母方の叔父を誘って秘湯旅 ～群馬・法師温泉 長寿館～(備忘)

2023/05/27 - 2023/05/28

　親友との3泊4日の九州旅行を終えて博多駅で解散した後、JRパスを使った四国への一人旅を継続、高松からサンライズ瀬戸号で東京へと向かいました。東京からは、小さい時からお世話になっている、千葉在住の母方の叔父を誘って秘湯旅に出かけました。

　叔父は、2023年の初めに長年連れ添った奥さんをガンで亡くしたばかり。叔父はもう80歳を超えているのですが、生来明るい性格で、地域にも大勢の友人がいます。この叔父には小さな頃から可愛がってもらい、亡き父が私を訪ねて英国に来た際にも、父と一緒に来てくれました。歴史好きだった父に付き合って、私と父と叔父の3人でパリとローマを旅行したこともありました。

　今回は私が叔父を元気付ける番。温泉にも詳しく、いろいろなところに行ったことのある叔父ですが、運転免許を持っていないので、「行ってみたいけど行ったことない」という話を聞いて、今回、法師温泉長寿館への秘湯旅に誘いました。

※法師温泉 長寿館。昔からずっと変わらない外観は安心感を与えてくれます。

エリア 猿ヶ京温泉(群馬)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: その他
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: レンタカー 新幹線
• 旅行の手配内容: 個別手配

　2023年5月27日、サンライズ号は時間通り07:08に東京駅に到着。

　いつもの通り、やえす初藤さんで朝ビール。今日は午後から運転なので、朝一番でビールを楽しんでおきます。

やえす初藤 グルメ・レストラン

　いつも「今日は別のメニューにしよう」と思うのに、食券販売機を前にすると、結局「玉子焼き定食」を選んでしまうんですよね。

　2023年5月、東京駅八重洲口のホールでは、「空也上人大集合展」なるものが開かれていました。確かに、唱えた「南無阿弥陀仏」の6文字を阿弥陀如来で表した「木造 空也上人 立像」はインパクトの強い像ですが、こんなに人気とは～！(日本史の教科書には必ず写真が載ってましたね)

※いつか六波羅蜜寺に本来のお姿を拝みに行きたいですね

　叔父とは東京駅の「銀の鈴」で待ち合わせたのですが、どこにあるのかわからず、数人の人に道を聞いちゃいました。そして、びっくりしたのは、「そうか！　鐘ではなく鈴なんだ！」ということw
　なぜか頭の中には「銀の鐘」をイメージしていました～。

※大阪梅田駅ビッグマン前の方が判りやすくないですか！！？？w

　東京駅「銀の鈴」で無事叔父と合流、それぞれ駅弁と飲み物を買って(運転があるので今回はコーヒー。お酒はお預けですw)、上越新幹線とき号で上毛高原駅に向かいます。

上毛高原駅 駅

　上毛高原駅の駅レンタカーで車を借り、約40分ほどで法師温泉 長寿館に到着。

　長寿館には以前に母と来たことがあります。その時も、父が亡くなって元気のない母に、温泉でゆっくりしてもらおうと一緒に来ました。その時から全く変わらない外観の長寿館は、安心感を与えてくれます。

※この辺りは東京や大阪よりも随分と涼しいです

法師温泉 長寿館 宿・ホテル

　入り口も昔のまま。

　お風呂を頂いた後は夕食です。

　私は八海山の冷酒、叔父はノンアルコールビール。

　叔父は若い時、ウィスキーのボトルを一晩で空けてしまうほどの酒豪でしたが、今はお医者さんのアドバイスに沿ってお酒は止めています。それでもビールの味は大好きだそうで、この日もノンアルコールビールを3本も空けてましたw

　私が子供の頃の話や、父と３人でヨーロッパ旅行をした時の話、亡くなった叔父の奥さんやおばあちゃん(叔父の母)、家族、親戚・・・本当に話が尽きることはありませんでした。

※今回、本当に誘ってよかった！

　おはようございます！　

　旅行に来ると朝から沢山食べられるのはなぜでしょう？　この日も美味しく完食致しました。ごちそうさまでしたx

　法師温泉長寿館といえば、国鉄時代のフルムーンポスターの舞台になった大浴場「法師乃湯」が有名ですが、この混浴風呂は20:00～22:00が女性専用時間。また、露天風呂が併設されている玉城乃湯は宿泊客専用で男女交代制。女性専用時間は15:00～20:00と翌07:00～10:00。もう一つ、かつては女性専用だった内湯、長寿乃湯は15:00～20:00が男性専用時間の3つの湯があります。

　叔父は年齢の割には身長が高く、「昨日は布団から足が出て寒かったけど、朝の温泉で温まったよ」と言っていました。

※心残りのないように、夕食前、夕食後、朝食前に全てのお風呂を堪能し、日本秘湯を守る会のスタンプもしっかり頂きました！

　10:00にチェックアウト。温泉に入ってのんびりして、叔父といろいろな話ができて本当に良かったです。

　レンタカーを返すまでに時間があるので、近辺をドライブ。すると湖を跨ぐように泳ぐ鯉のぼりが！　この湖は赤谷湖、相俣ダム建造に伴ってできたダム湖だそう。毎年4月後半から5月末まで、使われなくなった鯉のぼりを再利用して湖上に渡しているそうです。

※湖上に泳ぐ鯉のぼりたち、素敵な第2の人生(鯉のぼり生?)です！

赤谷湖 自然・景勝地

　次に立ち寄ったのが「道の駅 たくみの里」

　たくみの里は、群馬県最北端の標高500～600mにあり、新潟県湯沢町に接する、群馬県みなかみ町にある道の駅です。

　道の駅とは言え、たくみの里は、東京ドーム約70個分の敷地に20以上の体験工房が点在する「里山テーマパーク」。地域の生活文化体験ゾーン、四季の里山体験ゾーン、養蚕農家の古民家体験ゾーン、五感で感じる農業体験ソーンの４つのエリアから成り、昔ながらの手法での和紙作り体験や、農園での果物狩りなど、実際にいろいろ体験することができます。

　たくみの里は年中無休。子供連れの家族が1日中楽しめる道の駅です。

※道の駅と言えば、近隣の農家さんが作物を安く売っているというイメージでした。認識を改めねば！

道の駅 たくみの里 道の駅

　たくみの里のメインの建物にはツバメが巣を作っていました。

　たくみの里から見える駒形山。

※断崖の部分が馬の横顔に見えるとか見えないとか

　レンタカーを返却し、後は、叔父は千葉、私は大阪へ帰るのみ。

　と、上毛高原駅にも駅そばが。新幹線まで時間があるので一杯頂いていきました！

上毛高原そば グルメ・レストラン

　上りの「とき」号が入線してきました。

　いつもの詰め込み旅ではなく、この旅は本当にゆっくりできました。叔父も久しぶりに温泉でゆっくりできて楽しかったと言ってくれました。

　身近な人を亡くすのは本当に寂しいことですが、たまには温泉に浸かって、ゆっくりと寂しい気持ちを癒すのもいいかもしれません。

※おじさん、また連絡しますね～！