Running Camino スペイン巡礼ラン2023 day1

2023/07/22 - 2023/07/22

ブルゴス-カストロヘリス 40.8km

カミーノでは韓国人が多い。
韓国のTV番組で紹介されて以来の人気らしいが、若者が多いのも特徴的である。悩み多きは若者の常であるが、韓国人若者の悩みはより深いように思える。きっと国内の競争が激しいのであろう。大学の夏休みや、兵役の合間にカミーノで自分を見つめ直すようである。

また日本語を話す若者も多い。日本人が少ないので、カミーノでは良く韓国人から日本語で話かけられる。

私のような日本人は、彼らから悩みを達観した高齢者と捉えられるようである。次第に会話が「どんな人生を送ったのか」「何を目標に生きてきたのか」というような質問になる。

悩む彼らに少しでも助言らしきことを答えられたらと思うのだが、考えたら自分も子供たちには、そのような助言はしたことが無い。スペインの地で一面識もない若者と人生論。それもまたカミーノである。

エリア スペイン

時差ボケで2時に目が覚め、4時半に出発しようとしたら、まさかのフロントドアが6時までクローズ。なかなか出鼻を挫かれる。

5時頃韓国人男性が現れドアが開かなく慌てた様子。聞けば5時45分のバスでポルトガルに向かうようだ。困っているらしく事務所のデスクまで探し始める。しかしフロントドアは開かない。

仕方ないので、硬貨しか使えない自販機と手持ちの1.2ユーロを時間をかけて検討し、水とビスケットの朝食。

早朝のブルゴス市内からスタート。
朝6時の気温10℃。900mの高地とは言え去年の酷暑が嘘のよう。
走らないと寒い。ランナーで良かった。

スタートから10km走って1時間。7時ごろに日の出になる。
向日葵が満開。

7時半。11.5km走ってタルダホスの街のカフェで朝食。

朝食の定番。カフェラテとトルティーヤ。

スタートから2時間。前方に羊の集団が現れ、眺めていると羊に囲まれる。

どうやら牧場へ向かうようだ。牧羊犬が羊を誘導している。

8時半。
メセタと呼ばれる乾燥した高原台地に入る。
ブルゴスからレオンまでは、メセタの平坦で単調な区間となる。

9時。前方にオルニーリョスの街が見えてきた。

9時半。21km走ってオルニーリョスの教会前のカフェで休息。
バイクの巡礼者が追いついてきた。

11時。メセタらしい大地が続く。
遮るものは何もないが、幸い酷暑ではない。

メセタと言えどもアップダウンはある。
高齢男性と、下りで走る私が抜き、登りで抜き返されるパタンを繰り返し、抜く度に「Buen Camino! 」と挨拶するので親しくなる。
後で聞いたら、スペイン人62歳9回目のカミーノ。

同様に親しくなった、オーストラリア人66歳4回目のカミーノ。

12時。高齢男性2人とオンタナスのバルで一緒にランチ。

スペイン人62歳に倣ってビールを注文してしまう。
ビールとボカディージョで６ユーロ。円安の影響が痛く約1000円。
先が思いやられる。

オーストラリア人66歳は水とフルーツ。アスリートだ。

オンタナスまで30.5km。
実は初日なので無理せずここに泊まろうかと考えていた。
しかし2人のレジェンドは10km先のカストロヘリスまで進むと言う。
確かにまだ13時前なので泊まるには少し早い。

下りのロードをレジェンドに背中を押され、カストロヘリスまでラン。

14時カストロヘリスに到着。
ガイドアプリで最初に表示されたアルベルゲ「オリオン」を選択。

受付で東洋人らしい女性から、ベッド13ユーロ、ディナーはコリアンのビビンバ14ユーロと説明を受け一瞬戸惑う。ここでビビンバかと思うが野菜が取れると考えて決定。

中庭には韓国人グループが多い。
果たしてここは韓国人女性が経営する、韓国人カミーノに人気のアルベルゲであった。韓国飯を懐かしむ韓国人が好むらしい。

中庭を望んでお約束のジョッキセルベッサ。

韓国人若者から話かけられ、概要で紹介したような会話の流れになる。

ディナーは2テーブルに分かれて一緒に。1つのテーブルは韓国人グループ。こちらのテーブルは非韓国人。
韓国人女性がアメリカ人に、ビビンバの混ぜ方と、コチジャンの使い方を説明。

ビビンバは普通に美味しかった。
味噌チゲが付いて定食風ではあるが、これで14ユーロ約2200円は少々お高い。