
2024/07/10 - 2024/07/11
89位(同エリア159件中)
Dashさん
アジア圏内など近所の散歩に等しい筆者にとってはいよいよここからが旅の真髄です。
前回のエバー航空で台北からバンコクまで移動して来た後は、ここからエチオピア航空でエチオピアのアディスアベバを経由しナミビアのウィントフックまで向かいます。
まさにこれこそがDash著作の旅行記の核、トンガだ、マイアミだ、アディスアベバだ、やたら変な場所が出て来てあまりに日本人に馴染みが無さすぎて全然読まれない旅行記の始まりです。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 飛行機
- 航空会社
- エチオピア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
村上春樹は世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドでこんな言葉を残しています。
「期待をするから失望が生じるのだ」
まさにエチオピア航空に初めて乗る人間に向けての言葉でしょう。
日本には様々な航空会社が乗り入れていますが、エチオピアはここだとピンポイントで指を指して答えられる人がどれだけいるでしょうか?
地理にはめっぽう疎い友人は「エチオピア?あんま食べないな」などピスタチオと勘違いする始末です。
さて、そんな遥々エチオピアの首都アディスアベバから来たThe New sprit of Africaがタイトルなアフリカの覇者、エチオピア航空の実力はいかに。今日はタイのバンコクからエチオピアのアディスアベバを経由しナミビアのウィントフックまで向かいます。
もう既に乗り場がわからず焦り始めている筆者は電光掲示板の前で「S?Sってどこだ、フロアマップにないぞこれ」と困惑です。
今回は
バンコクからアディスアベバまでをPart 1
アディスアベバからウィントフックまでをpart 2
として分けてお届けします。
同じ会社の同じ機体をあえて分ける事はあまりしないのですが、2つのフライトで全く真逆の印象を持ったので分けてみました。 -
始まりはバンコク・スワンナプーム国際空港から。先ほど台北からエバー航空で降り立ち、ここで乗り継ぎをします。
トランジットレーンに駆け込み、なんとかSの看板を見つけ向かいます。
元々少々タイトなスケジュールでしたがエバー航空の到着が23:30に対してエチオピア航空の搭乗開始が0:10です。実際の出発時刻は0:55ですから余裕はあるのですが、その時間に着けと言われれば間に合わせるために必死です。
「アフリカなんて行かぬ、我には関係ない」という方もいるかもしれませんが、エチオピア航空は意外と日本人に馴染みが薄いわけでもないのです。
実は夜の目立たない時間にしれっとソウル経由で成田に飛んできてしれっと出て行きます。
最近は成田からソウルに行くならLCCより安いのでは?とジワジワと知名度を上げて来ています。 -
ゲートはS112A。「お前どこに飛行機停めたんじゃ」という文句はさておき、セコセコと歩き回ります。それにしても移動距離が凄まじい。一応目安の時間が書かれているのですが18分とか書いてあります。もはやどこからどう移動して来たのかもよく分からないです。
ここからはシャトルに乗って移動します。
エチオピア航空の乗客だけでなく他にも沢山いらっしゃるようですね。 -
シャトルを降りればもうすぐです。とりあえずここまで来れば安心です。
途中でトイレも行かず水も買わずに来たくらいなのでようやく余裕が持てます。
「1時間半くらいあればラウンジ行けるかな~」くらいに思ってましたが無理でした笑 -
搭乗開始は0:10頃のはずですが、CAもパイロットもベンチでのーんびりしていました。
急いで来た手前、なんじゃいとは思いましたが遅れさせずに人を集めるならこれくらい余裕持たせておけという意図なのでしょうね。
そうだとしても45分前はさすがに早すぎますし、集めておいて「へーい、これから準備でーす」を目の前で見せつけられると海外だなとしみじみ思います。 -
写真を撮る都合上で斜めになってしまったのですが、今日の飛行機はエチオピア航空の787-9です。先ほど乗って来たエバー航空は787-10という長い胴体の機体でしたが、これは中くらいの機体です。
私の旅行記ではエアニュージーランドのを書いた際に同じ飛行機が出て来ています。 -
搭乗開始です。一応ゾーン制という事になっていますが、あまり守られている印象はありません。
台北で買った飲みかけの水を乗り継ぎの際に没収されてしまったので、近くのカフェでお水を買ったら250円です。タイの物価を考えればこんな価格で売りやがって何が微笑みの国だと思いましたがこればかりは空港価格なので仕方ありません。
アメリカなら5ドルですから、それに比べればずいぶんマシなものです。
日本の空港だと10円程度高いのかもしれませんが、そう考えるとかなり良心的ですよね。 -
無事搭乗です。乗り込む際の機内の匂いがアフリカを感じさせます。
あれは日本ではまず嗅ぐことのない匂いでした。カルディでも成城石井でもあんな匂いはしないでしょう。
日系はもちろんエアニュージーランドやカンタスにも特有の匂いってあまりないと思うのですが、少し毛色が違う会社になると突然匂いを発し始めるのは一体どういう理屈なのでしょうかね? -
ディスプレイの言語は英語、アラビア語、エチオピア語(?)、中国語、フランス語、ポルトガル語から選択出来ます。スペイン語なら使う人多いと思いますが、あえてポルトガル語なのが少し謎ですね。ポルトガルとブラジルくらいでしか使ってないのに。サンパウロ線の需要が大きいのでしょうね。
あとはUSBがありますが、大抵壊れているかほぼ使えないのでポータブルの充電器の持ち込みをお勧めします。
機体は整備されていると信じたいですが、座席は本当に整備してんのか?と思うくらいお粗末な事があります。この飛行機はそこそこ新しい機体だったので問題なかったのですが、前の便のコップが床に転がっていたりと、まあこんなもんだろうという印象です。 -
これはエチオピア航空に何の関係もないのですが、搭乗後の隣の席の人の印象があまり良くはなかったです。
中国人の人でしたが私の席に座り枕もブランケットも地面に投げてあり、そこは私の席だと言うと舌打ちして隣に移った感じです。
大人しく指定された席に座ってろよ、全くこれだから…と内心は思っていますが顔には出しません。 -
シートピッチは標準の32インチです。多分。日本人にはインチがピンと来ないのですが大体の会社がこんなもんです。長距離に特化したエミレーツやカタール航空、なぜかLCCのスクートは34インチと少し広めになっていたりもします。
-
見た事ないほどデカいゴミ袋の中に黄色い何かを入れたCAが何かをポイポイ投げています。受け取るとアメニティキットでした。
まさかまだエコノミークラスにアメニティを配ってる会社が存在したとは。飛行機を降りればもはや用途のないこの分厚い鮮やかな黄色い靴下とカバ用かと思うレベルの歯ブラシとも数十年ぶりのご対面です。 -
出発の時刻は過ぎておりターミナルに残ったのは我々のエチオピア航空のみですが、まだまだ出発しません。
そしてなんで出発しないのかもアナウンスすらないので知りません笑 -
定刻から30分遅れてプッシュバック開始です。
アナウンスでは定時に着くとのことなので、実は相当余裕を持ったスケジュールなのかもしれません。 -
離陸待ちをしています。お隣は多分中国の四川航空だと思います。
今すぐ俺の隣の大陸様をあっちに載せ替えたいところです。
深夜1時を回っていますが、そこそこの数の便がこの後も出ていく予定です。 -
離陸前にお隣さんが何か黄色いものを持っていたので何だと思ったら私のとこの救命胴衣を勝手に持って帰っていました。
あとテーブルを開きっぱなし。CAさんに関しても何度も回ってくるわけにもいかないので注意のしようがありません。
荷物を奥にとかテーブルをしまうのは何かあった時にそれが原因で逃げ遅れないようにするためです。
安全に必要な事なので「テーブルしまえ」と言いましたが、中国語以外の言語を知らないので通じる事なく、私のため息を糧に飛行機はエチオピアに向けて離陸です。 -
映画は基本観ないのですが、バリエーションとしては可もなく不可もなくという感じです。
日本の映画もいくつかありましたが、アジアの括りの中の1つでエミレーツやカタールのように異様な数とは行きません。 -
離陸後、寝かせるのか起こさせるのか微妙な照明のままでしばらく飛行します。
色々見えやすいのでこれで良いのですがね。 -
バンコクを0:55に出発する場合は深夜便になるので会社によっては機内食は軽食扱いになりますが、エチオピア航空はガッツリと夕飯を出して来ます。
しかもだいぶ量が多い(笑)
選択肢はチキンかビーフ。ビーフを選択しましたがチキンを渡されるという素敵な事になりましたがちょうど麺が食べたかったのでこれで良かったです。
機内食の味はさっきのエバー航空より美味しいんじゃないかと。
この後も往復含めると8回くらい食べたのですが、機内食がやたらと美味しいのですよね笑
味付けは甘辛なタイ料理と中華料理の中間という感じです。中華料理に近いものであれば世界中で食べられますから、誰の口にも合うと思います。
そこにサラダとパンとドライケーキとビスケットなど炭水化物を色々とくれます。 -
真っ黒の写真に見えるかもしれませんが、インドの上空です。
言葉遣いが悪くて申し訳ないのですが、はっきり言ってこの路線の客層は酷いものです。
本当に話になりませんし、飛行機の乗り方を知らない人達ばかりで少なくともバンコク→アディスアベバに関しては往復乗りましたが避けたい路線です。
乗る経験が少ない、初めて乗る事が悪いということではなく最低限度は周りやクルーに対するリスペクトを持つべきだと個人的には感じます。
ANAがコードシェアに入っているので、もしかすると日本人のお客さんも多少いるのかもしれませんので一応言っておきますが、一切エチオピア航空の問題ではありませんし、別の席に座れば別の印象を持ったと思います。ただチケットの価格帯的と利便性的にそう言った人も集まりやすいのも事実ですし、そう言った体験に当たる可能性は比較的高いと予想が出来ます。
一度の利用で全てを決めつけるのはナンセンスではありますが、感じることはそのままお伝えしています。
全体的に中国人比率は高めです。別に中国の方全てを否定しているわけではなく、私の近辺にいた人達がたまたまそうだったというだけですが。
あとは中国人に限らず、復路でも離陸前も前の席がリクライニング全開でも特にCAが何も言わなかったり、私が今まで乗って来た会社が安全度ランキングでも上位に入る会社ばかりなので、それと比べると機内では他の会社でのスタンダートな安全面への配慮に比べると適当さを感じます。
エチオピア航空はエバー航空やシンガポール航空、ANAが所属するスターアライアンスのメンバーですのである程度の水準の安全性は保証されていると考えて良いと思います。あくまでこのフライトに関して言えばあまり快適とは言い難かったです。
最初から期待せずにこんなもんだろうと思えば良いですけどね。 -
到着まで1時間と少し。
あんなにガッツリと夕食を出した後ですから朝食はなしか、あるいはサンドウィッチのような軽食かと思っていたらこれまた結構ガッツリ出て来ます。
選択のオプションはありませんでしたが西洋風の朝食が出ます。本当はこれにパンも付いてくるのですが、全く英語の通じない中国人との身振り手振りでのコミュニケーションに疲れ果てたCAにより普通に忘れられました。
スクランブルエッグとほうれん草のソテーにジャガイモ、カットフルーツにクロワッサン、そして忘れられましたがもう一個パンがついて来ます。
これも味付けはかなり美味しかったです。
機内食に関してはおそらくエチオピア航空側が機内食工場にレシピを提供してその通りに作らせていると思うのですが、エチオピア航空にとんでもない味付けのプロでもいるんでしょうかね?
個人的には結構な量だと感じたのですが、皆さんの意見はいかがでしょうか? -
アラビア半島の南を抜けてもうすぐでこの夜間の長旅も終わります。
これは他の787の旅行記でも書いたと思うのですが、787は設計段階ではエコノミークラスは2-4-2の8列で出て来るはずだったようですが、当然航空会社はより高い収益性を求めるために大半の航空会社では3-3-3の9列になっています。8列は世界でもJALのみです。
これがどう考えても狭い上に乗客数に対してトイレが足りてないんじゃないかと思うのですよね。個人的には787はよく乗る機材ではありますし静寂性などは優れていますが、実は長距離ではそこまで乗りたくない飛行機です。
特にバンコク線は毎回満席を叩き出す路線ですからもう少し大きなA350辺りが入ると楽になるなーとは感じます。 -
アジスアベバに向けて降下を開始します。
客層を抜きにすれば、エチオピア航空のサービスは良いと感じます。
どういう訳か何か数十年前のやたら安いアジアのよく分からない場所から飛んでくる航空会社のサービスを思い出すような少しばかりレトロな感覚を抱きます。
もちろん機材は最新鋭ですしディスプレイもあり他の航空会社と謙遜はない設備が揃っているのですが、アメニティを配ったり食事が2回ともしっかりした物が出てきたりとここ数十年で他の航空会社がコストカットをして削り取っていったものをエチオピア航空は変わらずにそのまま維持しているような感じです。
ノスタルジーというかなんでしょうね、決して不快な古さではなく人によっては心地良さを感じる人もいると思います。本当に良い部分が残った感じですね。 -
アジスアベバ空港に到着です。
そういえば降下の時はいつも少し耳が詰まる感じがするのですが、アジスアベバは標高が5200ft(メートル)、787の機内の気圧が6000ft(メートル)なので気圧の変化が生じず全く耳抜きが必要なかったのは少し面白い経験でした。
総評としてはアフリカ系の航空会社は初めて乗りましたが日系はもちろん米国系とも今まで乗ってきた外資系とも違う独特の雰囲気を感じます。 -
いかがだったでしょうか?初登場のアフリカの航空会社の雰囲気を楽しんで頂けたかと思います。ここアジスアベバからナミビアの首都ウィントフックまでがpart 2となります。
私の駄文でどこまでお伝え出来るかわかりませんが、機内の雰囲気がガラリと変わります。
是非part 2も見て頂けると書いた甲斐がありますので、よろしくお願いします。
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