2005/01/15 - 2006/05/14
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真昼あんどん行さん
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今年(2023年)6月に翌年10月をもって、
シンガポール・クランジ競馬場での開催が終了する、
というショッキングなニュースが発表されました。
シンガポールで約20年活躍していた高岡秀行調教師は、
それに先立ち、2023年のシーズンで勇退されたそうです。
この競馬場は、私なりに思い入れが深い場所でもあり、
’葬式鉄’ならぬ’葬式馬’に行きたい気持ちは山々ですが、
貧乏な上に、円安、石油高の’ダブルパンチ’を受け、
あの競馬場に私が出掛けることは無理、だとも感じています。
乏しい写真と原稿で、この競馬場についての思い出を書くことにします。
その他、シンガポールと接するジョホールバルについても無駄に語ります。
皆様のご旅行の参考にはならないとも思います。
お暇な方だけお読み下さい。
旅行日時は初めてシンガポールのクランジ競馬場に行った、2005年1月15日と、あのコスモバルクが現地で勝った日にしました。
表紙は2007年にクランジ競馬場で撮った写真です。
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以前の旅行記に書いたように、香港には1983年に行ったことがありますが、
シンガポールに初めて入国したのは、それよりはるかに後年の2005年1月でした。
無駄金を使って、JALに乗ったと思います。
あの航空会社の東京-新千歳の往復無料航空券が取れるまで、マイルを貯めていたので。
何せ18年も昔の話になるので、少し曖昧ですが。
当時は余り写真を撮る習慣がありませんでした。
まだ、〇ルンです、を使っていました。
ショボい話です。
目的は週末の競馬開催、そして、国境を越えて地味に観光をすることでした。
シンガポールでも一応観光もした、という事でこの1枚を。
現在は引っ越した、とどこかで読んだ気もしますが。
ブギス、クラークキーに近い街中にあった気もします。
世界3大ガッカリ、と、昔は揶揄われていましたっけ。 -
泊まったホテルから、MRTと徒歩でこちらの駅に行きました。
列車で一駅乗って国境越えをしました。
列車の写真がないのは間抜け極まりません。
’単純馬鹿’が’タンジョン・パガー’で撮ったピンボケ写真です。
…単なるダジャレでした。
時間の関係で急行列車に乗る事になったので、無駄金を使いました。
「バスの方が安い」
そう親切にアドバイスをして下さった現地の方が居ましたが、
「列車に乗りたい」
と、ここでも無茶をしました。
ブキティマは通過、ウッドランズ駅はない時代だったと思います。
ブキティマといえば、元々はシンガポール・ターフクラブはそちらにあったそうです。 -
という事で、ここからはジョホールでの訪問先の写真を載せます。
ジョホールバルも、この駅しかありませんでした。
周辺は治安が悪い場所らしいですが、何の事件、事故にも遭いませんでした。
幸運に感謝します。 -
ジョホールバル駅近くに止まっていたタクシーを拾って、こちらに来ました。
ラーキン・スタジアムです。
発音が悪くて、最初は同じラーキンにある、長距離バスステーションに連れて行かれそうになりましたが、無事に着きました。
正面の写真です。 -
この1枚には、私が写っています。
委託撮影なので、このサイトに上げても問題はない、とは思いますが。
人が良い、華人のタクシーの運転手を呼んで、シャッターを切ってもらいました。
写〇ンです、の。
我ながら、情けない日本人です。
左手には文庫本を持って、右手でそれを指さしています。
紺色のTシャツを着ていますが、これは意図したものです。
文庫本は一〇治夫氏が書いたベストセラー「たったひとりの〇ールドカップ」です。
当時住んでいた部屋の、最寄り駅近くのビルにあった、〇ックオフで105円(税込み)で買いました。
荷物になるので、泊まったホテルの部屋に置いてきたのは、ナイショにした方が良い話かも知れません。
自分がイカレた人間であることは否定はしませんが、こんなふざけた写真を撮った、撮らせたのは、単に私の頭がおかしいせいではない、とも強調したい気もします。
この1枚に関しては、言い訳はできます。
「オレ? オレなの?!」
あのポーズを少し真似たつもりです。
1997年11月16日(17日変わっていたかもしれません)サッカー日本代表の歴史が創られた日の、あのサッカー選手を。
その後半18分の交代があってから、あの日の日本代表の戦いは違ったものになりました。
アイドリングからトップギアに入った、そんな表現を私はしますが。
スポンサー、マスコミ、その他のしがらみ、そんなものは一切関係なく、
現場の責任者が、潔く、最良の決断をした、とも感じました。
ダエイ、アジジ、マハダビキア…を擁して、
当時、攻撃力ではアジアでもっとも優れていたイランチームを逆転で下した、
この交代以降の、あの試合は、第一次岡田監督時代のもっとも輝いていた時間でした。 -
サッカー場です。
といって、陸上トラックもありますが。
こちらのスタジアムは現在でもあるのでしょうか?
どこかのサイトで、改装された、という記事を読んだ記憶もありますが。
自由に入れました。
不正をした訳ではありません、ここでは、ですが。
背中が写っている、マレー系のオジサンに断って入場しました。
「アイム ジャパニーズ。ヒヤ スペシャル プレース、8イヤーズ アゴー」
おかしな人間丸出しの、片言英語を喋った記憶があります。
こちらも情けない話でした。
こちらのスコアボードに’IRAN 2 JAPAN 3’という電光表示があったのをTVで観た記憶があります。 -
写真を撮り終わると、乗ってきたタクシーで国境近くまで戻りました。
東南アジアらしい’経済飯’のオカズだけをつまみに、タイガービールを1杯やりました。
そして、歩いて国境を越えました。
このサイトで他の方の原稿を読むと、コロナ直前ぐらいには随分長い行列ができて時間が掛かる、とも書かれていましたが、
当時は待ち時間はありませんでした。
といって、やらかしましたが。
汽車の切符をパスポートに挟んでいなかったので、出国印なしで、再びシンガポールに再入国することになりました。
マレーシアの出国手続きを、しなかったことになります。
その年の夏だったかにパスポートを書き換えたので、狡っからく胡麻化した形になります。
現在のような顔認証、指紋認証の時代だと、トラブルになった可能性もあります。
2018年にはマレーシアは指紋認証になっていました。
渡った橋のはるか下に、国境、コーズウェイの海が見えました。
2018年にクアラルンプール郊外で食べた経済飯。
このオカズに似たものをつまみにして、タイガーを飲みました。 -
歩いて国境を越えると、競馬場はすぐ側です。
MRTに乗ったでしょうか、やはり記憶は曖昧です。
それでも随分時間を持て余しました。
偉そうに、スタンド3階の’@ハイビスカス’の客になりました。
国際レース以外の時には、パスポート(+金)があれば入れました。
Tシャツの上に襟付きのシャツを着ました。
その程度の常識はあるつもりですが…。
当たり前の話です。
東南アジアでは襟付きのシャツ、長ズボン、サンダル以外の靴、で、
スマートカジュアルになるというのが私の舐め切った解釈です。 -
1月16日(日曜日)にスリーリングス・トロフィーという重賞レースがありました。
スリーリングスは当地の往年の名馬で、シンガポール・ゴールドカップを3勝しています。
この数年後に、あの、エルドラドがこの記録に並びました。
別にJRAのエリート馬やらエリート調教師、騎手がこちらに登場しても、
斜に構えている私は、余り熱心に応援もしませんが、
’我らが’道営育ちの高岡先生の管理馬が登場したので、当然、その馬券を買いました。
…見事に負けました。
こちらがその馬、ダイヤモンドダストです。
乗っているのはマレーシア人のディン・アジズ騎手です。
私がこの競馬場で実際にレースを観たのは、たかだか述べ7日間に過ぎませんが、
この馬とは縁があったのか、3回現地で観たことになります。
このスルーリングス・トロフィー、
2006年のシンガポール航空インターナショナルカップ、
日本の競馬の歴史が作られた、
相馬眼の高さで知られる、亡き岡田総帥が見立てた最高傑作・コスモバルクが勝った、あのレースです。
そして、同じ年のシンガポール・ゴールドカップでも、この馬を観ました。
全てのレースで、もう少しで3着という、惜しい結果でした。 -
コミティーズ・プライスという現地の重賞を勝っています。
これが高岡厩舎のシンガポールでの初重賞勝ちでした。
(その時、この競馬場にいればなぁ 泣)
こちらは2006年11月のゴールドカップ時のパドックで撮った写真です。
エルドラドも結局現地で観ることはできませんでした やっぱり泣、ですね。
もちろん、と書いて良いでしょうか、高岡厩舎の管理馬です。
この馬はステイゴールドの仔で日本産です。
生まれた牧場に里帰りした、とどこかで読みました。
シンガポール・ゴールドカップはJRAに例えると有馬記念に近い感じのレースで、
全盛期は日本円で5~6000万円超えの1着賞金だった、と思います。 -
コスモバルクが勝った時にも現地にいましたが、この時撮った写真は失くしました。
間抜けです。
写ル〇ですから’デジタル化’していたのですが、この後、滞在したベトナムで引ったくりに遭いました。
さらに言えば、レースの馬券は単勝しか的中しなかったという、情けない結末もあります。
それでも、若干は浮いたので、サイゴンでは、1泊をマジャスティックホテルに泊まるという贅沢をしました。
こちらはその時に泊まったサイゴン・マジェスティックの室内の写真です。 -
(シンガポール、クランジ競馬と相性が悪かったのか?)
実はそんなこともありませんでした。
馬券下手ではありますが、2度、万馬券を獲らせもらいました。
といって、レートが3倍安いマレーシアの場外でしたが。
サッカーくじを買ったこともあります。
人気がないチームに賭けたら5倍くらいの良い配当になりました。
イングランド・プレミアリーグだったでしょうか。
買う時は普通に売ってくれましたが、払い戻す時にはパスポートが必要でした。
この他、非開催時の’場外’にも1度行っています。
JRAのスプリンターズステークスの発売がありました。
…外れました。
オレハマッテルゼという馬が出ていましたが、現地のアナウンスでは、日本とアクセントが違っていたので面白かった記憶があります。
あの、ディープインパクトが凱旋門賞で走った当日でした。
そのレースの発売があるか、と思っていたのですが、当時はありませんでした。
レイルリンク1着、ディープインパクト3着(後に失格)の結果は、シンガポールで知りました。
部屋にベッドだけしかないホテルの、14インチ位のブラウン管TVのテロップが流れていた記憶があります。
話を2006年、シンガポール航空インターナショナルカップに戻せば、
あのシンガポールの蒸し暑い夜、
ゴール後、馬上で手を高々と上げた五十嵐冬樹の姿、
コスモバルクの前後の蹄鉄が触れる音、
それは自分にとって、生涯忘れることができないものになりました。
コスモバルクを管理した田部和則調教師(当時) 2014年4月に門別競馬場で撮影 -
現役時代の五十嵐冬樹騎手(現・調教師) 2015年10月に門別競馬場で撮影
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コスモバルク 2006年日経賞パドック
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ペナン場外では2006年10月から2007年3月まで、シンガポール競馬は’主戦場’でした。
ジンリーという馬が勝ったレースで連複で100倍超えの馬券を当てて、
ペナン沈没での最初の1ヵ月は、その配当で暮らした気もします。
当たり前の話ですが、その後は吐き出す一方でした。
そのジンリーの写真です。
2007年2月 スリーリングス・トロフィーパドックで
鞍上はパナマ人のオスカー・チャぺス -
その他には、タキノビッグという馬が2着に来て、800倍超えの3連単を獲りました。
買っていたのは、たったの2リンギットだけでしたが。
2007年2月でした。
2006年5月の、あの日にも、タキノビッグは、コスモバルクの’前座’として登場しました。
確か、ダイアモンドダストと同じ服色でした。
鞍上の五十嵐冬樹が道中最後方で、
馬場の感触を確かめるようにレースを進めていた姿が印象に残っています。
2頭とも高岡厩舎の所属馬でした。
結局、シンガポール競馬の思い出を語ろうとすると、
コスモバルクを除けば、ほとんど全てが、高岡秀行調教師とそれにまつわる馬、馬券のことに終始してしまいます。
’チーム道営’との思い出の地ということでしょうか。
これh2005年1月15日に撮った写真で参考画像です。
ホンモノだったかハライゴシだったか、高岡厩舎の馬の写真です。
鞍上は長く高岡厩舎に所属していたM.ZAKI騎手です。 -
2006年、シンガポールゴールドカップのパドックで。
この馬(MR LINE)が勝ちました。
鞍上はJeff Lloyd騎手です。 -
2006年11月に撮ったシンガポール競馬場の場内写真です。
この後、大型スクリーンは増えました。 -
レース後引き揚げてきた藤井勘一郎騎手(現・JRA所属)とオプティマムノート(高岡厩舎)。
2007年2月に撮った写真です。
藤井騎手は負傷療養中ですが、奇跡の回復を心より祈ります。 -
こちらは2005年1月16日に場内で撮った写真です。
ネットの映像では、その後もシンガポール競馬を観ていましたが、
現地の競馬場に行ったのは2007年が最後になってしまいました。
2018年にスンガイベシ(クアラルンプール)の場外で買ったのが、シンガポール競馬最後の参戦となってしまいました。
この時も堅い単勝馬券を1つ拾っただけです。
もう、行けないだろうなぁ、
もう、買えないだろうなぁ、
そう思うと、寂しい限りです。
さようなら、クランジ競馬。
ありがとう、クランジ競馬。
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