2022/10/04 - 2022/10/06
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montarouさん
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2022年の10月3日から30日の間、パキスタン北部のカラコルム山脈のスカルドゥ、マックルー(マチュルー)、カプルー、ギルギット、フンザ、パスー、フセイニ、アストアーからタリシング、ラパルを訪れ、その後南下し都市部のラホールやイスラマバード辺りを周遊した。ここでは、スカルドゥについて記す。
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- タクシー ヒッチハイク 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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スカルドゥ(Skardu)で見るものは多くない。ただインダス川右股の各周辺地への出発点として重要である。10月4日イスラマバード発10時の飛行機で、8千m峰のナンガパルバットの西から北側を通過する1時間の素晴らしい飛行でスカルドゥ空港に11時に到着した。
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空港ビルでe-ビザとパスポートのチェックを受ける。そして空港を出ると、多数のタクシー運転手が押してきた。最初の男が2千Rsと言うので高いと答えると、2番目が1500Rsと言う、高いと言うと、数人と最初2千と言った男が千Rsと言うので、その男の車に乗ってホテルに向かった。
ホテルで、翌々日にマチュルー(マックルー、Machlu)に行きたいので、その村に行く公共バンがGeneral Bus Terminalから出るか?Hameed Garh Bus Stopで乗れるか?と聞いたら、Jail Garh Bus Stopから出ると言う。そのバス停の名を書いてもらったが、その地名はグーグルマップになかった。はっきりしないので、まだ残っていたタクシーに、千RsでGeneral Bus Terminalまで送ってくれと頼んだ。すると、タクシーは勝手にJail Garh Bus Stopらしい所に行き、そこから出てきた男がマチュルーまで800Rsと言った。実は、これが親切行為で、ここがJail Garh Bus Stopで、写真の事務所で切符を売っていて、ここからマチュルー行きが出ていることを翌日確認した。 -
タクシー運転手に信頼性がなかったので、後で来ると告げ、General Bus Terminalに向かった。しかし、General Bus Terminalから出るバスは下流方向のバスで、上流のマチュルーまで行くバスが発車するとの確証は得られなかった。
発車地点の確認は明日にして、General Bus Terminalの北側の寒冷地砂漠ヴィラズ、Cold Desert Villasに向かうことにした。地図上では、バス停の後背から直ぐ砂漠となっていたが、最初の道は塀で、行き止まりで、子供たちは塀を乗り越えて行った。 -
戻って出直して進むと、途中に水の分配装置があった。その意味は直ぐに理解できた。子供たちが塀を乗り越えて行った先の砂漠の上にも多くの家が建っていた。
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これはスカルドゥの人口が増えた結果、宅地が買えなかった人々が砂漠を占有地化し、家を建て、そこへの水の分配装置であった。そこの通路は狭く、迷路で、バイク以外は通れない。家が無くなっても、石で囲う専有化が起こっていた。
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砂漠を2時間ほど歩いた。この砂丘の成因は、スカルドゥ近辺の川の斜度が緩いため、砂が選択的に輸送され、堆積したと思われた。さらに山間ながら、風の強い季節があるようで、大きな起伏のある砂山が続いていた。年間雨量が250mm以下なら砂漠と定義するようだが、氷河の定義と同様に、意味ある定義とは思われない。なぜなら、この地域は高山の氷河から水が供給され、少雨でも扇状地では穀物やアプリコットが豊かに育つので砂漠のイメージはない。この不毛の砂地は少雨より、水が深い地下を流れ、土が形成されず、草木のない砂山になったようだ。それ故、砂漠より、むしろ砂丘との印象を受けた。日本では確認された氷河が増えていると言うが、雪渓より氷河と名付けるのは誰の何のためかね?
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帰る途中で見つけた公共バンは、ほぼすべてがトヨタ製の古い小型バンで、主因は車の耐久性と、この国の左側通行に因る。小さなバンの車内が一杯になると、車外の立ち席、人と動物は屋根の上、貧しい国は安全性より輸送効率が重要だ。
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砂丘は予想以上に広く、宿に疲れ果てて帰った。帰路で見つけたリャーカーに乗せた中古靴の販売、日本も貧乏になったのだから物を大切にすべきだろう。
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物質文明の自動車ではなく、これこそ、この地域古来の移動手段で、雄々しく素晴らしいスタイルだ。
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ここまで道で、いくつもATMを見たので、日本で発行されたカードも使えるATMもあるだろう。スカルドゥは食品も物資も豊富、南国の果物と寒い地域特産のリンゴなどを並べて売っている、パキスタンはマンゴウの産地だが、秋には売っていない。それで1Lで90円ほどのマンゴージュースを買ってきた。
翌5日は、朝7時過ぎにインダス川沿いの岩山にあるカルフォチョ フォート(Kharphocho Fort)に向かった。下水道が普及していないようで、低地にはドブ川が多かった。学校に行く子供たちの元気は良く、特にカルフォチョ フォートの直下では、幼稚園から中学まである私立学校の子供と先生に、校庭まで呼び込まれ写真撮影となった。 -
さらにその上の民家はゲストハウスを建設中と言って、ここでも呼び込まれ、中国のような乾燥ナツメを頂いた。ゲストハウスにしたいと言うだけあって、庭からの風景は良い。
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寄り道をしながら、歩いて登って来たが、肝心のカルフォチョ フォートの入り口には、大きな南京錠が何個もかけてあった。狐が岩場を飛んで現れ、出迎えを受けたが、これでは入場できない。
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仕方がないが、ここからでも眺めは良い。写真はスカルドゥの町で、写真の左の谷に上部には、仏を掘った大岩がある。見えている5千m以上ある雪峰の後まで、谷を登ると4千m級のデオサイ高原がある。
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写真はインダス川の左側がサルファランガ砂漠(Sarfaranga Desert)で、川に近く、平坦部が広い。その砂漠に渡る橋がみえるので、この後、その袂まで歩いた。
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登って来た崖路を降りて上流に向かって歩いた。インダス川が見える所で、橋に向かう自動車道の達した。写真の岩山の中ほど高さの位置に、白線のように見える所がカルフォチョ フォートで、道路下の草木が白いのは、細かい砂ホコリがひどいためだ。
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この道には、トラックターに荷車をつけた石運びの車が引っ切り無しに通る。川向こうから石を運んでいる。石運びと石積は、製材業と並ぶこの町の重要産業である。
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道路の上の崖は堆積砂で、微細な石粉が降雨で道路上に流下して積もり、石運びの車が通る度に、石粉がひどく舞っていた。その堆積崖には、奇妙なことに、黒い砂の大きな褶曲が見られた。
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戻る途中でトラックに乗せてもらった。運転手が言うには、自分はアジア人に似た顔をしているので、親近感を持ったからと言っていた。この地域の人種はコーカソイドで、一部には、白人のように金髪で青い目の子供も見られる。他方で、この地域はチベットと近く、この運転手はむしろチベット族に似ていた。またナンガパルバットの麓の言語には中国語の影響がみられるとも聞いた。
ホコリだらけのフカフカの道から、救出されて舗装道路まで送ってもらい、散歩しながらJail Garh Bus Stopに向かった。この写真は、牛糞の乾燥で、インドから中央アジアや中国西部で燃料として一般に使われている。 -
Jail Garh Bus Stopは相当に遠かったが、University of Baltistan Anchan Campusの百mほど先を西に曲がって約百mの所(35.2858, 75.6655)にあることを確認した。そこから、マチュルー行きの公共バンは10時発で800Rsと聞き、明日のバンに乗る予約をした。客が多いようで予約した方が確実なようだ。写真はJail Garh バス停で、牧草まで積んでいる公共バン。
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このバス停にいた調整役のような人に、マンタル(Manthal)・ブッダ・ロックを見たいが、タクシーはいないか?と聞くと、駐車場の奥の若者を呼んで、彼のボロ車で行くと言う。この車は途中でブッダ・ロックへの道標があったが、それを越え、家のなくなったところから川を越え、用水路沿いの危ない細道を走り、ブッダ・ロックの上に着いた。藪を歩いて降りて、ブッダ・ロックの入り口に着いた。入場料は300Rsだったような。
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カラコルム山脈地帯は9世紀頃まで仏教地帯であった。そのためチラス、ギルギット、フンザにも仏教岩絵が残っている。7世紀の三蔵法師もフンザを通って唐に帰った。10世紀頃からイスラム教徒による支配が始まり、仏教は衰退していった。ところがインドとの国境周辺ではヒンズー教徒の藩王とイスラム教徒の住民の地域もあって、藩王がインドに帰属を求め、住民がパキスタンへの帰属を望み、印パ紛争の一因となった。政治イデオロギーと宗教は協奏か狂騒かは知らず、日本でも右の政治派閥と隣国のキリスト教系宗教との癒着が、日米安全保障条約を結んで辞職した政治家の孫の政治家の暗殺事件から分かってきた。政教分離というが、宗教団体が政治立候補者を推薦するのは合法かね?法務大臣もヤル気がないし、裁判官と弁護士の合同忘年会の季節だから仕方ないね!
ブッダ・ロックからスカルドゥの商店街で車を降り、デザートとして写真の黄色のメロンを買った。1㎏が3百Rsで2㎏ほどの小型を買った。重量測定は天秤で左端の鉄製の分銅を使う。分銅の前の洋ナシは直ぐに食べることがでる。メロンの後ろは柿で、柿には渋柿と甘柿があるので注意。夕食とマチュルー滞在中の昼食を買って宿に帰った。
注意として、予約サイトでスカルドゥの宿は、宿に支払う契約で、英語の予約証を見せて宿泊料支払ったが、後で私が泊まらなかったと言ったと言う。2重取りの意図だろうか。
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