2024/05/04 - 2024/05/04
233位(同エリア428件中)
みさぱぱさん
この旅行記スケジュールを元に
2024年5月4日晴れの日、みさぱぱ家の恒例になりつつある5月連休家族ドライブへ行ってきました。東京から帰省していた末娘の「動物の写真を撮りたい!牧場に行きたい!」というリクエストもあり、宮城蔵王・七ヶ宿エリアへ行けば牧場の一つくらいあるだろうと、あまり下調べもせずに家族4人(みさぱぱ夫婦と長女と末娘)で出かけました。
一方、みさぱぱは密かに七ヶ宿町の山形との県境付近に鉱山跡が点在していることを「宮城県鉱山誌」で事前に下調べ済み、湯ノ原鉱山跡(昭和35年休山)を訪ねること、心に決めていました。何かズリ跡で表面採取できればラッキー程度に思っていたのですが、これが思わぬ展開に...。
私たちは日産AURAに乗って自宅を11時前に出発、一般道を走り、川崎町~遠刈田温泉郷~七ヶ宿町~蔵王酪農センターを経て18時前に仙台に戻りました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 自家用車
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11時40分頃、最初の目的地であるやまびこ吊り橋に到着です。ここは2022年夏の旅行で訪ねたことがあり、ここから蔵王連峰の一つ、典型的なコニーデ型火山特有のなだらかな裾野が広がる不忘山(右側の三角頂点の山で、標高1,705m)を望めます。ちなみに左側に見えるのは屏風岳です。スロープが美しい姿を表現していますね。横川渓谷の調整用ダムも周囲の風景に溶け込んでいますね。
やまびこ吊り橋 名所・史跡
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吊り橋を渡るみさぱぱ夫婦です。この下は横川渓谷です。
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このエリアは不忘山と長老湖を中心とした七ヶ宿町イチオシの観光エリアです。登山、ハイキング、釣り、カヌー、キャンプなどを楽しむことができます。
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やまびこ吊り橋から車で3分ほどの場所にある南蔵王やまびこの森キャンプ場です。7つのテントサイト(内2つはペット可)があり、手ぶらで来てもキャンプが楽しむことができるので、ファミリーキャンプ向けです。ちなみにWiFi完備のようです。いつか家族で利用したいなぁと思います。
南蔵王やまびこの森キャンプ場 キャンプ場
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南蔵王やまびこの森キャンプ場から車で5分ほどの位置にある不忘平和記念公園に来ました。公園と言っても石碑とトイレがあるだけで遊具はありません。
この石碑は太平洋戦争中に米軍のB29爆撃機が3機不忘山に墜落して犠牲になった搭乗員を慰霊するためのものでした。事故は1945年3月10日東京空襲後の帰投時の出来事のようです。 -
墜落したB29に搭乗していた全員の名前が英語と日本語で1機毎に刻まれています。最年少が19歳で数名いました。
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不忘山の墜落場所を示した石碑です。1,500~1,700mの高度でしょうか。
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平和公園設立に関わった人の名前が刻んであります。
駐日米国大使C.ケネディ、伊藤宗一郎衆院議長らの名前が連なっていました。
トイレをお借りして20分弱滞在した後、次の目的地である滑津大滝へ向かいます。 -
12時40分頃、滑津大滝に到着です。駐車場から滝のある川まで、急な階段を5分弱降りていきます。
滑津大滝 自然・景勝地
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ここは滝の直前まで浅瀬になっているようです。
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滝を撮影中のみさぱぱです。水面の色で深さが分かると思います。
ここも滝以外は何もないので、駐車場にある売店を眺めてから、次の目的地である水芭蕉群生地を目指します。 -
13時40分頃、玉の木原水芭蕉群生地に到着しました。開花のシーズンは過ぎているので、どうかなと思いましたが、湿原の中の遊歩道を歩くと、所々にまだ開いていました。
玉の木原水芭蕉群生地 自然・景勝地
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幸いにまだ水芭蕉が開いていました。
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一つだけキリッと立ち開いている水芭蕉です。
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水芭蕉が群生している様子が見える場所もありました。
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まだ開いたばかりのような水芭蕉です。
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ここも群生地らしい様子です。さて次はここからちょっと先にある鉱山跡へ向かいます。
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水芭蕉の群生地からちょっと、多分100mくらい先にある湯原鉱山跡に14時前に到着です。駐車場があるわけではありませんが、車が数台駐められるスペースがありました。資料によると、採掘できた鉱物は金、銀、銅、亜鉛などで、繊維状の金も採れたそうです。
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今回、参考にした資料「宮城県鉱山誌」です。この本は記録に残されている宮城県内の鉱山をほぼ網羅している大変貴重な資料です。
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宮城県鉱山誌掲載の古地図*を見ると、鉱山の位置(本坑)は道路沿いのほぼ平坦な場所に印があるが、おそらくは埋められているでしょう、現状は植生も多く、鉱害予防措置もされて整地され、抗口の位置を特定することはできませんでした。
*引用元: 五十公野裕也著「宮城県鉱山誌」p.244、金港堂(2023) -
低木の植生のあるところが鉱山跡と思われる場所です。整地されているので跡形もない状況でした。
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植生が多くて、この先が本坑かな?もちろん埋められているようですが。
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鉱山跡と思われる場所に軽トラックが1台止まっていました。山菜が採れるのかもしれませんね。
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途中の道ばたに転がっていた緑色凝灰岩(グリーンタフ)っぽい石ころに小さな晶洞に水晶がありました。まぁ、この程度が鉱山の痕跡か...と、想定内の期待外れですね。
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諦めの境地で車へ戻る際、ふと看板から離れた草むらに真新しい断面の石ころが固まって置いてあるのが見え、何だろう?と近寄ってみると...
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なんか鉱石っぽい礫がまとめてありました。
二次鉱物の色も見えたので、もしかして誰か先客がいて、ここで採取したものを選別し、不要な残りは破棄していったのかな?と思い、それじゃ何かおこぼれから良品を探そうかということになったのですが...しばらく物色すると、どうも様子がおかしいです。この鉱山で採れないはずの多種多様な鉱物が出てきました。 -
さらに物色を続けると、礫の中からこんな紙切れが...
えっ?
えっ?
何これ?
う~む、これはもしかして、誰かが他産地の不要な標本をここへ破棄していったのか?
どうやらその可能性が高いです。 -
礫を真剣に物色中のみさぱぱです。
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いや、だってこんな珍しい水晶も出てきましたよ(水晶をつまんでいるのは長女の手です)。
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結局、水晶を含むこれだけの鉱物を回収しました。この他にも地味な鉱物を何点か回収しました。
残念なのは、これらはいずれも産地不明なので、標本としては価値がゼロですが、眺める分には全く問題ありません。唯一、産地が判明しているのは、宮城県細倉鉱山産のラベルがある繊維状の閃亜鉛鉱だけです。
でも思いがけず、珍しい結晶も拾えた?から、これらは見るだけの「お宝」と言っても良いのかもしれません。 -
鉱山跡を後にして、15時半頃、最後に立ち寄ったのは蔵王ハートランド(牧場)です。GW連休なので、結構、家族連れや若い二人連れの観光客がたくさん来場していました。
蔵王ハートランド 動物園・水族館
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早速、末娘は動物の写真を撮り始めています。買ったばかりのズームレンズを試したかったようです。
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山羊も親子でのんびりと過ごしているようで。
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妻と長女がレストハウスでソフトクリームを買ってきてくれました。これ美味しかったです。
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親山羊はロープで結ばれていましたが、子ヤギはフリーでした。末娘は動物の写真をいっぱい撮り、とりあえず満足したようです。
この後、遠刈田温泉街にある自家製パン店に立ち寄り、しばし休憩後、往路とは別ルートの一般道を走り、途中渋滞もなく、無事に仙台の自宅に戻りました。
(復路は遠刈田温泉~青根温泉~川崎町~釜房ダムを経由)
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