2024/12/26 - 2025/01/02
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ウェンディさん
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この旅行記のスケジュール
2024/12/31
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2023年に太陽フレアの活動が活発になり極大期を迎えるかも…というニュースを耳にしました。
そして翌年、それは“かもしれない”からより現実味を帯びた内容に変わり、”2024年から2025年はオーロラの当たり年だ”と言われる様になりました。
それならば、次旅はオーロラをターゲットにしようか。
太陽のフレアの活動サイクルは10年から12年。
私が、そして相棒が次の太陽活動の極大期に元気でいられる保証なんてどこにもない。
私たちの旅は「行きたいと感じた時が、その時♪」がモットーだし!
それからが、勉強と調査の始まり。
オーロラという気象現象は知っていても、
オーロラはどこで見ることができる?
オーロラの時期はいつが良い?
オーロラは夏でも見えるってホント?
オーロラの観測方法にはどんなものがある?
オーロラは肉眼でも見える?
オーロラが見える時間は夜だけ?
オーロラは夜ならばいつでも見える?
オーロラを見るならば月は邪魔になる?
オーロラの出現予測は可能?
大体、そもそもオーロラって一体何者なの?
最初に思いついた疑問だけでも10個以上。
細かく挙げたら、30個以上の疑問リストが並びました。
まずは、疑問を1つ1つ調べることから。
オーロラ旅の費用が高いことは周知の事実。
高いお金をかけて旅に出るならば、調べられるだけ調べて、行ける時期の最高のコンディションを選択しなければ勿体無いよね。
★☆★ホワイトホース オーロラ旅2024 旅行記★☆★
1.カップ麺が凍る夜 https://4travel.jp/travelogue/11952466
2.気分は犬ぞりマッシャー https://4travel.jp/travelogue/11957860
- 旅行の満足度
- 5.0
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
オーロラ旅のプランニングでまず最初に調べたのが、観測場所とその時期。
オーロラは地球の両極地方に出現する自然現象で、南半球ならば南極、北半球ならば北欧のノルウェーやアイスランド、カナダやアラスカが観測地として名を知られている。
オーロラの出現時期は初秋から晩春と比較的長いのだが、秋と春は天候が安定し難く雲の発生率も高いので、旅の時期は天候が比較的安定することが多い冬の一択しかない。
では、北欧と北米、どちらの方がオーロラを見るための条件が良いのか。
いろいろと調べたが、こればかりはどちらともいえない気がした。
天候は地球規模で毎年大きく変化しているし、昨今の温暖化の影響で冬の気候も以前よりも不安定になってきている。
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【写真:2024/12/26 17時過ぎ 成田空港】
夕焼けを眺めながらのボーディング・タイム成田空港第1ターミナル 空港
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でも、調べていくうちに短期間滞在でのオーロラの観測率の高さは、北米>北欧であるらしいことがわかってきた。
ただし、見えた時のオーロラの規模で比較するならば、北欧>>>北米となる。
ノルウェー極北エリアに1か月近く滞在できるのであれば、かなりの確率でものすごい巨大なオーロラに出会えるらしいが、サラリーマンにとっては欧州1か月は夢のまた夢で、仕事をやめなければ行くことは叶わない。
一番長く休みが取れる年末年始の休暇を利用するとしても、せいぜい5日間滞在が関の山だ。
そうなってくると、滞在先としては日本からの距離が近くアクセスも簡単な北米が第一選択肢となる。
北米の場合は、アラスカかカナダのどちらかになるが、オーロラ観測をするための設備の充実度が良いのはカナダで、アラスカの場合は特に真冬の現地での観光客へのサポート体制が、カナダよりも劣る場合が多い。
だから、私たちはオーロラ観測場所としては:カナダ、時期:夜の時間が長い年末年始を第一選択肢とした。
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【写真:日付変更線をさかのぼり、2024/12/26 12時 バンクーバー空港】
バンクーバーの緯度は稚内よりも高いのだが、真冬でも雪もそんなに降らず、気温も同時期の関東平野部くらい。
飛行機の背後に広がる曇天の空を見上げて、ちょっと溜息。バンクーバー国際空港 (YVR) 空港
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カナダにおけるオーロラ観測で有名な場所は、イエローナイフとホワイトホースの2か所。
どちらも日本からのゲート・シティはバンクーバーで、バンクーバーからの所要時間はホワイトホースが若干短い程度で、航空運賃も大して変わらない。
緯度はイエローナイフがホワイトホースよりも若干高く、秋や春はイエローナイフの方が大きなオーロラが出現しやすい傾向にはあるが、冬、特に冬至に近い年末年始旅ならば、どちらの地域でもオーロラの見え方やサイズに大きな差はない。
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【写真: 2024/12/26 15時過ぎ ホワイトホースへ向かう機内から】
眼下に見えるのは、極北エリアの端にある山脈。
北海道と比較すると雪の量が圧倒的に少ない。
ホワイトホースは海から離れていて、空気が乾燥しているから降雪量も少ないのだろうか。エリック ニールセン ホワイトホース国際空港 (YXY) 空港
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イエローナイフとホワイトホース。
年末年始旅ならば、どちらを選んでもオーロラの見え方には大差ないように思えるが、可愛さを追求しないガチなオーロラを目的で訪れる場合、この2つの地域ではあることが大きく異なる。
それは、宿の選び方とオーロラの観測方法。
カナダでのオーロラ観測はたいていの場合、町中のホテルに宿泊し夜に現地旅行会社が主催するオーロラ観測ツアーに参加し、ツアーバスで郊外のオーロラ観測用施設に行き、23:00-26:00にかけて施設に滞在しながらオーロラを眺めるタイプが多く、イエロ―ナイフの場合は、このホテル宿泊&観測ツアーがメインの観測方法となる。
対してホワイトホースの場合はイエローナイフ同様のホテル&観測ツアー型もあるが、もうひとつ、ロッジ滞在型のオーロラ観測という選択肢もある。
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【写真: 2024/12/26 17時半 ホワイトホースでの宿 カレイド・ロッジに到着】
ホワイトホースは極寒期にはマイナス30℃近くまで下がると聞いていたが、到着した日は暖かくマイナス5℃くらい。
それでも肺に吸い込む空気は刺すように冷たかった。Kaleido Lodge Yukon ホテル
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ロッジ滞在型とは、ホワイトホースの町明かりが届かない郊外にあるロッジに滞在してオーロラを見るというタイプの滞在だ。
ホテル滞在型はオーロラツアーという性質上、訪れた郊外のオーロラ観測施設には3時間弱しか滞在できなく、その時間帯にオーロラが出現してもしなくても、ホテルに戻る時間になったら強制的にツアーバスでホテルに帰らなければならない。
対して、ロッジ滞在型は夜じゅう、オーロラの出現の可能性のある時間ならばいつだって外に出てオーロラを好きなだけ観測することができる。
ロッジ滞在型は、オーロラ出現予測アプリを見ながら1時間おきにアラームをセットし、あたたかな部屋のふかふかのベッドで仮眠をとりつつ、スマホで雲の動きを観測したりオーロラの出具合を見に外に行ったりできるオールマイティ型。
もちろん、天気の条件が良くて寒さに耐えられるならば一晩中外でオーロラ観測だって出来てしまう。
即ち、ロッジ滞在型の方が圧倒的にオーロラを見ることのできる確率が高くなるってことだ。
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【写真: 2024/12/26 6日間お世話になったカレイドロッジの部屋;Ptarmigan (雷鳥)】
ベッドはキングサイズベッド、大人二人ならば寝返りを打っても余裕なサイズだった。
ロッジ館内は全館暖房でさらに床暖房も入っているので、室内は日本の我が家よりも断然あたたか。
ユニクロの極暖下着だと汗ばむほどで、相棒は日中は半袖Tシャツで過ごしていた。 -
だから、私たちが選んだのはホワイトホースのロッジ滞在型のオーロラ観測。
ただし、ホワイトホースには普通のホテルは山ほどあるが、オーロラを見ることのできるロッジの数は多くはなく、私が調べた限りではエリアに4軒だけ。
それも、年末年始となるとかなり狭き門だった。
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【写真: 2024/12/26 宿泊パッケージに含まれる防寒具】
カレイド・ロッジの宿泊は1泊2食付きで、宿泊料金にはオーロラ観測用の防寒具のレンタル費用も含まれている。
ベッドの上に並べたのは、貸していただいた極北仕様の上下の防寒具と手袋。
滞在中に防寒具を破ったりして破損したら弁償扱いとなるため、まずは部屋に入ったら、貸していただいた防寒具の状態確認から。
この確認で、私用の防寒ズボンに大きな穴が開いているのが見つかったので、別のものと交換してもらった。 -
私たちがホワイトホースの宿を探し始めたのは2024年の2月。
2月時点では、ホワイトホースの街中のホテルは経済的なところから高級ホテルまで空室は十分にあった。
しかし、郊外のロッジとなると話は別。
ホワイトホース郊外にあるマシュー湖の湖畔ロッジは、もう年末の予約は2月で満室でキャンセル待ちすら受け付けてくれなかった。
他のロッジ数軒にもメールを送ったのだが、時すでに遅し…の状態。
つまり、出遅れたってこと。
年末年始のオーロラ旅は1年以上前にロッジにコンタクトを取り、正式な予約は始まっていなくとも、宿泊予約のプレ予約みたいなことをしなければならないらしい。
でも、ひとつだけ頼みの綱があった。
1軒だけまだ予約の始まっていないロッジがあったのだ。
それは、日本の旅行会社STW直営のカレイド・ロッジ(Kaleido Lodge Yukon)。
ここはクチコミの評価もとても高く、私たちも候補には挙げていたのだが、他のロッジと比べると宿泊費用がそれなりに高く、二の足を踏んでいた。
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【写真: 2024/12/26 宿泊パッケージに含まれる防寒具のブーツ】
ブーツは自分のサイズよりも1㎝くらい大きめが準備されていた。
夜間のオーロラ観測は寒いので、ソックスは2重履き以上がおすすめ。
私は普通のソックスの上にスキー用の厚手のソックスを重ね履きしたが、靴内側にはまだ余裕があり、3枚履きでもいけたかも。
2枚ソックスだと何時間も外にいると指先が痛いくらいに冷えてきて霜焼けになりそうになった。
相棒は靴用のカイロを使い快適足ライフだったそうなので、靴用カイロはあるとよいかもしれない。 -
カレイド・ロッジのオーロラシーズンの宿泊予約の受付はSTWのホームページのみであり、その予約がいつ始まるのかは未定とのことだった。
だから、毎日、朝・昼・晩とサイトをチェックするのが日課となっていた。
そして、6月上旬の朝。
ホームページを開いたらカレイド・ロッジの予約が始まっていた。
この時は通勤途中だったが、時間が惜しかったのでスマホから即座に予約を申し込んだが、夕方のSTWからの返信メールにあったのは希望日程ではすでに満室とのこと。
もう無理かと一度は年末オーロラ旅を諦めかけたのだが、私より先に予約を入れた方がキャンセルするという運も味方してくれ、出発を2日早めることで4泊5日の予約ができ、更にカレイド・ロッジと直接やり取りをし延泊1泊を追加して、最終的に12/26-12/31の5泊6日の日程でロッジの予約ができた。
(参考:年末の繁忙期の宿泊費用は朝・夕食付で48万8千円/5泊6日 2人/1部屋)
年末時期のカレイド・ロッジに宿泊するには、努力とかなりの強運が必要となる。
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【写真: 2024/12/26 20時 到着日の夕食】
ロッジでの夕食は全部で5回。
初日はサラダ、クリームスープ、ボロネーゼ・パスタの3品。
ロッジのスタッフは全員が日本人で、食事の味付けも日本人好みの繊細な感じで毎日の夕食の時間が楽しみだったのだが、全体に量も多くオイリーなメニューが多いかな。寒い地方だから、冬は皮下脂肪をつけて体力を上げなければならないのかもしれないが、流石に5日間のヘビーな夕食はオトナな胃にはちょっと堪えた。
できれば途中に和食テイスト的なものが1品でも入ると、嬉しいよね。
例えば、鮭の焼き魚とか、豚肉の生姜焼き、鳥の鴫焼きとか…ね。 -
宿が手配出来たら、次に予約すべきは移動手段の航空機。
行き先がホワイトホースの場合は、基本はエア・カナダ一が第一選択肢となる。
年末年始の航空運賃が高いのは例年のことだが、円安、世界的な燃料費や人件費の高騰などの影響で、エコノミー航空券の価格は一番弱い変更不可のチケットでも一人約25万円(サーチャージ含む)で、コロナ禍以前に比べたら8~10万円くらいは高くなっていた。
でも、それしかないのだから、購入するしかない。
私はしがないサラリーマンだけど、がむしゃらに働けばお金は結果としてついてくる。
私にとって旅はプライスレスなご褒美で、旅に出るために仕事を頑張っているといっても過言ではない。
だから、ここは節約すべきところではない。
半ば自分に言い聞かせるようにして、航空券をポチリと購入した。
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【写真: 2024/12/26 部屋の前にある伝言ボード】
各客室の前にはホワイトボードがあり、夕食の時間の連絡や翌朝の朝食の時間やメニューのリクエストは、このボードを介して行う。
夕食が終わったら、明日の朝食何時にするか、何を食べるか考えて…ホワイトボードに書きいれる。
卵は半熟、両面焼き、スクランブルから選べて、パンの種類も食パン、ベーグル、マフィンの3種類。メープルシロップたっぷりのフレンチトーストの選択肢もあり、毎日様々なパターンでの朝食を楽しんだ。 -
ホワイトホースへのオーロラ旅の調査・準備期間は4か月だったが、ロッジと航空券の購入に要した日数はたった2日だけ。
本当にサクッと旅程は決まった。
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【写真: 2024/12/27 朝食】
ロッジでの最初の朝食のセレクトは、ベーグルと半熟卵。
フレッシュジュース、牛乳、シリアル、コーヒーなどが食べ放題となる -
では、ホワイトホースに行けさえすれば、オーロラは必ず見ることができるのか。
そんなことはない。
オーロラ観測は、気象条件との戦い。
太陽活動が活発で太陽フレアが強くても空が晴れなければ、その名の通りオーロラは雲隠れ。
でも、たとえ空が晴れたとしても、太陽の活動が弱ければオーロラは現れない。
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【写真: 2024/12/26 ダイニングルーム】
ロッジのダイニングとリビングのソファースペースは、食事の時以外は自由に使ってOK。
日中はダイニングのテーブルで外の景色を眺めながらPC仕事をしたりして、カナダでリモートワークだって出来てしまう。 -
ホワイトホース空港へ飛行機が到着したその時からが、気象条件とのバトルの始まり。
天気図と雲レーダーを眺めながら一喜一憂。
空を見上げて祈りながら、雲の流れをチェックして。
でも、こればかりはいくら私が努力したって、その結果は地球の気分次第。
私にできるのは、天気が良くなるように祈るだけだった。
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【写真: 2024/12/27 共用キッチンルーム】
ロッジは1泊2食付きで、昼食は出ない。
私たちは日本から饂飩やレトルト食品を5食分を持参して、キッチンで簡単に調理して豪華ランチタイム。
カナダは肉類の持ち込みに制限があり、多くのホームページや旅行ガイドブックには「カナダへの肉類やナッツはもちこみ絶対禁止!」と書いてあるが、ちゃんと調べて書いてあるのかが、疑問かな。
全部、誰かの文章をコピペしたのではないかと思うような表現ばかりだった。 -
ホワイトホースの天気予報はまずは当たらないので、役に立たない。
役に立つのは雨雲レーダーくらいだが、レーダに映る高い位置にある雨雲だけではなく、低空の雲についての情報もオーロラハントには必要となってくる。
一面の雨雲予報で夕方までずっと曇っていても、夜中に急に晴れることもあった。
レーダーには雲はないのに夜には薄い雲やガスがかかり、オーロラが見えない悔しい夜だってあった。
もこもこに防寒具を着込み、マイナス30℃以下に気温が下がる夜に6時間、外で耐寒修業をしたって、雲は一度も晴れずに徒労だけが残る悲しみの朝を迎える状況だってあり得るのだ。
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【写真: 2024/12/27 ロッジ共用キッチンのフリードリンク】
カナダへの食品の持ち込みに関して私が調べた結果は、生肉は完全アウトだが、加工肉やカップ麺は入国時の税関申告の際に正直に申告すれば大丈夫そう。
だから私たちは牛丼、親子丼レトルトやトレイルナッツを持参し、正直にその内容を税関申告書に入力した。
で…、その結果は、どうだったかって?
税関で真面目に申告したから、一切おとがめなし。
罰金も払うことも呼び止められることもなく、無事にレトルト食品などを持ち込むことができた。 -
そんな条件下でのオーロラ観測だから、星が瞬く夜に地平線にオーロラが現れた時の感動はひとしお。
ロッジ主催のティーピーの催しに参加すれば、ティーピィーの焚火で指先を温めながらオーロラを楽しむことだって可能だ。
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【写真: 2024/12/31 11:30 ロッジのダイニングから眺める朝の景色】
冬至の頃、極北地方の朝の始まりは遅く、日の出は11時過ぎ。
11時に太陽は顔を出すが上方向には移動せず、地平線沿いの低緯度をゆっくりと西に向かって動くので朝焼けの時間が1時間以上続く。 -
今回の旅で、オーロラがはっきりと夜空に出たのは5泊中3晩。
2晩は夜空を雲が覆い、星灯やオーロラの光が雲の背後になんとなく透けては見えるものの、オーロラらしいオーロラは見えなかった。
それでも雪が降らなかっただけ、まだまし。
冬なので、運が悪いと滞在中ずっと吹雪で昼も夜も外出できないってこともあるらしい。
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【写真: 2024/12/27 16時 ロッジのダイニングから眺める夕景】
日没は16時頃。
日中にしっかりと明るい時間は3時間くらいしかなく、冬はほとんどが夜って感じだ。この日照時間では、ビタミンDが不足するのもわかる気がする。 -
私たちのオーロラ観測の始まりは2024年12月26日。
オーロラの出現予測のために利用したのは、My Aurora Forecast & Alertsのアプリ↓だ。
https://apps.apple.com/jp/app/my-aurora-forecast-alerts/id1073082439
このアプリは非常に優秀でオーロラに関する詳しい知識がなくとも、オーロラベルトの位置などオーロラ観測に必要な情報が視覚的に理解できる。
例えば、この写真は12/29の午前1:37におけるホワイトホース周辺のオーロラ予測で、青丸でポイントしてある場所がホワイトホース。
ホワイトホースは緑色のオーロラオーバル(オーロラが見えそうな楕円形)の内側に入っているので、オーロラは天には出ているらしいってことを示している。 -
また、このアプリでは雲位置の予測もでき、雲は白い雲(厚い雲)と黒い雲(薄い雲)で示される。
この写真画面では、ホワイトホースはオーロラオーバルには入ってはいるものの、その上空には白い雲が断続的に続いているので、こんな時はオーロラは雲の背後に隠されていて、地上からはほぼ見えない状態であると予測できる。
雲の上を飛ぶ飛行機からならば、オーロラが見えるのだと思う。
こんな風にアプリを上手に活用し、雲が切れる時間帯を予測しながらオーロラ観測を行った。 -
そんなわけで、オーロラ観測初日は、アプリでオーロラオーバルの位置を確認しながら外へとでる機会をうかがい、私たちが完全防寒でロッジの北面のエリアに出たのは23時過ぎ。
アプリによると23時のホワイトホースはオーロラベルトの内側に入ってはいたが、オーバルの中にはまだ侵入していなく、オーロラは地平線の下にいるであろう時間帯だ。
なんで、そんな時間からマイナス気温の外にいたのかって?
それは、カメラのピントの調整をするため。
オーロラの撮影は星空撮影と同じく、撮影前に遠くの光(例えば、明るめの恒星など)にピントをマニュアルで合わせて、ピント位置の固定などを準備しておかなければならない。
その下準備のために、少し早めに外に出ていた。
そして、私たちの目をオーロラ観測モード用にモードシフトする必要もあった。
そして、待つこと1時間半。
日付が変わった12/27の1:30頃。
私の目が地平線に、フワフワとした光の塊を発見! -
スマホのカメラで、ちょっと試し撮りをしてみたら、間違いなくオーロラ。
地平線沿いには少し薄い雲があったので、オーロラの光は雲に反射しているが、明らかに何らかの発光体が姿を現し始めたようだった。 -
オーロラの光はゆっくりと形を変えて、横に伸びたり、縦に少し長くなったり。
でも、なかなか大きくはならない。
この日のロッジの宿泊客は5組。
前の二日間は雲が多く、はっきりとしたオーロラは出なかったということで、みんなが本日のオーロラの輝きに期待していた。
でも、なかなかオーロラの大きさは変わらず、中にはいったん室内へと退避する方たちも。
私たちは初日ということもあり、とりあえずは変化の雰囲気を目に焼き付けたくて、1時間に1回のトイレ休憩に行く時間すら惜しく、外で空に目を凝らし続けた。
その甲斐もあり、2時過ぎにはオーロラの形がいきなり変わり、緑色の上にうっすらと赤色がかぶさるオーロラが現れた。 -
その時に外にいた人たちの歓声を聞きつけて、建物内部へといったん退避した人たちも外へと出てきた。
-
ここからが地球と太陽が織りなすスペクタクルなショー・タイム♪。
オーロラは数秒目を離しただけでその形は変わり、自由自在に光は広がり、宿の宿泊者全員でそんな風景を楽しんだ。
オーロラの光の動き続いていたのは10分もなく、また夜空は淡くオーロラの光が広がる静寂な風景に。
そうなると、観客のほとんどが本日のオーロラは終わりかと考えいったんは自室に戻り、中にはそのあとは出てこない方もいた。
でも、私たちは粘りに粘りつづけた。 -
そして、実はこの夜のオーロラはここからが本番だったのだ。
草木も眠る丑三つ時…なんてとうに過ぎた午前3時過ぎ。
動きのおとなしかった夜空が急に明るくなり、オーロラの光が縦に伸び始め、光のカーテンの出現! -
その場に居合わせた宿泊客は、私たちを含めて数人だけ。
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光のドレープが作り出す美しさに言葉を失い、夢中でカメラのシャッターを切る。
-
まさか観測初日に光のカーテンまで見ることができるなんて、想像していなかった。
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光のドレープが出現していた時間は5分もなかったかな。
オーロラの出現は本当に気まぐれなので、トイレに行っているわずかな間にすごいのが来たら…なんて考えると、おちおち暖かなトイレに長居もできなかった。
(写真:iphone 10秒) -
朝4時を過ぎると、外に出ていたのは私と相棒の二人だけになってしまった。
外の気温は軽くマイナス10℃は下回っていて、金属フレームの三脚は凍り付いて素手で触ると皮膚が張り付きそうな状態。
カメラにも霜が降りていたので、手持ちのタオルで即席の保護具を作りカメラのボディを寒さから守る。 -
朝5時。
外に出始めて6時間が経過。
流石に体も芯まで冷えてしまい体力的にも厳しくなってきたので、もうあきらめて部屋に戻ろうか…と相棒と話していたその時、夜空が急に明るくなった。
何事!と思い、天上を見上げると、頭の上にはオーロラの渦。 -
天から舞い降りるというよりは、
オーロラの渦潮が地平線から攻めてくる感じ。
緩やかなオーロラの行進なんてものではない、
オーロラの進軍。
天から落ちてきそうな圧を有するオーロラの嵐だった。
境目ははっきりとはしないが、緑色のオーロラの渦が頭上に広がっていて、それはまさに天空の輝き;Northern Lightsそのもの。 -
見えはじめは、天上に見えた渦があまりにもはっきりと形があったので雲かと思ったのだが、渦の向こうには星の光がはっきりと見え、オーロラの光の濃度はゆらゆらと変わっていく。
これは雲ではなく、まぎれもないオーロラだ! -
空を見上げる二人を歓迎するかのように、オーロラが見せてくれた天空の舞。
それは、本当に想像以上の美しさだった。
(写真:iphone 10秒) -
でも、そんな渦巻くオーロラが見えていたのも、ほんの数分間だけ。
出現したのも突然だったが、去るのもあっという間。
あんなに激しく渦巻いていたオーロラは、まるで霧となって消えて行ってしまったかのように、空の明るさが急速に失われ、また静かな夜が戻ってきた。 -
アプリでオーロラオーバルの位置を確認したら、ホワイトホースはもうオーバルの端に来ていて、アプリもオーロラ・タイムはもう終わると告げていた。
さあ、今宵のオーロラ・ショーは、おしまい。
オリオンと昴にお別れしてそろそろベッドに行かないと、あと4日間の体力が続かなくなるから寝ないとね。
カメラを撤収し温度管理の処理をして、防寒具を脱いで、乾かして…と作業をしていたら、時刻は朝の6時を過ぎていた。 -
そして、翌日の12/27の午前中。
ロッジの外テラスに、面白いオブジェを発見!
どうやら同宿の小学生の男の子が冷え込んだ昨晩に、作ったらしい。
それは、カチコチに凍ったカップヌードルで、汁も麺も凍りつき、もちろん割りばしも蓋も容器もカチコチ。
まるで、透明人間が箸をもって食べているみたいな光景に思わずwww。
割りばしの先端の開き方や蓋の角度も完璧!
きっとお父さんも、固定などを手助けしてくれたのかな?
凍ったカップ麺は指では弾くと鈍い音。
それは、まるで戦いの開始を告げるゴング。
この後の熾烈な4晩にわたる寒さと戦うオーロラ観測のゴングにも感じられた。 -
私たちのオーロラ観測旅はまだ始まったばかりだが、
5泊もおんなじロッジに滞在して、日中とか暇なんじゃないかって!?
そんなことは、ない。
日中の空き時間には、やってみたかった犬ぞり↓にチャレンジ!してきた。
https://youtube.com/shorts/EkXNCBw7fiE?si=VSjMlZlchc05ca4W
アラスカン・ハスキーのレース犬が曳く犬ぞりはスピード感が抜群で、これはまさしく、大人の雪遊び。
そんな様子はまだ、次の旅行記で紹介したいと思う。 -
オーロラ旅行記-1の最後の記事は、バンクーバーでのおすすめのトランジットホテル;Quality Hotel Airport(South)についての情報を。
ホテルは空港から車で約10分のリッチモンド地区にあり無料の朝食も宿泊料金に含まれる。無料の空港シャトルバスもあり、宿泊費が高騰するバンクーバーの中では、コスパが良いホテルと言えると。(ダブルベッドルーム;税込1泊21000円程度)
バンクーバー国際空港のシャトルバス乗り場は、空港3Fの一番右端の扉を出たところ。
翌朝も空港までシャトルバスを使いたい場合にはホテルチェックインの際に時間予約が必要なのでお忘れなく。
客室はビジホなみの広さでそれなりの経年劣化感はあったが、掃除もしっかりしてあり、宿泊するだけならば問題なし。
部屋にはコーヒーメーカー、廊下には電子レンジがあり、朝ごはんにはホットミールもあったので、お値段から見ても悪くはないと思う。
続きの旅行記:
気分は犬ぞりマッシャー https://4travel.jp/travelogue/11957860空港無料シャトル&朝食付きでコスパよし。トランジットホテルにおすすめ by ウェンディさんコンフォート ホテル バンクーバー エアポート ホテル
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この旅行記へのコメント (6)
-
- fujickeyさん 2025/01/07 15:07:05
- 読んでいてワクワクしました
- ウェンディさん、こんにちは!
2025年もよろしくお願いします。
1日目からのオーロラ爆発!!
写真でこれだけきれいだから肉眼はもっとすごかったんでしょうね。
わたしは数年前にツアーで北欧へオーロラ目的で行きました。
なんとかうっすらと・・・って感じでしたが待って待ってようやく出現したので
弱々しいオーロラでもすごくうれしかった記憶があります。
もし次のオーロラチャンスがあれば北米かなと思っていたので
ウェンディさんの旅行記はすごくわかりやすい!!
なんか一緒に予約していたような気分になりました(笑)
犬ぞりもすごく興味あり!!
北欧ではオプショナルツアー扱いでけっこうな金額だったため参加していないんです。
ウェンディさんと一緒に犬ぞりに乗った気分になりたいと思います。
カップラーメンのオブジェは食品サンプルかと思うような出来栄えですね。
小学生男子、やるなー
fujickey
- ウェンディさん からの返信 2025/01/07 22:39:33
- RE: 読んでいてワクワクしました
fujickeyさん
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
2024年はオーロラで1年を締めてみました。
この旅を計画したころは、私が病気になるだなんて露にも思ってもいなかったのですが、秋以降に体調を崩し9月に入院し、さらに旅の2週間前にも入院し点滴の痣で腫れあがった痛々しい手でカナダ便に搭乗したのですが、行ってみれば具合が悪いって何のこと?とばかりに楽しんできました(実は1月も、もう一度入院です。でもこれが最後の予定)。
今回の旅行記では、ガチでオーロラだけを楽しみたい人向けに役立ちそうな情報を盛りだくさん入れて書いてみました。
一般的な旅行会社のツアー案内だと、時期によるオーロラの見え方の違い、天候の良しあし、夜間のオーロラツアーの参加のメリット・デメリットなどの詳細はあまり正確には書いていなく(特にデメリットの記載はないことが多いですね)、また、カナダへの肉製品の持ち込みに関してもネット上にはいい加減な情報ばかりでしたので、これからオーロラを見に行きたい方に役立てていただけたら、嬉しいです。
私は今回が生まれて初めてのオーロラだったので、調査の段階で「オーロラは肉眼ではあんなに鮮やかには見えない。白い雲状であることがほとんどである」と知った時、かなりショックを受けました。カメラのレンズを通さないと鮮やかに見えないだなんて詐欺みたいだと。
でも、実際にホワイトホースで自分の目で見ると、確かに最初は白っぽさしか見えていなかったオーロラが成長するにつれて緑や赤の色がわかるようになり、その昔の極地でこの光を見た人間が神の光として畏怖を感じたであろう、その感覚を肌で感じました。
地球というか、自然の力ってすごいですよね。
さて、犬ぞりですが、こちらはカナダでもかなり良いお値段で、二人で700ドル/1時間。
参加前は高いと思いましたが、レース犬の食料や飼育費をレースの賞金だけでは賄うのは難しいことをマッシャーから話を伺って知りました。
観光客が犬ぞり体験をすることで、犬たちの生活が成り立っているという現状があります。
なのでfujickeyさんも北米に行くことがあれば、ワンちゃんのためにぜひ、やってみてください。日本では絶対に体験できない面白さです。
ウェンディ
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- くわさん 2025/01/07 09:26:48
- すばらしい
- ウェンディさん、あけましておめでとうございます。
オーロラ、素晴らしいですね。
実は私もオーロラを見ていたらしいのですが、肉眼ではそれに気づかず、帰国して写真を見たらオーロラが写っていたのです。
場所はニュージーランド、南緯45度ですから北海道と同じ緯度ですね。いまから約11年前の2013年の話です。太陽活動は11年周期と言われていますから、前の期の活動期ですね。
写っていたといっても赤い光で、カーテン状のものではありませんでした。最初はLEDの赤い光か車のテールランプの光が写り込んだ失敗写真かと思ったのですが、空全体が赤く、これはきっとオーロラに違いないとわかったのでした。
肉眼では全くわかりませんでした。カメラを30秒露出したので写ったのでしょう。
https://4travel.jp/travelogue/10843453
http://kuwanosu.travel.coocan.jp/2013newzealand/sep05part3.html#n09052000
今度はぜひ、そんな明るさの変化がわかるくらいのオーロラを見てみたいものです。
くわ
- ウェンディさん からの返信 2025/01/07 22:05:57
- RE: すばらしい
- くわさん
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
NZの赤いオーロラの旅行記、拝見いたしました。
マウントクックのある南島でもオーロラが見えたのですね。
赤い色の低緯度オーロラと南の星座との共演も素敵です。
そして、暗黒星雲のコールサック(石炭袋)はまだ自分の目では、場所を確認できたことがないので、その場所を視認できたくわさん、すごいです。
コールサックは南半球に行くたびに探すのですが、いつも見つけられずにいます。
私の今回のオーロラ旅では、北半球の星座も満喫してきました。
オーロラが出始めるのが大体23時以降なので、それ以前の時間が星空散歩の時間。
夏の大三角が沈み、ペガサスがメデューサの首と共に天をかけ、ふたご座が仲良く並び、昴が蛍のように輝く夜空。
白鳥座からは天頂高く流れる天の川がミルクの道を作る夜空は、日本で見るのとは星座の位置が異なり、最初は戸惑いながらも楽しめました。
今回は新月に近い時期でしたので、オーロラと星空を時間をダブルで楽しめました。
オーロラと恒星はお互いに光を打ち消しあうのでなかなか同時には楽しめないのですが、オーロラが地平線近くにいるときが、一番のチャンス。
目で見て、写真を撮っての作業はとても忙しくって、大変。
時間に余裕があるならば、もっとゆっくりと時間を取って滞在したいものです。
ウェンディ
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- TKさん 2025/01/06 13:01:08
- さすがウエンディさん。用意周到なオーロラ鑑賞!
- ウエンディさん
新年あけましておめでとうございます。
今年も、ウエンディさんのいろいろ新しい新鮮で刺激的な旅情報、旅行記を、楽しみにしております。
どうぞ、よろしくお願いします。
素晴らしいオーロラ撮影成功!お目でとうございます。オーロラ鑑賞というのはこんなに用意周到、準備万端にしないと観測できないのですね。私たちも、楽にオーロラ鑑賞をしようと、ノルウェーのフッティンルーテンクルーズに乗りましたが、結果は見事に失敗。観られませんでした。
やはり、ウエンディさんのように、事前調査を十分にして行かないと、成功しないのですね。甘く見ていました。オーロラ出現まで、暖かい船内にいられて、オーロラが出たら、船内放送があり、暖かい服装に着替えてオーロラ鑑賞できる。という理由で、フッティンルーテンクルーズを選択したのですが。。。。。ダメでした。
でも、ウエンディさんの旅行記の、凍り付いたカメラや、カップラーメンを見て、恐れ戦きました。尋常な寒さではありませんね。シニアにはちょっと厳しそう。なので、今はウエンディさんの旅行記のオーロラの写真で大満足しております。ありがとうございます。
本年もどうぞ、よろしくお願いします。
TK
- ウェンディさん からの返信 2025/01/06 22:19:45
- RE: さすがウエンディさん。用意周到なオーロラ鑑賞!
- TKさん あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
TKさんの世界1周航空券を上手に使い倒す旅行記、なるほどー…と勉強させていただきながら拝読しました。世界1周航空券は上手に使うと、トルコからトロムソ、トロントとつなげるのですね。極北のトロムソはオーロラでも有名なので私も冬に滞在してみたいですが、物価が日本の3倍以上のノルウェーなのでなかなか現実化は難しそうです。
今回の私のオーロラ旅の目的地はホワイトホースでしたが、事前に調べつくした成果もあり、かなり満足のいく旅となりました(お財布は軽くなりましたが)。オーロラ観測はマイナス10℃以下の外気温の中で過ごしますが、5枚の防寒服をレイヤリングして空気の層を作れば、極寒の寒さもへっちゃら。
私よりも凍てついたカメラの方が寒そうでした。
次回の旅行記では、後半に出会ったオーロラの話やレース犬が全速力で走るスピード狂の犬ぞりの話などホワイトホースならではの話も紹介しようと思っていますので、また見に来ていただければ嬉しいです。
ウェンディ
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