2022/04/18 - 2022/04/20
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welcometoiranさん
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今年は、お正月が終わった次の日から断食月が始まりました。断食をしない人も公共の場での飲食は禁止、レストランやファーストフード店、カフェも1日の断食が終わる日没までは営業していない、というこの時期に、どうしてもテヘランへ行かなければならない事情が発生しました。
イランの列車のチケットは、通常、乗車日から数えて1か月前からのブッキング開始となります。そのため、あっという間にチケットは完売になるので、今回のように、翌日のチケットを購入するなどとは夢のまた夢なのですが、ちょうど断食月期間中なので、旅行者が少なく、チケットをゲットすることができました。シラーズからテヘランまでは900キロ、それを16時間かけて向かいます。ちなみに長距離バスでは12時間ですが、なんといってもゆっくり寝ていける、バスには設備がないトイレがついている、という利点があります。
シラーズーテヘランを車中2泊3日で往復する旅です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
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シラーズ発テヘラン行き列車は、1日当たり午後の便と夜の便の2便のみ。すべて1室4人用の寝台車です。1等車はなく、すべて同じタイプです。今回利用したのは午後2時半出発、テヘラン着は翌日朝6時半です。
断食月なので旅行者は少ないだろうと、思っていましたが、シラーズの駅前はシーンとしています。 -
あまりに森閑としているので、犬ものんびり駅の前で寝そべっています
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出発まで2時間ほどあります。まだ誰も来ていません。ガランとした待合室。
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イランの鉄道は、1900年台初め頃、パーレビ王朝第1代の王が建設を始めました。その設備は現在も使われており、一部は世界遺産に登録されています。シラーズ駅には、その当時に使われた部品などが、写真などとともに展示されています。
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シラーズ駅のトイレのきれいなこと。礼拝する前には、体を清める必要があります。そのため、足洗い場もついていました。
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出発1時間前ほどから、少しづつ乗客が始めてきました。
ベンチの中ほど、後頭部に白いガーゼを貼っている人は増毛の手術をシラーズで受けてテヘランに帰っていく人でしょうか。イランは医療技術が発達しているため、イラン近隣のアラブ諸国から医療サービスを受けに来る人たちがたくさんいます。 -
窓に飾られたイラン鉄道のマーク、ギリシャ神話に出てくる旅の守護神女神マイアの羽根飾りに似ているような。、
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出発15分前にようやく乗り込み開始
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線路はここで行き止まりです。シラーズ発の列車はテヘラン行きのみ。
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列車に乗り込みます。以前は女性専用車両がありましたが、乗客数が減った現在は、車両は男女混合でも女性専用コンパートメントがあります。
大きな窓からの景色が旅の気分をより盛り上げてくれます。 -
コンパートメントの中。4人用のソファーと上部には折り畳み式のベッドが用意されています。枕や毛布用のカバーも清潔で、安心して使用できます。
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列車の各座席には、おやつがたっぷりと用意されています。このほかに、紅茶用のお湯が入ったポットももってきてくれます。
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水不足の中、水の流れる川、発見。嬉しいですね。
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途中、マスの小さな養殖場を通り過ぎていきます。
シラーズは内陸部にあるため、輸送設備があまり良くなかった時代は、ペルシャ湾からの魚はすべて塩漬けでした。
今では、このような魚の養殖場が増え、新鮮な魚を食べることができます。 -
列車は田園地帯を走っていきます。ザグロス山脈の豊富な地下水を利用して、野菜や果物を生産しています。春の緑が美しいです。
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シラーズ郊外の観光名所、ナグシェロスタムにある、アケメネス朝王墓も見えてきました。
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田園地帯を抜けると、ごつごつした岩山が現れました。線路は続いていきます。
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曇り空に夕日が沈んでいきます。
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16時間後、朝の6時半、テヘラン到着。列車は結構揺れましたが、それでもよく眠れました。
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テヘランでの役所仕事を終えて、時計を見ると、シラーズに戻る列車の出発時間まで4時間ほど時間がありましたので、テヘランのバザールでも覗いてみたくなりました。地下鉄イマームホメイニ駅を降りて地上にでると、バイクと車の騒音が響いてきます。テヘランの渋滞には本当にうんざりしてしまいます。
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バイクの爆音を聞きながら、ナショナルガーデン門へ向かいます。この周辺には200年以上前のレトロな建物がたくさん残っています。
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200年以上前に建てられたナショナルガーデン門、昔はここに軍部の施設があったそうです。柱の装飾やタイル飾りなど当時のデザインがよく保存されています。
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大きな門には、ライオンの飾りも見られます。
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門の上部には、軍部施設の名残の、銃のデザインが残されています。
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大きな門を入っていくと、そこはイラン外務省の壮大な建物や博物館が並ぶ、静かな空間がありました。外の騒音は全く聞こえてきません。
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門の中に入っていくと、向こうにかすかにテヘランの屋根、アルボルズ山脈が見えてきます。ここは、官公庁が休みになると門は閉じられ、観光できません。断食月ということもあり、観光客はほとんどおらず、とてもひっそりとしていました。
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中でも目を引くのは、イラン外務省の、ペルセポリスを思わせる雄大で美しい建物です。
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入り口には、ペルセポリスを模したレリーフと,華麗なグリフォンの柱頭飾りの高い柱に見とれてしまいました。
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タイル飾りが美しい窓。こんないい環境でで働く人たちは幸せです。
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ナショナルガーデン門の向こう側にも、デザインが素晴らしい建物がありますが、こちらは修復がされていないようで、荒廃が目立っているのが残念です。
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緻密な素晴らしいデザインが残っています。しかし窓はガラスが割れたままで、寂しいです。
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テヘラン大バザールの方向へ向かうため、門を出て右へ、地下鉄イマームホメイニ駅方面に戻ります。途中に、昔の郵政省、現在の郵便博物館があります。重厚なデザインに目を奪われます。
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地下鉄イマームホメイニ駅の上にもレトロな建物が建っています。
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地下鉄駅のマークにもマスクが。
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イマームホメイニ駅からテヘラン大バザールまでは徒歩で15分ほどですが、電気バスも運行しています。
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私はバザール歩くことにしました。その途中、これまた、サラーイェ ローシャン、というレトロな建物が。現在は下の階にバザールが作られています。天使像など、当時のヨーロッパの影響を強く受けた建築様式です。
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さすが、イランの首都、テヘランのバザールの込み具合は、断食月といえどもすさまじいです。
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鮮やかな色の焼き物の器を売る店。素朴な味わいです。
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バザールの前の通りには、このような露天商が大きな掛け声をかけて客を呼び込んでいます。ここでは、イランの生活で欠かせないスカーフに女性たちが集まっています。交渉すれば少しは安くなるそうです。
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ドーナツにをかけてくれます。よく見てみると、結構、ドーナツを食べたり、ジュースを飲んでいたりする人たちもいます。シラーズを出るときには、テヘランは、シラーズに比べても厳しいから、公共の場で水でさえも飲んだらすぐに捕まる、と言われていたのですが・・・
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ちょうど、昼の祈りの時間です。バザールの近くの寺院から、祈りの時間が来たと知らせるアザーンの声が響いてきました。
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そろそろシラーズ行きの列車に間に合うように、地下鉄を利用してテヘラン列車の駅へ向かいます。地下鉄の駅を降りてすぐ目の前なので、とてもアクセスが良く助かります。
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駅の構内には、旅行者の安全を祈る大きなコーランが置かれています。みんなが無事に目的地にたどりつきますように
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テヘラン駅には、イランの東西南北からたくさんの列車が発着します。
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テヘランを16時半に出発しました。結局、テヘラン滞在は10時間ほどでしたが、刺激をたくさん受けて、穏やかなシラーズへ戻ります。
コンパートメントで同室になったイラン人たちと、お喋りに花を咲かせ、それでも夜は、ぐっすり眠りました。
朝6時半ごろ、東の山から太陽が顔を出しました。ぼーっとかすんでいる空に真ん丸な太陽が見えてきました。
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