2022/06/03 - 2022/06/04
34位(同エリア1980件中)
トゥーバーズさん
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- 旅行記140冊
- クチコミ365件
- Q&A回答18件
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「たまにはのんびりしないと死んでしまう!」
旅の始まりは、旅行2日前の旦那の悲鳴。リフレッシュしたくて急遽どっかで羽を伸ばしてくることになりました。
「そうよ、いつも言ってるでしょ!早めにお宿に入って、温泉入ってゴロゴロして、朝もベッドの中でモゾモゾグズグズして、お昼までダラダラして帰ってくるの」
「え~…なんかそれはだらしない」
「だいたい貴方の旅行計画はスパルタなのよ。朝の5時から山登ったり海潜ったり」
「そうかな~。いつもガチ探検にならない程度にしてるじゃない」
「それはそれで良いけど、良いお宿泊まっても出掛けてばかりじゃ勿体無いでしょ」
「そうだね。リゾートだね~」
「のんびりとするのも旅行でしょ。今回はのんびりするための旅行だからね!」
温泉入ってノンビリする。何もしないことが目的の旅先として、那須高原に伺うことになりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
いつも前の日の暗いうちに出発して早朝現地着のパターンで動いてきましたけれど、今回はゆっくり9時30分に動き出し、東北道Pasar羽生に到着です。
「ゆっくりでもお昼には着くでしょ」
「そうだね、気分も楽!今日はアーリーチェックインで14時にお宿につけばいいからね」
「あれ、Pasar羽生の下りって初めて来た?」
「そんなことないと思うけど…」 -
「やっぱり来たことない気がする」
「こないだは上りだっけか」
「じゃあ少し見ていこうよ。楽しそうよ」
賑やかなPasar羽生のフードコートやお土産処を見て、お菓子や飲み物を買い込みました。
のんびりと車は那須高原を目指します。 -
高速道路を降りて、那須高原に着いたのは、ちょうどお昼時。
いくらお宿直行の旅とはいえ、お腹は空きます。
「ご飯どうする?」
「せっかく高原にきたんだし、牧場の牛乳ソフトが食べたいかな」
「言うと思った。どこか気になるところあった?」
「それがあったのよ!"森林ノ牧場"っていう牧場さんのカフェがあるらしいの」
「じゃあ、そこ行ってみようか」
車を走らせるうちに天候が悪化。雷が突然鳴ったり、急にあたりが暗くなるなか、目的のカフェに到着しました。 -
駐車場に車を停めて、カフェに向かいます。森の中のカフェで素敵です。
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お庭にヤギが飼われていました。プリンスくんっていうみたい。
草食べていてなかなか顔をあげてくれません。
こっちもお腹すいてるんだよ~
顔あげておくれよ~ -
プリンスくんの繋がれている小屋のところに放牧地への入口があって、そこに仔牛が2頭きていました。
顔を出して覗いています。つぶらな瞳がキッラキラです。
「お~、うしこがいる」
「お腹すいたから先にご飯にしようよ」
「それもそうね。後でゆっくり見ましょ。放牧地にも入れるみたいだし」
「へ~、そうなんだ。後で探してみよう」 -
イチオシ
カフェに向かう途中、木の切り株に苔が盛られたオブジェがありました。
よく見ると小さな牛乳の陶器が置いてあります。森林ノ牧場 那須 グルメ・レストラン
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箱庭みたいで、かわいいです。
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魅力的なお庭をプラプラするのに思ったより時間がかかって、なかなかたどり着きませんでしたが、ようやくカフェの入口までやってきました。
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ちょうど私たちがお店に入った時、奥のテーブルで取材が行われていて、インタビュアー2人に囲まれて、若い牧場主さんらしき方がお話をされていました。
お昼ご飯をオーダーして、耳をそば立てて色々と盗み聞きしながら待っていると、まずは本命!!!ヨーグルトシェイク(600円)がやってきました。
「ん~!これよこれ!」
「ソフトクリーム、んま~い!」 -
ランチメニューから嫁はミートソースパスタを頼みました。優しいお味のパスタです。
このミートソース、森林ノ牧場さん自家製の「いのちのミートソース」を使っています。お乳を出さなくなったジャージー牛があまりに安く買われるので、最後まで自分たちの手で関わりたいと思って作っているお品なんだそうです。 -
旦那の頼んだのは森林ノ牧場プレート。牧場で採れたものを使ったプレートで、こちらも優しいお味になっていました。
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このシチューもやっぱりジャージー牛のお肉を使っているんだそう。さっぱりした肉質です。サイズも小さいジャージー牛は肉牛としては値段がつかないんだそうです。
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店内、ちょっとした所がかわいくできています。紙ナプキンにもロゴが入っていてオリジナル。紙製ストローと、だいぶ力の入っている感じです。
「森のなかの小さな牧場」と紹介される割には贅沢で、こだわられているなあと調べてみると、オーナーさんが修行されたのが中洞牧場さんなので、ちょっと納得。
「森林ノ牧場」はもともと大企業のアミタHDの手掛ける森林維持事業の一つとしてスタートして、オーナーさんが中洞さんの修行をもとにアミタHDさんの牧場事業を立ち上げ。その後儲からないのでアミタが撤退。「森林ノ牧場那須」として独立したのだそう。ご苦労されているようですし、元の生まれが川越の方らしいので、オーナーさんを応援したいと思いました。ソフトクリーム美味しかったです! -
こちらの牧場は、一部の放牧地に立ち入りすることができます。食べている間にも、子供さんを連れたファミリーが牧場に入っていきます。それを見た私たちも、うしこに会いに、牧場に入ってみることにしました。
まずは長靴に履き替えて、靴の底を消毒します。口蹄疫とかもありましたし、大事なことですね。 -
入口に放牧地のマップがあります。通路があって、放牧地には入らないように注意書きがありますので、よく目を通します。
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木の柵を潜れば牧場です。
「準備できた!よし、いくよ~」
「これどうやって開けるの?」
「ここのチェーン外すと開くよ。ほらこっちこっち」
「入ったら閉めないと牛が出ちゃうんだって」 -
綺麗に管理された林のなかを歩きます。入ってすぐに少し広くなっていて、そこから低くなった所が通路になっていました。
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歩いていると、さっき柵から顔を出していたうしこたちに出会いました。
-
その辺の木の葉っぱをむしゃむしゃ食べています。
「うしこ、かわいい~」
「ちっさいね~」
「驚かさないようにしなくちゃね」
「人に慣れてるとは思うけどね」 -
瞳がでっかい!
ウルウルしてて可愛すぎます。この仔たち! -
イチオシ
「あっ、ダメ!」
一頭のうしこが、地面に抜けて転がっていたプラスチックの釘を咥えて食べてしまいそうになっています。
「仕方ないか、人の牛に下手に触りたくはないけど」
旦那がふっと近づいて、上手に咥えていた釘を取りあげました。
「…あなた本当に動物扱うのうまいわね」
「基本好かれるからね、野犬収容所の野犬以外にはだいたい」
「怖くないの?」
「んー、うしこは賢いから」
バンッと足で抜けないように釘を踏みつけて、うしこが咥えないようにして戻ってきました。 -
崖沿いの道をずっとうしこが歩いていくスピードに合わせてついていきました。
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観察してみると、本当に森の中のその辺に生えてる草食べて育ってるんですね、ここのうしこたち。
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崖の部分まで歩いてきました。見晴らし良好。低山の素敵な景色です。
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草食べてばかりで、なかなか顔を上げてくれません。
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ちょうどお昼ごろから天気が少し崩れてきて、森の中に入るとあたりが暗くなっています。
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そろそろ行かないと、チェックインの時間になっちゃうので、うしこにお別れして、先を急ぐことにしました。
「ばいばーい!」
うしこたちも顔を上げて別れを惜しんでくれています。 -
イチオシ
だんだん距離をとって、道をぐるっと回ってまたきた林の入り口に向かって歩き始めた時でした。
ドドッドドッと、なんとさっきのうしこたちが走って追いかけてきています。 -
イチオシ
「え?え?!え~?!どういうこと!?」
「なんか追っかけられてる」
「さっきあなたが手懐けたから?」
「置いてかれると思ったのかな」 -
結局、うしこと一緒に柵の手前のところまで戻ってきてしまいました。あ~、びっくりしました。
-
イチオシ
うしこ達と改めて別れた後、裏っての牛小屋のあたりまで行くと、また別のうしこと会えました。さっきの仔たちより少しお姉さんのようです。
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表に戻ってきたら、プリンスくんは小屋の中に。覗き込んでお別れの挨拶をして、駐車場に向かいます。
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駐車場で森の奥の方に座って休んでいるうしこを見つけました。本当に森の中で放牧して牛を育ててらっしゃるんですねえ。
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森林ノ牧場さんから20分程移動して、那須湯本に。今日のお宿、ホテルビューパレスさんに到着しました。
「凄い、うちが3時にチェックインできたなんて初めてじゃない?」
「いつもなんだかんだと夕方になるものね」
「近くに散策行く?」
「今日はご飯までゴロゴロでしょ」
「そっか、そうだね」古いながらも素敵なお部屋と美味しいお食事 by トゥーバーズさんフォートリート+那須高原 宿・ホテル
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チェックインを済ませて、まずはお部屋に向かいます。
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お部屋、ベッド2台。広々です。少し古さはあるのですが玄関も広くて、立派なお部屋でした。
「おお~、ひろーい!」
「玄関も広いし、ベッドも寝心地いい」 -
窓の方はソファとテーブル。琉球畳になっていて、床でゴロゴロもできます。
「お茶入れよっか。それと下の売店のお土産コーナーに、トラピストガレットがあったの」
「なんだっけそれ?」
「素朴な味で美味しいのよ、一個買ったから食べよう」
「あー、たまにこれ家で食べてるね」
「この辺で作ってるみたいよ」
「そっかー、そうかもね。行ってみる?」
「明日ね。今日はのんびりしましょ」 -
お茶を飲んで、ガレットむしゃむしゃ。
窓からの景色は森林。思ったより高台感はありません。チェックインカウンターのところから見た景色の方が綺麗だっただけに、ちょっと拍子抜けです。 -
ご飯の前にお風呂も入っちゃいます。
「せっかくだからいっぱい温泉入ろう」
「ここ鹿の湯源泉だっていうしね」
「へー、楽しみね」 -
ビューパレスのお風呂は、内湯は普通のお湯で露天風呂が鹿の湯源泉を使っています。
pH2.2酸性の硫黄温泉(硫化水素型)なんだそうですが、いいお湯でした。お肌はすべすべ感が出て、何よりすごく温まるお湯でした。
お風呂に入った後、お部屋に戻ってご飯の時間までまたゴロゴロ。持ってきた本を読み、ちょっと寝たりしながら、ゆっくり温泉宿を満喫します。 -
そうこうして晩御飯の時間が来ました。
まずは前菜。
うーん、これだけでお腹ふくれます。カマンベールチーズの味噌漬けが美味しかったです。 -
ドリンクもいただきました。お酒飲まないのでノンアルコールカクテルにしたのですが、名前が長くて名前すっかり忘れました。
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コース料理で、次から次へとお皿が運ばれてきます。まずはヤシオマスのマリネ。栃木県自慢の食材に舌鼓です。
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続いてタケノコのすり流し。
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お魚も登場。イサキとオマール海老。豆乳と雲丹のソースとか。
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箸休めに、シソ風味の氷菓子が出てきました。
これが思わぬスマッシュヒット!
シソ風味のかき氷、ヒエヒエでスッキリした甘さが美味しかったです。
「シソのかき氷、初めて食べたけど美味しいね」
「珍しいけど、シソも特産品なのかな?」
「紫蘇巻きとか、紫蘇餃子とか、言われてみれば栃木ってシソ味好きなのかもね」
「どうなんだろうね」 -
舌をリセットして、メインは「とちぎ和牛」のグリル。赤ワインと粒味噌ソースでいただきます。最後まで地元食材に拘って、ソースに味噌を使っています。
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お肉おいしかったです~!
お腹いっぱいになりました。ごちそうさまでした! -
締めにデザート。しょっぱいものの後は甘いものですよね~、やっぱり。
ゆっくりご飯を食べて、お部屋に戻って持ってきた本を読み、また2回目のお風呂に入って、ぐっすりと休みました。何もしない贅沢ですね~! -
翌朝。早朝から窓を開けると小鳥の声が。ベランダに出れるので、ベランダから鳥さんを探してみましたが生憎姿は捉えられず。
朝からもう一回お風呂を使わせて貰って、8時にお食事会場に向かいます。ロビー前の窓からの眺めはこんな感じで、見晴らしも良く高台感も。素敵な朝の景色です。 -
旦那の朝ごはん。なぜご飯とフレンチトースト…炭水化物。
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嫁の朝ごはん。こちらは甘いものばっかり。
好きなものを取れるバイキングならではですね。
「ご飯食べたらチェックアウトして、観光しながら夕方におうちに着く感じで今日は動くよ」
「アウトレット行くんでしょ?」
「それとトラピストガレット買いに行くんでしょ」
「那須トラピスト修道院ね」
「ふあ~、鳥さんに行かないとめちゃくちゃのんびりだね」
「たまにはイイよね」
ホテルビューパレスさん。ゆっくりとした時間を過ごすことが出来ました。ありがとうございました。 -
ビューパレスさんを出て、すぐ近くの殺生石にやってきました。最近割れたと話題になっていたので、ちょっと興味あります。
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木道が綺麗に整備されていて、歩きやすいです。
「鹿の湯には入らないでよかったの?有名なのに」
「ビューパレスのお湯と同じなんでしょ?」
「そうだけど、元湯だし」
「入り方があるじゃない、あそこ」
「確かに、柄杓ですくってかけ湯してみたいな入り方があるよね」
「そういうのめんどくさいでしょ」
「あー…まあね」
いい天気の中、無駄話しながらテクテクと殺生石を目指します。 -
殺生石に向かう途中、お地蔵さまが沢山ありました。千体地蔵というらしいです。
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イチオシ
近づいてみると、お地蔵さまがみんな手を合わせています。お地蔵さまが手を合わせている印象は無かったので驚きました。
正面に回って眺めていると、ちょっとカワイイ…独特の変な感じです。教伝地蔵尊・千体地蔵尊 寺・神社・教会
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千体地蔵を過ぎて、谷の一番奥っ手に殺生石がありました。
殺生石 名所・史跡
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パッカリと、確かに割れていますね…
「綺麗に割れてて何かが出てきたって言われたら、そうかもって思うかもね」
「そうね。ところで殺生石ってなんなの?」
「えっ?!」
「驚くとこ?」
「いや、知らないとは思わなかった」
「知らないわよ」
「えーとね。九尾の狐って知ってる?」
「聞いたことある」
「僕も詳しいわけじゃないけど。古代中国で生まれて平安時代に日本に来た狐で、玉藻前っていう絶世の美女に化けて時の天皇陛下に取り入って誑かしたってことで、追い払われて那須まで逃げてきたんだ」
「ふーん」
「それでここで退治されて、石にされたんだと」
「歴史は嫌いなのよ。それで狐が出てきたって言われてるのね」
「まあそんなとこだ。結構有名な話だよ?」
「へー、ほんとに出てきてたら大変ね。それで話題になってたのね」 -
谷の奥の方には、あちこちに硫黄の跡ができていました。
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周辺案内を見ると、殺生石園地から、山の上を回り込んで九尾の狐神社や温泉神社を順番に辿りながら戻れるみたいなので歩いてみることにしました。
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登っていくと、鳥居がありました。ここから温泉神社の境内みたいです。
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だいぶ高いところにきたようで、谷の中が眺められます。くる時にあった昔の硫黄採取場の後です。
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千体地蔵も後ろからこんな感じ。うーん、正面から見るのとまた違って歩き出しそうな怖さを感じます。
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「この神社、九尾の狐を祀ってるみたいよ」
「へー、そうなんだね」
「せっかくだからお参りしていきましょう。その辺の狐よりご利益ありそうよ」 -
赤い鳥居が絵になります。
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九尾稲荷を抜けた向こうに那須温泉神社がありました。おんせん神社ではなく、ゆぜん神社と読みます。猟師に射られて傷ついた白鹿が傷を癒しにきた温泉の神様なんだそうです。鹿の湯って、そういうところから来てたんですね。
柏手打って参拝して、引き続きコロナ調伏お願いします。那須温泉神社 寺・神社・教会
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階段を降りて、車を停めた湯元駐車場に向かいます。
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今日はものすごくいい天気になりました。緑が綺麗です。
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御神木のミズナラ。
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ずーっと山上に続く階段の先には愛宕社があります。
「登ってみる?」
「愛宕神社って、いつも山の上にあるのよね」
「山岳信仰だからね。赤坂の日枝神社も山の上だろ」
「なら今度日枝神社に行けばいいわね、ここじゃなくても」
下の方のお水取りだけして、階段を前に戦線放棄です。 -
ズームするとちょっと境内見えました。文明の利器は便利便利。
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ぐるっと回って正面の鳥居に出てきました。裏口から入って正面から出てきたみたいで、今ひとつスッキリしません。まず温泉神社から入って、裏の九尾稲荷、殺生石と回って帰るのがいい気がします。
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神社の横の広場には、温泉発見のきっかけになった白い鹿ちゃんの像があります。
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広場の一角に、足湯「こんばいろの湯」もあります。誰も入っていませんでしたが、興味本位で入ってみます。こんばいろというのは、地元の言葉でカタクリのことなんだそうです。
こんばいろの湯 温泉
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そろそろと足を突っ込んでびっくり。
「あっつつつつつつつっッ」
「めちゃくちゃ熱い、水で埋めないと無理だよこれ」
小屋の中のホースで水を注ぎます。 -
奥の沢噴気泉で単純硫黄温泉(硫化水素型)なんだそうです。pH4.0、たぶん冷ますと白濁が強くなるのだと思います。だいぶ透明な硫黄泉ですが、湯温が高くて足を突っ込めない足湯ってすごいです。
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足湯の後、そばのベンチでお宿のビューパレスを出る時に購入してきた那須りんどう湖ファミリー牧場のロイヤルジャージーアイスクリームをいただいて、ちょっと一息。
ほどよく溶けて柔らかくなっていて、食べごろでした。 -
駐車場に戻って車で出発。那須湯本の街のお饅頭屋さん「風月堂菓子舗」に移動します。
風月堂菓子舗 グルメ・レストラン
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一個120円。おばあちゃんが包んでくださいました。
のんびりできました那須湯本温泉、これでお別れです。 -
その後は白河方面に高原をドライブして、那須トラピスト修道院を目指します。
「このへん、すごく素敵ね~」
「だね~、日本じゃないみたい」 -
道路沿いの野原に、キジのカップルをみつけました。
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男の子はやっぱりよく目立ちます。
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こちらは女の子。
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タンポポの綿毛と一緒にかわいく撮れました。
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さらに丘のなかの細い道をゆっくりと進みます。
なんとも気持ちのいい景色が続いています。
「修道院ってこんな素敵な場所にあるんだね」
「このへん、鳥さん探すのにすごくよさそう。ほら!あそこにも何かいるよ」 -
イチオシ
近くの低木にも鳥さんをみつけました。
天気が良いので、バッチリ撮れます。
ちょっとグレー味を帯びたモズみたい。 -
パタパタしては、しきりと鳴いています。
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モズはかわいい顔してるんですけど、嘴が怖いんですよね。この子は女の子みたいです。
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イチオシ
修道院に向かって、ずっと森の道が続いています。この平原が放牧地なのか耕作放棄地なのかわかりませんが、森と草原の美しい風景になっています。
かつての水田が野っ原になっているのかもしれませんが、景色としてはまるで異国にきたような雰囲気です。 -
しばらく牧歌的な風景を走ると、トラピスト修道院の看板が見えて来ます。12時になるとお昼の休憩に入られるので、午前中の11時に到着しました。敷地に入って、駐車場に車を停めます。
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よく手入れされたステキな敷地に白い壁の教会が見えてきます。トラピストガレットを購入するには、受付からシスターをお呼びしないといけません。
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売店といってもオープンスペースではなく、扉のついた玄関です。ちょっとドキドキしながらベルを鳴らします。
「こんにちは~」
「はい~、今お開けしますね~」
「こちらでもガレット買えると伺ってきたのですが…」
「大丈夫ですよ。おいくつくらい?」
緊張していた気持ちがほぐれる、明るい声で迎えていただきました。 -
イチオシ
奥のお店にご案内していただいて、ガレットを持ってきていただく間に何気なく見ていたケースの中。
見覚えのあるお品を見つけました。
「あれ?これ、奇跡のメダイユ」
「カタリナラブレのと同じものだね。じゃあココもノートルダムなのかな」
「あら、ご存じなんですか?」
「フランス行った時に買ってきたんですよ」
「え~、そうなんですか?珍しいですね」
「確か元々疫病のお守りでしたよね。こちらもマリア教会だとは存じませんでした」
「お詳しいですね~」
「一応、私は洗礼もしてるんです。せっかくだから奇跡のメダイユも買っていきましょ?」
「そうする?」
「せっかくですから、礼拝堂もご覧になりますか?」
「いいんですか?」
写真は外側からですが、内側の礼拝堂までご案内いただいて、たくさんお買い物もさせていただきました。
内側もシンプルで美しい礼拝堂ですが、外からの姿も凛として素敵な建物です。
※建物の内側はパブリックスペースではないので撮影は遠慮しています。
※那須トラピスト修道院の設立は兵庫県西宮の聖母修道院が関わっています。ノートルダム教会=マリア教会=聖母教会なのです。那須トラピスト修道院 専門店
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当たり前に話してきましたが、そもそもトラピストガレットって、なんじゃねん?という方のために解説します。
各地のトラピスト修道院が労働の一環としてお菓子の製造販売に取り組んでおられますが、那須のトラピスチヌではこちらのガレットを作られています。このガレット、卵とお砂糖の優しいお味のクッキーとワッフルの間っこみたいなお味。癖になる素朴なおいしさで私たちは長年の大ファンなのです。
東京で入手しようとすると、栃木県のアンテナショップか、東武百貨店の諸国銘菓を扱っているコーナーで手に入ります。もちろん那須トラピスト修道院に行かれても販売しています。 -
窓からも見えたこちらの建物がお菓子工場なんだそうです。伺った時は稼働していませんでしたが、焼いている時は周囲に甘い香りが漂うのだそうです。
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修道院のお庭から駐車場に戻る途中の公園に寄り道です。
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イチオシ
モンシロチョウが綺麗に撮れました。めちゃくちゃ奇跡の一枚になりました。
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色々とお花も咲いています。
修道院の周りもすごく綺麗な森になっていたので、あたりの森で鳥さんを探してみます。 -
しばらくすると旦那がお腹が痛くなったとのこと。
待っていると、枝沿いに黄色い鳥さんが飛んできました。
「あ!うそ!キビタキ!?」
撮れたと思ったのですが、手前の枝にピントがいってしまって、もたもたしている間に飛んでいってしまいました。
イイ感じに止まってくれていたので残念です… -
また飛んできたので狙ってみました。
今度はカワラヒワちゃんみたい。
ここの修道院の周り、お昼近くでこれだけ鳥さんがくるのなら、いい探鳥スポットな気がします。また改めて鳥さん探しに来てみたいと思いました。
鳥さんも見れて、ガレットも買えるなんて、最高です! -
林道を出て、ちょうどお昼すぎ。お昼ご飯を食べにどこか立ち寄りたいところです。
お饅頭屋さんで行っておきたいお店があったので、黒磯駅前に向かいます。 -
およそ車で30分。目指す黒磯駅前に到着です。駅前に再開発でできた賑わいスペースがあって、そこの駐車場を利用します。
そういえば、今回の旅のお供を忘れていました。
予定が急だったので今回も日産のDAYSハイウェイスターです。前回の度合温泉では「無駄に車高が低い」と散々な書きっぷりでしたが、燃費はソコソコ。軽なので高速代も割安で助かりました。 -
黒磯駅前は、昔から物流の中心地で歴史のある街並みが残っています。駐車場からも立派な蔵が見えました。
「アレはヤマジュウ、カサジュウ?かな?」
「へー、そう読むんだ」
「略字なんだよ。例えば瀬戸の戦後すぐのカップとか焼き物の裏にヤマに三でヤマサン。ちなみに角度が90度になるとカドとかカネとか。洒落みたいなものだね」
「お醤油のヤマサとかね」
「そうそう、日本のロゴマーク」 -
すぐお向かいのお店が、寄ってみたかった黒磯のお饅頭屋さん。明治屋さんです。
創業明治元年!昔は旅籠をやっていたお家が、お饅頭を売り始めたのがヒットしてお菓子屋さんになった歴史があり、昔の街道のお菓子屋ではなく、昔の旅館風建築のお店を持っておられます。2階や側面に名残があるのがわかります。明治屋 グルメ・レストラン
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「こんにちは~、お饅頭くださ~い」
「はーい!何個にします?」
お姉さんが愛想よく包んでくださいます。
お饅頭は一個88円。良心的なお値段です。
甘さもしっかり、皮もしっとり。とても美味しいお饅頭でした。流石の名店です。 -
洋風のお菓子も販売されていて、那須らしいバターや卵を作ったお菓子がショーケースに並んでいます。例えばあんバターどら焼きのモーモー焼きとか、ネーミングも可愛いのですが、なかでも目をひいたのはこちらの那須野ボッカです。
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お名前忘れてしまいましたが、地元の画家の方に描いていただいたというレトロかわいいパッケージが印象に残ります。那須野の卵と那須野のバターを使ったバター入りのブッセみたいなお菓子です。
「食べていくこともできますよ?」
「えー、じゃあいただけますか」
「お茶も淹れますね~」
お誘いもあって、お店で購入して食べてきました。美味しいお菓子、ごちそうさまでした。 -
駅前まで来たのでJR黒磯駅に来てみました。最近はすっかり影が薄くなりましたが、昔から那須の玄関口として名を馳せた黒磯駅。宇都宮線の終点としても上野ー黒磯の表示でお馴染みです。
黒磯駅 駅
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駅の一角にこんなオブジェが。夜行急行で東北に向かうとちょうど日付の変わる頃に止まる。まさに東北の玄関口でしたが、そんな歴史も今や昔。
今や玄関口の座は新幹線の止まる那須塩原駅に取って代わられ、市町村合併で黒磯市も那須塩原市に吸収されてしまい、「黒磯?どこそれ?」と言われかねない存在感です。いずれも人口最大ボリュームで那須湯本の玄関口のはずの黒磯のクの字も残らなかったという折衷の産物。さらに今回私たちが泊った那須湯本は那須町にあり、その那須町から勝手に那須を名乗るなとクレームがきたのをガン無視して観光の知名度が高いからという理由で那須と塩原をひっつけた名前になっています。
どう考えても黒磯駅前に長年住む住人からすれば、ちっとも面白くない話に感じますが、実際のところどうなんでしょう? -
駅から出て街を歩いてレストランなど探します。酒屋さんでしょうかね。レトロです。他にも駅向かいに有名なkanel breadさんがやっぱり歴史のある建造物を改造したレトロかわいいお店を開いておられたり。
今回は遠いので行きませんでしたが、レトロスタイルのカフェもお洒落と評判だったり、昔から交通の要所として発展してきた黒磯の町の資産を活かした街並みです。 -
中でも一際気になる旧黒磯銀行の建物を使ったレストラン"カフェドグランボワさんにお昼の予約をしています。
カフェ・ド・グランボワ グルメ・レストラン
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屋上のファサードがカッコいい!
黒磯銀行なので"黒"のロゴですが、どう見ても見た目悪の組織。控えめに見て海賊旗ジョリー・ロジャーです。 -
「カフェ大森」というお名前の看板を潜り、こんにちは~と、入り口でご挨拶。
予約してたのですが、入れますか~? -
内装はこんな感じ。大正時代の銀行の内装を活かしています。
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天井もレトロです。
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ランチメニューは食事は2種類のみ。旦那と嫁で違うものを頼んで、シェアして食べました。
まずはグランボアライス。海苔とひき肉炒めの乗っかったシソ風味の和風のだけご飯でした。やはり栃木の人はシソが好きなのかしら……? -
嫁がオムライス。ただしカフェ大森だけに大盛りを警戒して、ライスを半分にして貰っています。トロトロの卵の今風のオムライスでした。
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時計はレトロです。でも銀行なので事務的ですね。
大正ロマンの雰囲気を堪能して、ごちそうさま~とお店を後にします。 -
カフェドグランボワさんを出て向かいが、これまた立派~な板塀のお宅です。庭木の手入れの状態といい、半端ない存在感です。
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気になってウロウロ。駐車場に戻るつもりでしたが、敷地の外を回り込んで区画を丹念に見ていくと、どうやら植竹虎太商店さんのお宅のようです。表の屋号、ヤマにサンでヤマサンを使われています。
車を停めた駐車場のあった町おこし施設で、どうにも気になってそのあたりを詳しくお聞きしてみました。この屋号。どうも黒磯駅前の目抜き通りに沿って、順番に割り振られていたもののようで、読み方は”ヤマサン”で良いようです。
他にヤマナナだったりヤマジュウだったりと、通り沿いにはいくつも同じパターンの屋号の蔵が点在していることも教えてもらいました。
そしてこの植竹虎太商店さんが何をしておられるお店なのかも聞けました。見るからに地元の名士という風情のお宅ですが、元々黒磯の町で農家の方に農機具や肥料を提供したり、逆に米を購入したりして、財を成したのだそうです。すぐはす向かいのガソリンスタンドは、こちらの商店の元番頭さんに任せた分家で、同じ植竹商店さんの流れを汲む事業家なのだそうです。なかなか興味深いお話を色々と伺うことができました。 -
こちらのモダンな建物は、駅前の金華堂さん。お洒落な建物ですがだいぶ老朽化しています。
レトロな黒磯駅前は、かつての地方経済の中心だった「黒磯の遺産」です。地方の田畑を育てるための事業、地方の生活を豊かにするための事業、地方の住民のためのスーパーや小売店。かつて黒磯駅前は地元民のための町でした。
それが今、”那須塩原市”の手によって、国が先導する”地方再生・都市再生”の支援を受けて”観光のため”=”外からくる人のため”の開発が行われて、新しい外からきた経営者によるカフェやレストランが、そういった遺産のなかで営業し、観光客を相手に楽しませているわけです。地元を支えた人たちがそういった新しい事業の担い手になるには時間が経ちすぎていました。
また、すでに黒磯市もなく、そもそも開発の旗をふる”市”が、黒磯駅前の地元からすると必ずしも絶対的な味方というには距離がありすぎるようになりました。結果的に「隙間」ができてしまったのです。この状況で駅前の地元民に複雑な「感情」を持つなとはとてもいえないでしょう。実際に、詳しくは書きませんが色々な問題をはらんでいるようです。
すばらしい街並みですから廃墟にしてしまうのももったいないし、観光開発するのは素敵だと思う気持ちもあります。
一方で、観光開発での再利用では地方の銀行や鉄道のもともとの理念、地元発展のための実業を受け継いだとは到底いえません。そういうビジネスを志向した創業家や地元の名士が、地方からいなくなって死屍累々になった今になって古い建物に価値を作ろうとすることに、どこか複雑な思いも持ってしまいます。それは一種の”簒奪”なような気もします。 -
黒磯駅前から車で10分も走れば、黒磯板室インター近くの”新しい街”。那須ガーデンアウトレットに到着です。そんなに大きくはありませんが、ものすごい人出で賑わっています。
小難しいことを考えた後は、ぱーっと楽しくお買い物です。観光客なんてそんなものなのです。那須ガーデンアウトレット アウトレット
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那須ガーデンアウトレットには、この旅行記を書いている時点で日本に4箇所しかないフォックスファイヤーアウトレットの一つがあります。佐野と那須で2箇所が栃木。他は横浜と広島です。
私たちはずっとスコーロン素材の長袖を愛用していて、普通に買うよりめちゃくちゃ安く購入できました。帝人さんの開発した「蚊に噛まれない」という謎素材。虫避け素材の効力はすごいです。 -
お買い物を楽しんだ後、東北自動車道に乗って東京に戻ります。高速道路はかつての地名を反映していて、西那須野・塩原→黒磯・板室→那須→那須高原とインターチェンジやSAが並んでおり、那須の玄関としての黒磯、塩原の玄関になる西那須野の名残があります。
ノンビリ温泉につかって、ゆっくりしにいった那須湯本。
今回は、黒磯~那須町中心にした比較的トラディショナルな訪問先の組み合わせをベースにして那須高原を旅してきました。
アウトレットの繁盛を見ると、もしかしたら新しい街を作ってしまって、古い街は静かに朽ちるに任せるほうがいいのかもしれません。でも新しい楽しみ方とトラディショナルな楽しみ方がどちらもできるのも魅力なのかもしれません。
そんな気持ちになった旅行になりました。
明治屋さんのパッケージの画家さんのお名前を忘れてしまったのが悔やまれます。
いつも無駄に長い旅行記ですが、皆さまの旅行計画のお役に立てれば幸いです。
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この旅行記へのコメント (2)
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- たらよろさん 2022/07/19 22:58:55
- たまにはゆっくりのんびりと
- こんばんは、トゥーバーズさん
はじめまして。
ゆっくりしないと死んじゃう~と、
そんな魂の叫びを聞くと、ゆっくりするしかないですよね。
本当にゆっくりしたい時は、ある程度お家から近い場所での
リゾートを決めちゃうと、お出かけ時間も遅くて良いし、
帰りもそれなりに時間でお家に早く着けるし…。
マジでゆっくりできますよね。
今回は、有言実行のゆっくり旅。
15時にチェックインできて良かったですねー。
我が家は、ゆっくりしすぎるくらいに、観光も何もなくお宿に入っちゃうから、、、(笑)
那須は、緑あふれる本当に気持ち良いエリアで、
一度行ってみたいな。と憧れる場所です♪
他にも素敵な旅行記がいっぱいで、
ご夫婦で旅しておられるスタイルに共感。。。。
また遊びに来たいなーと、勝手にフォローさせて頂きました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたしますー。
たらよろ
- トゥーバーズさん からの返信 2022/07/20 09:28:15
- Re: たまにはゆっくりのんびりと
- たらよろさま
コメントありがとうございます。それとフォローまでしていただいて恐縮です。
たらよろさまもご夫婦での旅行プランなのですね。お仕事の都合でショートトリップ中心なのもうちと近くて、ホテル選びとか、旅行記ぜひ参考にしたいと思いました。
皆さま結構早めにホテルに入られるのですが、うちはどこに行っても遅めにチェックインになっちゃう傾向があって、せっかくいいお宿だともったいなくて。今回は意識して頑張りました!
(それでも1時間遅れましたが)
那須は優しい風景で素敵でした。トラピストガレットはオススメです!
今後ともよろしくお願いいたします。
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