北海道道東1,600kmの旅、根室へ

2023/05/18 - 2023/05/18

5月18日(木)は厚岸を出てから琵琶瀬展望台を経て霧多布岬まで行きます。
ここから北太平洋シーサイドラインを通り釧路を目指します。
釧路では、花咲灯台と車石に寄ってから納沙布岬まで行きます。
納沙布岬では北方領土返還を訴える施設などを見ます。
納沙布岬からの戻り道でヲンネモトチャシ跡に立ち寄り、風連湖、奥行臼駅逓を見てから尾岱沼温泉での泊りとなります。
今日も走行距離250㎞を越えるロングドライブとなります。

エリア 根室(北海道)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝食です。
別置きのカウンターから、納豆・生たまご、ヨーグルト、オレンジジュースを取ってきました。
右上のいかの一夜干しが美味しかった。
焼き魚はホッケです。

宿の屋根に海鳥がとまっていました。
宿の評価は〇天トラベル3.88、□ゃらん3.9で、どちらかというと観光旅館というよりビジネスホテルに近い感じでした。
なお、今回の旅で最も安価な宿(柳田旅館とは200円の差)でしたが、この値段での夕食は特筆すべきです。

7時45分、琵琶瀬展望台に向けて出発です。
今日も濃い霧が出ていて前方が良く見えません。

霧の中の琵琶瀬展望台の駐車場にやって来ました。

展望台です。

展望台から霧多布湿原を見ますが霧で何も見えません。

条件が良ければこのような景色が見られるようです。
霧多布岬に向かいます。

霧多布岬駐車場に到着です。
ここも濃い霧の中です。

霧多布岬
案内板の先は霧で何も見えません。

時期と条件が良いとこのような美しい景色が見られます。

岬の先端まで歩きます。

途中の湯沸岬灯台

きりたっぷ岬

柵の下は断崖です。

道は続きます。

岬の突端まで来ました。
上手くすれはラッコが見られるそうです。
代わって海鳥が乱舞していました。

岬から少し離れたところにある霧多布岬展望台の駐車場に来ました。
草原の奥にうっすらと見えるのが展望台です。
ここに立ち寄ったのはトイレがあるためです。

北太平洋シーサイドラインも霧の中、時刻は10時少し前です。

花咲灯台と車石の駐車場、トイレが車石の形をしています。

花咲灯台

花咲灯台を過ぎると野鳥の観察小屋がありました。

花咲灯台と車石
霧は晴れません。

道は岩畳の間際まで続いています。

轟音と共に波が砕け散ります。

車石は下から見上げます。

車石
火成岩の放射状節理構造の岩体です。
直径6mもあり国の天然記念物に指定されています。

天然記念物の車石から少し離れたところにある展望台

小さいですがここにも車石が見られます。

霧多布岬から納沙布岬にやって来ました。
納沙布岬灯台です。
手前に駐車場があります。

灯台を回り込んで岬の前まで来ました。
灯台の壁にへばりついて野鳥観察小屋がありました。
こんなところにと思うような場所です。

日本本土最東端です。
近くに北方領土の水晶島や手前の貝殻島が見えるのでしょうが霧の中です。

海鳥が浮いていました。

高崎達之助先生顕彰碑、見上げる程の大きな碑です。
高崎達之助は実業家でしたが戦後政界に入り通産大臣、経済企画庁長官などを歴任、通産大臣の時、日ソ漁業交渉の代表となり北方領土付近の安全操業の為に尽力しました。
地元でもないところに、このような大きな顕彰碑が立つ人が首相経験者を含め今の政界にいるでしょうか？
荘川桜の話は知っていましたが、このようなところで出会うとは思いませんでした。
駐車場の脇に立っています。
納沙布岬には幾つもの碑が立っていますが灯台付近はこの碑だけです。

納沙布岬の標柱、灯台から少し離れたところにあります。
記念写真の撮影場所です。

望郷の岬公園
駐車場、資料館、いろいろな碑があります。

根室市北方領土資料館に入ります。

最東端到達証明書が貰えます。

巨大なトドが出迎えてくれます。
剥製です。

野生動物などもいます。

北方領土です。

2階の展示室

かつて北方領土で暮らした人々の写真や遺物が展示されています。

左から四島のかけ橋、北方館、望郷館です。

手前の望郷館から入って奥の北方館から出ました。

望郷館の内部、署名簿があります。
何はともあれ署名して来ました。
奥の階段を廻って2階に上がります。

2階は展望室になっています。

北方館の階段を下りて1階へ。

北方館の1階です。
事務所のロビーです。
北方領土を追われた日本人は1万数千人と言われていますが、何人存命されているでしょうか。
また、今日何人のロシア人が住んでいるのでしょうか。
そして80年近くの月日が流れた結果、世代の交代もあることでしょう。
このような状況の中、もし北方領土が返還されたらどうなるのでしょうか？
住んでいるロシア人は退去かな？住み続けるのかな？そもそも日本人の移住者がどれだけいるのかな？少数の日本人＋大勢のロシア人の島になるのかな？
何はともあれ「返せ北方領土」ということかな？

希望の鐘、奥の希望の道の間にも碑がありました。

寛政の蜂起和人殉難墓碑、奥に返せ北方領土納沙布岬の碑

寛政の蜂起和人殉難墓碑の由来
墓碑裏面の記載事項に対して、史実に反するとの注釈があります。

四島のかけ橋、中央が祈りの火、巨大です。
誰が何処の資金を使って造られたものかと考えさせられる位巨大なものでした。

岬から戻途中にヲンネモトチャシ跡に立ち寄ります。
道道から入る口がちょっと分かりづらいです。

チャシ跡へは右に折れます。
正面には野鳥観察小屋、こんなところにもありました。

ヲンネモトチャシ跡、円形状の土塁が築かれています。

チャシ跡に立ちました。
「チャシ」はアイヌ語で「柵囲い」を意味し、砦、祭祀の場、見張り場など多目的な用途で使われていたとされます。
何もないです。

根室の街の先にある春国岱に立ち寄ります。

絵になる木道がありますが通行禁止です。

春国岱は、風連湖と根室湾を分ける砂州で、野鳥の宝庫です。
国道沿いにネイチャーセンターがあります。
これだけです。

道の駅スワン44ねむろ

前面に風連湖が広がります。

売店があり、魚なども売っています。

風連湖、正面に春国岱です。

国道243号線と244号線の分岐に奥行臼駅逓所があります。
右から大正9年に建築された北棟中の昭和16年に建築された中央棟と左が南棟になります。

北海道の駅逓制度のための施設で、現存している数少ない駅逓の一つです。
2018年9月、保全・修繕作業が終了して一般公開が再開されています。

中に入ります。
パンフに寄れば奥行臼駅逓所は明治43年に開設され、人馬の継立と宿泊、物資の逓送等行っていましたが、昭和5年に廃止されます。
廃止後は旅館として使われていたそうです。

居間、左奥が台所

南棟の小屋裏

廊下と2階へ上がる階段
階段奥が大正9年建築の駅逓として使われていた部分で、手前は昭和16年に旅館として使用された時期に既存の建物を改造して建設された部分です。

1階の茶の間と奥が仏間

1階の客室、資料が展示されています。

北棟2階の客室、縁側付きの上等の部屋
駅逓時代のものです。

炭で暖を取るようです。

北棟2階の客室
訪れる人も限られているようなところでした。

道の駅おだいとう
別海町は牛乳のまちです。
牛乳余りで廃棄が問題になっています。
どうなっているのでしょうか？

返せ北方領土のモニュメント、人物を見て最初何かと思いました。

16時15分、尾岱沼温泉シーサイドホテルに到着です。
本日の走行距離は253㎞でした。
ホテルは尾岱沼の町はずれにあります。
尾岱沼の町中にもう一軒ありましたが、海が見えると言うことでこちらを選びました。
17室の小さなホテルです。

ロビー
正面に海が見えます。

受付には明朝の日の出の時刻が掲示されています。

2階の廊下
両側に部屋があります。
一方が海の見える部屋です。

海の見える部屋を選びました。
25平米、ソファーもあってゆったりとしています。
ファンヒーターと空気清浄機、冷蔵庫がありました。

ツインベッド

バス・トイレ

窓からの景色
野付湾が見えます。

風呂に入ります。
貸し切り状態でした。

風呂は温泉です。

露天風呂
晴れていれば眺めも最高でしょう。

夕食は食堂でいただきます。
清潔感のある小ぎれいな食堂です。
広さもあります。
建物の表のペンキが一部剥がれていてこれはと思いましたが、内部は部屋を含め全体的にきれいな宿です。

名物の北海しまえびは思ったより小さかった。
漁期は6月中旬から7月中旬、10月中旬から11月中旬の2回、最も悪い時期に来ました。
刺身のホタテも大きかったのですが、左上のホタテはハサミで細かくしてくれるほど大きかった。
中央はホッキガイのマリネです。

具沢山の炊き込みご飯がうれしい、煮魚はカレイ、大きなホタテのグラタンです。
ここ尾岱沼はホタテも有名だそうです。
〇天トラベル食事4.75、□ゃらん夕食4.6の評価はうなずけます。

フルーツと味噌汁で終わりです。