2022/06/18 - 2022/06/18
42位(同エリア152件中)
さるおさん
会社の月間ウォーキングプロジェクト(一日の目標歩数8000歩)を達成のため旅に出て二日目。天気予報では雨だったけど快晴。今年はカラ梅雨。さて、どこに行こうか? 候補地は唐津か有田か伊万里。有田は行った事あるしなぁ、どうしよっかなぁ・・・とガイドブックをパラパラめくって、「伊万里」のページで目に入った"秘窯の里"の文字。"秘"ですって? こういう淫靡な文字が大好物よ。この"秘"の文字が決め手となって「秘窯の里・大河内山」に行先決定。丁度「風鈴まつり」も始まったトコらしいし。伊万里焼きの箸置きでも買おうかな。
行程:「武雄温泉」→「大河内山」→伊万里駅(伊万里牛のランチ)
- 旅行の満足度
- 4.0
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お宿の朝食。早起きして朝風呂に入るつもりが、結局朝御飯ギリギリまで寝てた。温泉より睡眠を取りました。
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武雄温泉の隣の嬉野温泉の名物は"温泉湯豆腐"。"やったぁ、名物がでた!" って思ったけど、コレ、温泉湯豆腐じゃなくて普通の湯豆腐だった(笑)。
※"温泉湯豆腐"は温泉水に豆腐をいれたもの。温泉水だと豆腐が溶けて白濁するらしい。 -
武雄温泉から伊万里まで電車で。武雄温泉駅までは宿の送迎パスで送ってもらった。換えのマスクを持って来てなかったので駅前のコンビニで購入。大と小のマスクがあって"大はな・・・"と思って小のマスクを手に取ってレジに行ったところ、レジのオバサンに"小は小顔の人用でお客さまにはチョット・・・"と言われた。昨日の佐賀駅前のオジサンといい、何だ? 佐賀の人ってのは失礼なのか(笑)。
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伊万里駅前からはバスが出ているが、なにせ本数が少ない。駅前でバスを待つのも時間がもったいないと思いタクシーでやって来た。乗車時間は15分程。乗ってる時間は短いんだけどな。
「大河内山」到着。地図も伊万里焼。 -
6/18~8/31「風鈴まつり」開催中。伊万里焼の風鈴が里を飾る。
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「鍋島藩窯橋」 橋も伊万里焼。
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<大川内山秘窯概要>
大川内山は江戸時代、佐賀藩の御用窯が置かれた地。朝廷・将軍家・諸大名などへ献上する高品位な焼物が焼かれていた。これが今に伝わる「鍋島焼き」。
17世紀から19世紀にかけて、佐賀藩において藩直営の窯が伊万里大川内山にあった。高度の技術を持つ陶工達を集め、関所を置いてその技術が他に漏れないようにするため、立地的に三方を険しい山で囲われ、開口部に関所を設置することで技術を守るに相応しい場所が伊万里大川内であったという訳。 -
陶工たちには藩から給料が与えられたが、高い技術が求められ技術が劣るものは容赦なく解雇された。描かれる絵柄や失敗製品の廃棄まで管理された。険しい山で囲われ関所を越えなければ外の世界に出られない"門外不出"の"秘窯の里。
もうさ、"門外不出"とか"秘窯の里"とか聞いちゃうとさ、私の妄想がグイグイ膨らむのよね(笑)。"鬼滅の刃の刀鍛冶の里"とか"キングダムの羌瘣の故郷の村"とかとさ、重なっちゃったのよ。 -
では、窯巡り。まずは「青山窯」から。本店は隣。ここは本店よりもややカジュアルなセカンドライン。
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カジュアルとはいえ、伊万里の古典的な柄も並ぶ。
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こちらはモダンな食器。
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次に本店「青山窯」。何店舗か回った中で、ここの作品が一番好きでした。上質感が合って上品なデザインが多かった。古典的な柄を現代風にアレンジしてあるのが特徴。
朝が早かったためか、私以外にお客さんが居らず、女店主と思わしき上品なシルバーグレーの奥様が色々と商品の説明をしてくれました。"風鈴祭りなんて言ってますけど、年中風鈴は飾ってありますよ。祭りだからって特に何かをするわけじゃありません"とぶっちゃけ。因みに季節を問わず一番売れる商品が風鈴だそうだ。 -
伊万里焼きの特徴がよく出た器が並ぶショーケース。
<色鍋島>
白磁の肌に染付で文様を描き、本焼きをした後、赤・黄・緑を基調にした上絵を施して、再度焼き上げ。陶磁器の最高峰と言われる。
<鍋島染付>
透明感のある白磁に藍一色の染付。この染付に使う呉須の色が特徴で、凛とした美しさが醸しだされている。 -
伊万里焼きの柄は縁起の良い吉祥文様が多い。
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里のアチラコチラで伊万里焼を見ることが出来る。
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河原にも伊万里焼が埋め込まれている。
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「展望広場」にある「大壁画」。この広場、奥の方のエリアにあるので、ここまで来るのに結構歩くのですが、全く整備されてません。雑草も生え放題、展望台は壊れていて立ち入り禁止。わざわざ来る必要はないと思います(笑)。
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「展望広場」から下りて来た所にあった「伊万里・有田焼伝統産業会館」。名前は立派ですが、バス停にある休憩所って言う方が正しい(笑)。一応、伊万里焼の展示もありますよ。
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「伊万里陶苑」の2Fにある「片岡鶴太郎工藝館」。入場料300円。別に鶴ちゃんのファンじゃないけど涼みに入ってみた。他にお客さんが居なかったので、ココで暫く休憩。
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この犬の絵皿が可愛かった。"われ、まけ犬にあらず"。四つ足を踏ん張って立ってる姿が聞かん坊そうで可愛い。昔飼ってた柴犬を思い出した。名前が"さる"っていいます。そう、私の名前の"さるお"は彼から頂いてます。気の強い犬でした(笑)。
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結構な時間、休憩させていただいたのでお礼に鶴ちゃんの作品を一つ載せとく。
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こっちは、さかなクンの作品。この人も多才な人だ。鶴ちゃんもそうだけど、一芸に秀でた人は多才な人が多いな。
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窯巡り再開。「鍋島御庭焼」。
伝統ある鍋島藩御用窯の唯一の直系の窯元。店内に入ると、ここでもお店の方が色々と説明してくれた。唯一直系の窯元と言うだけあって、言葉の隅々にそのプライドが感じ取れた。鍋島藩の家紋である杏葉紋を焼物の裏などに使用できる唯一の窯元だそうだ。飾ってある磁器も非売品が多く、博物館や展示会に貸し出すことが多いらしい。お店というより美術館みたいだった。 -
「長春青磁窯」
大川内山に産出する青磁鉱石を百パーセント使った天然の鍋島青磁専門。ここでも奥様が色々説明してくれて・・・。似たような青色を出せる人工の釉薬もあるが、今でも藩政時代から受け継いだ手法を守って磁器を生み出し続けているそうだ。青磁一本での経営は厳しいのではと思ったが、他の窯とは一線を画し、時間と手間のかかる昔ながらの技法を守っていくという姿勢に感銘した。
感銘したなら商品の一つも買えばいいのだが、如何せん値段が張りすぎる・・・。 -
こちらの奥様も"風鈴祭りなんて五月蠅いばっかり"とぶっちゃけ。この方、人懐っこい人で、私が持っていた黄色いバッグを見て"まあ素敵なバッグ"と褒めてくださった。"仕事柄、色んなバッグを沢山見るけど、今まで見た中で一番素敵"とまで言ってくれた。バーゲンで1000円ぐらいで買って、もう内袋が破れたようなバッグなんだけど・・・。お世辞とは判っていても嬉しい。嬉しいので、じゃあ湯呑でも一つお買い上げと言えればカッコイイのだけど、あーあ、やっぱり値段が張りすぎる・・・。
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お店に入るとホントに皆さん丁寧に説明してくれる。別に購入してもらおうとか、そういうことではなく純粋に伊万里焼について知ってもらいたいということなのかもしれませんが、何も買わずにお店を出るのが忍びなくて・・・。段々お店に入るのに躊躇し始めました。そうなると、大川内山、何もすることがありませんねぇ(笑)。そこで訪問したのが「伊万里鍋島焼会館」。大川内山の入口にある大型のお土産物屋さんと言った感じでしょうか。ここでは各窯元さんの作品を数点ずつ販売しています。先ず最初にここに来て、自分の趣味に合う窯元さんを見つけてから訪問してもいいかもしれませんね。
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「鍋島御庭焼」
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「長春青磁窯」
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「せいら」
このお店はお手頃価格の商品が多くワゴンセールもやってました。何点か購入しました。箸置きを買おうと思ってたのですが、箸置きを置いているお店が無く・・・。こちらのお店には数点ありましたが購入したのは箸置きではありません。 -
「旧関所跡」
三方を百数十メートルのそびえ立つ断崖絶壁の山々に囲まれ、当時通路として一本の山道が伊万里町へ続いていたのですが、山の入口に関所を設けて関係者以外の通行を禁止しました。その関所のあった場所。ここから自由に外に出る事が出来なかったのですね。 -
「唐臼小屋」
藩窯時代より陶石を細かく砕くため水の力を利用した大型の臼で、実際に大きな音を立てて動いています。昭和40年代初めで姿を消したので、徒時をしのんで再現。 -
「めおとしの塔」
昔、鍋島藩窯時代から焼き物を叩いてその音色で選別していた"めおとし"。その"めおとし"を偲んで作られた塔。陶工橋を渡るとセンサーで反応して鳴り出すシステム。"日本の音風景100選"にも選ばれている。
買い物もして荷物も増えたし、そろそろ帰路に着きますか。 -
伊万里駅到着。お昼が未だだったので、観光案内所で勧められた伊万里牛のお店に行く。伊万里駅からは歩いて10分弱。この日は暑くて、お店に到着した時は汗だく。予約もせずに飛び込みでステーキ食べさせろと現れた汗だくのオバチャン、お店の人も戸惑ったろうな(笑)。でも快くカウンター席に案内してくれました。
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二日間天気に恵まれ、とにかく暑かった佐賀の旅。最後はフランベ炎上(笑)。
この日の歩数11946歩。 -
ここからは大川内山で買ったもの。
"伊万里ひょうたん"柄の湯呑と茶碗。ワゴンセールで各1000円。日頃100円ショップの器しか使わない私にとっては10倍のお値段。でもね、伊万里焼の湯呑やお茶碗は大体平均3000円ぐらい。そんな器を見た後だと1000円でも安く感じたのよ。最近、あまり良い事が無くて、縁起のいい瓢箪柄で、毎日ご御を食べたら運気も上がるかと思ったのよね。
手前の豆皿は各700円ぐらい。"箸置きにも使える"と言われて購入。
※「せいら」さんで購入。 -
セールをやっていたので購入したら、セール商品は一枚だけで、あとは全部正規の値段だった。伊万里にしてはカジュアルな図柄ですが値段はカジュアルじゃない(笑)。
※「青山窯」さんのセカンドラインで購入。 -
「青山窯」さんで購入。「輪繁文」は無限に連鎖する平和や円満、繁栄を意味する輪の交叉からなる吉祥文。江戸時代からの鍋島のデザインを「青山窯」さんらしくモダンにアレンジしたもの。風鈴好きの私、大枚はたいて購入しました。
風鈴は家の鬼門に下げると厄払いになるそうで、ウチでは、玄関、掃き出し窓、勝手口と全ての入口に風鈴を下げています。我が家でも年中、風鈴祭りという事で・・・。これにて佐賀の旅、終了~!
我が家でも風鈴祭り
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