愛でて・食べて・浸って

2024/12/02 - 2024/12/04

12月に入ってまもなく…。
こんな晴天は今だけだ！とばかりに、逸る気持ちを抑えきれずに車を走らせた。
行く先々で見事な富士山に出会えた。
真っ青な空に、良いあんばいに冠雪した富士山を見るのは初めて。
美しい姿に感動した。

ビューポイントにも行ったが、今回の主目的は『食』
漁港近くの漁師めし食堂で新鮮な魚貝を食べたり、地元の居酒屋でその土地ならではの料理を食べたいと思って出かけた旅。
沼津・土肥温泉・修善寺・箱根・小田原に行って美味しいものに出会えました。

富士山を、愛でて・・
美味しい料理を、食べて・・
温泉に、浸かって・・

満足！満足！大満足！！
大晦日まで、ガンバロー！

エリア 沼津(静岡)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車 徒歩

ここは、駿河湾沿いに広がる自然海浜公園『千本浜公園』
約10㎞にわたる黒松林の千本松原で知られる。
ここから仰ぐ富士山は素晴らしかった。

千本浜公園 公園・植物園

夫は一度この千本浜公園に来た事があるらしいが、駐車場に車を停めて公園内を散歩しただけで、のびやかに続く海岸線は歩かなかったそう。

旅先でもある事だが、ちょっとした日常でも深掘りしないが為に、知らずにいる事って多いんだろうな。

今回泊まった『沼津リバーサイドホテル』
シンプル沼津ステイプラン
1泊2人１室　10400円
漁港まで歩いて行ける距離で便利だった。

部屋のお風呂が小さかったので、『駿河の湯　坂口屋』に行った。
自家源泉100％の日帰り天然温泉で、とてもよく温まった。

沼津リバーサイドホテル 宿・ホテル

さぁー、やって来ました！！
漁師めし食堂。
16：00閉店のところ、入った時間は15：30
急いで注文して、いただきまーす！
アジ・ホッケみりん干し・サンマみりん干し・ホンビノス貝・ごはん・味噌汁。
３０分で完食！

沼津港 漁師めし食堂 グルメ・レストラン

港大橋通りを歩き、『ロコマリーノコーヒー』に入る。
２階のテラス席からは、ドカーンと富士山が眺められる。
電線や看板が目障りだが、それを除けば絶好のビューポイント。
「このあたりのマンションはいくら位かしらね？」なんて、正面に富士山を見ながらホテルまで歩いて帰った。

夜は、『海鮮居酒屋 きえい』
せっかく沼津に来たんだから、新鮮な地魚が食べたいとネットで検索して向かいました。
ところが、電気は点いてるけど暖簾は仕舞っていて人の気配もない。
帰ろうとすると店主が出て来て、入っても良いと言う。

そこから色々とやり取りが始まり、美味しい日本酒・おすすめの地魚色々・人気の揚げ茄子、写真右下はトマトに見えるが近所で採れた柿。
煮物も美味しかった。
他にも、奥から沢山珍しい物を出していただき、帰りにお土産まで持たせてくれた。
本当は、もうお客さんが来ないから閉めようと思っていたらしい。
おもしろい店主で、思い出深い晩ごはんになった。

きえい グルメ・レストラン

２日目のホテルは『大江戸温泉物語 土肥マリンホテル』
土肥温泉のあたりで宿を探していたが、大江戸温泉物語のワードに惹かれ予約した。
ところが、行ってみると施設は古いし大江戸温泉物語のイメージとはかけ離れていた。
大江戸温泉物語は、湯快リゾートと統合したんだそう。

大江戸温泉物語 土肥マリンホテル 宿・ホテル

ただ部屋からの景色はオーシャンビュー。
温泉の泉質も良く、露天風呂からの景色は最高だった。
夕陽は山に沈んでしまったが、春から夏にかけては海に沈む夕陽が見られるのかもしれない。

夜は、ホテルから歩いて行ける居酒屋『ながた』
ここは18時開店で、満席になると入れないという事で、丁度の時間に行ったら最後の２席だった。
西伊豆で一番美味しいと評判のお店。
水槽から取り出した魚をその場でさばいて提供してくれる刺身は美味しかった。

ながた グルメ・レストラン

その他、人気の揚げ出し豆腐・つくね焼き・煮魚定食と、私だけ熱燗をいただく。
店主は無口だと書いてあったが、他の常連客とボラの話をしていて、「ボラだけは不味くて食えねぇ」と言っていたので、思い切って「北海道の紋別の居酒屋でボラを食べたら美味しかった」という話をした。

どちらかと言うと、私達は人見知りである。
どこにいても放っておいてほしい方だった。
しかし最近変わった。
出来れば、地元で人気の店に行って、常連客とも話しながら楽しく食事をしたいと思う様になった。

夫はお酒を飲まない。
当然のごとく、若い頃から飲みに行くなんて事はなかった。
勿論、居酒屋も行かない。
反対に、私は飲める口なので、最近は伴って出かける時はあえて居酒屋に行く様になった。
蒲田にお気に入りの居酒屋があるし、長崎県の福江島に行った時も、北海道の紋別に行った時も地元の居酒屋に入り、いわゆるクチコミでは『偏屈おやじ』と書いてあるのだが、そういう店主と仲良くなったり、カウンターの隣りの人とお喋りしたり・・、それが楽しいひとときだと思えるようになった。

修善寺に来た。
「ここ、前に来たよね！」
「私は初めて！」
「この赤い橋渡ったよ！」
「覚えないなー！」
「色んなことを次々と忘れていくんだねー！」
と私をよく認知症扱いにするんだけれど、結局は夫の勘違いだった。

十割蕎麦が食べたくて検索してみた。
するとヒットしたのが『屋台十割そば さくだ』だった。
えー、屋台？？と思ってワクワクだった。
店主が魅力的。８０歳過ぎてるんだそう。
メニューは、おまかせコースのみ、600円。

１品目は、生わさびと塩だけでいただく。
２品目は、天ぷらそばで、北海道産のじゃがいもの天ぷら。
３品目は、柚子・揚げ玉・白髪ネギを加えて蕎麦湯をいただく。
いやー、本当に美味しいお蕎麦をいただきました。大満足です。
私達はすぐに入れましたが、その後は行列が出来ていた。

十割そば さくだ グルメ・レストラン

店主のご厚意で、車を屋台の隣りに停めさせてもらって、竹林の小径を散策した。

竹林の小径 公園・植物園

竹林の小径の風景や空気は、日本の伝統的な美しさや文化を感じられるため、海外から来た観光客に大人気なのだそう。

どことなく京都に似てると思ったら『伊豆の小京都』と呼ばれているそうで、修善寺は奥が深く、ちょこっと訪れただけでは分からない事がたくさんあるんだそう。
東海第一園と呼ばれる『修善寺庭園』は、2009年まで非公開だったが、毎年11月下旬～12月上旬、境内の紅葉が色づく頃に期間限定で公開されるそう。
えーー！丁度いいタイミングだったのに、行かなかった～。

甘い物を控えているが、ついつい引き寄せられる様に入ってしまったお店。
修善寺の『饅頭総本山 源楽』
胡麻饅頭１個そのまま試食させてもらったら「これは美味しい！」
買って帰りたかったのに、バラ売りはしていなかった。
他のお客さんも、１個売りしてほしいよね～、と言っていた。
結局、滋養強壮効果のある黒米と胡麻・よもぎ饅頭の８個セットを買った。

饅頭総本山 源楽 修善寺本店 グルメ・レストラン

旅の最後に寄った、海鮮ビュッフェ『ほうじょう』
小田原港に着いて、色々お店を探してみたが、定休日だったり開店前だったりで、ここしかやっていなかった。
海鮮ビュッフェが人気らしいが、朝からそんなに食べられない。
『アジフライ定食』と『煮魚定食』をシェアして食べた。

晴天に恵まれた３日間。
日本景勝百選地『箱根大観山』に来たら、冠雪した富士山が美しくそびえ立つ。
芦ノ湖も綺麗に見えて、こんなに美しい景色だったんだと改めて溜息が出た。

大観山 自然・景勝地

今年も、元気に楽しく旅できた事に感謝している。
今秋、スペインに行けた事が大きいかもしれない。
2019年以降、海外には行けないでいた。
その代わり、47都道府県を制覇して、国内旅行の魅力にも取り憑かれた。
ただ海外旅行となると話は別で、緊張もするし大いに五感が刺激される。
この五感を鍛える事で脳は活性化され、体を健常かつ安全に保ち、外界に関する情報を受けて処理する事が億劫でなくなる。
明らかに、甦った感じだ。
そんな勝手な理由付けをして、来年はいつ出かけようかと検索を始めるところだ。
行き先は、もうスペインと決まっている。
全ての宿をパラドールにしたいと思っている。

今年もありがとうございました。
2025年、皆さまにとりましても良い年になりますように。