2022/03/24 - 2022/03/24
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welcometoiranさん
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イランに正月がやってきました。コロナ禍ではありますが、国内の観光客数は増加しており、シラーズや他の町では宿泊施設に空きがないとのことで、テレビなどで旅行を延期するようにという報道がされているほどです。
イラン人が他の町に行くとなるとホテルに宿泊したり、親戚や、伝手を頼って泊めてもらうのが一般的ですが、特にお正月の旅行はいくつもの家族が一緒に行くこともあり、経費節減で町の許可所でテントを張って宿泊する人たちがたくさんいます。
いつもなら、ここ、コーラン門の周辺に、たくさんのテントで宿泊する家族たちを見かけていたものですが、今年は全く見当たりません。コロナ禍のため許可が下りていないものと思われます。
何はともあれ、いい天気の空のもと、今日はたくさんの人たちでコーラン門はにぎわっています。コーラン門前のロータリーには、クジャクが花で飾られた美しい羽根を広げています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 徒歩
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コーラン門へは、ナマジィバスターミナルから74番バスで行くのが便利です。料金はバス・地下鉄用カード使用で3円ほど、約10分ほどで到着します。
正月休みとあって、バスターミナルは閑散としています。奥に見える斜めの屋根の建物は、地下鉄ナマジィ駅への入り口です。 -
バスターミナルはガラガラでも、街中は車で渋滞しています。
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コーラン門わきに立つ、5つ星ホテルシラーズグランドホテルです。11階にある丸い部分は食事やお茶が楽しめるレストランです。シラーズの風景を楽しむことができます。
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そのホテルの入り口で、正月の音楽を演奏している人たちです。太鼓の音に合わせたラッパの音は、何となく懐かしいような、うきうきするような感覚を与えてくれます。
彼らの前にあるペルシャンブルーの看板には、お正月おめでとう、の文字が見えます。 -
では、コーラン門へ向かっていきましょう。
ここからイスファハン街道が伸びています。イスファハンまでは約470キロ、車で約6時間ほどかかります。
今日は、イスファハン方面からの車が門のずっと向こうから渋滞している様子が見られます。 -
これがコーラン門です。800年ほど前に建てられ、時代時代で修復されつつ現在の形になったそうです。もともと、イスファハン街道はこの門の下、現在は歩行者専用になっている道だったそうですが、車社会になったため、門の脇に車道が新たに建設されました。
コーラン門が建設されてから車道ができるまでは、門の一番上、3つの窓がしつらえてあるところに、大きなコーランが置かれ旅人たちの安全を祈ったそうです。その大きなコーランは、現在、シラーズ市内のパールス博物館に収められています。 -
記念写真撮影場所が設けられています。家族連れなどが、撮影の順番待ちをしています。
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シラーズ観光へは、イラン各地から観光客が訪れます。彼らはクルドの人たちです。男性たちはクルドの衣装を身に着けています。
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コーラン門の脇の山は、下方からパイプを通して水を流し、山頂から滝のように水が流れる仕組みを作っていますが、今日はお休みのようです。
この山は、歴史的にも重要な場所で、昔からハイキングなどで市民に親しまれてきていました。 -
現在は入場料金4ドルほどを払って入っていきます。
結構急な石畳の階段を上っていきます。足元に気を付けないとつるつる滑りそうで注意が必要です。 -
階段を上ると3体の遊牧民の衣装を着けた人形が迎えてくれます。
イランにはいろいろな部族の遊牧民が生活していますが、シラーズ近辺にはトルコ・ガシュガイ族がたくさん住んでいます。
彼らは戦闘技術に長けていたため、イギリスやポルトガルなどの外国の脅威からイラン国内、ペルシャ湾を守るためにイランの北の方から強制的に連れてこられたという歴史があります。 -
ここにはカフェもあります
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その昔、シラーズには有名な詩人が生活していました。その中で、国内外で最も有名であり、イラン人がこよなく愛する詩人は、ハーフェズとサアディです。
ハーフェズの詩はゲーテによって広くヨーロッパに紹介され愛好者が多いと聞いています。また、サアディの ‘体はほんの一部を怪我しても体全体が痛みを感じる‘という意味の詩が世界平和を願うものとして国連本部の壁に刻まれているそうです。
このドームの下にある細長い墓は、そのハーフェズさんのお師匠さん、ハージュ・ケルマーニという詩人のものです。 -
墓のあるドームの奥に小さな入り口が開いています。中は洞窟になっており、シーア派神秘主義者・ダルビッシュたちが共同生活をしていた場所です
シラーズは降水量は少ないものの、西にそびえるザグロス山脈の豊富な地下水の恩恵を受けて泉が多く、ダルビッシュたちが生活していたころ(40年くらい前まで)はこのように水が豊富にあったそうです。現在は、水は観光用に循環式を取り入れています。 -
ライオンの口からも水が出ています。
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ハージュ・ケルマーニさんの墓のある大きなドームの隣に、小さな建物が続いています。昔は、チャイハネがあった場所で、朝早くトレッキングや散歩をする人たちに、朝食やお茶を提供した場所です。中は洞窟になっていて、夏でも涼しく、いい憩いの場所だったそうです。残念ながら、現在は何にも利用されていません。
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上から眺めたコーラン門です。
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水がある場所はほっとします。特にこれから暑くなるといい休み場所になります。
上にある建物はハンドメイド品の販売所になっています。 -
その販売所の前にある休憩場所は落ち着いたいい雰囲気です。後ろの壁に刻まれているのはハージュ・ケルマーニさんの詩です。
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いいお天気なので、コーラン門から街中に向かってのんびり歩いていきます。これは大きな桑の木です。早いことに、すでに実が赤くなりつつあります。
シラーズの街中にはこのような桑の木が街路樹としてたくさん植えられています。実が熟す頃は、学校帰りの子供たちや住民たちが実を摘む姿がよく見られます。血糖値が気になる人は、漢方薬屋で乾燥した実を購入し、紅茶を飲む際の砂糖の代わりとして使います。
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