない。
ちょうど運んできてくれた店員さんに訊いてみた。
「これは精養軒のハヤシライスですか」
「はい、そうなっております」
「ということは、精養軒本店も東京ビーフを使ってるんですか」
「いえ、肉の種類は違うんです。実は値段も若干違います」
「でも東京ビーフのほうがいいですよね」
「(苦笑しながら) いえ、そこはなんとも」
なるほど、どっちがいいとは言えないようだ。
接客は卒がなくこちらの質問にも丁寧に答えてくれるが、忙しい最中にこれ以上引き止めるのは迷惑だろう。 -
実食すると、このハヤシライスの上品な旨みは半端なかった。精養軒本店のハヤシライスも気になるが、自分のバカ舌では並べて食べない限り、その違いは判らないだろうな。
エビス生ビール780円も注文したので、セットドリンクで150円引きになり、合計2,330円だった。
そうそう、なぜ精養軒と言えばハヤシライスなのかと言うと、精養軒がハヤシライスの発祥だからだ(諸説あり)。精養軒では、その昔、林さんというシェフが考案した賄いをハヤシライスと呼んでいたそうだ。余った牛肉の切れ端を使ったその料理は、たちまち評判になりお店のメニューに。他にもうちが発祥だと名乗りを上げている店があるが、現存する日本最古の西洋料理店で、明治天皇に洋食マナーを進講したほどの店なので、僕は精養軒発祥説を推したい。 -
レストランの窓外に見える上野公園の緑が目に優しい。
-
特別展コラボメニューが、いかにもミロっぽくて笑った。しかし毎回いろいろ考えるなあ。
-
東京都美術館 佐藤慶太郎記念アートラウンジ
「金持ちのままで死ぬのは不名誉な死である」
炭鉱経営で財を成した佐藤慶太郎は、1921年に東京府へ美術館建設費用として全財産の半分を寄付をした。彼のおかげで東京都美術館はできたのだ。戦前の日本には、まだまだ気骨のある金持がいたもんだ。
ここでしばし休憩。 -
佐藤慶太郎氏のブロンズ像
よく見たら、これも朝倉文夫だった。朝倉さん仕事しすぎ。 -
東京都美術館「ミロ展」
観覧料2,300円
一部作品を除いて撮影不可。
スペイン3大画家と言えば、ピカソ、ダリ、そしてミロと言われている。
生涯2000枚以上の油彩を描いたと言われているジョアン・ミロ(1893~1983年)。日本でこの規模の回顧展は60年ぶりだそうだ。初期から晩年まで、ミロの代表的な絵画、彫刻、陶芸など約100点が紹介されている。
子供の頃から絵を描くことが好きだったミロだが、17歳で親に半ば強制的に会計士の見習いとして就職させられる。嫌々仕事をしていたからかストレスで倒れてしまい、療養中に「俺は絶対画家になる!」と決意。
しかし画家として芽が出ず、貧乏生活が続く。 -
「シウラナの教会」(1917年) 油彩/カンヴァス
静岡県立美術館
(画像はポストカードより)
この鮮やかな色彩と荒々しさ、太い輪郭線、対象の歪みはもろフォービズムの影響。 -
「ヤシの木のある家」(1918年) 油彩/カンヴァス 国立ソフィア王妃芸術センター
(画像はフライヤーより)
この頃、個展を開いても1枚も売れず、ちょっと方向転換してみようかと描いた作品。フォービズム特有の荒々しい色や太い線から、急にめちゃくちゃ線の細い緻密な絵になった(細密主義の時代)。いやいや、変わりすぎでしょう、ミロちゃん。
今回の展示にはなかったが、細密主義の時代の傑作が「農園」(1922年)と言われている。ミロはこの作品を画廊に持ち込むが、どこも買ってくれない。それを借金してまで買ったのが、なんとあのヘミングウェイだった。当時、ヘミングウェイは新聞社の特派員としてパリに滞在しており、二人はボクシングジム仲間だった。まだ作家としては無名のヘミングウェイだったが、審美眼は確かだったようだ。 -
「自画像」(1919年) 油彩/カンヴァス
ピカソ美術館
(画像はフライヤーより)
ミロちゃん、七三分けとひげ剃り跡みたいな青いあごがクセ強っ!また、シャツの柄にキュビスムの影響を感じる。この絵はピカソが生涯持っていたそうだ。だからパリのピカソ美術館所蔵なのか。
ミロとピカソは若い頃スペインのカタルーニャに住んでおり、ご近所さんだった。それどころか、2人の母親同士は知り合いだったので、パリに出たミロがピカソを訪ねたのは必然と言える。
このあたりまでは、先輩画家たちの様々な画風を取り入れながら、自分のスタイルを模索している様子がうかがえる。 -
「絵画=詩(栗毛の彼女を愛する幸せ)」(1925年)
油彩/カンヴァス
ジュアン・ミロ財団
(画像はフライヤーより)
わけが分からない絵ながら、どこか幸福感や生命力を感じる。
パリに出たミロは、シュルレアリスムの画家たちと交流し、記号的な作風に変化していく。「夢の絵画」シリーズを100点以上手がけ、絵画と詩を融合させた「絵画詩」の表現を確立した。その「夢絵画シリーズ」で評判になる。
1925年、パリ・ピエール画廊で3度目のミロの個展が開かれた。過去2回とも全く売れずに失敗に終わった個展だが、今回はシュルレアリストの話題性もあって盛況だった。そしてついにミロは有名な画商と契約できる。
しかし、次第に「シュルレアリスムの考え方は好きだけど、僕、群れたくないんだ」とシュルレアリスムと距離を置くようになる。 -
「オランダの室内Ⅰ」(1928年) 油彩/カンヴァス
ニューヨーク近代美術館
(画像はフライヤーより)
1928年、ミロはオランダのアムステルダム国立美術館を訪れて、ヤン・ステーンやヘンドリック・ソルフら、17世紀のオランダ風俗画に魅せられる。
ミロは彼らの絵の絵はがきを持って帰り、それをもとに「オランダの室内」の連作を描いた。「オランダの室内」は、へンドリック・ソルフの1661年作「リュートを弾く人」が元ネタ。しかしミロは、ソルフの絵をめちゃくちゃ変形したので、言われないと分からない。 -
「星座シリーズ」3点展示されていた。
1937年パリ万博にミロの「死神」が出品される。ピカソの「ゲルニカ」と共に評判になったが、政権から問題視されて、疎開した妻の故郷であるマジョルカ島では潜伏生活を送ることになる。この時よく停電したそうで、真暗な部屋から見上げる星をモチーフに描いたのが、後にミロの最も人気となる「星座シリーズ」だ。
「明けの明星」(1940年) グアッシュ、油彩、パステル/紙 ジュアン・ミロ財団
(画像はフライヤーより) -
「カタツムリの燐光の跡に導かれた夜の人物たち」(1940年) 水彩、グアッシュ/厚い水採用網目紙 フィラデルフィア美術館
(画像はフライヤーより) -
「女と鳥」(1940年) グアッシュ、油彩/紙
ナーマド・コレクション
(画像はフライヤーより)
女性、鳥、星といったミロが生涯描くモチーフが描かれている。 -
ここからは撮影可だ。
-
-
「逃避する少女」(1967年)
着色ブロンズ
ジュアン・ミロ財団
マネキンの足でこの少女は何から逃避しようとしているのか。 -
-
「紳士、淑女」1969年
着色ブロンズ ジュアン・ミロ財団 -
「にぎやかな風景」1970年
アクリル、油彩/カンヴァス ジュアン・ミロ財団 -
自画像(1937年~1960年)
油彩、鉛筆/カンヴァス
ジュアン・ミロ財団
(画像はポストカードより)
1937年に鉛筆で描いた緻密な自画像の上に、1960年になって大胆な太い線で新しい自画像を重ねている。 -
「太陽の前の人物」(1968年) アクリル/カンヴァス
ジョアン・ミロ財団
キャプションによると、仙厓の「○△□」(まるさんかくしかく)から影響を受けたらしい。
「日本の画僧・仙厓が丸、三角、四角で宇宙を表現した作品とも関連がある。 本作にもその3つの形が見て取れる」とある。 -
ちなみに仙厓の「○△□」(まるさんかくしかく)は、これ。
仙厓義梵(せんがいぎぼん)(1750-1837)
紙本墨画・墨書
(ネットより) -
「焼かれたカンヴァス2」(1973年) アクリル/カンヴァス
ジュアン・ミロ財団 -
絵を描いたカンヴァスにガソリンを染み込ませ火をつけた。これは絵画を投機の対象とすることへの反発から制作したそうだ。
絵が全く売れなかった頃、空腹で幻覚を見るほど貧しかったミロ。90歳まで生きたミロは存命中に評価されて、あの頃見向きもされなかった作品が高値で取引されるようになった。なんだかなあという思いは少なからずあったんじゃないかな。 -
「焼かれたカンヴァス2」の裏側。
-
「花火Ⅰ 花火Ⅱ 花火Ⅲ」1974年
アクリル/カンヴァス ジュアン・ミロ財団
絵具をぶち撒けただけのように見えるが、よく見ると赤や青の絵具で加筆している。前衛的だなあ。 -
「ミロ展」のミュージアムショップ
-
東京都美術館のミュージアムショップ
-
上野公園を散策。
-
東照宮第一売店
-
こちらで一服しよう。
-
いつもながらここは落ち着く。
-
コップ酒450円
味噌おでん400円
「このお味噌が美味しいのよ」と、店のおばさんが後からティースプーンをくれた。なんと優しい心遣いだ。確かに、この味噌だけでお酒が飲める。 -
-
-
不忍池辨天堂
当初は不忍池に浮かぶ島だったので船で参詣していたが、参詣者が増えたので江戸時代に橋がかけられたそうだ。 -
常香炉
本堂にお参り前に線香を供え、煙を浴びて邪気や身体のけがれを落とす。ついでに頭がボケませんようにと真剣にお祈りした。 -
-
不忍池
-
不忍池の河津桜が満開だった。
-
桜の枝にムクドリかな?
-
銀座「月のはなれ」
-
老舗画材屋さんが営むバーだ。
-
月の井 950円
必ず注文するロックスタイルの日本酒。 -
プルドポークのホットサラダ 950円
フレッシュサラダの上にBBQソースを絡めて細かくほぐした豚肉がたっぷりと乗る。めちゃくちゃ旨いだけでなく、ボリューミーなのでとてもお得。 -
杏ちゃんのYouTubeをチャンネル登録しているが、先日この店を訪れていた。店の方にその話をすると、杏ちゃんのYouTubeを見て、来てくれるお客さんも多いそうだ。
-
-
ユーフォニアムの海野百合香さんとギターの土屋秀樹さん。
Two for the Road
Tea for Two
Someday My Prince Will Come
Moon River
等など、スタンダードナンバーをしっとりと聴かせてくれる。海野さんのユーフォはリラックスできて寛げるので、今夜もお酒が美味しくなった。 -
アナタスケッチ
絵描きさんが少し離れたところから、自由に過ごすアナタを描いてくれる。1カット1,000円から。
今日はイラストレーターの新倉サチヨさんが、若いカップルから注文を受けて20分くらいで描き上げていた。完成直前に作品を見せてもらうと、幸せそうな2人が描かれていて素敵な絵だった。新倉さんに今日「ミロ展」に行ったことをお話すると、それからしばし美術話に花が咲いた。 -
居心地が良くて飲み過ぎてしまった。
-
博多天神新橋1号店。
-
締めはいつもの豚骨らーめんだ。
-
らーめん650円。
先日500円から600円に値上げしたばかりなのに、更に上がって650円になっていた。でも客から言われることがあるのか、らーめんを注文すると「650円だけどいいですか」と訊かれた。仕方ないよね。それに、このクオリティなら650円でもめちゃくちゃ安い。
ごちそうさまでした。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
日暮里・西日暮里(東京) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
83