2022/09/21 - 2022/09/21
3位(同エリア104件中)
Siniさん
この旅行記スケジュールを元に
ランチの後、それぞれのゲルにチェックイン。
その後、馬頭琴の演奏、遊牧民のゲル訪問、夕食、写真家のお話し、そして最も楽しみにしていた夜の星空鑑賞会です!
が、なんと!モンゴルの自然はそんな甘いもんではなかった!!
写真はゲルの真ん中にあるストーブに薪を焚べてくれる人から扱い方を真剣に学ぶ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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-
宿泊する「アロンゴツーリストキャンプ」に到着。
この景色!私にとってのモンゴルですが、夏にモンゴルへ行ったp◯◯◯◯◯◯さんの写真を見ると一面美しい緑でびっくりです! -
レストラン用ゲルはこちら。ドアがあるのはメインゲル。右手に食堂ゲルがあります。
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ゲルの真ん中に明かり取りがあるんですね。
トーノという天窓を作る円形の木枠が大きくて明るいです。
厚手のビニールが張ってあります。 -
レストランゲル。窓から草原が見えます。青々として見えますが、すでに草木は枯れています。
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ランチにはビールでしょう。モンゴルはソ連時代に東欧からビール作りの技術を学んだ為、美味しい地ビールがあります。
ビールもウォッカもアルコールはなんでも一杯10000TG《トゥグリク》(500円)。多分モンゴルの物価からするとかなり高いと思いますが、今のところ他にお金を使うところがありません。
「ゴールデン ゴビ」を飲む。普通のビール。美味しい。 -
サラダが美味しい!盛り付けもオシャレ!
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ブロッコリのスープも美味!
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メインは「ホーショール」
上はボーズ(蒸し餃子)みたいなもの。中は羊肉ですからその味が口に広がる。空腹ならけますとも! -
デザートは洋風。
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宿泊するゲルはこちらです。
3つのゲルの中心に各バスルームコーナーが真ん中にある感じで作られてます。
古いキャンプではトイレ棟がゲルから離れているようですが、こちらは部屋にバスルームが付いている新しいゲルです。 -
今夜の私のゲル。
階段を5段登ります。床には一部電気の床下暖房が設置されているそうです。
寒気、湿気取りのため高床式ですね。しかしこんなのはモンゴルの大自然の中では気休め程度でしたよ。後で分かります。 -
中にはソファと、(刺繍がステキ)
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真ん中にストーブ。
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上には明かり取りの窓枠(トーノ)と煙突。厚手のビニール。
それに天窓を覆う布、ウルフ。後でこれがすごいことに、、、 -
ベッドは2台。ストーブを挟んで2台でした。広いです。
ベッドのそばにはコンセントが4口。充電器への充電と、スマホの充電をしても十分余ります。電気毛布が欲しかったかも。 -
玄関ドアの反対に小さめのドア。階段で上に登って行きます。
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イチオシ
階段の途中に窓があります。唯一の窓です。
すごい光景!モンゴルだわ~ -
上にあったのはバスルームです。無駄に広い。
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反対にはシャワー。
しかしバスルームがとても寒い!!昼間は良いのですが、夜はブルブル。 -
さて、集合時間。
半野生の馬です。馬は自由に放牧しておき、必要な時に集めに行くそうです。 -
D君がモンゴル馬の乗り方を教えてくれます。よいしょ!
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うん、この乗り方ね。
これは座高の低いモンゴル馬から遠くがよく見渡せるように高いクラを載せるんですよね。まるで立っているように。
しかも遊牧民は遠くまで届く声の出し方を知ってます。 -
馬頭琴(右)の小演奏会。
ウランバートル音楽大学を卒業したての若手有望音楽家による演奏です。
これがまた上手い!!それによく透る低い声。 -
笛がすごいんですよ。息継ぎなし。吐きながら吹くという特異な技術です。
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本格的な民族音楽を聞けて大満足でした。10000TG (500円)を喜捨。
バスの中での換金は日本円3000円に対して60000TG(10000TGが6枚)。
ビール以外に使った初めてのお札。2日目にして10000TG以外のお札を見てません。(イヌワシの写真代5000TGは借りたママ)
ウランバートルからわざわざ50分かけて来てくれてありがとう! -
次は遊牧民のゲル訪問です。浅い川を渡って、公園内にある遊牧民を訪問します。
この川が深くなるとバスでは渡れなくなり、橋もないので、訪問中止となります。
メインストリートのアスファルトの道意外は道路はなく、後は高原が広がるばかり。 -
到着。今回の遊牧民家族は、牛だけの遊牧民だそうで珍しいらしい。
外にもキッチンらしきものがあったわ。
周りの白い柵は、本来国立公園なので建てては行けないそうですが、みんな囲ってしまうらしいです(笑笑) -
以前は遊牧民は銀行からの融資を受けることが出来ず貧しかったそうですが、今では家畜を担保に融資を受けられるようになりました。
それで太陽光発電、携帯電話やテレビのアンテナ、自家用車(主にプリウス)を持っています。 -
こちらが玄関ね。
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遊牧民のゲルへ。ビニールが床に敷いてあり「靴のままどうぞ」と言われました。
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真ん中にストーブ(大人数なので中の様子は撮影出来ませんでした)。
そこに大きな鍋がかけてあり、絞った乳からバターやチーズなどを作ります。 -
お母さんがスーテイ・ツァイ(乳茶)を勧めてくれます。塩味のミルクティーです。ちょっと苦手かな。
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皆さん遠慮なくいただきます。
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バターが美味しかった!ビスケットやクッキーにつけていただきます。
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手作り馬乳酒を配ってくれるお母さん。こちらの馬乳酒は透明、無味無臭。アルコール度は低い。
普通馬乳酒は乳白色で強い酸味が感じられるとのことでしたが??D君に聞くのを忘れました。1日に色々詰め込んで体験しすぎてあるがまま受け入れるのがやっとの状態。 -
手作りチーズ。
これはかなり固いので「アーロール」という保存食だと思います。味は良いです。 -
バターをどうぞ、おかわりをどうぞ、と勧めてくれます。
ほぼ質問もなく、お母さんも無口で、D君の講義を聞いて、お別れ。(全員、クタクタ?) -
こちらのゲルは煙突がありません。ウランバートルで勉強している息子のゲルです。使う時に煙突を付けます。
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帰り道、って、道ないんだけど。
ほら、フタコブラクダよ!!ぶらぶら自由に歩いてます。 -
イチオシ
フタコブラクダ!結構大きい。歩き方が自由だわ~
遊牧民が飼っているのは、羊、山羊、駱駝、ほかにもいろいろ。年に4回ほどゲル移動。夏と冬は長いのでほぼ決まったゲル地域にいくらしい。ただその移動距離がすごい!
草原で見つけた動物はなんでも食べるそうです。そうしないと生きていけない過酷な自然。 -
キャンプに戻ってきました。今夜の夕食です。モンゴル料理ですって。
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テーブルはいつも顔ぶれが違って楽しい話しが聞けます。中にペラペラ喋る方がいらして、ま、こういう方が1人いると自然とみんなの口も軽くなります。
今夜はまた別のビール。 -
私はモンゴルウォッカ「チンギス」にしてみました。どうせ大して飲めないんだし。
少し飲んでお酒の好きな方に回しました。この方によるとロシアンウォッカの方が断然美味しいと言ってました。D君はモンゴルウォッカの方が全然美味しいと言います。ふふ。 -
サラダはとても美味しい。
ソ連時代には、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎくらいしかなかった。民主主義へ移行してからは国内でもトマト、ナス、きゅうりなど野菜を作っているし、果物も輸入してると。はい、恩恵うけてまーす! -
当然羊肉。大分慣れました。D君曰く新鮮な羊肉は全然臭みがないと。いや、それがあるのよね。
デザートはスイカ一切れ。スイカはモンゴルでも取れるらしい。 -
こちらは写真家さん。どんな風に野生動物の写真を撮るか体験談を話してくれます。
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雪の中で、ユキヒョウの巣と思われる岩の見えるところで、じーっと何日もテントを張って待って撮った写真だそうです。
すごいわ!絶滅危惧種、ユキヒョウ、美しい総柄。
メスです。絵画のよう。
はい、10000TGの喜捨。その価値あるお話でした。 -
解散してゲルへ戻ると、女性がストーブの薪を持って来てくれました。
薪は木の枝ではなく、古家の使用済みの木材みたいで釘が刺さっていたりしました。草原では木は貴重です。 -
火種は付いていたのですが、まず箱をビリビリしてストーブへ。それで大きな炎を作ります。
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そこに薪をくべます。
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それから上の蓋を開けて、足元に持って来た煉炭のようなものを袋ごとどさっと入れて行ってくれます。
上の蓋はきちんと閉めておかないと一酸化炭素中毒になるそうです(おお怖!)
寒いのは嫌いなので真剣に学んで適当な間隔で薪をくべました。 -
星空鑑賞会はキャンセルです。雪が降って来ました!9月21日。先週も大雪が一度あったと。恐るべし高原の国、モンゴル。秋がない!
寝る頃、停電がありました!!真っ暗闇。大きなゲルに1人でちょっと心細かったですよー。持ってきた懐中電灯の電池がなんとこんな時に切れて。スマホだけが頼り。
スマホなしの人生は考えられないわねー。4トラのレンタルWi-Fiでせっせと友人達に写真を送りつける。
1時間半くらいで電気がついて、その後、シャワーに入ろうとしますが寒くて無理。それにまた停電になったらと思うと、無理。
寝ようとしますが風が出て来てたいへん!天窓を覆う布、ウルフが大きな音を立ててゲルに打ち付けられる。その巨大な音。
さらに縛り付けている紐のようなものがビシッ、ビシッと天井を打ち付けます。え?大丈夫か?と心配になるほど。
眠いのに大きな音で目が覚める、と言う拷問のような一夜で一睡もできませんでした!!恐るべしモンゴルの風! -
外はマジ吹雪です。ただいま−6℃!
星空と天の川を見るのが楽しみだったのに、それどころではありません。 -
眠いけれどうるさくて眠れない、、、真夜中2時前に、コンコン、コンコンと小さくドアを叩く音。え?こんな時間に?
そうなんです。薪を足すおじいさんがお約束通りやって来ました。
薪はすでに全て使い切っていましたので補充してくれて助かりました。
薪を足した後、上の蓋を開けて煉炭みたいなもの(もしや乾かした牛フンか?)をいれていってくれました。これで3時間は持ちます。
しかし明け方、6時過ぎにはほとんど火が小さくなり、寒い!! -
薪は缶にいっぱい入れて行ってくれます。寒くなったら自分で足します。しかし一気に使い切ってしまうと、部屋が急激に寒くなるんですよ。
激しい風の音、ゲルの音、紐の音、サバイバルゲームのような一睡も出来ない過酷な一夜が明けました。長かった、、、つづく
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この旅行記へのコメント (10)
-
- travelさん 2022/11/28 21:20:03
- おもてなし
- Siniさん、3泊4日のモンゴルの旅を興味深く読ませていただきました。
モンゴルでは9月下旬でも雪が降るなんて日本の酷暑とは大違いですね。
夜中2時にスト-ブの燃料を持って来てくれるおじいさんのおもてなしに感激しました。
旅人が寒くないように精一杯気を配ってくれているのですね。
一生記憶に残る旅になったのではないかと思います。
日本国内では以前に比べて外国からの旅行者が増えていますが日本から海外に出かける人はまだまだ少ないようですね。
お礼が遅くなってしまいましたが四万十川沈下橋、ソラピス湖、アマゾン・クル-ズの旅行記に訪問頂き有難うございました。
国内も海外も旅っていいですね。
12月に入ると本来の寒さになるとの事、コロナ並びにインフルエンザと体調には十分お気を付けください。
travel
- Siniさん からの返信 2022/11/29 00:15:34
- Re: おもてなし
- travelさん
コメントありがとうございます。
おかげさまで印象に残る旅でした。
travelさんのようなアマゾンクルーズとか、私には出来そうもなく、楽しく拝読致しました。
はい、旅は本当に楽しいです!
Sini
-
- pacorinさん 2022/11/21 22:06:00
- 命の薪ストーブ
- Siniさん、こんばんは
アロンゴツーリストキャンプ、ゲルがモダンですねー!シャワーやトイレまで付いていてびっくり。けど、夜がめちゃくちゃ寒いのはわかります。夏でも寒すぎてシャワーをパスした日があったし、薪ストーブが消えた朝は凍えるほどの気温でした。なかなかない体験でしたよね!
それにしても雪まで降ったとは、いろんな景色を楽しめましたね。確かに草の色が茶色ですが、青空がきれいです。自分が行ったときのことを思い出しつつ、ウランバートルの新しくできたところなども興味深く、楽しく拝読しました♪
(もしわたしの名前だったら出してもらっても大丈夫ですよー)
pacorin
- Siniさん からの返信 2022/11/21 22:58:10
- Re: 命の薪ストーブ
- pacorin さん、こんばんは!
真夏のあの美しい緑の草原と9月の茶色の草原では全然印象が異なりますよね!
それにしても夏でもストーブ付きでしたか!ビックリです。
お名前の件ありがとうございます。残りは帰国のみとなりましたが、チャンスを狙って引用させていただきたいです!
Sini
-
- エヌエヌさん 2022/11/19 11:37:14
- モンゴル
- Siniさん こんにちは!
旅行記興味深く拝見しました。
なんていうか日本人の一般常識が通用しないというか規格外というか・・・
眠りたいのに寝れないのは酷でしたね。
バターは美味しそうでした。
高地で寒暖差も大きいのにあのストーブ 何回か薪をくべなきゃならないし大変だぁ
ただっ広いウエットエリアが何とも寒々しい。
1人でのお泊りはさぞ心細かったでしょう!
- Siniさん からの返信 2022/11/19 18:58:41
- Re: モンゴル
- エヌエヌさん、こんばんは!
長い長い夜、止まない風、、、しかし観光用ですからかなりしっかりしたゲルなんです。
もし本当に高原にポツンとあったら、あんな音どころではなかったと思います。そう考えると都市生活以外に生きていけない、ヤワヤワな自分でございます。
Sini
-
- イメ・トラさん 2022/11/18 10:04:23
- いいね、ありがとうございます
- モンゴルはもう10数年前、1週間ほど草原にテントを張りながら、馬でトレッキングをしたことが忘れられません。
川を渡るとき、丘を上るとき「頑張れ、頑張れ」と
励まし首筋をなでてやると馬もすっかりなつき、休憩中も私のそばに近寄ってくるのでとても可愛いかった。
でも、5日目には股ずれをおこし、太ももが血だらけになったのは痛かったかれど、
又草原を馬と駆け回ってみたい。
かなわぬ夢ですが懐かしい写真が見られてとても嬉しかったです、
有難うございました
- Siniさん からの返信 2022/11/18 15:36:42
- Re: いいね、ありがとうございます
- イメ・トラさん
草原にテント張って、とか、太ももが血だらけ!そんな体験なかなかできませんね。
そういう意味では大草原は想像を超えた国ですね。夏ならもっと緑が美しかったことでしょうね。
いつかまた行ってみたい国ですが、その前に行きたい国がたくさんあります。いつかは来るでしょうか?
コメントありがとうございます♪
Sini
-
- miroさん 2022/11/15 21:00:25
- すごいですねえ。
- siniさん
こんばんは。
恐るべしモンゴルの大自然。 すごいんですねえ。すてきなゲルだけれど、寒さと音とで、眠れぬ時間。大変でしたね。でも、絶対に忘れられない経験ですね。
馬頭琴や笛の演奏会、聞いてみたくなりました。
miro
- Siniさん からの返信 2022/11/15 21:31:58
- Re: すごいですねえ。
- miroさん
はい、本当にあの音は寝ていられたものではありませんでした。
確かに非常に思い出に残る旅でした。たった3泊2日でしたのに、、、
馬頭琴、笛それにモンゴルの唄は独特なものです。馬の鳴き声などは本物か、と言った音色でした。
コメントありがとうございます♪
Sini
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