札幌の都市型リゾート　温泉とプールでくつろぐ

2022/05/22 - 2022/05/23

日本三大河川の一つに名をあげられる石狩川が、268kmにわたる長い旅を終えて海に達しようというあたりに、ガトーキングダム札幌がランドマークのようにそびえています。
その風景はオランダの田園のそれにも似て、かつて石狩川が暴れ川だった名残の三日月湖が、水郷地帯を演出しています。
この辺り、とにかく平らで北海道らしい景色です。

エリア 札幌(北海道)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 自家用車

ここの最上階のエレベーターホールから南を眺めると、札幌市が見渡せます。

お昼にランチバイキングを頂きました。
コロナのせいか、土日しかやっていません。
以前は、インバウンドの客がツアーでバンバンやってきていましたが……。

シャトレーゼ ガトーキングダムサッポロ ホテル＆スパリゾート 宿・ホテル

６月から外のプールもオープンらしく、スタッフの方が準備をしていました。
本日曇天。

ル・バラト グルメ・レストラン

接客をしている方たちは、年齢高めのご同輩と思しき人が多い。
この国は、中高年をないがしろにしては成り立たなくなっています。
まあ外国人もいますが、このあたりは中高年が頑張ってる。

アトリウムがリゾートしてる……。

ちょっとヤシが疲れていないか？
ここのはまだいい。
この後行ったプールサイドのヤシは、昼間に見てはいけないレベルでした。
まるで自分の頭のように禿げた樹冠のヤシの葉を見上げ、この施設の上を過ぎていった時間に思いを馳せる。
気づけば、このホテルが開業してから３０年目。

和洋中の料理がならぶ。

ランチバイキングのほうは一人２０００円と手ごろですが、札幌中心部の人気ホテルのバイキングと比べると、やや個性とエレガンスさに掛ける。
昨年から、政府の支援事業を利用した割引でいろいろ市内のホテルに泊ったので、分かっちゃいます。
料理で人を呼ぶには、まだまだもう一工夫いるかな……なんて考えながらお皿に料理を盛る。

盛りすぎですな。
まあ、ありふれた料理なんですが、せっせと運んできました。

リゾート気分を盛り上げてくれるイルカちゃん。
コロナの荒波を乗り越えてきたのか。

屋外プールのある中庭。
食後に、アトリウムと中庭を仕切るガラス戸を開けて、少し散策してみます。
夏になると、この屋外プールに浸かりながら花火を見ることができる。
今年は9月にあるらしい。

あのぐるぐるスライダー、昔乗ったことあります。
もうやりませんね、若くないし。

ギリシャ神殿の遺跡のような……

堂々とした建物です。

食後に部屋にチェックイン。
シースルーのエレベーターがシャレている。

エレベーターからアトリウムを見下ろす。
もう、昼食の時間は終わり、スタッフが片づけをしている。

エレベーター前の眺め。
もともと蛇行する石狩川の一部だった茨戸川の向こうに、藻岩山や手稲山といった札幌を代表する山々が見えます。
これぞ石狩平野といった景色。
ここでは、夏は北大のレガッタがアメンボのように練習していますし、冬は氷の上でのワカサギ釣りが人気です。

天気が良ければ言うことなしですが。

部屋はゆったりしています。
ふと見ると、テーブルにクリアファイルが置いてあって、スタッフの方が地元を紹介する文章と写真が綴じてあります。
地道なサービスですが、嫌いではありません。

屋内プールで泳いだり、温泉に浸かったりして腹を空かせてから夕食バイキングに突入。
プールは流れていたり、滝があったりで広々としています。
そしてここの温泉は、モール温泉というのか、植物系の香りのする優しい湯です。

レストラン ヴィーニュ グルメ・レストラン

夕食はカットステーキやしゃぶしゃぶがあって豪華です。
しゃぶしゃぶ、美味しかった。

すしは、まあまあですかね。

バイキング会場のあるアトリウムは、彫刻が置いてあったりして凝った作りです。
北海道の都市銀行であった拓銀が破綻するきっかけになりましたからね。

いくらか老朽化が進んでいますが、夜になると目立たなくなって、往年の姿を取り戻す。

地方の寂れた飲み屋街も、夜になると一転息を吹き返すようです。
暗闇というのは、余計なものを隠す。
見てほしいところだけ、灯りをともせばいいのです。
本当の照明効果は、闇なのかもしれないと思いました。

お昼と違い、奥まったところで落ち着く席を取りました。
この辺り、ランチバイキングの時は、通いなれた感じの年配のご夫婦がさりげなくテーブルについて静かにお気に入りの料理だけ召し上がっていました。
そのまねをしてみようと思うのですが、ついついあれこれ取ってきてしまう。

オムレツを焼いてくれます。

お腹いっぱいになって部屋に戻る。

この後、〆に温泉に入りました。
気に入っている大釜の露天風呂に浸かると、雨が降ってきました。
蕭々と降る、といった感じで暗黒の空から落ちてくる。
5月に「蕭々と」というのもなんですが、髪からしたたり落ちる雨だれも気にせず、長々とぬるめの湯につかりました。