2023/03/27 - 2023/03/27
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とむぬーさん
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ジャワ島中部ジョグジャカルタからインドネシアの首都ジャカルタへ列車で移動する場合、日本人旅行者の間では「Taksaka」号に乗車するのがメジャーなようだが、このTaksaka号、値段が飛行機とあまり変わらない。
そこで今回は、より安い「Fajar Utama Yogyakarta(YK)」号に乗車した。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回の旅行では、シンガポールからの飛行機でジョグジャカルタに到着し、インドネシアに滞在した後ジャカルタからクアラルンプールへ飛ぶという航空券を予め購入していた。そこでジョグジャカルタからジャカルタへ移動する必要が生じた。
ジョグジャカルタからジャカルタへ移動する方法は主に2つ、飛行機と鉄道である。
飛行機で行く場合、ジョグジャカルタ国際空港からジャカルタ・スカルノハッタ国際空港まで最安で大体6000円くらい、1時間10分ほど(本旅行当日についてスカイスキャナー調べ)。チェックイン・保安検査の時間やそれぞれの中心部 - 空港間の移動を多めに見積もっても、合わせて4時間程度だろう。ジャカルタ スカルノ ハッタ国際空港 (CGK) 空港
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一方で、日本人旅行者の間でメジャーな列車、Taksaka号のうち、昼行は約5000円、所要6時間23分。所要時間は2時間以上違うのに運賃は1000円程度しか変わらない。
もちろん列車には列車の良さがある、多少割高でも気にするなという意見もごもっともだが、こちらは貧乏学生、あまり贅沢も言っていられない。 -
せっかくならひとっ飛びの飛行機ではなく地を這う列車で行きたい、しかし列車と飛行機が同じ値段では納得がいかない。そこで、予約サイトのTicket.comをうろついていると、Taksaka号と同じくジョグジャを朝に出発する、かなり安価な列車を発見した。それが今回乗車する「Fajar Utama Yogyakarta」号だ。
3000円弱という、Taksaka号のさらに約半額という安さ。また、値段が安いだけの列車なら他にもあるが、朝が早いもののジャカルタ到着がTaksaka号とほぼ同じ時間帯というのもポイントが高い。さらに、Taksaka号はジャカルタのガンビル駅に到着するが、この駅には長距離列車しか発着しない。一方でFajar Utama YKが終着駅とするジャカルタのパサールスネン駅は、片方向のみだがジャカルタの環状線が停車し、ジャカルタに到着した後も市内を列車で移動しやすいと、安さだけではない良い点もある。
この列車に乗ったという日本語のレポートが全く見つからなかったので、少し長いが参考のために予約の方法から解説しておく(といっても予約自体はTaksaka号などと同じだが)。乗車記だけを読みたい方は次の写真に飛んでほしい。
今回は「Ticket.com」というサイトを利用して予約した。
Ticket.comURL:https://en.tiket.com/
上のリンクを踏むとトップページに行くので、まず「Trains」のアイコンをクリックしよう。検索画面が出るので、出発駅は「YK」と入力しYogyakartaを、到着駅はサジェストからJakarta (ALL)を選択する(Fajar Utama YKに乗るのが確定なら、到着駅は「PSE」と入力してPasar Senenを選択しても構わない)。日付や人数を選択したらSERCH TRAINSをクリック。
するとジョグジャからジャカルタへ向かう列車が一覧となって出てくるので、お好みの列車を選択する。到着駅がJakarta (ALL)の場合はジャカルタ首都圏にある駅が全部出てくるので、自らの最終目的地と相談しながら選ぼう。なお同じ列車の同じクラスでも「Subclass」によって料金が異なるが、これの違いはよく分からない。Fajar Utama YKには安い方からS、Q、P、C、CA、CBがあるようだ。私が購入した時点ではCAとCBのみが残っていたためCAを購入したが、乗車時に他の乗客に比べて何か特別扱いされた覚えがないので、LCC等でお馴染みの残り席数が少なくなるほど高くなるシステムをSubclassによって強引に実装しただけな気がする。多分同じ列車の同じクラスならどのSubclassでも受けるサービスは一緒なので、一番安いやつを選ぶのが良いと思う。多分。
列車を選択すると、諸々の乗客情報を入力する画面が出てくるので、入力。ここではパスポート番号が必要になる。
全て入力し終えると、座席を選択できるようになる。Fajar Utama YKのEkonomi(エコノミー、3等車)の場合は座席配置が集団見合型(客室の中央を境に2群に分け、全席が車両中央を向く配置。ボックス席とは違う)で向きの前後転換ができないので、選ぶ座席によっては強制的に常に後ろの風景を見続けることになってしまう。自分が購入した際の経験で言えば、座席番号1~10番の座席なら進行方向を見れる座席が取れる。ただし客車の向きが入れ替わったら番号と前後の対応も逆になるので、もしかしたらランダムかもしれない。参考程度に……。
最後にクレカ情報を入力すれば、購入できるはず。
ちなみに、他にもPT.KAI(鉄道公社)公式サイトなどいくつか予約サイトが存在するが、他の方のブログなどを見るに、どうやら日本のクレジットカードだと決済できない事が多いらしい。Ticket.comでも日本のクレカで決済できなかったという声が見られるが、少なくとも私の日本発行のMasterCardでは一発で決済できた。 -
さて、購入時に発行されるReceiptはあくまで領収書なので、実際に乗車するには現地の駅で切符と引き換える必要がある。
私の場合は乗車前日にジョグジャカルタ駅に到着したので、事前に切符を引き換えておいた。使用したのは、待合所に置いてある、写真のような機械。QRコード読み取り機があるが、Receiptに記載されているコードの手打ちでも発行できた。他に自分の名前やパスポート番号が必要だった気がするが、記憶が定かではない。
引き換え自体は難しいものではないが、どんなトラブルがあるか分からないので、余裕があるなら事前に引き換えしておいた方が良いだろう。ジョグジャカルタ駅 駅
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ジョグジャカルタといえばボロブドゥ-ルなどが有名だが、既に午後3時を過ぎていた上スコールに遭ったので、その日は「若者の反乱」を見たりして過ごした。
マリオボロ モール ショッピングセンター
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マリオボロ通りでコンデジをひったくられそうになったりもしたが、それはまた別のお話。
マリオボロ通り 市場
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さて、乗車当日の朝。
Fajar Utama YKは7時ちょうど出発なので5時半に起きた。超眠いが、列車に乗ってさえしまえば7時間以上座席で寝放題なので無問題。ジョグジャカルタ駅 駅
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駅前に展示されているクルップ製のディーゼル機関車。
日本も蒸気機関車ばかりでなく、こんな感じでディーゼル機関車や電気機関車ももっと積極的に保存してくれれば良いのだが……。ジョグジャカルタ駅 駅
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駅改札口。有人改札である。ここだけ謎に豪華。
ジョグジャカルタ駅 駅
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駅に入ると、目の前に通勤電車がドーン。
ホームの途中を切り取って構内踏切にする無茶苦茶な構造で、歩行者は向こう側に行けないし、電車はホームがないところもドアが開きっぱなしだし、色々危険が危ない。
だが、この混沌がいかにも東南アジアらしいとも言える。ジョグジャカルタ駅 駅
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向こう側に渡るには、電車の車内を通り抜ける必要がある。
ジョグジャカルタ駅 駅
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通り抜けると、これから乗車するFajar Utama YKが停車していた。客車列車である。
ジョグジャカルタ駅 駅
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列車の写真を正面から撮影しようとしたが、機関車は乗客が立ち入れないところに停車していた。残念。
ジョグジャカルタ駅 駅
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客車はステンレス製で冷房付きの近代的な客車。タイ国鉄の骨董品旧型客車に乗り慣れた身には新鮮である。
ジョグジャカルタ駅 駅
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食堂車は鋼製客車だった。深い屋根に異国情緒を感じられる。
ジョグジャカルタ駅 駅
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これから8時間近くお世話になる我がEkonomi客車。
ジョグジャカルタ駅 駅
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座席自体は全面が合皮?張りで、プラスチックなどが露出しているところはほとんどない意外と高級な造り。
座席間隔はお世辞にも広いとは言えないが、LCCに比べれば良心的である。個人的には十分な広さだ。リクライニングも可。ジョグジャカルタ駅 駅
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座席にはなんとイヤホンジャックまで付いていた。繋いでも何も聞こえなかったが。
ジョグジャカルタ駅 駅
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車内風景。
ジョグジャカルタ駅 駅
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テレビも付いていたが、画面が焼けていて良く見えなかった。
右下にマスキングテープに手書きで乱雑に書かれているのはWifiかと思ったのでスマホで探してみたが、それっぽいのは見つからなかった。よく分からない。ジョグジャカルタ駅 駅
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窓側には、ミニテーブルとコンセントも付いていた。
ただしコンセントには繋いでないので、ちゃんと通電しているのかは不明。ジョグジャカルタ駅 駅
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7時ちょうどにジョグジャカルタ駅を出発。
しばらくは平野部の田んぼが広がる光景が続く。 -
川も泥の色をしている。熱帯らしい車窓だ。
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途中駅。列車が停まっているすぐ横で工事中。写真には写っていないが、火花まで飛び散っていた。現場猫案件。
早起きだったので、この後仮眠を取った。 -
目覚めると、徐々に列車は山岳部に入りつつあった。田んぼも平らではなく棚田になっている。
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少し車内を探検してみる。
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Fajar Utama YKと、その復路であるSenja Utama YKの停車駅一覧。往復で停車駅が若干異なる。
ちなみに、ジョグジャカルタを朝に出発するFajar Utama Yogyakartaは「ジョグジャカルタの夜明け」、夕方に到着するSenja Utama Yogyakartaは「ジョグジャカルタの夕暮れ」という意味らしい。なんと洒落た命名だろう。 -
デッキに存在する、多分救急箱が入っているべき空間だが、空だった。大丈夫か?
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トイレは男女で別れていた。
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車内トイレでも分離が徹底しているのは、イスラム教国だからだろうか。
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席に戻ると、まだお昼には早いが、腹が減ってきた。ラマダン期間中だっため、座席の陰に隠れながらジョグジャカルタ駅のコンビニで買ったパンを1つだけおやつにかじり、血糖値を上げてもう一度仮眠をとる。
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惰眠から覚めると、列車は再び平野部を走行していた。ジャワ島中部の山岳地帯は抜けたようだ。
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少しすると、大きな駅に到着。ジャワ島の東西を結ぶ路線と合流する交通の要衝、チルボン駅である。
スラバヤから500km、ジャカルタから200kmと聞くと随分近付いた気持ちになるが、ジョグジャカルタからの距離だと半分を過ぎた程度だ。まだまだ先は長い。 -
チルボン駅発着の列車も存在するので、客車に給水する風景が見られた。
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合図を出す鉄道員。
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さて、昼飯時になり再び腹が減ってきたので、今度は食堂車に向かう。
人々がラマダンで水も飲めずに耐え忍んでいる脇に食っちゃ寝でなんだか少し申し訳ない気持ちになってくるが、生憎私はムスリムではない。慣れない旅先で寝不足・エネルギー不足になると判断力不足で危険な状況になるのをこれまでの旅行で散々味わってきたので、許してほしい。アッラーもそのくらいは融通が利くだろう。 -
食堂車の車内。外観は古そうな鋼製車だったが、車内は更新されており、ステンレス製の我がEkonomi車よりも綺麗だ。
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反対側の車内。ラマダン中だが、食堂車にも意外と客は多い。
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販売しているのはカップ麺や弁当のようなものと、ペットボトル入りの飲み物のみ。食堂車には調理設備がなく、調理したての食事は食べられない。
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乗務員のうち、女性はヒジャブを着用している。ラマダン期間中に、食事をすることが存在意義である食堂車に勤務する彼女の心持ちはどのようなものだろうか。
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アップルジュース。大して記憶に残っていないので、味は可もなく不可もなくといったところだったと思われる。
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なおアップルジュースが取り出された冷蔵庫は、その後5分ほど開きっぱなしだった。
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弁当風の食事は、丸ごと電子レンジで温められて提供された。
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中身はこんな感じ。白米、スパイシーに味付けされた牛肉、野菜(?)などがビニールに入っている。
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味はかなり良かった。日本風な肉汁溢れてジューシー!みたいな感じではなく割とボソボソしているが、それも含めてこちらっぽい味付けでいい感じ。ちょっと飽きてきても、別添えの野菜やイモなどと一緒に食べて味変出来るのも良い。ビニールに入った見た目の味気無さからは意外なほどの当たりだった。
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景色を眺めながら。
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なお、食べている途中に、食堂車内の乗客のうち私だけ車掌から検札された。
置き引きが怖くてバックパックなどをすべて持ってきたので、無札で乗ってきて食堂車に逃げ込んでいる輩と見分けが付かなかったのだろう。切符を見せたらあっさり終わった。 -
思いがけず充実した昼飯を終え、座席に戻る。流石にもう眠気はないので、流れる景色を眺めながら、帰国の経由地である韓国の非武装地帯ツアーの情報を探す。
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昼飯から1時間半、いよいよジャカルタが近付き、近郊路線の電車とすれ違い始める。
この車両は元JR東日本の205系。武蔵野線を走っていた車両とほぼ同じ装いで走っている。一時期武蔵野線沿線に住んでいたので、10年越しに南半球での再会となった。 -
幹線道路沿いの区間では、ウワサに聞くハイレベルなBRT網、トランスジャカルタのバス停も見える。
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すれ違う電車の中には、「Z」を前面に押し出したこんなラッピングの車両もあった。
日本では某国の「特別軍事作戦」の影響で、JAL系列のLCCであるZIP AIRが、保有する飛行機の尾翼にデザインされていた「Z」の削除に追われていたが、インドネシアでは余り気にされていないらしい。 -
ジャカルタ環状線と合流し、間もなく終着駅。
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14時55分、出発から8時間弱走り続け、ほぼ定刻で終着のジャカルタ・パサールスネン駅に到着した。
パサール スネン駅 駅
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パサールスネン駅は昔ながらの低床ホームであり、車両の出入り口との段差が大きいことから、各出入口毎にこんなステップが用意されていた。
パサール スネン駅 駅
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パサールスネン駅はジャカルタと地方を結ぶ列車のターミナル駅の一つであるため、駅舎も立派なものだ。
パサール スネン駅 駅
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ジャワ島全土の路線図も。
パサール スネン駅 駅
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パサールスネン駅からは、環状線の電車に乗車してジャカルタ市内各地にアクセス可能。ただし、タナアバン駅方面の列車のみが停車し、反対向きは停車しないので注意。私はこの後、元JR武蔵野線車両、元東京メトロ東西線車両を乗り継いで、ジャカルタコタ駅へ向かった。
パサール スネン駅 駅
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さて、Fajar Utama YKを完走した感想ですが、
かなりおすすめできる列車だと感じた。
15時過ぎにジャカルタ(ガンビル駅)に到着するTaksaka号と到着時刻がほとんど変わらず、Taksaka号の約半額であるのは大きい。所要時間は長いためジョグジャカルタで朝早起きする必要があるが、どうせ列車内でいくらでも寝れるので、そこもあまり問題ではない。節約してジョグジャカルタからジャカルタへ移動したいなら、良い選択肢の一つとなるだろう。 -
なおこの旅行の数カ月後、私は腹を本格的に壊して寝込み、1日夕飯1食のみの生活を1週間ほど続けてミラノ出張に支障を来すことになる。今思えば、ラマダンの「融通」のツケが回ってきていたのかもしれない。
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