2025/02/23 - 2025/02/23
473位(同エリア4340件中)
愛吉さん
2025年のNHK大河ドラマ”べらぼう”蔦重栄華乃夢噺、現在放映中です。
舞台は江戸吉原。
世田谷生涯大学OB会の仲間達と現地を訪ねました。
以下はその見聞録です。
表紙、たいとう大河ドラマ館 吉原風景
(写真は一部下見時のものを使用)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 私鉄
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スタートは吉原遊郭の入口大門前から。
当時遊郭への入口はここ1ヶ所のみ、大きな木戸が設けられていました。
現在は何の変哲もない通りですが、当時は遊郭街の中央を走る道路で五十間道と呼ばれ、紅灯ひしめく通りでした。
遊郭街の広さは570米×360米で、その中に最盛期には遊女屋250軒、遊女3千人が居たそうです。 -
大門をくぐる前に、遊郭街を取巻くオハグロどぶの跡を訪ねます。
現在は埋立られ道路となりました、どぶ跡ですから一段低く、石段石垣が当時の面影を残します。
遊女たちはこのどぶを越える事は出来ません。
大半の遊女は貧農から売られてきた少女達なのです。
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大門をくぐり五十間道に入ると左側に耕書堂、大河ドラマで蔦重が経営する貸本屋。
現実にも大門前のこの辺りにあったそうです。
大河ドラマ放映に合わせ、新規開店しました。 -
吉原土産を並ています。
入って見ましょう。 -
浮世絵も販売していますね。
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みやげも新しく造ったようです。
吉原も一大観光地です。 -
花魁モチーフのアルコール類もありました。
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遊郭街最奥に吉原神社。
蔦重が信心する九郎助稲荷も合祀されています。
多くの遊女が詣でた神社、今でも女性の参拝が絶えません。 -
神社扁額と鈴。
遊女達は何を祈ったのでしょう、彼女らの祈りの声が籠ります。 -
境内にはお穴様が別に祀られています。
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拝殿横には吉原大門の縮小版を再現。
当時は別世界の入口でした。 -
吉原神社の30米程先に弁財天を祀る別宮が在ります。
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色街らしい煌びやかな造り。
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ここは遊郭時代、花園池(弁天池)があった場所。
関東大震災時、遊女達が逃げ込み、約500人が亡くなりました。
解説文を読んで下さい。 -
大震災追悼記念碑、大正15年建立、合掌。
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本殿に鎮座する弁天様。
完全ヌードの弁天様として有名。 -
境内に花の吉原名残りの碑が存在します。
吉原を懐かしむ記念碑、これもありです。 -
10分程歩いて淨閑寺に到着。
吉原の投込み寺です。
ドラマの初回、蔦重を贔屓にしていた花魁朝顔が病死、裸で投げ込まれた後を追って、蔦重が浴衣を着せかけるシーンがありました。
寺の過去帳によると遊里開設の380年間に埋葬された遊女は約2万5千人、平均年齢23歳。 無常を感じます、南無阿弥陀仏。 -
門前に立つ小夜衣供養地蔵と案内板。
放火の嫌疑で火炙りとなった遊女小夜衣の供養地蔵。 -
史跡案内。
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墓地入口に建つ大夫若紫の墓。
明治期を通じ最高の大夫と言われた若紫、身請け話を全て断り、年季明けを待ちましたが、その5日前に客に斬殺されます、22才でした。
花が活けてあります、哀れを誘います。
尚遊女個人の墓が造られるのは非常に稀な事、知られているのは別寺に造られた伊達騒動の高尾大夫とこの若紫の2人だけ、2万5千分の2です。 -
新吉原総霊塔。
遊女2万5千人の慰霊塔です。
遊女は売られた身、亡くなっても遺体の引き取り手は有りません。
皆ここに投げ込まれたのです。 -
壁に嵌め込まれた花酔の句。
”生まれては苦界、死しては淨閑寺”
遊女の一生は、その通りだったと思います。
現代に入り、ここに入る人も居なくなりました。
これ以上人数は増えません。 合掌。
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永井荷風文学碑。
遊女を哀れんだ荷風がしばしば訪れました。 -
壁面には”今の世の若き人々”で始まる荷風”偏奇館吟草”の一節。
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ひまわり地蔵尊。
山谷で暮らす日雇い労務者の霊を祀る地蔵尊。
山谷は目と鼻の先、遊女に変わる無縁仏です。 -
三遊亭歌笑塚。
戦後”歌笑純情詩集”でならした落語家、人気絶頂期に交通事故で亡くなりました。 -
本庄兄弟首洗いの井戸。
父の仇、白井権八に返り討ちにあった兄弟です。
場所柄でしょうか、非業の死を遂げた人達が集まっています。 -
大門前の土手道(吉原通いの一本道)に戻って来ました。
腹が減っては戦が出来ぬ、明治初期から続く土手の伊勢屋(天ぷら屋)。
未だ11時なのにこの行列。 -
土手通りを歩き浅草に向います。
土手道には明日のジョーが立っていました。 -
浅草寺二天門に到着。
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先ずは観音堂にお参り。
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観音堂正面。
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提灯と扁額。
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スカイツリーと大河ドラマ館。
入場しましょう。 -
館内に設けられた、吉原風景。
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同上。
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吉原郭内に有った”つたや”の店先が再現されています。
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大河ドラマ館を出て伝法院通りをブラブラ。
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こちらは仲見世通り。
相変わらず人通りが多いです。 -
仲見世店先。
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雷門に到着。
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雷門正面。
遅くなりましたが昼食場所に向います。
久し振りに吉原界隈を歩き、ドラマと現実のギャップを肌で感じる一日でした。
NHKのドラマですから、やむを得ない点もありますが、矢張り影の部分にも少しは触れて欲しいです、今のままでは花の吉原で終わってしまいます。
吉原は蔦重にとっては商いの場所、主役の女性達にとってはどんな場所だったのでしょう、花酔の句を思い出します。
本日はこれで終了、御付合い有難う御座いました。
終
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この旅行記へのコメント (2)
-
- pedaruさん 2025/02/25 06:50:05
- 吉原
- 愛吉さん おはようございます。
私も3年前、吉原を自転車で回りました。同じ所を見ました。
しかし、愛吉さんの解説を聞いてから出かければよかったと思っております。
最後に愛吉さんがおっしゃるように、NHKの大河ドラマでは主人公が、吉原の繁栄を願って頑張るという大義名分に無理があります。繁盛して女郎たちが幸せにはなれません、どんな筋立てでも、この陰の部分は解決しません。
平均寿命が21・7歳という遊女を容認していた世間をどう表現するというのでしょうか?ここに目をつぶったドラマは虚しい思いがします。
pedaru
- 愛吉さん からの返信 2025/02/25 11:24:40
- Re: 吉原
- pedaruさん こんにちは。
コメント有難う御座います。
私も全く同感です。
ドラマはドラマにすぎない、矢張り現実をも直視する姿勢も見せて欲しいです。
今後の展開に期待します。
愛吉
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