群馬県立近代美術館・碓氷峠鉄道文化むら

2024/03/21 - 2024/03/21

青春18きっぷを使って、日帰りで群馬を訪れました。
一番の目的は、高崎の群馬県立近代美術館で開催中の「長谷川潔」展。フランスで活動した版画家です。
高崎パスタのランチの後は、二番目の目的地へ。
横川の碓氷峠鉄道文化むらで、往年の鉄道車両を見学します。
お土産はもちろん、本店で買う峠の釜めしです。

エリア 高崎(群馬)

青春18きっぷを一枚使って、日帰りで群馬へ。

各駅停車に２時間余り揺られ、高崎駅に到着しました。朝の9時過ぎです。
春とは思えない冷たい風が吹いています。

高崎駅 駅

駅東口から、市内循環バス「ぐるりん」に乗ります。
群馬県立近代美術館まで２００円。交通系ICカードが使えます。

30分はかからなかったでしょうか。群馬の森に着きました。美術館の最寄りのバス停です。

群馬県立公園群馬の森 公園・植物園

群馬の森は、手入れが行き届いた広い公園です。立派な樹々や彫像が、欧米の都市に来たようでした。

群馬県立近代美術館が見えてきました。

群馬県立近代美術館 美術館・博物館

版画家長谷川潔の展覧会が開催されています。

長谷川は、1891年生まれの銅版画家。フランスに移り住み、高く評価されました。
白と黒の静謐な作品、詩情に満ちた画風が魅力です。
この美術展では、初期から晩年までの115点の作品を展示しています。

ずっと憧れてきた画家です。
たくさんの作品を観られて感激しました。若い頃の伸びやかな線から、晩年の黒の艶まで。溜息がでます。

いい展覧会で、いい美術館でした。

鑑賞の興奮が覚めないまま、群馬の森を後にしました。
そろそろお昼。
高崎パスタの人気店「はらっぱ」でランチにします。

赤唐トマトフライドガーリック乗せ(乾麺)が気に入っています。普通盛りでも、かなりのボリューム。それに信じられないほどの量のニンニクです。青森産だそう。
熱くて辛くて、クセになる味でした。

はらっぱ 高崎駅東口店 グルメ・レストラン

カルボナーラ(生麺)。こちらは癒される味です。ボリュームがあっても、飽きずに食べられました。

人気店ですが、提供が早くて回転がいいです。

おかげで、予定より早く食事が済みました。高崎駅に戻ります。

高崎駅 駅

次は、信越線で横川に向かいます。

約１時間後、横川駅に到着しました。

横川・軽井沢間は、新幹線の開通に伴い平成9年に廃線となりました。信越線はここが終点です。
隣は人気の軽井沢。でも横川駅は、乗降客が少なく静かでした。

横川駅 (群馬県) 駅

ここに来た目的は、二つあります。

ひとつは、日本一有名な駅弁、峠の釜めしです。
色々な場所で買える人気駅弁ですが、本店のものは一段と美味しいとの噂。
帰りに買っていくつもりです。

もうひとつは、碓氷峠鉄道文化むら。
広い敷地に、かつての車両が多数展示されています。
好きな方ならワクワクするでしょう。

わたし自身は、鉄道知識が全くありません。でも、旅好きとして鉄道には感謝しています。
往年の名車両から旅ロマンを感じたくて、やってきました。

碓氷峠鉄道文化むら テーマパーク

最初に目にするのはアプト式鉄道の軌条です。碓氷峠越えのために、日本で初めて採用されたそう。
敷かれたレールの傾き具合は、そのまま横川と軽井沢の間の急勾配のようです。この坂を安全に登る知恵に驚きます。

そして鉄道展示館。
平成9年廃線時に使われていた検修車庫を、そのまま展示スペースにしています。いくつもの古い車両が並び、ノスタルジックな雰囲気でした。

「白鳥」は古典的で優美。
旅立つ人の高揚感がそこに残る気がします。どんな人達が乗ったのか、想像したくなりました。

屋外スペースには、山を背景に往年の名車両が並んでいます。

SLは、春の日差しに黒々と光っていました。

どの車両も綺麗に手入れされています。威風堂々。古くても朽ちてはいません。

見学を終えて、横川駅に戻りました。

駅前に峠の釜めしの「おぎのや」本店があります。
店内でいただくこともできますが、今回は持ち帰りにします。ほんのり温かい釜飯を渡されました。
想像以上に重いです。ひとつ1キロ以上ありそう。
これを何個も立ち売りしていたとは…驚くしかありません。

峠の釜めし本舗 おぎのや 横川本店 グルメ・レストラン

信越線と高崎線を乗り継いで、帰ります。3時間以上の長旅ですが、夕方前なので座って行けました。

横川駅 (群馬県) 駅

家に帰って一息ついたら、もう夜です。夕食に釜めしのふたを開けました。

具は椎茸、ごぼう、鶏肉…大きな杏と栗も。味がしっかりしていて、量もたっぷりです。これは、峠越えをする旅人に喜ばれたに違いありません。　

青春18きっぷの旅人にも美味しい駅弁でした。この釜は絶対捨てられません。
また、旅の思い出が増えました。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。
旅の話を聞いてくださって、嬉しいです。
皆様の次のご旅行も、きっと楽しいものでありますように。