歌舞伎町大歌舞伎 THEATER MILANO-Za☆珈琲西武 本店☆2024/05/19

2024/05/19 - 2024/05/19

新宿・東急歌舞伎町タワーのTHEATER MILANO-Zaにて、中村勘九郎×中村七之助による『歌舞伎町大歌舞伎』が上演されました。
中村勘九郎と中村七之助が率いる中村屋は、歌舞伎の古典を大切に継承しながらも、『渋谷・コクーン歌舞伎』や『赤坂大歌舞伎』など、初めて歌舞伎を観る人も楽しめる公演を開催しています。
父である十八世中村勘三郎は、誰にでも歌舞伎を身近に親しんでもらおうと様々な取り組みをしていました。2人はその遺志を受け継いで、新しい試みに果敢に臨んでいます。
歌舞伎町での大歌舞伎、大いに楽しめました。

エリア 新宿(東京)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 私鉄

珈琲西武本店で早めの昼食。
1964年創業。2023年10月1日に移転オープン。

昭和をモチーフにした、モダンな雰囲気の純喫茶です。

店内はステンドグラスの照明が大きいインテリア。落ち着いた内装です。

歌舞伎町とは思えない空間です。

日本屈指の老舗工房「松本ステインドグラス製作所」によるステンドグラスだそうです。

珈琲

ミックスサンド
２種類選べるので、玉子とハム。

珈琲のソーサー
昭和３９年創業

２０２４年、ついに歌舞伎町に「歌舞伎」がやってきました。

歌舞伎町THEATER MILANO-Zaで初めて歌舞伎が上演される「歌舞伎町大歌舞伎」。幕開きを飾るのは、長唄舞踊の『正札附根元草摺』。父の仇・工藤祐経に対面しようと血気盛んに駆け出そうとする曽我五郎時致（虎之介）を、小林妹舞鶴（鶴松）が、たおやかながらも五郎に引けを取らぬ力強さで引き止めます。最後は逆沢瀉紋の鎧の草摺を二人が引き合います。

続いては、清元で舞う『流星』。
華やかな唐衣裳の牽牛（勘太郎）と織女（長三郎）が、七夕の逢瀬を無邪気に喜ぶところへ、流星（勘九郎）が現れ、雷夫婦の喧嘩の様子を踊りで伝えます。雷夫婦、子雷、婆雷と、瞬時に表情をくるくると変えて踊り分けます。
顛末を語り終えた流星が空へ駆けていくと、大きな拍手が劇場を包みました。

初演となる『福叶神恋噺（ふくかなうかみのこいばな）』は、上方落語「貧乏神」をもとにした新作歌舞伎です。生来の飽きっぽさから仕事が続かない大工の辰五郎（虎之介）の前に現れたのは、貧乏神のおびん（七之助）。おびんは同じ貧乏神のすかんぴん（勘九郎）に忠告を受けながらも、辰五郎の愛嬌にほだされてお金を貸し、かいがいしく世話をして暮らし始めます。
花道の代わりに客席の通路を活用した演出や、江戸の長屋暮らしの風情、おびんが掃除をしながらお茶目に舞う様子、歌舞伎町らしい趣向を入れ込んだ場面など、みどころや遊び心たっぷりの舞台が観客をひきつけます。

「福叶神恋噺」
脚本：小佐田定雄（落語「貧乏神」より）
演出：今井豊茂

出演
「正札附根元草摺」
曽我五郎時致：中村虎之介
小林妹舞鶴：中村鶴松

「流星」
流星：中村勘九郎
牽牛：中村勘太郎
織女：中村長三郎

「福叶神恋噺」
貧乏神おびん：中村七之助
大工辰五郎：中村虎之介
貧乏神すかんぴん：中村勘九郎

歌舞伎町大歌舞伎 のコラボドリンク。
フタ付きのドリンクは劇場オリジナルのボトルカバー付きです。

４月28日13:00からは「歌舞伎町大歌舞伎」出演者が、新宿歌舞伎町のメインエリアを人力車で練り歩く“大お練り”が開催されました。

歌舞伎の魅力、楽しさを十分感じた公演でした。