2023/10/17 - 2023/10/17
124位(同エリア233件中)
翻天大叔さん
重慶に旅行に来たので、その近くの武隆カルスト観光地区(武隆克斯特旅游区)へ行ってきました。ここは国家AAAAA級の観光地区で、「中国南方カルスト」の一部として世界遺産にも登録されているらしいです。天生三橋(別名: 天坑三橋)、龍水峡地縫、芙蓉洞などの名所がありますが、三橋と地縫へ行く事にしました。
武隆カルストへ遊びに行く方法の情報がネット上に少なかったので、今回行って得た情報を残しておきます
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
重慶からの武隆カルスト観光を簡単にまとめて書くと、
・重慶北駅から最寄りの武隆駅まで列車で2時間。
・モノレール3号線四公里駅にあるバスターミナルからバスでも行けるらしいが、今回は十分情報が得られなかった。
・武隆駅の出口から、観光専用バスが出ている。支払いは車内、10~15元、微信支付推奨、現金でも払えた。
・天生三橋と龍水峡地縫の入場券は、仙女山ビジターセンターで買う。天生三橋125元、龍水峡地縫105元。現金では支払えない、徴信支付での支払いしか対応していない。事前に購入しておくこともできる様子。
・ビジターセンターから天生三橋や龍水峡地縫までは、無料シャトルバス。
・それぞれの入口で、パスポートを見せて改札。
・ビジターセンターに戻ってから、武隆駅までのバスに乗り換えて帰る。
・どのバスも、時刻表は無く、ある程度満員になったら出発。
・武隆駅に着いてから、帰り道の列車に乗るまで、8時間くらい確保した方が良い。
です。
重慶からは、バスで行く方法、列車で行く方法、個人ツアーを予約していく方法があるようです。ツアーは4~6万と高額なので、選択肢からはずすとして、バスと列車で検討しました。
武隆カルスト行きのバスは、モノレール3号線の四公里駅の近くにあるバスターミナルから朝7~8時頃出ている様ですが、ネット上情報が少なくて、行き先も武隆カルスト観光の玄関である仙女山ビジターセンター(武隆克斯特旅游仙女山游客中心)なのか、武隆駅の近くにある武隆観光バスセンター(武隆汽車客运中心,通称: 汽車站)なのか判然とせず、うまく計画が立てられませんでした。
そこで、武隆駅のまで列車で行く事にしました。武隆駅まで行けば、最悪タクシーを使えば、おそらく5000円もかからず仙女山ビジターセンターか、天生三橋の入口に行く事ができるだろうから、現地での情況で臨機応変に対応していくことにしました。
列車は、12306.com のアプリか、Trip.comのアプリで、日本から購入可能です。12306.comやTrip.comでは中国の電話番号が要求されますから、易博通というサービスでSNSだけ使える仮想電話番号を契約しておくと良いです。まあ重慶まで来ているような人はみんな既に何らかの電話番号を確保しているでしょうけど。
12306.comでは、最大4枚までしか予約出来ません。切符購入者としての実名登録と、乗客としての実名登録は別で、実名登録して切符購入しても、乗客として実名登録できていない場合、同一乗客に4枚までという制限がかかります。乗客の実名登録には、どうやら実体のある中国の電話番号が必要で、易博通の仮想電話番号ではハジかれました。
ところが、12306.comで4枚の上限に達しても、Trip.comで購入すると、4枚以上買えてしまいます。最初から、Trip.comで買った方がいいみたい。 -
さて、武隆旅行の話に戻りますが、朝一番の武隆行きの列車は、8:06重慶北駅発のK9509という快速で、武隆には10:14着の予定です。初めて二等座席(硬座)で予約しましたが、高鉄ではない列車の二等は、明らかに客相が低めです。あまり実害無いけど居心地悪いです。車輌全体に響く大声でスナック菓子を宣伝して配り歩く男性が居たり(後で回収してました)、そこいら中で大声で電話していたり、口臭の異様にキツい人がすぐ近くだったり、ゴミを床にぽいぽいと捨てたり。まぁまだ完全に現代化されていない状態の中国の様子を味わうには良いです。
8:06発なので7時頃には重慶北駅に入りました。安全検査は、1分もかからずパスできます。だいたい始発駅で出発時刻の30分前、通過駅で出発時刻の10分前くらいに改札が始まります。居民カードのない日本人は、パスポートで駅員さんに処理してもらったりするので、改札の波に乗り遅れて終わり間際に行くと、駅員さんに露骨にイヤな顔をされます。遅れると怖いので、やはり1時間くらい前に駅に入っています。ちなみに現在の重慶北駅は、南広場口も北広場口も中でつながってます。どっちから入ってもOKで、出る時はどちらにでも出られます。 -
中国の列車は遅れることも多いですが、早く着いてしまう事も多いようです。中国は駅間が長いから、下等列車であるK系列の快速列車でも、110~120Km/Hくらいでずっと爆走し続けますので、結構早く着いたりします。予定より早く到着しても、早く出発するなんてことは無いです。駅で停車したまま時間調整し、定時に出発となります。今回も10時には武隆駅に着いてしまいました。
百度地図の衛星画像やストリートビューでは、駅前は再開発前の状態で、現在の状態は不明でしたが、写真の通り、きれいで立派な駅舎になっていました。 -
これは、少し離れた所から撮った武?駅の様子です。前の写真は、この写真での3階屋上部分にある駅舎を撮影したものです。駅出口は2階部分にあり、1階にバスターミナルがあります。
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駅の改札口を出ると、何人かの男性に、「階段を降りてバスに乗れ、早く乗れ」とまくし立てられます。大型のバスには「仙女山游客中心、天生三橋」など案内が表示されてます。切符は?と問うと、車内でとのことでした。武隆駅で降りた多くの乗客は、仙女山ビジターセンター(仙女山游客中心)ヘ行くようです。すぐに満員となって出発。時刻表はなく、満員になれば出発です。なので、早めに駅から出てバスに乗り込みましょう。後になると、満員待ちですぐ出発しないかもしれません。
車内で、係員のおじさんが、微信支付のQRコードを手に回って来ます。料金は15元とのことでした。この旅行では、中国聯通香港のsimを使ってましたが、どういう訳か、バスの中で圏外になってしまって微信支付が使えず焦りました。結局現金での支払いになりました。山道を行く事30分程で、仙女山ビジターセンターに付きます。ピラミッドのような大きな建物です。観光地区に着いたら、電波が復活して、また微信支付や百度地図が使えるようになってました。バスターミナルが駅の最下層にあるので、電波が届かなかったのかしら? -
ビジターセンターについたら、入口で、地下鉄や列車などと同様の保安検査があって、その後階下へ降りて行きます。階下のホールがチケット窓口ですが、実際にはほぼ実働していません。窓口の手前に置かれた立て看板に、微信支付のQRコードが掲示されていて、それを読み取ってアプリ上で当日予約と支払いをします。氏名やパスポート番号も入力します。やはりAAAAA級の観光地区だと、入場に実名登録が必要なようで、氏名やパスポート情報をひも付けして購入する必要があって、窓口では対応できないのでしょう。天生三橋は125元、地縫は105元でした。
微信支付で支払いをしたら、さらに階下へ降りて行きます。すると、天生三橋や地縫や天抗寨子などの目的地別のバス乗り場があります。ここでは、チケットの確認はてきとーです。支払った画面を見せて乗り込みましたが、見せるの必要もなかったかもしれません。
このビジターセンターに、手荷物預かり所があるかどうかは見ませんでした。手荷物預かり所アプリ「已知存」によると、重慶北駅に朝6時から預かってくれるところがあるので、そこにお願いしましょう。 -
ビジターセンターから天生三橋まで15分くらい。天生三橋の駐車場でバスを降りると、エレベーター入口、歩道入口、ガラスの展望台(玻璃観景眺台)と三方向に分かれます。ガラスの展望台は別料金です。
入口では微信の支払い通知画面とパスポートを見せました。主に必要なのはパスポート番号で、入口の係のお姉さんが、パスポート番号を機器に入力して予約や支払状況を確認する仕組みです。エレベーターを使わず全部歩いて降りる人の入口もありますが、今は時間も限られるのでエレベーターを使いました。 -
エレベーターから降りても、まだまだ下り階段が続きます。エレベーターで省略できた高低差は2分の1くらいだと思います。エレベーター降りた所に何人もイスの籠を持ったおっちゃんが居ます。足の悪い人は、担いでもらって降りられます。料金は見ませんでした。
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天生三橋は、天龍橋、青龍橋、黒龍橋という巨大な天然の3つの橋の総称で、天生三橋の駐車場は、天龍橋の上にあります。天龍橋は2つの穴が開いていて、エレベータは、この写真での左側の穴の向こう側にあり、左側の穴を下りて谷の底部まで下りてきます。
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谷の底から、ガラスの展望台が見えます。はるか200mくらい上の崖の上に、小さく見えます。
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今回は、シャトルバスを降りた駐車場の近くの観光エレベータを使いましたが、ガラスの展望台の方に歩いて行っても、その先にもう1個別の観光エレベータがあるみたいです。時間がある人は、ガラスの展望台を体験して、その先にあるエレベータを使うと、より多く楽しめるかもしれません。
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天生三橋の行程は、早足で1時間くらい、ゆっくりで2時くらい。階段を降りきった所にある天福官駅という屋敷のところにミネラルウォーターの自販機はありますが、他は出口まで飲料・食料は売ってません。トイレは途中に1~2か所ありました。歩道はみんな舗装されていて歩きやすいです。
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3つの橋は行程の前半にあって、後半は、このようなのどかな谷の底の道のハイキングになります。
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出口まで登りの階段はほぼありません。でも入口でかなりの高さを降りたので、出口を出たら登らないといけません。15元払うと坂の上まで大型カートで乗せて行ってくれます。時間にして5分くらいかしら。ここは現金でも払えます。カートで乗せてもらって登った先に、シャトルバス乗り場があります。
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カートを降りると、売店もいっぱいあります。いろいろ食べられます。売店街を抜けると、シャトルバス乗り場です。シャトルバスは、ビジターセンター行きと龍水峡地縫行きの2つがあります。今回は地縫行きに乗りました。僕が乗ったら満員になって出発になりました。運がいい。地縫までは約10分。
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龍水峡地縫の入口駐車場です。
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天生三橋の入口付近はレストランなどはありませんが、地縫の入口付近は商店街の中なので、お店がいくつもあります。ちょっと寄って食事しました。
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武隆名物の碗碗羊肉と米飯。32元。
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地縫でも微信の支配い通知画面とパスポートを見せて入場。入場してすぐに洞窟に入り、洞窟の中を下り階段が続きます。
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洞窟の先に下りエレベータ。
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地縫の方が下り階段が多く、エレベータで下りた高さよりも多く下り階段が続きます。この写真が最初の巨大な地縫ですね。天生三橋は、見所が前半に集注していましたが、地縫の方は、後半まで見所多いです。
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この巨大な地面の割れ目を奥の方に進んでいくと、途中で行き止まりです。昔はもっともっと奥の方まで行けたのでしょう。行けなくて残念です。
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最初に出てくる地面の巨大な割れ目は、龍水峡地縫の一番の見所ですが、地縫の方は最後の方まで見所が続きます。地面の巨大な割れ目を出た後も、どんどん階段を降りて行きます。
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途中でこのような滝の場所に出ます。銀河飛瀑といいます。名前の通り、しぶきを大量に飛散させています。
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で、この滝の裏側を通って、さらに先に進んでいきます。地縫は、上からの滴が多く、滝のしぶきも風に乗って谷を流れていくので、歩いていると服がしっとりしてきます。傘をさすほどではありません。この滝からしばらく道のりが、一番濡れやすい場所だと思います。
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谷の中を漂う霧が見えるでしょうか。この霧は、銀河飛瀑から飛散してきて漂っているしぶきです。
龍水峡地縫も、天生三橋と同様に出口まで、飲料・食料は途中入手出来ません。行程は天生三橋より短めですが、ゆっくり見れば1時間以上はかかります。こちらも下りオンリーで、登りはほぼありません。 -
崖に杭を打って、道が作られています。足場も作れないような急流に、どうやって道を作ったのか、工事した人には本当に頭が下がります。
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出口にシャトルバスが待っていて、満員になって出発するまで20分くらい待ちました。行き先は、ビジターセンターだけのようです。シャトルバスは25分かかりました。
ビジターセンターで、武隆駅行きのバスに乗り換えて帰宅の途に着きます。バスに乗る時、行き先を聞かれます。「武隆站」と答えたのですが、「汽車站」(武隆汽車客運中心)の意味で受け取られたのでしょうか、行きは15元徴収されたのですが、帰りは10元でした。「行き先は?」の答えは「火車站」か「汽車站」で答えるのが正しい回答のようです。
今回は10:14武隆駅着で来て、16:29発で帰る滞在時間6時間の予定にしていました。駅からビジターセンターまで往復で1時間以上、シャトルバスは15分+10分+25分かかります。駅には余裕を持って戻る必要があり、それだけでも残り3時間あまりしかありません。手続きの時間や待ち時間、食事の時間もありますから、実質2時間くらいしか観光出来てません。早足でちゃかちゃか見てまわる状態でした。滞在時間は8時間以上は確保した方良いようです。 -
帰り道は、高鉄のひとつの都市間特急の二等座席で重慶まで帰りました。車輌は緑色の復興号でした。緑皮車と違って高鉄の車内はGPS電波が入りにくく、現在地や速度がスムーズに見られないのが残念です。
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この旅行記へのコメント (1)
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- スイカさん 2024/11/06 17:04:18
- こんにちは
- はじめまして
湖南省長沙市在住のスイカと申します。
12月に「重慶に行ってみようかなあ...」と考え、周辺の観光地を調べていました。
天生三橋と龍水峡地縫のことが、すっかりわかりとても役立ちました。
重慶泊・出着として2地点日帰りを考えていました。
時間的には何とか2地点周れそうだとわかりましたが、階段はかなり厳しいそうですね(特に見ごたえがありそうな龍水峡地縫)。
相方は膝が良くないので、写真を見せて要検討です。
龍水峡地縫だけでも行ってみたいなあと思っています。
スイカ
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