2018/12/28 - 2018/12/30
278位(同エリア376件中)
TATAさん
こちらも英国滞在時の旅行記です。ハンガリーで味を占めて多少の国なら一人で楽しめるなと。
英国に一人でいるわけだし、一人だからいけるかなってどこだろうと考えて一番最初に頭に浮かんだのがアルバニア。
たしか中学生の時、社会の授業で「鎖国の国」と習った。そんな国あるのか、あっていいのか。あまりにも強烈な印象のみが残った。それから30年余り、さすがに鎖国ではないけど、どんな国?確かネズミ講がニュースになってたよなと。行けるなら行っておきたい。だって今行かなきゃ一生行かないはずだし。
「地球の歩き方」には「欧州最後の秘境」と紹介されているぞ、そりゃすごいな。職場では「アルバニアに何があるんですか」と言われつつ。まあそれを見つけるために行くのです、はい。
たまにはこんな動機で行く旅行があってもいいよなあと。
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今回は初めてガトウィック空港から出発。航空会社も英国航空だ、LCCじゃないぞ。満席、11時10分発、首都ティラナ到着は15時過ぎ。ほぼ定刻通り。入国審査も待ち時間なし。でもあれ?パスポートにスタンプ押していない、どうして?
ATMで12,000レク(12,000円)おろして、空港ビルを出るとすぐにバス乗り場が目の前に。タクシーの運転手が声をかけてくるが、いらなーい、というとしつこくは言ってこない。バスの運転手に金額を聞くと、たどたどしい英語で250レク。随分安いのね。何時に出るのと聞いたら、「クアトロ」と、あれ?そこはフランス語なんだ。4時丁度にバスは出発。 -
市内までは渋滞もあってほぼ一時間かかる。既に日暮れ前。グーグルマップで大体の場所はわかるけど、ホテルまではまだ少し距離がある感じ。下車して10分ほどスカンデルベグ広場を突っ切って歩く。光る遊具とアルバニアの英雄であるスカンデルベグの銅像を横目にてくてくと。
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こっちがアルバニアの英雄、スカンデルベグの像ですね。
スカンデルベグ像 モニュメント・記念碑
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今日の宿泊先に無事到着、Sky2ホテル。小さいホテルね、2泊で8,000レクです。まあやっぱり安いよね。
ご飯食べるとこ探して歩くと、イタリアンの店ばかり。そうか、地理的にはイタリアの向かい側だもんね。でもわざわざイタリアンを選ばなくてもなと地元料理っぽいレストランを選ぶ。風除けはあるけど屋外のレストランです。足元確りと寒いです。吐く息は真っ白。 -
寒い夜には温かいスープだな、ということで頼んだのはまずはブロッコリーのポタージュと豚肉のトマトチーズ煮、うん、トルコとイタリア料理の中間だな。これが人生初のアルバニアンキュイジーヌでした。
その後スーパーで食べ物を適当に買ってホテルに戻り就寝。ちなみにこの日のホテル宿泊者は自分を入れて2人だけだと。フロントのお姉さんは「日本人なの?何しに来たの?こんなオフシーズンに」とご挨拶な言葉をかけてくる。 -
2日目、本日は世界遺産べラットにデイトリップだ。オフシーズンのため団体ツアーはなく、一対一のプライベートツアーで150ユーロ、我ながら頑張りました。でも一生来ないだろうしと言い聞かせて。
さて、今朝は少し早起きをした。まだ寒い中、朝ごはんを調達。近所のパン屋さんでクレープを購入。 -
ホウレンソウ入りのクレープ30レク(30円!)。うん、日本円と等価の通貨って初めて。計算楽で嬉しい。あ、これおいしい。
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8時半フロント前集合だったけど、まあ早めに行ったほうがいいかと5分前に行くと、既にガイドのブドーさんが来ていた。今日はよろしくお願いしますとご挨拶。
ここからべラットまでは車で二時間ほどかかるとのこと。道中、アルバニアの歴史について説明を受ける。元々バルカン半島で勢力を有していたブルガリアやセルビアの支配を受けながら、15世紀からは一貫してオスマントルコの支配下に。第一次大戦後、オスマントルコの衰退に伴い独立を達成したが、第二次大戦前にはイタリアとドイツの支配を受けて、戦後はスターリン主義を目指すホッジャ政権による独裁的な共産主義国家に。ただ、このスターリン主義への傾倒が行き過ぎて隣国ユーゴスラビアと仲違い、更にソ連とも袂を分かつ結果となり、その後中国に接近するも、開放路線に向かった中国とも仲違い。その結果、付き合う相手がいなくなり「鎖国」することに。
うーん、世界にはいろんな国があるのね。更に民主化後はネズミ講で経済が破綻、英語でピラミッドスキームというらしい。すごい国だ。日本人では到底想像のできない凄まじい歴史だ。
あと、ブドーさんは僕が日本人と知って日本のことをめちゃくちゃ勉強してきている。すごい、ほんとにすごい。素直に感心する。自分の名前にちなんで「武道」のことをしゃべったり、仏教のマントラについて話したり。英語も独力で猛勉強してたらしいし、こちらがアルバニア作家であるイスマイル・カダレの「夢宮殿」を読んでいると言えば、村上春樹のことを聞いてくるし。うーん、すさまじいプロ意識だよね。 -
さてお喋りに興じているとべラット到着。まずは歴史博物館。14世紀のイコンが飾られているキリスト教会。
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別角度から
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なぜか日本語の説明があったりして驚き。
で、日本人どのくらいここに観光に来るのと聞けば、ブドーさんによれば、何人かのグループでバルカン半島一周してくる人はたまにいるけどアルバニアだけに一人で来るのはお前が初めてだ。何しにきたんだ、とまたこの手の発言を聞くことに。うーん。 -
博物館の中。見応えのある展示。
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この手のイコンはバルカン半島によくみられるものらしい。
基本的に観光化されてなくて非常に素朴な施設。良かったですよ。あと、どこ行ってもガラガラでした。他の観光客はほとんど見なかったけど。ブドーさんによれば今はオフシーズンだからだ、夏場はめちゃくちゃ混むんだとのこと。ホントかなあ。ベラットとギロカストラの歴史地区 旧市街・古い町並み
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丘の上からの景色は、周辺の山地と一体化して非常に風情を感じる光景。
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特に丘の上からの景色は、何故か中世の支配者の視点を想起して、ナウシカの世界が頭に浮かびました。
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イチオシ
こんなのも、印象的な光景です。
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町に下りて、千の窓を持つ街と言われるベラットの美しい景色を撮影。
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その2
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さらにてくてくと。このあたりで絵葉書と切手を買う。ブドーさんはアレコレ世話を焼いてくれるけど、ごめんねコミュ障気味の日本人で話があまり盛り上がらなかったですよね。
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その後、民族文化村のようなところでベラットの伝承文化を学ぶ。
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その後昼食、ブドーさんにリクエストしてまたアルバニア料理レストランに。腸詰にトマトソースとまたトルコとイタリアの中間のような料理。
料理もガイド代に入ってるそうです。 -
デザートにアップルパイのような焼き菓子を。
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何故かこのレストランの犬がやたらと懐く、、。私をみた瞬間にかけだして、お腹を出して、、。うーん、前世は僕と一緒だったのかな?
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最後リゾートの喫茶店でサンセットを見ながらお茶でもしようと行くとシーズンオフでお休み。あらら、でもアドリア海の夕焼けは素敵でした。ありがと、ブドーさん、おかげで素敵な一日になりました。
この後一時間半ほどかけてティラナに戻る。結構渋滞がひどかった。その後、ブドーさんと握手をしてお別れ。 -
最終日、今日の夕方にロンドンに戻るので、午前中に市内を散歩して見納めにしよう。
ホテルをチェックアウト。スーツケースを預けたら、フロントの横に置くだけ。あれ?いやそれでいいのとフロントのお姉さんに言うと、大丈夫誰も取らないし、監視カメラあるので。うーん、なんか引っかかるけど、確かにこの国めちゃくちゃ治安いいしな。
と少々心配だけれどもまずは日曜朝のスカンデルベグ広場に。 -
平和な光景。欧州最貧国とのことだけど、街中からはそういった印象は感じないなあ。
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スカンデルベグ広場のクリスマスツリー。
アルバニアはイスラム教が多数と学校の授業で習ったものだけど、ティラナ市内も含めて街中のイスラム教会がそんなに目立っているわけでもないな。
そもそもクリスマスはこの国も祝日だし。 -
続いて国立歴史博物館に。入場料はタダ。何でも毎月最終日曜日はタダなんだと。おー、ラッキー。
で、この国の歴史はやっぱりスカンデルベグの時代、15世紀のオスマントルコを一時撤退させた頃が誇るべき栄華の時代。その後、20世紀に入るとずっと戦争の歴史。戦後の共産党時代の展示もしっかりとされているのですが90年代以降の民主化後の歴史は殆ど展示なし。この博物館、ざっと見たところ、観光客は10人ほど。妙にだだっ広くて、共産主義っぽい。数十年前に中国の呼和浩特で行った博物館もこんな感じだったな。国立歴史博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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広場の周辺を片っ端から見ていこう。ところが、ジャミーア・エトヘム・ベウトというイスラム寺院は改装中で入れないので外見だけ。
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国立美術館も改装中で展示は殆どなし。おかげで無料で入れたんだけども、なんだこりゃ。
じゃあトイレだけ使わせてもらおうと中でウロウロしてると美術館裏の駐車場に迷い込み、旧ソ連の偉人の方の銅像群に遭遇。
その後、スカンデルベグ広場のベンチに腰掛けて「夢宮殿」を読んでると隣のおじいさんが英語で話しかけてくる。どこから来たんだ?日本から。日本か、歴史と科学技術の国だなと。おー、日本のこと知っててくれてるんだ。ティラナ国立美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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まだ結構時間が余ったので、ショッピングモールをぶらぶらと。かなりちゃんとしたモール。
でも特に買うものなし。 -
最後時間とアルバニア通貨が余ったのでランチで使おうと。イタリアンレストランでシーフードをいただく。
まずは魚介類のスープから。 -
それと海鮮リゾット。結構おいしかった合わせて1,200レクでした。
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さて、まとめです。
アルバニア!治安はとてもいい。スーツケースも取られなかったし。街の雰囲気は少しだけイタリア風。でもかなりの田舎(ごめんなさい)。鎖国だ、ネズミ講だのいろいろあったこちらの国ですが、結局は小国故に周りの大国にいつも翻弄されてきたということ。ホッジャの時代とかもあったわけだし。
ただ人は明るい。そのあたり、旧共産圏とか関係ないってことなのか。確かに他国の支配を受けたといいつつもソ連とのつながりも希薄だったし、そういうところもあるんだろうね。
で、「どうだった、アルバニア?」と聞かれたらどう答えようか。よかったんだけど、じゃあ何がと聞かれてもうまく答えられません。でもよかったよ、秘境、鎖国、ネズミ講、どんな国だったの?と思って行ったらば、明るくて、治安がよくて、で複雑な歴史の国でした、という回答かな。でもそれでこの国に行ってみようと思う人いないかな。やっぱり。
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