晴れおじさん「真冬の愛知県でお城」を巡る

2025/02/14 - 2025/02/16

昨年１２月、山形新聞で、山形・名古屋便と名古屋市内ホテル宿泊を組み合わせた格安旅行パックの広告を見つけました。
旅行時期は２月中旬の厳寒期。これなら、避寒を兼ねて、久々に愛知県を安価で旅行することが出来るので、妻と二人での参加を申し込みました。
名古屋市には、現役時代、何度か空路で出張したことがあるけれど、ネットで調べたら、近年、名古屋城に本丸御殿が復元されたとのこと。それならと、名古屋城に岡崎城や犬山城を加えて、「真冬の愛知県でお城巡り」と洒落込むことにしました。

エリア 愛知

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー JALグループ JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: エイチ・アイ・エス

山形空港午前１０時５５分発のFDA382便は、定刻通りにテイクオフ。

僅か７５分のフライトだけど、お茶の他に「ういろう」が配られて、なかなかサービス良し。
そして、CAさんもサービス精神旺盛の模様。晴れおじさんに顔を近づけて「今日はどちらまで行かれるのですか？」
パッチリ目の典型的なCA美人に見つめられて、爺サマながら、ちょっとドキマギ。
「あ、あのう、名古屋城と、それから岡崎城とか犬山城。お城巡りをしようと思っているんです。」

CAさんによると、今日はいつもより低い高度で飛んでいるとのこと。
そのおかげで、富士山を真横から撮影することが出来ました。

晴れているので、北アルプスの景観もバッチリ。
楽しいフライトでした。

愛知県営小牧空港からはバスで移動。栄地区の中部電力ミライタワー付近で下車。

十数分歩いて、宿泊先の「トラベロッジ名古屋栄」に到着。
荷物を預けて身軽になって、観光に出発。

でも、腹が減っては戦が出来ぬ。
近くのステーキ屋さんに、「ランチ千円」の幟が立っていたので、入店。
千円のビーフステーキもあったけれど、アメリカンビーフだったので、国産合い挽き肉のハンバーグの方をオーダー。
ライスと赤だし味噌汁と共に供されました。さすが、名古屋。

写真を撮ろうとした時、カメラをリュックに入れたままホテルに預けたことに気付いて、仕方なくスマホで撮影。今日一日、スマホ撮影で通すことにします。

地下鉄で、まずは名古屋城へ。

天守閣は、改築のため立ち入り禁止になっているけれど、

今回の目的は、近年復元整備された本丸御殿。

襖に描かれた絵画は、デジタル技術を駆使した高精細な複製画で、迫力満点。

同上

同上

天井画も凄い。

欄間も、豪華絢爛。

ここは、本丸御殿で最も格式が高いという「上洛殿」。
正に「贅を究めた」という感じがしますね。

いやあー、期待以上の見応えがありました。

次は、タクシーを拾って「徳川美術館」へ。
７０代半ばと思われる運転手さんの話によると、徳川家康は三河生まれなので、尾張名古屋では、地元で生まれた織田信長や豊臣秀吉の方が人気があるとのこと。
なるほど、そういうものなのかなあ。「どうする、家康」

徳川美術館の入館料は大人1,600円。
でも、65歳以上は200円引きになると聞いて、晴れおじさんはもちろん、普段若く見られたがっている妻も、身分証明書を出して、割引チケットを購入。

内部には、尾張徳川家に伝わるお宝が展示されています。

同上

でも、一番見たかった国宝の「源氏物語絵巻」は、現在展示していないとのことで、ガッカリ。

仕方なく、源氏物語絵巻の解説動画をサラッと見て退館。

隣の「徳川園」に移動。
冬咲牡丹や、

冬囲いした蘇鉄、

有名な茶人に所縁がある灯篭などを見ながら一周して、本日の観光を終了。

夕食は、名古屋駅ビル「名古屋JRゲートタワー」12階の居酒屋で。

お通し、白菜サラダ、山芋とろろ、薬膳スープに続いて

名古屋コーチンのむね肉ともも肉、麦飯がサーブされました。

生ビールと合わせて、一人３３００円ほど。手頃な値段で名古屋グルメを味わうことが出来ました。

ホテルに戻ってチェックイン。
部屋は８階のダブルルーム。
このホテルは、リブランドオープンして年月が浅いようで、駅前から乗ったタクシーの運転手さんにホテル名を告げたら首を傾げられ、色々場所の説明をして、やっと分かってもらえました。

でも、内装や設備は真新しく、浴槽はないものの、使いやすいシャワーブースがあって、なかなか快適。

翌朝、JR名古屋駅から東海道本線で岡崎駅に行き、愛知環状鉄道に乗り換えて中岡崎駅で下車。

１０分ほど歩いて「岡崎城」に到着。

岡崎城は、徳川家康が生まれた城で、江戸時代には、「神君出生の城」として神聖視されていたとのこと。

天守閣前に建っている亀の背に載せた石碑の碑文を読んでみたら、有名な家康公の「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し………」でした。

でも、亀が登場するのは、イソップ寓話「兎と亀」でなかったかな？

天守閣の内部は資料館になっていて、鯱(しゃちほこ)や、

お城のジオラマ、

刀剣などのほか、

八丁味噌の由来を書いたパネルなども展示されていました。

最上階からの眺めは、こんな感じ。

天守閣の周囲は公園になっていて、「本多平八郎忠勝の像」や、

家康の「しかみ像」などが点在しているほか、

二の丸跡地に「三河武士のやかた家康館」が整備されていました。

展示物
家康が着用した「金陀美具足(きんだみぐそく)」(複製)

展示物
室町時代末期に製作された具足 (実物)

展示物
本多忠勝画像

展示物
家康の書簡 (実物)

NHK大河ドラマ「どうする家康」で使われた衣装も展示されていました。

公園内の売店で買った「五平餅」を食べてから、

名鉄名古屋本線で犬山市に移動。

「犬山遊園駅」で降りて、木曽川沿いの道を歩いて行くと、

国宝「犬山城」が見えて来ました。

城門を潜ると、

三層四階の天守閣の全景が視野に入ります。
比較的小ぶりながら、国宝に相応しい威厳が感じられ、土曜日とあって、登閣を待つ長い行列が出来ています。

先に御城印を買っておこうかと売店に入ったら、御城印は城外の観光案内所でしか扱っていないとのこと。そして、観光案内所は午後４時半に閉まるとのことなので、１時間くらいしか時間がない。
なので、「登閣までの待ち時間２０分」との看板を見て、御城印優先で登閣を諦めることにしました。
※犬山城天守閣には、２０年ほど前に一度登ったことがあります。

観光案内所で御城印(300円)を無事手に入れて、

城下町を散策。

この城下町を歩くのは初めてだけど、まるで埼玉県川越市のような古い家並が長く続いていて、江戸時代にタイムスリップしたような感じ。

ここから天守閣を眺めると、風格が一層引き立ちますね。

木曽川で獲れた鮎の塩焼きを売る店には行列で出来ています。

無料の休憩所があったので入ったら、お茶のほか、バームクーヘンの試食サービス有り。犬山市は観光客の「おもてなし」が手厚いんですね。

再び名鉄名古屋本線に乗って名古屋駅に戻り、

「うまいもん通り」の活魚料理店に入店。

「ちょいのみセット」で、歩き疲れを癒してからホテルに戻りました。

翌日、県営小牧空港午前１１時１０分発のFDA383便に搭乗して、帰宅。
天気にも恵まれて、充実した２泊３日の旅になりました。

完

この旅行記へのコメント （4）

• yamayuri2001さん 2025/02/28 10:30:04

  城巡り

  晴れおじさん、こんにちは。
  時期を外せば、この地方にも雪が降ったでしょうに、
  ちょうど良い晴れの時期だったんですね。
  あっぱれのお城巡りの旅程。
  私もこの旅程を真似して、行ってみたいなと思いました。
  名古屋城は、改修されてから行った事がないのです。
  犬山城は、やっぱり国宝なだけに、混んでいるんですね。
  でも、あの街並みも、心に沁みる街並みですね。
  富士山の横を飛ぶフライトなんて、一度もしたことがありません。
  FDAって、サービス満点の航空会社なんですね。
  yamayuri2001

  アジア好きの晴れおじさんさん からの返信 2025/02/28 14:26:41

  Re: 城巡り

  yamayuri2001さん、コメントありがとうございます。
  
  久しぶりの名古屋、久しぶりのフライトでしたが、天気に恵まれて満足の二泊三日でした。
  
  FDA (フジ ドリーム エアラインズ) は今年就航１５周年ということなので、
  私は初めての搭乗だったのかも知れませんが、山々の美景を楽しめて、まるで遊覧飛行のようでした。山形空港からは札幌便も飛んでいるので、夏場にまた搭乗することも有りかなと思っています。
  
  これからも、お互い「旅運長久」でありますように！
  
  P.S.　マニラはいかがでしたか？　旅行記の御投稿を楽しみにしております。
  
  アジア好きの晴れおじさんより

• りーこさん 2025/02/18 16:35:05

  愛知へようこそ！

  アジア好きの晴れおじさん、ようこそ愛知へ(⁠ ⁠╹⁠▽⁠╹⁠ ⁠)
  ちょうど寒波と寒波の間の暖かい時で、まさに「晴れおじさん」ですね。
  
  フライトがいつもより低空なんて、羨ましすぎる(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)
  
  旅行記を拝見するとかなりハードな行程で、すぐに車移動してしまう私としては尊敬しかありません。
  美味しいものにも出会えたようですね。
  まだまだ（味噌文化の)美味しいもの、たくさんあります。夏以外にまたいらしてくださいね。

  アジア好きの晴れおじさんさん からの返信 2025/02/18 17:09:20

  Re: 愛知へようこそ！

  りーこさん、コメントありがとうございます。
  
  今回は、天候に恵まれて幸運でした。晴れおじさんの面目躍如と言いたいところですが、妻は「私が晴れ女なのよ！」と言って、亭主の功績を認めてくれません。
  
  プランを考えた時は、そんなにハードとは思わなかったのですが、２日目に岡崎城を訪れた時は、脚の疲れを感じ、プランに入れていた「カネキュー八丁味噌」の見学をパスしてしまいました。
  次回は是非リベンジして、八丁味噌を存分に味わって見たいと思っています。
  
  久しぶりに訪れた名古屋市は、山形県民の私にとって、やはり大都会でしたが、道行く人の歩く速度も、東京のような競歩レベルではなく、比較的穏やかな雰囲気で好感を持ちました。とても暮らし良い街ですね。
  
  では、また。
  
  アジア好きの晴れおじさんより