2024/10/20 - 2024/10/27
5位(同エリア20件中)
旅の子犬さん
ギリシア旅行パート3の旅行記です。アテネ市内のホテルで3連泊したので、ゆっくりとアテネ市とその周辺を観光できました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- ターキッシュ エアラインズ
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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最初に訪れたのはコリントス運河です。この運河はペロポネソス半島の付け根にあたり、高さ80m、幅23m、長さ約6Kmの運河です。海の交通の要衝として、運河を作ろうと思い立ったのは紀元前625年古代コリントスのぺリアンドロス王で、ローマ時代にネロ皇帝が67年に着工し、さらに時代は流れて1893年にようやく完成しました。その紆余曲折をガイドさんがバスで説明していました。約2500年の長きにわたって、この運河の完成にかけた為政者たちの執念を感じました。
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コリントス運河を橋から眺めたところです。両側の切り立った崖と運河の青々とした水面がとても印象的でした。橋から眺めるコリントス運河をゆっくり楽しみたかったのですが、赤ちゃんを連れたジプシーの女性が足元に座り込んで物乞いをしており、なんとも落ち着かずそそくさと橋から離れました。この他、変なおじさんからお金を崩してほしいと頼まれた人もいて、何となく要注意の場所でした。
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続いてミケーネの古代遺跡に向かいました。ミケーネ遺跡は紀元前16-12世紀にミケーネ人(ギリシア系民族)がこの地に作り上げた独自の文明です。古代ギリシアの詩人ホメロスが「黄金に富むミケーネ」と表した神話が現実のものだったのです。
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ミケーネ遺跡の入口にある獅子の門です。
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獅子の頭部は削られていましたが、立派な門です。
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入ってすぐに円形の墓地があり、この説明版に遺跡のことが英語とギリシア語で詳しく書いてあります。
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ミケーネ人は紀元前16-12世紀にここで独自の文明を築いたそうで、黄金マスクなど多くの宝物が見つかっています。円形墓地の全体ですが、中には入れませんでした。
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円形墓地です。直径が26.5mあります。
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遺跡はさらに上へと続き、まだ発掘中の場所もあるそうです。ミケーネ人は海上貿易や遠征で東地中海に勢力を広げましたが、紀元前10世紀頃、他のギリシア系民族ドーリア人に滅ぼされました。
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次に行ったのが、もう1つのミケーネ人の遺跡アトレウスの宝庫です。こんもりとした丘でエジプトのピラミッドの一部を切り取ったようなところが入り口です。
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長さ36mの入り口の通廊を通って中へ入っていきます。
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内部は真っ暗で、高さが約13m、直径が約14mあり、この正確に積み上げられた石積みには高い建築の技術が必要なのだそうです。
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入口の廊下の壁も正確に大きな石が積み上げられています。
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アトレウスの宝庫を見た後、ディアコフトへ行く途中の景色です。鉄道が並走しています。海はどこまでも青くきれいでした。
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昼食は途中のレストランで頂きました。定番のグリークサラダです。とても美味しいサラダで、旅行中ずっと大体同じ内容でしたが、上に乗せたヤギのチーズとオリーブの塩漬けが味を引き締めているのか、何度頂いても全然あきませんでした。
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ロールキャベツのゆで人参添えです。これもとても美味しく完食しました。添えてあるにんじんは茹でただけですが、甘くて新鮮でした。
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デザートはケーキですが、上にたっぷり乗ったジャムがとても甘かったです。
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オドンドトス登山電車は全長22.3Kmで山間を走る電車です。鉄道オタクにはうれしいコースだと思います。オドンドトスとはギリシア語で「鋸刃の列車」という意味で、電車はディアコフトからヴライコス川に沿ってカラヴリタまで行って、また戻ってきます。途中の駅で止まりましたが、無人駅のようでした。
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オドンドトス登山電車の線路の片側はずっと崖ですが、もう一方はごつごつした山や清流の景色を楽しむことができました。
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オドンドトス登山電車はあまり興味がありませんでしたが、車窓に広がる景色や心地よい風には大いに満足しました。
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又ディアコフトに戻ってきました。駅前のかわいい喫茶店です。
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本日予定だったエーゲ海1日クルーズは港湾ストのため、中止となりました。残念ですが、「もう一度ギリシアにおいで!」というオリンポスの神々のご託宣でしょう。で、今日は午前中スニオン岬へ向かいました。朝早く出発するから全員時間厳守するように言われて、全員ロビーで待機していましたが、バスは交通渋滞のため、30分遅れてやってきました。
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大統領府でしょうか、立派な建物です。
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スニオン岬へ向かうバスから見えた海辺に立つコンスタンティノス11世の記念碑です。コンスタンティノス皇帝は1453年オスマントルコとの戦いに敗れた東ローマ帝国最後の皇帝です。
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鉄道が並走していて、バスと同じようなゆっくりしたスピードでした。
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バスの車窓の景色です。お天気が良く、サロニコス湾の景色は絵のようにきれいでした。古代ギリシアではこの美しい光景を見ながら、古代の人々が素晴らしい思想や芸術を生んだのだなと納得しました。
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バスの車窓の景色です。湾内にたくさんの養殖場のいかだが見えました。
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この先にエーゲ海があります。今回港湾ストのためクルーズに行けなかったので、エーゲ海につながる海が一層美しく見えます。
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スニオン岬につきました。英国の詩人バイロンが絶賛したというポセイドン神殿が立っています。
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ポセイドン神殿は紀元前444年に建てられたドリア式の建物です。
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神殿まで広い道が作られています。よく歩きます。
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ポセイドン神殿は近くで見ると大変高い石段をたくさん積み上げられて建てられていることが分かります。
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ポセイドン神殿は海側から見ると正面に台座が置かれています。何か像が立っていたのでしょうか?ビュウビュウと髪を抑えないと写真が取れないくらい風が吹いていました。
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スニオン岬から見る夕日がとても美しいそうで、次回訪れた時はぜひ見てみたいですね。
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青い海に白いヨットがいくつも浮かんでいるのが見えました。
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海辺の近くのレストランで昼食を取りました。窓辺近くの席に座ると、レストラン内に海風が吹き抜けて、終始気持ちの良いレストランでした。
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4人で料理を取り分けましたが、グリークサラダも前菜(イカのマリネ風)もパンもたっぷりありました。ギリシアでとりわけ感心したのはパンがおいしいことでした。外はカリッとしていますが、中はモチモチで私好みでした。
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ツアーの皆さんが絶賛していたイワシのから揚げです。ただ揚げただけなのですが、魚が新鮮だからでしょうか、レモンをかけて頂くととても美味しく、私は2つだけでしたが、中には6つも頂いた人もいました。少なくなったら、お店の人が即、追加してくれました。
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名前は忘れましたが、大きな魚のから揚げです。身がふわふわしてレモンをかけたせいか、生臭さも感じられず、とても美味しく、普段魚苦が手な私も完食しました。
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デザートはリンゴとオレンジの輪切りです。あっさりして美味しかったです。食後、またバスに乗ってアテネ市内に戻りました。
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アテネ市内に戻ってから、アテネのランドマークと言われるリカヴィトスの丘へ行きました。標高300mですが、ケーブルカーで上がります。(所要時間2分、往復券7.5ユーロ)上がっていく時の景色を期待しましたが、トンネル状態で何も見えませんでした。
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ケーブルカーを降りてさらに階段を上がっていくと展望台に出ました。頂上には聖ゲオルギオス教会が建っています。これは教会の鐘楼です。
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お天気が良く、展望台からピレウス湾まで見ることができました。
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アテネ市内を一望できました。
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聖ゲオルギオス教会です。とても小さく可愛い教会でした。
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この教会は聖ゲオルギオスに捧げられた教会で19世紀前半に建てられたそうです。これは聖ゲオルギウスのイコンで彼が龍を踏みつぶしている絵です。
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頂上へ行く階段の途中には小さいカフェとお土産物屋さんがありました。
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景色は四方八方を見渡すことができて抜群でした。
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下に見えるのがケーブルカーの駅です。
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アテネ市内の広場にあるガラスのオブジェ ドロメアス(走者)です。走っている動きをガラスのパーツで表現しています。斬新な作品だと思いますが、ギリシアではこの作品の芸術性について賛否両論があったそうです。
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夕食はライトアップされたアクロポリスの丘のパルテノン神殿がよく見えるレストラン「Thissio」で頂きました。
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席につくと、目の前に見えるパルテノン神殿はもうどこまでライトアップするのかと思うくらいの明るさでした。
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おきまりのグリークサラダの後は牛肉料理のポテト添えでした。少し塩辛いけれど、美味しかったです。
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デザートはケーキの上に甘いジャムがのったものでした。どちらも美味しかったです。
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レストランから出て皆さんで公園を少し散策しました。真っ暗闇ですがパルテノン神殿を撮影しました。幻想的でとてもきれいでした。
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コリントス運河の近くのお土産物屋さんで買いました。マロングラッセで箱の中に銀色の包みが12個入っていて、さらにその包みにはマロングラッセが1-3個入っています。13ユーロだったと思います。ガイドさんのおすすめでしたが、おすすめ通りにおいしいマロングラッセでした。
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これも同じお土産物屋さんで買いました。レーズンが日本のものよりずっと小粒なのですが、とても柔らかく自然な甘さでした。4ユーロでした。
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アテネ市内でツアーで一緒に行った方が海綿スポンジを探していて、プラカ地区のお店を見つけ、私は便乗してお試しで買いました。これは小さいもので5ユーロでした。
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市内のお土産物屋さんで買ったTシャツです。ギリシアブルーに白地でソクラテスの名言「私は自分が無知であることを知っている。」が書いてあるそうです。10ユーロでした。有難いお言葉、肝に銘じます。
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