3年ぶりのえんぶりへ

2023/02/17 - 2023/02/17

北国に春を呼ぶえんぶりが、3年ぶりに行われるというので、八戸に向かいました。

エリア 八戸(青森)

• 旅行の満足度: 4.5

• 交通手段: JALグループ

八戸行には、2月末から次々期限切れになるマイルを使って特典航空券。羽田・三沢間の普通席往復で必要マイル数が15740マイル。
午前7時に羽田の保安検査場前に着いたところ、長蛇の列に驚き。三沢行き7:35発の機材はB737-800で、搭乗率は5割弱程度でゆったり。

羽田空港混雑のため10分ほど遅れて、離陸。その後は順調に飛行して、ほぼ定刻の午前9時に三沢空港に着きました。

八戸市内中心部、午前10時半からの一斉摺りには間に合わないかと思っていましたが、10:15に着きました。えんぶり行列を待つ人たちは、3年前に比べて少ない。

一斉摺りの前に、沿道の屋台で小腹を満たす食料を確保しました。赤飯を南部せんべいで挟んだこびりっこなど。

えんぶり行列がやってきました。

中居林えんぶり組(な)が、先頭。

次に、今年の御前えんぶりを披露する大久保えんぶり組(ど)。

10時半、各々の所定の位置に着いたえんぶり組による一斉摺りが始まりました。どうさいもいいけれども、やはりながえんぶりが好み。通りを1本入った六日町で、横町えんぶり組(な)の摺りを観ることにしました。

子供たちによる祝福芸、えんこえんこ。

恵比寿舞。引きが強い獲物がかかったようです。

大きな鯛を釣り上げて、拍手喝さい。

ながえんぶりは、藤九郎がほかの太夫さんと違う動きをする場面があり、そこが醍醐味。

午前11時少し前、摺り納め、くろ留め。

隣の鳥屋部えんぶり組(ど)は、これから摺り納めをするようなので、移動して見物。大人の太夫さんに挟まれて豆太夫さんも頑張っていました。

さらに隣の塩町えんぶり組(ど)の喜び舞も見物できました。
11時15分過ぎ頃に、すべての組が摺り納めて、市民広場へ移動。

御前えんぶりが行われる市民広場には屋台が多数。見物客たちが休めるテントも張ってありました。

12:15から御前えんぶり。

太夫さんが五人で、迫力がありました。

子供たちによる苗取り。

苗取りした苗を田に植える動作を模した中の摺り。

大久保えんぶり組だけの杓子舞。コミカルな動作に南部弁を交えた舞で、隣で見物していた地元のお年寄りたちは笑っていました。

大黒舞もあり、恵比寿舞もあり、そして、、、

12:45、くろ留めで、終了。

市民広場の隣の南部会館で、午後1時から三味線の演奏会があるというので、移動。

2曲目の八戸小唄。踊れる方は一緒にと声掛けがありましたが、誰も名乗り出ず。その間に、どんどん見物人が広間に入ってきて、密に。八戸小唄が終わるやいなや退散しました。

ホテルチェックインまでまだ間があったので、今度は市庁舎へ。入口近くには八戸の夏祭、三社大祭の1/5屋台が飾られていました。
食堂があればと思ったのですが、なし。別館10階が展望回廊だそうで、行ってみることにしました。

展望回廊の南側からは、階上岳。山頂を境に向こうは岩手県。
北東方向の遠くに山々がうっすら見えたのは、八甲田山か。

2時近くなったので、ホテルへ向かったところ、途中に真新しい建物があり。八戸市美術館でした。入口案内で尋ねたところ、一昨年開館。ホール中央のテーブル席で飲食可。コンセントもありました。

美術館前の広場にキッチンカーの出店が並んでいたので、ホットサンドを買ってテーブル席で遅い昼食。

食べ終わった頃に、荒谷えんぶり組(ど)が来て、摺りを披露してくれました。その後、午後3時過ぎにホテルにチェックイン。部屋で1時間ほど休んでから、お庭えんぶりの会場、更上閣へ向かいました。

午後4時半の開場直後に、更上閣に着きました。

チケット代には、紅白の鶴子まんじゅうやら、、、

温かなせんべい汁に、甘酒付。

午後5時開演。今年も名調子の解説から始まります。

この日は、八太郎えんぶり組(ど)と重地えんぶり組(な)。まずは、八太郎の摺りはじめ。

苗取りの子供たちが、めんこい。

中の摺り

祝福芸

重地えんぶり組の摺りこみ。

ふた組の摺りを楽しんで、時間は午後6時過ぎ。日が暮れてから気温が急激に下がり、足早にホテルへ戻りました。