2024/02/22 - 2024/02/22
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海外鉄オタクさん
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中国福建省の湖に沿って走る貨物列車に乗車しました。
谷間の湖ののどかな雰囲気にいやされました。
貨物列車の他にも、高速バス、路線バス、高速鉄道を乗り継ぎながら旅をしました。
私が以前に制作したYouTube動画を切り抜いて再構成したものなので、全体的に画質が荒いです。ご了承下さい。
前編: https://4travel.jp/travelogue/11896631
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福建省南平市邵武のバスターミナルは、朝5時台から切符売り場も開いていて盛況です。
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福建省邵武市から小型のバスで高速道路に乗り、高速鉄道の南平市駅まで向かいます。
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マイクロバスの車内は寝ている人ばかりです。
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合福高速線の南平市駅に到着です。
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合福高速線は福建省では珍しい最高速度300kmの路線で、中国内陸や上海、杭州から福建省の省都福州への乗客輸送の中心を担います。
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昨日私が貨物列車に乗って通った鹰厦線の後継者と言える高速線です。
昨日の記録: https://4travel.jp/travelogue/11896631 -
対向のCR400AF-Z型、復興号
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延平で下車します。今乗ってきた車両はCRH380A型の和諧号です。和諧号は海外の技術を移転して造られた高速車両に付けられる名前で、CRH380AはE2系新幹線が元になっています。
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延平からバスに乗って、貨物列車の出る水南駅に向かいます。
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高速線の巨大な橋の下に小さい橋脚が見えてきました。
これは峰福線の廃線跡のようです。
峰福線は1950年代の開通以降、何度か線路の付け替えをしています。 -
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延平市は朝の通勤ラッシュのさなかです。
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50キロ以上も下流にある水口ダムの影響で、この付近も湖になっています
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水南駅にやって来ました。公式には旅客列車が来ないはずの駅ですが、今日はここから貨物列車に乗ります。
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運賃表があります。日本にも昔あった荷物の全国輸送が、中国国鉄では今も残っています。
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駅の入口が閉鎖されていてどこから駅に入れるか分かりません。
30分くらい駅前を放浪したのち、展示してある客車の脇から駅に入れました。 -
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水南駅構内では普通に線路の上を歩いている人がいます。
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隣の家から煙が出ています。沿線火災ではなく、玄関でゴミを燃やしているようです。
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時刻は9時30分、煙に燻されながら待っていると、汽笛が聞こえて列車がやってきました。
峰福線の40055列車です。 -
乗客が何人か降りてきます。私は車掌に「大箬まで行く」と言って乗車しました。
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この40055列車は元々沿線で働く鉄道職員を乗せるために客車を繋いでいますが、その客車に一般人も乗れるようになっています。
ありがたいサービスです。 -
9時55分、ついに水南を発車です。
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隣に廃線跡が分かれて、トンネルに入ります。
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閩江の鉄橋です。カーブした橋の上では連なる貨車を眺められます。
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鉄橋を渡ると三角線を通過します。
古い在来線の三角線と、新しい高速線の三角線が同じような位置にあります。 -
延平東駅は在来線の拠点駅でしたが、今は高速鉄道が建設されたので、在来線の公式な旅客列車は洛陽からのk29、k30列車1往復のみです。そしてこの貨物列車はホームの無い場所に停車します。
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合福高速線に繋がる三角線が見えてきました。
隣の高速線がかなり高い位置にあるため、連絡線も閩江を渡る高い高架を通らなくてはいけません。 -
先ほど通った高速線の延平駅の斜め下を通ります。この付近には洋丹仔駅という廃駅があります。2023年の11月に廃止された駅だそうです。
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左に高速線、右には閩江が見えます。
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湖の中に砦みたいに張り出した畑があります。
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「倒壊の危険がある」と書いてある建物があります。
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犬が寄ってきました。駅猫ならぬ駅犬です。
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駅犬のいる駅、安済駅からは、延平駅につながる高速線の高架も見えます。
上空の高架線には次々と高速列車が通過していきます。 -
一方でこの貨物列車は安済で数十分も抑止です。実にのんびりしています。
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後ろ側に青信号が灯りました。もうすぐ反対の列車が来ます。
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漁師が小舟を漕いでいます。
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あの変なクレーンは一体なんでしょう。
調べてみたら、魚の養殖に使うクレーン船だそうです。 -
また廃駅を通過します。
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隣の高架は廃線跡です。
峰福線は1950年代以降何度も線路の付け替えが行われていて、廃線跡の宝庫です。 -
養殖の筏が大量に並んでいます。
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国鉄駅によくある職員の社宅です
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中国風建築の東屋が建設中です。
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貨車を1両挟んで前にいる機関車が見えます。
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車内はがらんどう。一般乗客は私一人だけです。
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トイレは垂れ流し式で、水は出ますが電気はつきません。
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トイレの扉に「停車中使用禁止」と書いてあります。
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洗面所は水が流れるし石鹸も置いてあります。昨日乗った貨物列車の汚いトイレとは違い、こちらは車掌が綺麗好きなのでしょう。
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古田駅で30分近く抑止されました。
鳥の声が聞こえます。 -
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国旗たなびく養殖場
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ようやく対向の列車が来ました。客車を連結した混合列車の40055列車。私の乗る列車とついをなす列車です。
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駅の待避線の真下は湖です。
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そこそこ大きな貨物駅が併設されています。
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保線用通路に人がいます。集落の通り道として使われているようです。
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トンネルの中では、機関車のパンタグラフから火花が散るようすが見えます。
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湖を渡る大きな橋がいくつかあります。
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水口駅では対向の貨物列車が待っています
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水口三號隧道とあります。
漢字の字体が古いですね。 -
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浦后という駅でまたも長時間停車です。
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列車の山側を覗くと、なぜか波打ち際が見えます。どうやら湖の上に橋をかけて駅を作っているようです。
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閩江の上に船がやってきました。
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これは貨物船ですが、浦后駅付近には対岸へ向かう渡し船もあると聞きます。
閩江の役割は水を流すだけでなく、魚の養殖、船での貨物輸送など、八面六臂の大活躍です。 -
隣の線路の信号が青になっています。この列車を追い抜かす列車が来るのでしょう
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やって来たのはK29快速列車
赤いHXD3D型機関車に、寝台車、食堂車、座席車が連なる17両編成です。
古都洛陽から24時間かけてここまで走って来たK29列車ですが、中国にはもっと長距離を走る寝台列車も大量にあります。 -
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快速の通過待ちが済んだので発車です。
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船が岸壁に集まって、港町のような景色が広がります。
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春節の提灯が飾られたお社があります。
日本の神社によく似ています。 -
トンネルに入ると猛烈な闇で、機関車の吊り掛けモーターの音だけが響きます。
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ダムが見えます。
この湖を作り出した水口ダムです。
水口ダムは、1990年代に日本の前田建設の協力の元で作られたダムです。峰福線はダムの建設に伴いかなり大きな線路付け替えを行いました。1989年12月のことです。
線路付け替え直前に水口ダムを訪れた日本人技術者の記録によると、当時は峰福線の列車本数があまりにも多く、何箇所かの踏切で計3時間近く待たされたそうです。
単線区間にしてはとんでもない話ですが、当時は多くの駅で踏切を塞いで貨車の入れ替えをやっていた上に、列車本数がどんどん増えて信号場も増設されていました。
長い踏切待ちがあってもおかしくありません。 -
右上に水口ダムの閘門(船を通すための二重の水門)が見えます。
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ダム建設前に使われていた線路が廃線跡として残っています。
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線路跡はこの先でダムの横を通るトンネルで湖底に向かって突っ込み、そのトンネルは途中でコンクリートを詰められて閉鎖されているものと思われます。
ダムに沈む廃線や廃道跡ではよくある光景ですが、面白い工法です。 -
後ろに貨車、眼下に集落と廃線跡らしき道路を見ながら坂を下ります。
川の水面はだいぶ下の方に移動しました。 -
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大箬駅です。
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貨物列車はこの先もしばらく走りますが、私は近くを走る高速鉄道に乗り換えるために、ここで降りることにしました。
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高速線の駅に向かいましょう
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今は旧正月の時期で、沿道に旗や提灯が飾ってあります。青い看板は井戸を掘る広告です。 -
急な坂を登りきると、高速鉄道の闽清北駅が見えて来ました。
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はるか下にはさっきまで乗っていた在来線の線路も見えます。
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高速線に乗って上海市に向かうところで、この動画はおしまいです。
幹線鉄道の貨物列車に乗れる機会は滅多にないため、大変面白い体験でした。
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