記録的な暖かさに桜の花も満開、ということで、ちょっとお出かけ。行先は、これで3度目となる八ッ場ダムと、群馬県高山村にあるロックハート城。表紙の写真はダム内に設置されたエレベーターで降りた先にあった展望所から眺めた八ッ場ダムの勇姿。平日だったので、どちらの施設も観光客は少なめで、ゆっくり見学できた。

2023年　八ッ場ダム＆ロックハート城

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2023/04/04 - 2023/04/04

4位(同エリア125件中)

エリア

渋川(群馬)

旅行の満足度: 4.5

観光: 4.5

グルメ: 4.5

同行者: カップル・夫婦（シニア）

交通手段: 自家用車

4/4

9:00にスティングレーで家を出発。中軽井沢からR146浅間・白根・志賀さわやか街道を峰の茶屋を越えて北へ。長野原町・羽根尾（R144・R145・R146の三起点）交差点を右折、長野原町を通り越して、いきなり八ッ場ダム管理支所前に到着。
IFは「やんば資料館」となっており、八ッ場ダムの歴史が年表形式で展示され、ビデオ上映もあった。ちなみに八ッ場ダムは計画段階から完成までに68年かかった重力式ダムで総事業費は5,320億円と日本最高額。

＊八ッ場ダムについて詳しく知りたい方は、下記ブログをご覧ください。

https://4travel.jp/travelogue/11562055
管理支所から出ると目の前に展望デッキがある。
前方の小山の上にも展望台「やんば見放台」がある。
UPでどうぞ。
展望デッキからの眺め１

「やんばグリーン」と言うらしい。
展望デッキからの眺め２

流木避けのブイが並んでいる。
展望デッキからの眺め３

このところ雨が降らないせいか、今日は水位が低いようだ。
湖面にはゴミ処理＆緊急用のボートが２艘、停まっている。
「八ッ場あがつま湖」の石碑

こちらは「八ッ場ダム」の石碑
ひらがなもあったのね。
ダムの上面は大型トラックでもすれ違える広さ。
イチオシ

ダム中央部から眺めた「八ッ場あがつま湖」
反対側は「吾妻峡」と、旧JR吾妻線で現在は観光客向けの自転車型トロッコ「アガッタン」の「吾妻峡八ッ場駅」が見える。
UPで。ちなみに「吾妻峡八ッ場駅」の右側にある道は旧国道145号。
ダム中央部の建物からエレベーター（以降EVとする）で下まで降りられるようになっており、誰でも無料で利用できる。
観光客が利用出来る階は1FとB3階だけで、あとは管理者専用。
B3で降りてこんなトンネルを歩く。
約100m下にあるEV出口はこんな感じ。

満水時に開く水門を見上げる。
「八ッ場もみじ橋」という名の赤いトラス橋が架けられている。
橋を渡った先からダムを見上げて一枚。
ダムの両端にはこんな非常階段が造られているが、この階段を利用して何かイベントは出来ないだろうか？
一番端から撮った八ッ場ダム（再掲）ちなみに右側のコンクリートの中には発電所が隠れているそうだ。
そして発電所の水はここから吾妻川に放流されている模様。
再びEVに乗ってダム上面に戻る。
八ッ場ダム支所の隣には「やんば茶屋」も造られている。
八ッ場ダムからR145を東へ向かい中之条町を通り越して高山村へ移動する。もう少し行くと渋川市に入ってしまう手前に「ロックハート城」がある。
ロックハート城は、1829年に英国のウィリアム・ロックハート伯爵がスコットランドに建設したカントリー・ハウスで、1987年に俳優の津川雅彦さんが、北海道広尾郡広尾町に計画していたレジャーランドの中核施設とすべく、私費で購入したことから始まる。

1988年4月から7ヶ月をかけて建物を解体し、約4,000個の石となったロックハート城は、30個の海上コンテナに詰め込まれた。このうち8個のコンテナは、シベリア鉄道を経由して、残りのコンテナは貨物船で直接イギリスから日本へ輸送された。
1988年12月13日、鉄道で輸送された8個のコンテナが、十勝港で初陸揚げされた。津川ら関係者と町民合わせて約200人が岸壁に集まり、アドバルーンや花火で石を歓迎し、コンテナはトラックで町営牧場へ運び込まれたものの、資金計画を巡って対立した町側から、レジャーランド計画の受け入れを拒否されたため、ロックハート城は宙に浮いてしまう。
1992年、総合石材業を営む沼田市の株式会社サンポウが、宙に浮いていたロックハート城を買い取り、同社が高山村に建設していたテーマパーク「大理石村」内に復元することとなった。そして15億円の費用と延べ15,000人の人員を投じてロックハート城は1993年4月10日に開園する。
入場料は大人1,100円と、この種のテーマパークとしてはリーズナブルで、基本的に年中無休。
12時過ぎに到着したので、まずはパトリシアという名の可愛いレストランで腹ごしらえ。
外観はこんな感じ。犬連れの方は外のテラスで食事OK。
私が注文したのは、ロケ地カレー（サラダ付）￥1,350　　ロックハート城は、TVドラマ、映画、CM、PVなど沢山のロケに使われており、そのスタッフに好評なカレーなのだそうだ。タンドリーチキンが美味。
妻は普通のチーズピザ。一見小さく見えたが厚みがあって、やっと完食。
食後はもちろん英国ティー！　美味しかったですよ。
食後、城を目指して歩き出すが、途中にこんなものあり。

長屋風の土産屋を通って城門を目指す
城門にはこんな騎士が。
「恋人の聖地」プレート発見。
そして「ロックハート城」に到着。
階段の壁には鍵で囲まれたハートが。ハチミツ色の石（ライムストーン）が良いね。
玄関はこんな感じ。
城へ入る前に左横にある車に注目。ダイアナ妃が乗車した車が駐車している。
ロールスロイス・シルバースパー（1988年モデル）　　ちなみに城で結婚式を挙げると、この車で園内を走ってくれるらしい。
1329年にこの世を去ったスコットランドのロバート・ブルース王は、自らの心臓をキリスト教の聖地バレスチナに埋葬するようロックハート家の祖先、サイモン・ロッカードに命じましたが、諸般の状況によりパレスチナ埋葬が困難となったため祖国に持ち帰ることとなり、心臓を「鍵をかけた小箱」に入れ、スコットランドのメルローズ寺院に奉納しました。以来ロッカード家の紋章には鍵に囲まれたハートの図が加えられ、家名もロッカードからロックハートに変えたそうです。
ロックハート城は1829年、エジンバラの南西約50kmの位置に建てられました。この城を建てたウィリアム・ロックハートは州の下院議員やグラスゴー大学の学部長もつとめた人物でした。また、弟のジョン・ギブソン･ロックハートは文豪ウォルター･スコットの長女と結婚し、文学者であった彼は、舅の死後ウォルター･スコットの伝記全7巻を集大成し、英国の三大伝記作家としてその名を残しています。

分解されたロックハート城は1988年12月日本に到着しましたが、以来、幾多の困難を克服し、1993年4月遂に群馬県高山村に復元されました。ヨーロッパの古城移築・復元は我が国で初めてのことで、これは俳優・津川雅彦氏とロックハート城オーナー・平井良明の「夢」のリレーにより完成したものです。（ロックハート城公式HPより抜粋）
スタインウェイが置かれたリビングルーム。
なお、津川雅彦さんは、ロックハート城の名誉城主に就任しており、長年かけて収集した1,100体以上のサンタクロースが、城内の「世界のサンタミュージアム」で年間を通して公開されている。
大理石の階段を登って2階へ。
領主の部屋。何故かTVドラマの冬彦さんを思い出す。（笑）
そして「世界のサンタミュージアム」
津川さんの写真がお出迎え
沢山のサンタさんの奥には・・
バセットハウンドはコロンボの愛犬。
シベリアンハスキーも

こんなロビーで休憩する。
タペストリーも良いね。
なお、ロックハート城ではプリンセス体験が成人2,500円、子供1,500円とリーズナブルに出来るので、この日も何組かのプリンセス達に城内外で出逢ってしまった。
もちろん城で結婚式も出来るようになっている。写真は城内にあるチャペル。
内部はこんな感じ。
2時間ほどで退園するが、園内には英国式庭園、ストーンミュージアム、桂由美ブライダルコレクションなどがあり、イギリス好きの方なら半日位遊べるテーマパークだと思いました。

これで「2023年：八ッ場ダム＆ロックハート城」は終了です。本日も最後までご覧頂きありがとうございます。