夏のクリスマスをウルグアイで コロニアで１泊、モンテビデオで２泊

2023/12/23 - 2023/12/26

夏至を迎えて暑いですがクリスマス感出していきましょー、なウルグアイ旅行。前回に引き続きモンテビデオに住む友人を尋ねます。ブエノスアイレスをスタートしてコロニアで１泊、モンテビデオで２泊。

エリア コロニア(ウルグアイ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: 高速・路線バス 船 徒歩

旅行の１週間前の深夜にブエノスアイレスでは大嵐が。もともと風の強い日が多いアルゼンチンですが、いままで聞いたこともないような音で窓ガラスが割れるんじゃないかと恐怖でした。

翌日も雨が続いていたので外出しなかったんですが、ニュースでうちのエリアが一番被害が大きいことを知ります。市内で一万本以上の巨木が倒されて車が何台も下敷きになりました。写真はうちのすぐ裏手でびっくり。

１２月２３日

ブエノスアイレスのフェリーターミナルへはギリギリに到着。もともと料金の安い夜の便を予約していたのですが、ボーナスが入ってたので昼の便に変更しました。今月は歯列矯正の残り半分の代金を払ったのでやりくりがちょっときびしい。

コロニアエクスプレス 船系

デッキへ出てみます。視界には河と空しか入らないのでゆっくり進んでるように感じますが、横を見るとかなりスピードが出ていることがわかりました。

船 (ブエノスアイレス～コロニア) 船系

ターミナルで待ってくれていた友人と合流して今日の宿へ。どのランクのホテルでも同じホテル内のいいランクの客室でも、ツインの各ベッドが小さいのしかなくてつらい。ダブルでもキングサイズならなんとかなるんですがたいていはクイーンサイズ。一人旅とはいろいろと違うところに気を遣います。

Nova Posada ホテル

ホテルは州政府の裏にあります。きれいな建物。

ひとしきり部屋で過ごしてとりあえずジェラート。ブエノスアイレスの感覚で中サイズを選んだら想像よりも巨大でしかもかなり甘い。

前回かなり歩いたので今回はこぢんまりとセントロを散策。

コロニア・デル・サクラメントの歴史的街並み 旧市街・古い町並み

よく晴れていて１ヶ月前とは日差しの強さが違います。今日は夏至の翌日。

あいかわらず路地と石畳がきれいです。

灯台はもう閉館していました。

コロニア デル サクラメントの灯台 建造物

岬の先端にきました。

風もなく河もおだやかです。

岬の周りにはいい感じに古びた建物が並びます。

暑いので日陰へ。

カフェで時間を過ごします。同僚たちにウルグアイへ行くことを話したらわーっとウルグアイで食べるべきものを教えてくれました。その中の一つ、甘くないメディアルナ（クロワッサン）を。アルゼンチンでは甘いパンの総称はFacturaですが、ウルグアイではBiscocho。マテでもアサドでもウルグアイはなんでも元祖を主張するそうです。隣国..

大通りではなにかのスポーツチームの優勝を祝うパレードが。元気です。

日が暮れてきました。空がオレンジ色に変わります。

輪郭のくっきりとした雲もきれいです。

見事な夕焼けが見られました。

日が落ちると気温がぐっと下がります。

いったんホテルへ戻ります。州政府の正面側はクリスマスのライトアップが。

コロニア州政府事務所 建造物

夕食はウルグアイのアサドを。炭火の上でじっくりと焼くアルゼンチンスタイルに対して、薪火の炎から離してじっくりと焼くウルグアイスタイルのレストランでは厨房に炎が見えます。

パリジャーダ エル ポルトン 地元の料理

Baby beefのステーキを食べました。アルゼンチンのアサドより好きかも。

ワインはウルグアイでメジャーなTannatを。良く言えば飲みやすいんですがあっさりしすぎていて、美味しい肉には重くてちょっとくせのあるアルゼンチンの赤のほうが良さそう。

食事を終えてふたたび町歩き。

コロニア・デル・サクラメントの歴史的街並み 旧市街・古い町並み

明かりに照らされた石畳。月も明るいです。

城址のゲートをくぐります。

世界遺産の碑文。

夕方に見つけておいたビアホールでさらにビールを。友人と深夜まで話し込みました。

La Chopería Colonia 地元の料理

１２月２４日

バスでモンテビデオへ移動します。ホテルのチェックアウトの際カードを使おうとしたらダメだったので持ってきた米ドルで払います。お釣りがドルで来てびっくり。ウルグアイ自由ね。新大統領前と後で銀行のレートが大きく変わったので、海外に出るとカードの限度額がとても目減りします。

コロニア バスターミナル バス系

途中の町にいくつか停車して、３時間弱でモンテビデオに到着。トレスクルーセスのバスターミナルは前回2015年に訪れたときよりも明るくなった印象。

中央ホールにはクリスマスツリーが。上階のフードコートで遅めの昼食。ピザを食べます。

タクシーでポシートスビーチのそばにあるホテルへ向かいます。モンテビデオのタクシードライバーはよくしゃべる。車窓からの街の眺めは、ブエノスアイレスよりきれいだなあ、と。予算ががなくてメンテができないブエノスアイレスの街。

友人おすすめのホテルの一つ、アフターホテル。プレミアムのツインルームは部屋は大きいもののベッドはコロニアで泊まったホテルよりもさらに狭く..　部屋のグレード上げた意味ないじゃん。

アフター ホテル モンテビレオ ホテル

通り雨が降っていたのでしばらく部屋で過ごします。クリスマスだったのでスタッフが各客室を訪れてツリー型のクッキーを配っていました。

雨があがって近くのショッピングセンターへ。最初に地上階の大きなスーパーマーケットに行って、同僚に紹介してもらったウルグアイでメジャーな乳製品のブランド コナプローレのドゥルセ・デ・レチェを買いました。上階のショップもアルゼンチンにはないブランドがあったりして経済的により自由なウルグアイを感じました。

いったんホテルへ戻って荷物をおいて、ポシートスからプンタ・カレータスへとラプラタ川沿いに続く遊歩道を歩きます。日曜日ですがクリスマスの準備だからでしょうか、人出は少なめです。

小さい中世の城のミュージアムがありました。

カスティーロ ピタミグリオ 城・宮殿

小さな桟橋が伸びていたので歩いてみます。細くてけっこう怖かったけど眺めはなかなか。

イブの夜。ただでさえ飲食店のあまりないポシートスエリアですが夕食のためのレストランは軒並み閉まっていました。いろいろと歩き回ってようやくペルーのチキン料理屋を見つけました。クリスマスなのでフライドチキンは妥当でしょう。炒飯もあったのでうれしくなって注文します。

レストランが閉店30分前だったのでテイクアウトに。ポリ袋に詰められた料理が筋トレかというくらい重くて、ホテルに戻って開けてびっくり。炒飯は中国人の友人と日本人の私を満足させるというハードルを到底超えられないレベルで、チキンはまだマシでしたがけっこう油っぽかった。どれも3分の1ほど食べてギブアップ。

夕食の残りはホームレスの晩餐になるようホテル前の脇の道路に出しておきました。ふたたびポシートスビーチを歩きます。人手がすごく少ないので不安になりましたが治安のいいモンテビデオ。０時にはあちこちで花火があがりました。

１２月２５日

ホテルのロビーにあったクリスマスの飾り付け。

アフター ホテル モンテビレオ ホテル

前日のコロニアに引き続きホテルの朝食でもビスコッチョを食べます。アルゼンチンのホテルの朝食と違い卵料理や暖かいメニューがあってよかった。

バスに乗ってシウダービエハへ移動します。バスは52ペソでした。

独立広場のむこうがシウダービエハ。プラド美術館の収蔵品のレプリカが屋外展示されていました。晴れたり曇ったり。

シウダービエハ 旧市街・古い町並み

コンスティテュション広場に面したマトリス教会。

マトリス教会 寺院・教会

クリスマスなのでミサが行われていました。入り口のスタッフに、入ってもいいけど歩き回らないでね、とアドバイスを受けます。

彫像が美しいです。

さらに歩いてサバラ広場へ。モンテビデオ入植時に最初に開けた場所です。騎馬像はもちろんザバラさん。モンテビデオ市の創設者です。周囲にもおしゃれな建物が並びます。

サバラ広場 広場・公園

おしゃれな交差点にきました。ちょっとポルトガルっぽい。ポルトガルには行ったことありませんが。

マッシブな国立銀行の前に立つ銅像。

その向かいにあったアッシジの聖フランシス教会。

サバラ広場に面した装飾美術館。美しい建物です。

シウダービエハには銀行が多く、それぞれに美しい装飾が施されています。

日差しが木陰を作り出しています。

コンスティトゥシオン広場 広場・公園

12月25日なのでほとんどのお店が閉まっていました。数少ないオープンしているレストランはチョイスが少なく、あまり気のすすまないステーキを食べました。

エル パレンケ 地元の料理

独立広場まで戻ってきました。門を境に街の雰囲気がガラッと変わります。

プエルタ デ ラ シウダレラ 建造物

ソリス劇場。ちょうどモンテビデオに到着前と出発後にしか演目がありませんでした。残念。

国立劇場ソリス (テアトロ ソリス) 建造物

サルボ宮殿。ブエノスアイレスにあるバロロ宮殿とペアになっています。バロロ宮殿のほうは見学ツアーに参加したので、外観だけですが親しみがわきます。

サルボ宮殿 城・宮殿

独立広場の騎馬像はアルティガス将軍。アルゼンチンのサン・マルティン将軍のウルグアイ版です。

独立広場 広場・公園

フアン・ペドロ・ファビーニ広場。前回訪れたときにも通りかかりました。

少しでもクリスマスっぽいものを、と考えていましたが案外ありませんでした。7月18日どおりは街のメインストリートだったのですが、トレスクルーセスやポシートスにショッピングセンターができて、人々はそちらに移動してしまいました。ここもホームレスが目立ちます。

7月18日大通り 散歩・街歩き

南京錠の噴水。モンテビデオではけっこう有名なスポット。通りを歩いていると突如現れます。

Locks Fountain モニュメント・記念碑

モンテビデオ市役所。上階に展望台があるようです。

ポシートスへ帰ろうと思ったのですが休日だからでしょうか、待てども待てどもバスは来なかったので結局タクシーに乗りました。このタクシーの運転手がひどかった。

ホテルに戻ってしばらく休んだあと、ふたたびポシートスビーチを歩きます。いい天気ですが気温が19℃。風が強くてとても寒かった。写真は海軍博物館。

海軍博物館 博物館・美術館・ギャラリー

昨日よりもレストランが多くオープンしていました。昨日行きたかったレストラン Tres Fuegos へ。

トレス フエゴス 地元の料理

同僚に教えてもらったウルグアイで食べるものリストの最後、チビート。ハンバーグ
、スライスチーズ、スライスしたトマトやソテーした玉ねぎなど。要するにバンバーガーの中身です（パンありもあります）。見た目はちょっとあれですが、ウルグアイも牛肉の国なのでバンバーグは最高でした。バンズなんていらんかったんや。ピールとともにおいしくいただきました。

１２月２６日

ホテルをチェックアウト。友人は割り勘しようと提案してくれていたんですが、予約時に予めカードで支払いを済ませておきました。アルゼンチンペソに換算されたカードの請求額が怖いわ。

アフター ホテル モンテビレオ ホテル

タクシーでトレスクルーセスのバスターミナルへ。バスまで１時間ほど時間があったのでカフェに寄ります。甘いものでも食べましょう。

トレス クルーセズ バスターミナル バス系

コロニアにつくのは14時すぎだからお腹がすくだろう、と友人がハンバーガーを持たせてくれました。私はこのあとキオスクでミネラルウォーターを買って、両替したウルグアイペソを使い切りました。

11時半にモンテビデオを出発。

２時間半でコロニアに到着。行きと違い直通バスだったので、ブエノスアイレスへのフェリーまでしばらく時間があります。

コロニア バスターミナル バス系

友人が持たせてくれた昼食用のランチをコロニアで。バスの車内はときどきトイレの臭いが流れてきてたので。

州政府の建物のクリスマスの装飾はもう外されていました。

コロニア州政府事務所 建造物

フェリーターミナルから出港です。いつもは15分ほど遅れて出港するのですがめずらしく定刻出発でした。移動日の今日がいちばんいい天気でした。

出港して１時間、ブエノスアイレスに入港です。クリスマス感の希薄なウルグアイ旅行でした。

大統領が変わってごたごたしているアルゼンチンからいろいろと安定しているウルグアイへ、コントラストを体感できました。規制を撤廃してより自由な経済を目指すミレイ大統領。いい方に向かってくれるといいのですが。