
2025/03/08 - 2025/03/09
430位(同エリア848件中)
なかじもさん
一泊二日とか、週末弾丸旅行とかが多いですが、それでもどこまで現地を楽しめるか。今回は東京から一番遠い県、沖縄です。
元々は沖縄市のコザに行ってみたくて企画した旅。
ついでにあちこち回ってたら、結果的に、沖縄の世界遺産のうち4か所を駆け巡る旅になってました。
一泊二日でもかなり楽しめる旅になったので、皆さんもぜひ!
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
何年かぶりの沖縄。
一泊二日しか時間がないので、東京始発の飛行機(6:25発)で向かいます。
朝4時起きやけど、飛行機で睡眠時間が取れるので、何とかなる!はず。
沖縄までは約2時間半、個人モニター付の座席やったので、映画一本観る気マンマンやったけど、爆睡してました。
(最初はそのつもりやったので、結果オーライ?)
那覇でレンタカーを借りて、まず向かったのは糸満市にある平和祈念公園。
言わずと知れた、沖縄戦の記憶と記録を残す公園です。 -
ここには以前も来たことがあるけど、今回も来た理由は、沖縄戦の戦没者が刻まれている「平和の礎」に、自分の親族の名前が刻まれていると聞いて、確認しに来ました。
親族というのは、自分の祖母が元々結婚していた人。
その人は沖縄戦で亡くなり、祖母は代わりに別の人(自分の祖父)と再婚し、父が生まれた。
そういう歴史がなければ、自分は生まれてこなかった。
父の実家にはその人の遺影が飾られていて、幼い頃は誰かわからんかったけど、色んな歴史の積み重ねで今があることを改めて思う。
祖父も元は軍人で、戦争から帰って来て、夫を亡くした祖母と結婚した。当時はそういう話が多かったと聞くけど、親族間の軋轢とか、肩身の狭い思いとか、苦労したんやろうなぁ。
自分にとっては優しいお祖父さんとお祖母さんやったけど、大変な思いをしながら、必死に生きてたんや、と今更感じる。感謝。 -
最初からしんみりした話になってしまったけど、気持ちを切り替えて次の目的地へ。
と思ったけど、朝早起きして腹が減ってきたので少し早めの昼食を。
実は沖縄はマグロがたくさん捕れるので、沖縄県産マグロのポキ丼を。
たっぷりのマグロと海ぶどうが乗ってて、お腹いっぱい。
もずくスープもいい味してる。 -
目的地は、沖縄南部のパワースポット、斎場御嶽(せーふぁうたき)。
パワースポットにはあまり興味ないけど、琉球王国最高の聖地として祀られているらしいので、どんなところか行ってみました。
入場料は300円、近くの南城市地域物産館で事前に券を買っておく必要あり。 -
入ってから知ったけど、ここ世界遺産なのね。
何年か前に、沖縄の遺跡群が認定された…とか言ってたけど、今更知りました。
そりゃまぁ、最高の聖地ならね。 -
遺跡までは、鳥や虫の鳴き声が響くジャングルみたいな通路を歩いていく。
斎場御嶽には人工的な建造物はなく、あくまで自然の中で祈りを捧げる場所みたい。 -
入り口から数分ほど歩くと、大庫理(うふぐーい)という拝所に着く。
大きな岩の塊の前に祭壇みたいな石畳があり、ここでお祈りをしていたらしい。 -
寄満(ゆいんち)。
石灰岩が浸食されたのか、洞窟の跡なのか、鍾乳石みたいなのが残っている。
ここにも石の台座みたいなのがあり、神聖な雰囲気。
上部には木と草が生い茂っていて聖地っぽさを盛り上げている。
マイナスイオンをたっぷり浴びて、浄化されたような気になる。たぶん気のせいやな。
この後、三庫理(さんぐーい)という巨石がもたれ合っている見せ場があるけど、観光客が多くていい写真が撮れず。。。
思っていた以上に見ごたえがありました。 -
次に向かったのは、中城(なかぐすく)城跡。
今でいう中城村から北中城村にかけて伸びる丘陵の崖沿いに築かれた城。
15世紀の琉球王国の武将、護佐丸(ごさまる)が手掛けたそうです。 -
入場料400円を払い、入場口から正門まで電動カートで移動。
中城城は6つの郭(くるわ)から構成されていて、それぞれに建物があったみたい。
石垣の高さは数メートルあり、結構威圧感がある。
地域の要衝として、重要な場所やったんやろうね。 -
その後、ここには村役場が置かれてたらしいけど、こんな丘の上やと、通勤する人達は大変やったのでは…と要らぬ想像をしてしまう。
-
ここまで大量の石を持ってきて積み上げるなんて、大変やったろうなぁと感心。
その分、沖縄中南部の東側が一望できて、非常に眺めは良い。 -
ラピュタを連想させる…気がする石造りのゲートと壁。
築城技術も非常に優れているそうで、日本百名城にも入っているみたい。
かのペリー提督もここを訪れて、素晴らしさを讃えたとか。 -
中城城跡のミニチュアも展示されている。
・・・あれ、パンフレットを見ていると、ここも世界遺産に登録されてるのね。
後で行こうと思っていたスポットも世界遺産に登録されているみたいで、思わずして今回の旅は世界遺産めぐりの旅になっていることが判明。
なんという後付け感・・・いや、旅の目的は多い方がいい! -
山城を歩いたので、腹が減ったという言い訳を自分にしつつ、今日の宿があるコザに向かう。
コザは沖縄市の中心地、那覇に次いで2番目に栄えている街。
米軍嘉手納基地のすぐ隣にあり、占領時代を経て、アメリカの文化が根強く残っている。
目的地はタコスの名店、チャーリー多幸寿(タコス)。
沖縄で最初のタコス屋らしい。 -
今日2回目の昼食、ビーフタコスとチキンタコス(各300円)。
具はほぼ見えんけど、ここのタコスは、皮が固くなく、モチモチ生地で温かい。
特製ソースをかけていただく。うっま! -
ここで宿にチェックイン…はせず、まだ時間があるので次の目的地へ。
目的地は山の上…遠目にも、山頂に何かあるのがわかる。 -
着いたのは、勝連(かつれん)城跡。もちろんここも世界遺産(偶然やけど)!
こちらは、ふもとの「あまわりパーク」で入場券(600円)を買い、入り口へ。
「あまわり」というのは人の名前らしい。
ここも、入口から城跡のふもとまでは、カートで連れて行ってくれる・・・はずが、自分の直前でカートが満員になり、待つのも面倒なので歩いて向かう。
距離は短いけど、坂がなかなか急です。。。 -
こちらも石を積んで石垣を作り、3つの曲輪(くるわ)で構成されている。
勝連城を支配していた阿麻和利(あまわり)は、中城城を支配していた護佐丸と敵対していて、最後は中城城を攻め落としたとか。
どちらの城も山の上にあり、互いに見える位置関係で、ライバルやったんやろうね。 -
二の曲輪には、当時の建物の石楚が残っている。
結構大きな建物が建っていたぽいね。
こちらも見応えがあり、景色も最高。
※中城城は郭(くるわ)、勝連城は曲輪(くるわ)と、同じようなものやけど使い分けている。
やはり、ライバル関係なので相手との違いをアピールしているのか(?) -
勝連城から、次の目的地・平安座(へんざ)島方面を望む。
島までは海中道路という橋で繋がってるけど、島と島をつなぐ、砂州に道路を通していて、遠くから見ると天橋立みたい。 -
平安座島に向かう海中道路の途中にあった、「くじらのしっぽ」。
元々あった岩が、波に浸食されてくびれができて、キノコみたいな形になっている。
くじらのしっぽに・・・見えるのか・・・?
ここは敢えて、沖縄のモン・サン・ミッシェルと呼ばせてもらおう。
この辺りには同じような岩がいくつもあって、海からポコポコとキノコが生えてるみたい。 -
平安座島、宮城島を経て伊計島へ。
本当は宮城島にある果報バンタ(かふうばんた)という眺めの良い場所に行きたかったけど、日が暮れてきたので、僻地マニアとしては、一番端っこにある伊計島の伊計灯台に向かう。
伊計島はサトウキビを栽培している畑が並び、人気(ひとけ)がない。
一番端っこの島、という感じ。
伊計灯台に来たものの…海が見えん。僻地マニアやっちまった… -
帰りに浜比嘉(はまひが)島にも足を延ばして、アマミチューの墓へ。
沖縄開闢(かいびゃく)の女神、アマミチューを祭る小島。 -
アマミチューの墓で出迎えてくれた猫さん。
沖縄では野良猫を何度か目にしたけど、多いのかな? -
ここにも浸食されてキノコみたいになった岩が。
浸食されやすい石灰岩ということは、沖縄がサンゴでできた島という証拠。
いつかポキっと折れると思うけど、それはまだまだ何万年も先かな。 -
アマミチューの墓。沖縄独特のお墓ぽい形をしてる。
浜比嘉島には男神のシルミチューを祀る場所もあるけど、ここで時間切れ。 -
ようやくコザに戻り、夕飯の場所を探すために街をブラつく。
午後7時くらいのコザは、まだ人が少なめ。
写真のコザミュージックタウンは、イベントがある日は盛り上がるらしいが、何もない日は閑散としてる。
昼間はエイサーらしい賑やかな音がしてたけど、夜はステージで生演奏があったりして、人も多いみたい。 -
コザのゲート通りは、日本ではないような街並み。突き当りは嘉手納基地の入り口に繋がっている。
バー、ライブハウス、衣料品、タトゥーの店などが何軒も並んでいる。
客も店員も外国人らしき人が多く、海外旅行をしているような気分。 -
店の看板も、ひとつひとつが趣向を凝らしていて、面白い。
に、しても、人通りが少ない。ここもシャッター通りになったのか?と疑うほど。
(単に時間が早いだけということが後で判明) -
コザゲート通りと、パークアベニュー通り(チャーリー多幸寿がある通り)の間にはいわゆる居酒屋や、若者向けの店も多い。
居酒屋は結構盛り上がってて、一人では入りづらかったので、色々検索した結果、どうせなら海外ぽい食事が食べられるBlue cafe Gate2へ。
ジャマイカのジャークチキンの店です。 -
階段を下りた地下は、誰もいない・・・と思ったら、店員が後ろから追いかけてきて対応してくれた。
「何時からお客さん増えるの?」と聞いたら、「11時くらいかな」と言われた。
11時かぁ…もう眠たくなる時間やな。オジサンには辛い。
注文したのは、もちろんジャークチキン。鶏もも肉をスパイスに漬けて香ばしく焼いた肉料理。
おススメされた豆ご飯をセットで注文して、薄暗い中、黙々と一人寂しく食べる。
…何か期待してた雰囲気と違う。けど、そんな遅い時間にこんなコッテリした食事は無理。
わざわざコザまで来て、歳を感じる春の夜。 -
画像はないけど、このあと、コザで50年以上やっているというスナック喫茶「プリンス」へ。
壁一面に名前の書かれた1ドル紙幣が貼られていて、戦地に向かう米兵が帰還を願って壁に貼ったらしい。
そこでおススメされた山羊汁の店「南山」でシメを。
沖縄そばに山羊肉を入れた山羊そば。たっぷりのヨモギと背油(?)が載っている。
臭みもなく、旨味だけのスープが染み渡る。
この日は昼食2回、夕食2回と食べまくりやけど、あちこち歩いて登ってカロリー消費しまくったので、チートデーに認定。 -
当初は想定していなかったけど、沖縄の世界遺産を3か所回ったので、残りはどこかを検索。
那覇の首里城(とその周辺)、今帰仁(なきじん)村の今帰仁城跡、読谷村の座喜味(ざきみ)城跡。
首里城は行ったことあるし(現在、燃えて再建中)、今帰仁村は遠いので、座喜味城跡に行って、今回は世界遺産4か所を制覇することに。
翌日朝早起きして、コザから読谷村へ。 -
座喜味城は中城城と同じく、護佐丸が築いた城。
城までは松林を抜けていく。沖縄に松林はあんまりイメージなかったけど、よく手入れされていて、朝の散歩にも気持ちいい。
こちらは城跡を見学するだけなら無料です。 -
中城城跡と同様、高い石垣を築いて外からの侵入を防ぎ、入り口を狭く絞る事で守りやすい設計になっている。規模はそんなに大きくないけど、素人が見てもよく考えられているのがわかる。
-
この先は「いっちぇならんど~」なエリア。
立入禁止も沖縄風に言うと、なんか人情味あふれる感じになるね。 -
座喜味城跡にはこんなものも。
最初何かわからんかったけど、実はサトウキビを絞る道具。昭和の中頃まで、紐を繋いだ馬が周りをグルグル回ることで、真ん中の輪の軸を回してサトウキビを絞っていたみたい。
インドでは今でも人力で絞ってたぞ! -
あとどこか、時間内に回れるとこがないか調べてると、近くに残波岬がある。昨日、泡盛「残波」を飲んだ縁もあるので、足を伸ばしてみました。
目指すは残波岬灯台。昔、ここが戦争の激戦地やったとは思えないほど、のどかで平和な空気が流れている。
いつまでもこの景色が残りますように。 -
残波岬には、繰り返し押し寄せる波がザッパ~ンと…
岬の名前はこの音からついたんでしょうかね。
違いますよね、すいません。 -
灯台の近くにある泰期像。
泰期は琉球王朝と中国の貿易で活躍した人らしい。
指先に鳩がとまってたのが個人的ツボでした。
いや~、一泊二日の割には巡った場所、食べた量ともに充実してたな。
帰りの那覇空港で、泡盛の立ち飲み屋があったので、そこで最後の沖縄充電を完了して東京へ。
帰りの飛行機も熟睡で、満足の旅でした!
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