2022/09/30 - 2022/09/30
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norio2boさん
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この旅行記スケジュールを元に
NHKの日曜美術館でこの展示を知った
田中保(たなかやすし)
1886年埼玉県岩槻~1941パリで死去
1904年単身で渡米(18歳 所持金50ドル)
1915年シアトル市立図書館で個展
1917年美術評論家ルイーズカン(Louise Gebhard Cann)と結婚
1920年パリへ妻と移住
1927年サロンデナショナルの会員
1939年第二次世界大戦
1941年ドイツ占領下のパリで病死(真珠和攻撃の年)
テレビで
紹介された
田中保の作品たちは明るくおしゃれだった
波瀾万丈の人生にも興味を持った
埼玉県立近代美術館
シアトル→パリ 田中保とその時代
10月2日が最終日
すべり込みで
運良く展示を見ることが出来た
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
PR
-
最寄り駅は北浦和駅
久しぶりの北浦和
浦和には東西南北が揃っている北浦和駅 駅
-
北浦和駅を西口より徒歩3分
-
駅前の案内板
-
この距離感
-
この信号を渡ると北浦和公園
告知の看板が見える -
埼玉県営北浦和公園案内図
-
まだ暑い
強い日差し
公園にはくつろぎの空間がひろがっている
奥には噴水池
その奥左側に県立近代美術館が見えている北浦和公園 公園・植物園
-
噴水池(音楽噴水)
西野康造の作品
風の中で -
手前に駐輪スペースがある
奥が
埼玉県立近代美術館
今回初訪問
この美術館(1982)は黒川紀章の設計
六本木の国立新美術館(2007)のカープ状の外壁の原型がある埼玉県立近代美術館 美術館・博物館
-
チケットカウンター
特別展900円
非接触の時代
PayPayで支払い -
奥にミュージアムカフェ
ランチは終了していた -
特別展入口
サブタイトルは
海を渡った画家の軌跡
写真撮影のルールの詳細な説明があった
文字パネルは撮影不可とのこと
初めてのルール -
田中保(1866埼玉県岩槻~1941パリ)
自画像
1913年頃
18歳(1884年)でシアトルへ
所持金50ドル -
シアトルへは船で太平洋を横断
皿洗いや、ピーナッツ売りとかで暮らすが
絵を描き始める
このコーナーはそのこれの素描がならんでいる
若々しい手の動き
センスの良さが溢れている -
そのなかでも気に入ったのをいくつか
鏡台の前の裸婦
1912年
紙に鉛筆 -
着物をはおる婦人
女性の横顔のメランコリーな表現が素晴らしい -
キュビズムの裸婦
1915年頃
板に油彩 -
きものの女
1919~20年
板に油彩 -
夫婦でパリに移住した後の作品
リュクサンブール公園のそばにて
1920~40
紙に水彩
アトリエはモンパルナスにあった -
画面拡大写真
パリの風景
雰囲気を上手く醸しだしている -
黄昏のノートルダム
1920~40年
パリ時代の作品
紙に水彩
ノートルダム大聖堂を後ろ側から描いたのだろうか
左岸かサンルイ島からの夕暮れの景色
人物のシルエット赤い水彩絵の具で表現されている -
パリ時代の作品
黄色のドレス
1925~30年
埼玉県立近代美術館蔵
キャンバスに油彩
代表作として扱われている作品
ブリリアントイエロー
と
椅子の生地の花模様
椅子のうしろにある赤
女性の膝の前に書き加えられたピンクの花びら
色彩バランスが最高
パリでは女性画が人気を集めた
1924年
日本の帝展へ作品を送るが
日本での美術教育を受けていない田中の作品は受け入れられず
落選は田中にとってショック -
同じ頃の作品
キャンバスに油彩
毛皮のコートをきて腰かけている女
埼玉県立近代美術館蔵 -
裸婦と画集
キャンバスに油彩 -
1924年
パリに来た朝香宮が個展で
お買い上げとなった作品
裸婦
1924年
埼玉県立近代美術館蔵 -
パリ時代の素描が並ぶ
-
暖炉の前の裸婦
紙に鉛筆と水彩 -
個展のお手製ポスター
-
サンベネセ橋
1928年頃
キャンバスに油彩
色で描いてゆく画家と
線で描いてゆく画家
がいる
田中は色で描いている
色のセンス、色の組み合わせのセンス
は官能的で甘美
それが田中の魅力 -
花瓶のある横顔
1926年頃
板に油彩 -
水浴
紙にパステル
これも色彩バランスが素晴らしい
日本人、日本文化、日本美術を背景にした画風ではなく
田中保のオリジナルな画風の作品たち
自分のオリジナルの肖像画、女性画でパリで人気画家となった画家
同じ美術文化を持ち共感しあった妻のルイーズカン
在パリの日本人画家が帰国するなか
田中保はパリに残り
1941年(真珠湾攻撃の年)にパリで死去
妻のルイーズカン(Louise Gebhard Cann)は
残された田中の作品を愛蔵した -
特別展示鑑賞の後は
常設展を鑑賞
吹き抜け部分
この美術館(1982年)を設計した黒川紀章にとって
初めての美術館の仕事だった
外壁のガラス外壁の湾曲は
後年の、2007年の国立新美術館に継承されている -
吹き抜けてを見上げて撮影
採光を意識している -
外壁部分
湾曲している
六本木の国立新美術館のデザインに展開していったのが分かって興味深かった -
ミュージアムショップ
-
本館を出ると
彫刻作品を展示するオープンスペースがある -
本館への階段に置かれた
立像3点 -
格子で構成されたファザードの中には湾曲した外壁の本館がある
-
入場券と展示作品リスト
思いの残る
印象的な展示会でした
来れて良かった
ご参考
ーーーーーー
埼玉県立近代美術館のYouTube
https://www.youtube.com/watch?v=TkQOR1Yt63w
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この旅行記へのコメント (6)
-
- ばねおさん 2022/10/28 07:02:02
- 知ってほしい存在
- norio2boさん こんにちは
「田中保とその時代」展、ぜひ見たかったですね。
作品はもちろんですが、どのような解説になっているのか大いに興味があります。
パリでの田中の足跡を少し辿ったことがあります。
ヘミングウェイの『移動祝祭日』にアメリカの詩人エズラ・パウンドの知人の日本人画家、と記述したくだりがありますが、これは田中保のことであろうと考えられます。
妻ルイザの介在もあって、J・ジョイスらのアメリカ人芸術家と交友を深め、日本人画家たちと作品展を開くなどパリでは大いに活躍したと言えるでしょう。
日本の美術界の偏狭さが、田中の存在を広く知らしめることなく、評価も不十分なままですが、大いに知ってほしい画家のひとりですね。
ばねお
- norio2boさん からの返信 2022/10/28 21:52:06
- Re: 知ってほしい存在
- ばねおさん
ご無沙汰です
パリはいかがですか?
田中保の絵の才能には驚くべきものがあります
描画には
線で構成する方法
色彩で構成する方法
があると思っています
田中の場合は色で構成しています
鉛筆画
木炭画
でも黒という色で構成しています
アトリエはモンマルトルにあったようですね
多くの作品は埼玉県立近代美術館に収蔵されています
- norio2boさん からの返信 2022/11/01 07:57:03
- Re: 知ってほしい存在
- ばねおさん
ご参考まで
https://pref.spec.ed.jp/momas/2022tanaka-yasushi
- ばねおさん からの返信 2022/11/01 18:04:44
- Re: 知ってほしい存在
- ありがとうございます。
たいへん参考になります。
ばねお
-
- willyさん 2022/10/18 10:44:51
- ようこそ
- norio2boさん
こんにちは。毎日の通勤駅そばの地元美術館でよい時を過ごされたとのこと、うれしく拝見しました。埼玉に住んで20年超ですがこの画家は知りませんでした。ご紹介ありがとうございます。
黒川紀章さんのご縁で、美術館前の公園に中銀カプセルタワーのカプセルが置かれているそうですが、近いといつでも、というあるあるでこれも見たことないです。
浦和にはついでに中、と武蔵もあります^^;
willy
- norio2boさん からの返信 2022/10/18 12:39:49
- Re: ようこそ
- willyさん
コメントありがとうございます
北浦和は住みやすい町だと思いました
駅から1分のところに立派な公園があるのはうらやましい限りです
田中保は岩槻出身です
作品のメインは
埼玉県立近代美術館が持っています
田中保展は25年ぶりと言っていますが常設展で見られるかも知れません
ありがとうございました
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