2024/09/08 - 2024/09/08
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bunbunさん
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天気が良かったので、新函館北斗駅からレンタカーで乙部町の海岸に露出する断崖や岩を見に行ってきました。観光場所は北から南へ、館の岬、くぐり岩、シラフラと並んでいますが、太陽の方向を考え、この順番で観光することにしました。シラフラはイギリスのセブンシスターズやドーバーに似た景観ですが、地質は前者が凝灰岩、後者は石灰岩と異なります。
館の岬を通る国道229は2021年6月6日に発生した土砂崩れのため、岬の南北約2 kmが通行止めになっていて2025年2月終了を目途に現在復旧工事が進められており、岬に近づくことはできません。町役場産業課商工労働観光係に問い合わせたところ、「元町漁港から望遠ででも眺めてください」とのことでしたが、グーグルマップとストリートビューで探した他の2カ所からも観察しました。また、シラフラが一望できるできる「シラフラ眺望スペースは現在整備工事中ですが、日曜日なら工事を休んでいるので、駐車スペースがあれば駐車しても構いません。」とのことでしたが、くぐり岩からシラフラ南端まで海岸を歩きましたので、途中海岸からシラフラ眺望スペースに上りました。
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新函館北斗駅でレンタカーを借り、国道227号と国道277号を54 km、約1時間走って、12:10、館の岬が見える標高約70 mの乙部町宮の森公園に着きました。
公園の案内図です。
図には「国道229」と書かれていますが、この付近は「国道277」と重複しています。 -
宮の森公園から見た北方の景色。
中央に見えるのが、館の岬、その手前は乙部元町漁港です。 -
館の岬、ズームイン。
露頭した、層理が水平の堆積岩が見えますね。
この堆積岩は新第三紀鮮新世(5300万年前~260万年前)に海底で作られ、その後隆起して地上に現れたもので、暗い部分は砂岩層、明るい部分は凝灰岩層です。
この堆積岩が岬の後方まで続いているのかわかります。 -
ストリートビューで探した、国道229号左土手の上、標高約20 mから見た北方の景色。
中央に見えるのが、館の岬、その手前は乙部元町漁港です。 -
館の岬、ズームイン。
少し西に移動した分、岬の後ろの堆積岩が見やすくなりましたか。
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町役場産業課商工労働観光係ご推薦の、漁港の堤防から見た北方の景色。
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館の岬、ズームイン。
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くぐり岩の駐車場にやって来ました。
狭い駐車場で収容台数は普通車4~5台ですが、運よく停めることができました。
中央右の丸い看板に、ここの標高は24 mと書かれています。 -
駐車場に駐車できなくても、路駐可能です。
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駐車場脇にあった乙部町観光MAPです。
古いMAPのようで色あせてますね。
現在地は左下になります。 -
同じく駐車場脇にあったくぐり岩とシラフラの説明版です。
くぐり岩は右側の坂道を100 m下って右手、シラフラはそこから左(南)に600 mと書かれています。 -
坂道を西の海岸に下って行くと、ロウソクのような岩が見えてきました。
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海岸までおりて南から見ると幅の広い、層理が水平から傾いた堆積岩です。
この岩も、新第三紀鮮新世に海底で作られ、その後隆起して地上に現れたもので、砂岩層と凝灰岩層からなります。
上部の層理面ははっきりしませんが、これについては以下で説明します。
その右後ろに同じような岩が見えます。 -
左端に孔の空いたくぐり岩です。
下部は1つ上の写真の岩と同様な岩で、層理が水平から傾いた堆積岩ですが、上部は地層が曲がりくねっています。
このような構造は海底に堆積した堆積物が、固化していないうちに海底の斜面を滑り落ち、不規則な構造になったものでスランプ構造といい、その層をスランプ層と呼びます。
また、スランプ構造の中でも折れ曲がった地層が確認できるものを褶曲型スランプ(スランプ褶曲)構造と呼びます。
この岩の中ほどは褶曲型スランプ構造です。
右下に空洞のようなものが見えますがこれも孔です。
以下で写真を示します。
左端には館の岬も見えますね。 -
くぐり岩の孔。
この孔は400年ほど前の慶長年間に、ニシン漁で捕れた魚類を海に入れることなく運ぶために人工的に空けられたもので、成人男性もかがむことなく通れます。 -
1つ上の写真の孔の部分を拡大しました。
この写真は孔を通して館の岬が見えるよう撮影しております。 -
3つ上の写真で空洞のように見えた部分。
ここにも孔がありますが、これは自然にできたものです。 -
くぐり岩の人工孔を通り抜けて見た北側。
くぐり岩と同じような構造の岩が続きます。 -
さらに北に進んで見た北側。
同じような岩が続きます。 -
くぐり岩の人工孔を南に通り抜けて見た南側。
右の岩は層理が水平な堆積岩で、左の岩や上で見た岩と随分異なります。 -
南に進んで、北方に見た1つ上の写真の岩の裏(南)側。
この堆積岩は柔らかい凝灰岩と硬い砂岩が積層されているようで、左下に転がっている大きな石は、砂岩層(上部の濃い灰色)が侵食されて転がり落ちたようです。 -
さらに南に進んで、北方に見た堆積岩の断崖。
左端は1つ上の写真の岩の部分です。
層理は左上から右下へと傾いており、一つ上の写真の高いところにあった砂岩層は右側で随分低くなっていて、そこから落ちたと思われる大きな石が転がっています。 -
さらに南下して見た南方。
左は上の写真から続く堆積岩です。
その右に見えるコンクリートの斜面は漁船を引き上げて退避させるためのもので、シラフラ眺望スペースへと通じます。
その右の白い絶壁がシラフラです。
シラフラは西向き、時刻は13:20ですので、予定通りほぼ順光です。 -
コンクリートの斜面は途中から階段となっており、ここをこの後シラフラ眺望スペースへと上ります。
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上る途中で南方に見たシラフラ。
シラフラはアイヌ語で『白い傾斜地』という意味で、約500万年前の新第三紀鮮新世に海底で形成された凝灰岩が隆起して地上に現れたものです。
所々に見られように、この凝灰岩は鉛直に亀裂が入りやすいようで、これが鉛直なシラフラの原因かもしれません。
この白い断崖は、高さ約20メートルで、ここから南へ約500メートルに渡って続いています。
なお、これまで見てきたここから北の岩や断崖は、シラフラより新しい年代に形成されたものです。 -
階段をさらに少し上って見たシラフラ。
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ジグザグの階段、シラフラ、日本海です。
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下方に見たコンクリート斜面とジグザグの階段。
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シラフラ眺望スペースまで上って来ました。
南方に見たシラフラと日本海。 -
シラフラ、ズームイン。
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また海岸まで下りてきました。
シラフラ。 -
南方、崖下まで歩いて見たシラフラ。
後のために書いておきますと、層理は右(南)下がりです。 -
崖下をさらに南へ進みます。
シラフラ。 -
崖下をさらに南へ進みます。
シラフラ。 -
崖下をさらに南へ進んで北に見たシラフラ。
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崖下をさらに南へ進んで北に見たシラフラ。
小石を含んだ地層が現れ、その層理は北側と異なって左(北)下がりとなっています。
遠くから見ると一体の凝灰岩のように見えますが、この凝灰岩は単純に火山灰が一様に堆積したものではなく、その生成過程は複雑だったことがわかります。 -
崖下をさらに南へ進んで北に見たシラフラ。
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崖下をさらに南へ進んで北に見たシラフラ。
この辺りは表面が凸凹していることから、北側の凝灰岩とは性質が異なるようです。
ここまでシラフラの下を500 m程歩いてきました。
ここがシラフラの南端です。
この後駐車場に向けて北に戻ります。 -
北に少しもどって北に見たシラフラ。
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シラフラに近づいてもう1枚。
右下に丸く剥がれたような跡が見えますが、どうもこの凝灰岩は鉛直に薄く剥がれる性質があるようです。 -
北方に見たシラフラと日本海。
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さらに北へ戻ります。
北方に見たシラフラ。 -
南方に見たシラフラ。
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さらに北へ戻ります。
北方に見たシラフラ。 -
南方に見たシラフラ。
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鉛直方向に亀裂がはいり、そこから侵食されて漏れ出た砂が扇状地状に溜まっています。
こんなのを見ると、シラフラの侵食は海蝕だけではないのかもしれません。
また、上部約2/3は表面が薄く剥がれ落ち、下部は剥がれ落ちずに残っているようにも見えます。 -
さらに北に戻って来ました。
中央上部の柵の見える場所は、先ほど上ったシラフラ眺望スペースです。 -
さらに北へ戻った北東方向。
シラフラ眺望スペースへ上る階段が見えます。 -
くぐり岩の駐車場まで戻って車を拾い、乙部町役場産業課商工労働観光係が整備工事中だと言っていた、シラフラ眺望スペースの東側にやってきました。
手前が駐車場で、その奥がさっき海岸から上った展望台です。
整備工事は9月に終了予定とのことですので、シラフラだけ見学したい方は、ここを利用するのが便利ですね。 -
15:10、今日予定した観光を全て終えて、今日の宿泊ホテル:バリヤフリーホテルあすなろに到着しました。
この旅は明日も続きますが、それについては後日ご報告いたします。
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