2024/07/08 - 2024/07/08
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funasanさん
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遂にやって来ました「ノイシュバンシュタイン城」(写真)、念願のマリエン橋からの絶景写真の撮影に成功し、お城の内部見学もできました。
しかし、ツアー参加ならともかく、個人でこれを実行しようとすると結構大変です。特に夏のハイシーズンには世界中から観光客が殺到しどこも長蛇の列です。しかも、お城の入場は完全予約制!事前準備が必須です。今回はその一部始終を記録に残しました。
ノイシュヴァンシュタイン城は純粋に芸術作品として建設され、様々な角度から違った姿を見ることができます。お城を建設したルートヴィヒ2世は、生涯独身で過ごし、精神異常・浪費のためか強制退位のあと悲劇的な最期を遂げています。
ミステリーに満ちたルートヴィヒ2世とノイシュバンシュタイン城、ロマンティック街道の最後として、最高の舞台です。お勧めです。
※新著出版しました。
『シドニー発着 魅惑のニュージーランド周遊クルーズ14日間:
ロイヤル・プリンセス(ジュニア・スイート)乗船記』
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私のホームページに著書紹介、旅行記多数あり。
『第二の人生を豊かに』
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ノイシュバンシュタイン城は山の山腹に建っていますからフュッセンからのアクセスを確認しておきます。地図(写真)を頭に入れておくとイメージがわきます。起点ははホーエンシュヴァンガウの村です。
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アクセスの第一歩はフュッセン駅南口のバス停(写真)から「ホーエンシュヴァンガウ」行きのバス乗車です。バスは電車の到着時間に合わせて運行しており、基本的に1時間に1本程度です。
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バスの料金は1人2.6ユーロで、運転手から直接購入できます。現金での支払いが必要なので、小銭を用意しておくとスムーズです。ホーエンシュヴァンガウまでの所要時間は約8~10分と短いので、あっという間に着いてしまいます。
写真:ホーエンシュヴァンガウ(駐車場) -
ホーエンシュヴァンガウの広い駐車場に来ると山の斜面にそそり立つ「ノイシュバンシュタイン城」(写真)が見えます。「お、お、お~あれが…ノイシュバンだ」夫婦ともに一気に盛り上がりです。
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全く予想していませんでしたが、このホーエンシュヴァンガウの村が素晴らしいです。まさに高原リゾートの雰囲気で、見事な外壁塗装(写真)のホテル・レストランが待ち受けています。私は小躍りして写真を撮りまくりました。
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しかも涼しいのです。酷暑の日本(7月)が嘘みたいです。カフェのテラス席(写真)に陣取り、お城を眺めながらゆっくりコーヒーでも飲んでみたい。私の想像力だけは無限に広がります。そして、一気に盛り上がり「ここに1週間くらい滞在してみたい…、また来るか???」。悪い癖です。
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バス停から徒歩約3分のところにインフォーメーションセンターがあり、ここでマップ(写真)をもらいます。ノイシュバンシュタイン城までの全ての情報が書かれているので、個人旅行者は是非このマップを読み解きましょう。索引がドイツ語・英語なので翻訳しておきます。
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記号の説明
・所要時間:20分(徒歩)
(ホーエンシュヴァンガウ城 短いルート:階段経由)
・所要時間:30分(徒歩)
(ホーエンシュヴァンガウ城 長いルート)
◎所要時間:40分(徒歩)
(ノイシュヴァンシュタイン城)
◎所要時間:15分(バスor馬車)
(マリエン橋のバス停およびノイシュヴァンシュタイン城への馬車)
・馬車の出発/到着地点(馬車の絵)
・バスの出発/到着地点(黄緑●印)
・マリエン橋の終点(黄緑●印)
・公共バス(H記号)
・駐車場(P記号)
・観光案内所(i記号)
・レストラン
ー中略ー
・展望地点 -
ノイシュバンシュタイン城見学ルートは色々ありますが、A「お城だけ」とB「お城→マリエン橋」C「マリエン橋→お城」の3つがあります。お城・マリエン橋の間は徒歩になります。
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ホテル「ミューラー・ホーエンシュヴァンガウ」(写真)付近がA・Bコースの起点になります。ホテル前に馬車の乗り場があり、旅情豊かに馬車に揺られてお城に行くことができます。
参考:ホテル「ミューラー・ホーエンシュヴァンガウ」
https://www.mueller-hohenschwangau.de/en/ -
料金は上り7ユーロ、下り3.5ユーロ、支払いは現金のみで、所要時間は約15分です。馬車は城のやや下の土産物屋がある地点(写真)まで行き、そこから城まで徒歩(約8分)で登ります。冬季を含め、城の営業時間中は馬車も運行しています。
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一方で、ホテル「ミューラー」(写真)付近から山の斜面を次々に登っていく人達がいます。彼らは歩いてお城まで行くのです。頑張って登れば約40分のハイキングです。お城からマリエン橋までさらに登りが20分くらい続きます。マリエン橋付近のバス停からバスに乗って帰ってこれます。これがBコースです。
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お城の予約時間が早い人は最初に馬車でお城に行き、城内観光の後、歩いてマリエン橋まで行き(上り)、絶景写真をとってからバスで帰ってくる、というBコースがおすすめです。
写真:ホーエンシュヴァンガウ城 -
私たちの入場予約時間は午後5時と遅かったので逆コース(C)にしました。まずはマリエン橋行のバスに乗車します。バス停は高級ホテル「AMERON 」近くにあり、道路から下がった広場から次々と大型バスが発着します。
参考:ホテル「AMERON (アメロン)」
https://www.ameroncollection.com/en/neuschwanstein-alpsee-resort-spa -
シャトルバスのチケットは、バスに乗車する際に運転手から直接購入できます。料金は上り3ユーロ、下り 2ユーロ、往復3.5ユーロ、6歳以下の子供は無料です。クレジットカード(VISAなど)が使えない可能性が高いので、現金(ユーロ)を持っておくことをお勧めします。
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ハイシーズンはバス乗車(写真)のために長蛇の列ができていますので、早く行って並びましょう。私たちも30分くらいは待ったでしょうか、やっとバスに乗車できました。ほとんど立ち席で、お客を押し込めるだけ押し込むため車内は身動きできないほどです。
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でも大丈夫、シャトルバスは、立派な舗装道路「ユーゲント通り」(写真)を通って展望台「ユーゲント」まで運行しています。約15分の我慢です。
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バス停「ユーゲント」はマリエン橋の近くに位置(写真)しており、ここからマリエン橋までは坂道を登って約5分です。また、バス停からお城までは600メートルの下り道で、ちょっとしたハイキング(約15分)になります。
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バスを降りてマリエン橋に向かおうとすると…、いきなり長蛇の列(写真)です。この列は山の斜面の上まで延々と続いているのです。これでは一体いつになったらマリエン橋に着けることやら…。
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斜面を登る道はつづら折りになっていますが、その全部に人、人、人、です。
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30分?以上はかかったでしょうか、やっとマリエン橋のふもと(写真)まで来ました。時間がかかる理由が分かりました。橋の安全対策(重量制限?)のため、係員が橋への入場制限を行っているのです。
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マリエン橋は「プッラト渓谷」(写真)の深い谷に架かっています。次の写真は橋の手元にあった説明文(翻訳)です。ルートヴィヒ皇太子の人となりが詳しく書かれています。
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幼少期から、ルートヴィヒ皇太子はすでにシュヴァンガウ地域の美しい景色を愛するようになっていました。特にノイシュヴァンシュタイン城の上にある「プッラト渓谷」の劇的な滝を好んでいました。この急な岩壁を持つ渓谷は、マクシミリアン2世の時代にすでに絶景スポットとして「発見」されていました。
そこにかかる橋「マリエン橋」の木製の手すりは、ノイシュヴァンシュタイン城の建設中にルートヴィヒ2世によって、現在のエレガントな鉄製のカンチレバー(片持ち梁)構造に置き換えられました。
「上からの景色はとても魅惑的で、特にマリエン橋からの城の眺めは、立地、建築の壮麗さ、そして見事な絵画で知られるヴァルトブルク城を凌ぐものである」と、1881年にルートヴィヒ2世が手紙に書いています。 -
私たちも遂に来ました。マリエン橋からの眺め、ルートヴィヒ2世が絶賛した「ノイシュバンシュタイン城」(写真)です。何という美しさ、何という優美さ、言葉もありません。
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天空にそびえるノイシュバンシュタイン城(写真)、白亜の城壁と尖塔が青空を背に輝いています。緑豊かな山々に抱かれ、遠くに広がる田園地帯と湖の風景が見事に調和し、訪れる者の心を激しく揺さぶります。
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妻(写真)の視線の先には、25年前に家族で訪れた思い出の場所が広がっています。子供が大好きな妻は、あの頃の子供たちの笑い声や姿が心に蘇っていることでしょう。あっという間の25年でした。夫婦共に時の流れの早さを感じています。
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クライマックスのマリエン橋からの眺めを堪能したら何だか気が抜けてしまいました。でも、まだ、お城の中に入っていません。山道(写真)をダラダラと下っていきます。道が大きく右折するところで、いきなり視界が開けてきました。ビューポイントでした。
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ここからの眺め(写真)も凄い!左上方にある大きな湖はアルプ湖、中央にある小さな茶色のお城は「ホーエンシュヴァンガウ城」、その下に「ホーエンシュヴァンガウ村」が見えます。周囲を囲むのはアルプス山脈の一部で、オーストリア国境に近い山々がこの地域に広がっています。
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ホーエンシュヴァンガウ城(写真)はルートヴィヒ2世が幼少期を過ごした場所として知られています。この城の背後にも湖が迫ってきています。「 シュヴァン湖」です。広がる湖と美しい森、そしてホーエンシュヴァンガウ城の鮮やかな黄色の外観が際立っています。
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驚きの感動はまだまだ続きます。実はノイシュバンシュタイン城(写真)は見る位置によってその姿を変幻自在に変えるのです。これは知りませんでした。
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城の設計者は劇場の舞台装置や美術を手掛けていた画家クリスチャン・ヤンクでした。彼は城の機能性よりも視覚的な効果を重視し、様々な角度から見て印象的な姿になるよう設計しました。
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ルートヴィヒ2世は中世の騎士道や伝説に強い憧れを持っていました。城の姿が変化することで、見る者に幻想的で神秘的な印象を与え、王の夢見た理想の世界を表現しようとしたのです。
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ノイシュヴァンシュタイン城は防衛目的ではなく、純粋に芸術作品として建設されたそうです。様々な角度から見て美しい姿を見せることで、城全体を立体的な芸術作品として完成させようとしたのです。
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このように、ノイシュヴァンシュタイン城の変幻自在な姿は、ルートヴィヒ2世の夢と芸術への情熱、そして設計者の創造性が結実した結果だと言えるでしょう。
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いよいよお城に入場です。私は自宅で入場券をオンラインで予約・発券・プリントアウトしました。予約は旅行の2か月くらい前の5月16日でしたが、それでもこの日の予約は満席に近く、かろうじて夕方の5時からの席に空きがありました。
写真:入城門前の道路 -
バーコード付き入場券(写真)です。
ツアー番号: 508
日付: 2024年7月8日
入場時間: 17:00
言語: 日本語音声ガイド
チケットタイプ: 大人
予約番号: 3991/65/8438
チケット価格: 18.00ユーロ
事前購入手数料: 2.50ユーロ
注意事項:
このチケットの交換および返金はできません!
このチケットは印刷された日時にのみ有効です!
城への移動には十分な時間を確保し、ツアーの15分前には中庭に到着するようにしてください。指定された日時に城や博物館の入口に到着しない場合、このチケットは無効となり、返金されません。 -
入場時間は17:00だったので、30分くらい前にお城の最初の門の前まで行き、スタッフにチケットを見せて、お城に入場しました。そこは昔、日本からのツアー一行として長蛇の列に並んだ中庭(写真)でした。完全予約制の今は次の入場者しか待機していません。非常に合理的です。
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お城の内部見学と音声ガイド付きツアーについての段取りは以下のようです。まず、中庭に設置された大きなモニターに自分のツアー番号が点滅したら、チケットをかざして改札を通ります。
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次に、軽い荷物検査を受けた後、音声ガイドを受け取ります。日本語設定が可能で、スタッフが手伝ってくれます。ガイドが各部屋に案内してくれますが、各部屋ごとにイヤホンから日本語で説明が流れてきます。時々、音楽も入り臨場感あふれてきます。
写真:お城から見たマリエン橋 -
城内見学は約30~40分程度です。残念ながら城内は撮影禁止でした。見学が終わったら、音声ガイドを返却します。このツアーでは、日本語でルートヴィヒ2世の想いや城の歴史など、多くのエピソードを知ることができます。
写真:お城から見たマリエン橋 -
お城から見た「ホーエンシュヴァンガウ城」とその周辺の風景(写真)を見ながらルートヴィヒ2世の数奇な運命を見てみましょう。彼は1845年、バイエルン王家に生まれ、18歳で第4代バイエルン王となりました。
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しかも、しかも、彼は「背が高く、青い瞳と整った顔立ちをした美貌の持ち主」でした。彼の容姿や若さ、美的感性は国民の間で大きな話題となり、若き美しい青年王として国民に熱狂的に迎えられました。
写真:お城から少し下った所にある広い展望所、カフェ -
ルートヴィヒ2世は、即位当初から強いカリスマ性を発揮し、特に芸術や文化に対する深い愛情が国民の間でも注目されました。彼の王としての登場は、当時のバイエルンにとって希望に満ちた象徴的なものであり、若きルートヴィヒ2世は詩や文学においても理想化されました。
写真:お城から少し下った所にある広い展望所からのフュッセン方向の眺め -
ルートヴィヒ2世は若い頃からワーグナーの音楽に心酔していました。16歳の時に観たオペラ「ローエングリン」に強い衝撃を受け、18歳でバイエルン国王となった時、すぐにワーグナーをミュンヘンに招聘しました。その後、生涯にわたってワーグナーを熱烈に支援し、莫大な資産を音楽活動に投じました。
写真:お城からホーエンシュヴァンガウ村までの下山ルート -
ルートヴィヒ2世は中世の騎士道や伝説に強い憧れを持っていました。彼は次第に政治への関心を失い、現実逃避や空想思考が強くなってきました。そしてノイシュヴァンシュタイン城建設へと突き進みます。この城は彼の現実逃避の場でした。政治や現実世界から逃れ、自分だけのファンタジーワールドに生きるための空間を作ろうとしたのです。
写真:ほとんど観光客が去った下山ルート -
ルートヴィヒ2世が建設した3つの城(ノイシュヴァンシュタイン城、リンダーホーフ城、ヘレンキームゼー城)の合計建設費用は、現在価値で約940億円と推定されています。国家の財政を圧迫したため、家臣たちから精神異常と疑われ、1886年に強制的に退位させられました。
写真:ホーエンシュヴァンガウの駐車場からの「ノイシュバンシュタイン城」 -
そして、退位の翌日、40歳でシュターンベルク湖畔のベルク城近くで水死体で発見されました。自殺か他殺か、または事故か、その死の真相は今も謎に包まれたままです。ルートヴィヒ2世は、華やかな城の建設者として知られる一方で、生涯独身で過ごしました。理想と現実の狭間で孤独な人生を送り、悲劇的な最期を遂げた王として歴史に名を残しています。
写真:ホーエンシュヴァンガウの駐車場からの「ノイシュバンシュタイン城」 -
ミステリーに満ちたルートヴィヒ2世とノイシュバンシュタイン城です。ますます興味深くなってきました。次回は厳冬期に訪れて、ミュンヘンでワーグナーのオペラを鑑賞し、ホーエンシュヴァンガウ村に数日間滞在し、「雪のノイシュバンシュタイン城」をみてみるか?と、私の想像力だけは舞い上がっていきます。
→コンスタンツ駅前の伝統的ホテル「ハルム」に続く
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