2022/01/13 - 2022/01/13
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正月明けの冬の一日、友達と二人でバスツアーに参加しました。
ツアーのタイトルは『新春!初富士と海と空の大パノラマ「富士山清水みなとクルーズ」とパワースポット「三嶋大社」初詣&いちご狩り食べ放題』・・・何とも長いタイトルですが、要は静岡の清水と三島を訪れるツアーです。
午後から富士山は雲に隠れましたが、駿河路を楽しんだ新春の一日でした。
写真は清水港の景観・・・右側にはヨットハーバー、中央の大きな建物はエスパルスドリームプラザ、左側には清水マリーナサーカスの大観覧車。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- エイチ・アイ・エス
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今回のツアーは東京・丸の内に7時25分集合、7時40分出発のバスツアーです。
久し振りの東京駅ですが、早朝なので人影もまばら。 -
皇居方面を見ると、左側に集合場所の丸ビル、右側には新丸ビル。
当初の旧丸ビルは地下1階・地上9階で1923年に建てられましたが、現在のビルは地上37階・地下4階で2002年に竣工、新丸ビルは地上38階・地下4階で2007年に竣工・・・まさに丸の内マンハッタンです。 -
丸ビル・地下駐車場入り口の横にある帆船のモニュメント・・・これは、1600年に豊後国(大分県)に漂着したリーフデ号の模型で、オランダ政府から日本に送られたもの。
リーフデ号の航海士だったヤン・ヨーステンは江戸に向かい、徳川家康に虎12頭を献上・・・喜んだ家康は江戸城そばの和田倉門外に住居を与え、外交顧問として重用し、海外との交易にあたらせました。
八重洲の地名は、ヤン・ヨーステンの和名「耶楊子(やようす)」が転じて「八代洲(やよす)」「八重洲(やえす)」となったそうです。 -
モニュメントの近くにあるのは、電動キックボードのシェアリングサービス「LUUP」の提供エリア・・・昨年秋から東京駅・銀座・日本橋エリアで始まり、初乗りは10分で110円、以降は1分毎に16.5円・・・手軽な移動手段ですが事故も増えているので、利用者は交通ルールを守って下さい!
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バスは定刻に出発し、首都高から東名を走って9時15分に足柄SAで休憩。
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駐車場からは、目の前に富士山が迫ります。
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10時半に清水港に到着。
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港に面して建つ「エスパルス ドリームプラザ」・・・地元の有力企業・鈴与の関連会社が運営している4階建ての複合商業施設で、1984年に廃線となったJR清水港線の清水港駅跡に建てられ、1999年にオープン。
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隣接する「清水マリーナサーカス」の観覧車「ドリームスカイ」・・・日本夜景遺産に認定されているので、暗くなると清水港周辺の美しい夜景が楽しめるのでしょうね。
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壁に描かれた清水エスパルスのマスコット「パルちゃん」。
2021年の清水エスパルスの成績は、J1の20チーム中、14位(10勝16敗12分け)。 -
フロアの案内図・・・1階:フード&レストラン、2階:ショップ&レストラン、3階:アミューズメント&ミュージアム、4階:シネマ。
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1階の「駿河みやげ横丁」で先ずはお土産をゲット。
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2階はお店のほかに、清水港を見渡せる眺めの良い休憩スペースがあります。
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3階はお子様コーナーで、ミュージアム広場や「ちびまる子ちゃんランド」があります。
何で、ちびまる子ちゃん(?)・・・実は、2018年に53歳で死去した作者のさくらももこさんは、静岡英和女学院短大を卒業するまで、この近くで過ごしたのです。 -
エスパルスドリームプラザの前にあるヨットハーバー・・・リッチな人がいるんですね。
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ヨットハーバーの右側はレンガ塀に囲まれた「清水マリンパークイベント広場」・・・ここは富士山の絶景スポットですが、頂上の辺りは雲で隠れてきました。
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11時15分に集合して、イベント広場に隣接した「日の出桟橋」から「富士山清水みなとクルーズ」へ。
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清水港を一周する45分のクルーズ・・・料金(1,200円)はツアー代に含まれています。
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乗船するのは、3階建ての双胴船「ベイプロムナード号」・・・鮮やかなレインボーカラーの船体が目を引きます。
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開放感が溢れる全面ガラス張りの2階の客室で、景色を楽しみながら昼食タイム。
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メニューは、静岡の美味しいものを彩り豊かに詰め込んだ「ふなべん」。
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食事の後は、3階デッキで360度のパノラマを楽しみます。
これは豊年製油静岡工場(現・J-オイルミルズ静岡事業所)・・・ドリームプラザに隣接し、かつてJR清水港線の清水港駅と工場の間には、専用線がありました。 -
この大きな船は、日本郵船の液化天然ガス(LNG)運搬船「PACIFIC MIMOSA」(パシフィックミモザ)・・・全長:288m、総トン数:13万8000トンの巨大な船です。
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これは清水エル・エヌ・ジー(株)袖師基地・・・船で運ばれたLNGは、ドームのような丸いLNGタンクに貯蔵され、都市ガスとして供給されます。
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工場・倉庫群の先に見える「日本平夢テラス」と電波塔・・・クルーズの後、ここに行きます。
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これは「羽衣の松」で有名な「三保の松原」・・・虹の松原(佐賀県)、気比の松原(福井県)と共に「日本三大松原」に指定されている名勝で、総延長7kmに5万4000本の松林が生い茂っています。
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新興津コンテナターミナルのガントリークレーンの先には富士山の絶景が望めますが、頂上付近は残念ながら雲に覆われています。
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毎年、11月~3月頃にユーラシア大陸方面から、ユリカモメの群れが清水港に飛来します。
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クルーズ船と並走し飛び交う姿は、冬の風物詩・・・餌やりも体験できます。
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清水港には2020年から6頭のミナミバンドウイルカが棲みついており、 ” 運が良ければ見れます ” と船内案内があったので、よく見ると、いました!!
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大型船が行き交う狭い港内に棲みついた、全国的にも珍しい現象・・・元気に棲み続けて貰いたいものです。
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クルーズを終えて「日本平夢テラス」へ・・・2018年にオープンした展望施設です。
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駐車場から「日本平デジタルタワー」へ向かって坂道を進みます。
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標高300mの丘陵地に建つ3階建ての「日本平夢テラス」・・・設計は新国立競技場などを手掛けた隈研吾さんです。
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一階に入ると、右側に枯山水風の庭園があります。
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1階は「日本平」の歴史を、神話・伝説の時代から絵巻のように、グラフィックパネルで紹介する「展示エリア」。
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2階は景色を楽しみながら寛げる「ラウンジスペース」、3階は「展望フロア」。
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階段を上った2階に飾られたステンドグラス・・・横山大観の『群青富士』をモチーフにした作品です。
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屋外の展望回廊は、1周約200m・・・清水港や富士山など、360度のパノラマ展望が楽しめますが、残念ながら富士山は雲の中。
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三保の松原と伊豆半島。
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日本平デジタルタワーを囲むように作られた展望回廊。
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日本平デジタルタワーは、静岡県のテレビ放送を送信する集約電波塔。
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西には高層ビルも目立つ静岡市の中心街。
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これは、山頂と久能山東照宮を5分間で結ぶ「日本平ロープウェイ」。
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法隆寺「夢殿」をヒントに設計された建物・・・材料には地元静岡県産のヒノキ材を使用しています。
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建物の近くにある「赤い靴の女の子・母子像」。
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赤い靴の女の子「岩崎きみ」ちゃんは、明治37年に清水の街で生まれ、2歳の時に母・かよと北海道函館に渡りましたが、厳しい生活のため、かよはきみちゃんを米国人の牧師夫妻に預けます。
牧師夫妻はきみちゃんを連れて帰国する予定でしたが、不治の病にかかったきみちゃんは渡米できず、東京麻布の孤児院に預けられ9歳で死去しました。
童謡「赤い靴」の詩は、きみちゃんが渡米したと思っていたかよからの話をもとに、野口雨情が書いたものです。 -
清水から三島に移動し、お楽しみの「いちご狩り」。
イチゴ栽培は栃木が全国一ですが、静岡も5位と奮闘しています。 -
石垣イチゴが有名な静岡ですが、ここは水耕栽培・・・「紅ほっぺ」が次々と実を付けています。
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こちらは「章姫」。
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大きな赤いイチゴを摘みとって食べるのがいちご狩りの楽しみですが、途中から農家の方が用意していた箱にあるイチゴをムシャムシャ・・・10個も食べれば結構お腹いっぱいになりますが、中には30個も平らげた強者も。
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ツアーの最後は、「三嶋大社」の初詣参拝。
創建の時期は不明ですが、古くより三島の地に鎮座し、伊豆に流された源頼朝は深く崇敬し、源氏再興を祈願して勝利したことでも有名な神社です。 -
参拝の前に、大鳥居の前にある山本食品に立ち寄り、バスの中で受け取った引換券で揚げたての「みしまコロッケ」をゲット・・・メークイン100%で作られた「みしまコロッケ」は、外はサクっと、中はクリーミーで甘い。
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大鳥居から境内へ。
松の内を過ぎても初詣客が多く、参道や道路脇には出店が並んでいます。 -
これは歌川広重の『東海道五拾三次 三島 朝霧』・・・三島は箱根越えをする旅人で賑わった宿駅で、幻想的な朝霧の中、三嶋大社の大鳥居の前を行く旅人の姿が見事に描かれています。
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大鳥居脇の常夜灯には「折敷に三文字」の御神紋。
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大鳥居をくぐると、右側でドンと構えているのが「たたり石」・・・約2900年前の富士山の噴火活動により運ばれた石と言われ、三嶋大社の前を通る東海道と下田街道の真ん中にあって、交通整理の役目を果たしていました。
その後、東海道の人の往来が多くなり、この石を取り除こうとする度に災いが起きたため、絡垜(たたり:糸のもつれを防ぐ道具)が “ 祟り ” に置き換わったと伝えられています。 -
神池を背にして立つ「牧水句碑」・・・大正末期の歌人・若山牧水は東京から沼津に移り住み、夏の三島に上がっては消える花火の印象を言葉に残しました。
『のずえなる 三島のまちのあげ花火 月夜のそらに 散りて消ゆなり』 -
「源頼朝旗揚げの碑」・・・平家が源氏の討伐を企てていることを知った頼朝は、1180年(治承4年)4月、妻・北条政子の実家の北条家を後ろ盾に、三嶋大社で挙兵を決意しました。
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巨木が茂る三嶋大社。
左:モッコク(推定樹齢:550年)
右:ケヤキ(推定樹齢:650年) -
神池の前にある「相生松」・・・1180年に頼朝が三嶋大社に100日間日参する際に、安達藤九郎盛長がここで警護したと伝えられています。
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大鳥居と総門の間にある「神池(しんち)」・・・源頼朝が放生会(ほうじょうえ)を行ったと伝えられています。(放生会:捕獲した魚や鳥獣を野に放し、殺生を戒める宗教儀式)
奥に見えるのは厳島神社と、台座が弓なりに曲がったユニークな形の蘭渓燈籠。 -
神池の橋を渡った所に鎮座する「厳島神社」・・・頼朝の妻・北条政子が勧請したとされますが、平清盛が篤く崇敬した神社も広島の厳島神社で、敵対関係だった源氏と平家が、同じ名の神社を崇めたとは不思議な感じがしますね。
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総門の手前の狛犬
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神池の先にある「総門」・・・昭和5年の北伊豆地震で被災し、翌年に再建されましたも。
しめ縄の重さは400kg、太さは2m、長さは6.4mの大きなものです。 -
総門を入った左側にある社務所。
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手水舎には、松風古流の献花。
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昭和29年に建立された矢田部式部盛治の像・・・1854年の東海大地震で倒壊した社殿を、10年の歳月と巨費を投じて復興した人物です。
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右側の建物は「芸能殿」・・・東海大地震後の1868年に建てられた旧総門は北伊豆地震で倒壊しましたが、一部改修し、現在は例祭や様々な奉納芸能を行う芸能殿として使われています。
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源頼朝・北条政子の腰掛石・・・1180年に源頼朝が源氏再興を祈願して百日間の日参をした時に休息したと言われる石で、右の小さな石に北条政子が腰を掛けたと伝えられます。
時の権力者となる夫婦がここに腰かけて、一体どんな話をしていたのでしょうか? -
腰掛石の後ろにある「神馬舎(しんめしゃ)」・・・三嶋大社の神馬は毎朝、神様を乗せて箱根山に登るという伝説が伝えられ、子供の成長と健脚を祈る風習があります。
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1867年に再建された「神門」。
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神門には社殿や舞殿と共に、伊豆の名工と呼ばれた小沢半兵衛・希道父子一派による見事なだ彫刻が施されています。
四隅には、今にも飛び出しそうな「龍」。 -
上:司馬光甕割図
下:豊干(ぶかん) -
上:養老の滝
下:瓢箪から駒 -
樹齢1200年以上とされる御神木「三嶋大社の金木犀」・・・9月上旬と下旬に2度花が咲くそうです。
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神門をくぐると正面にある「舞殿(ぶでん)」・・・かつては祓殿と呼ばれ、神楽祈禱が行われていましたが、その後は主に舞を奉納したので舞殿と呼ばれるようになりました。
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神門と同時期の1866年に再建された建物で、これはその時に屋根に取り付けられた「 大鬼」。
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お守りなどは舞殿の右側にある授与所で。
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三嶋大社の社殿・・・本殿・幣殿・拝殿の三つの建物が連なる権現造りの複合社殿で、総欅造りで1866年に再建されました。
拝殿の正面は千鳥破風があしらわれ、向拝には金色の飾り金具が施されています。 -
神門と同様、拝殿にも伊豆の名工だった小沢半兵衛・希道父子一派による精緻な彫刻が施されています。
木鼻には唐獅子と象。 -
向拝の上部の飾りである懸魚(げぎょ)は「黄石公と張良の図」、下部は「天照大御神天岩屋戸より出で給ふ図」。
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「吉備真備(きびのまきび)囲碁の図」。
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「源三位頼政ヌエ退治の図」。
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脇障子の彫刻も見事です。
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神門を出た右側にある松尾芭蕉の句碑。
『どむみりと あふちや 雨の花曇り』・・・初夏に淡紫色の花をつける ” あふち ” は栴檀(せんだん)の事で、梅雨時のどんよりとした情景が浮かんできます。
江戸を発って故郷・伊賀上野へと最後の旅に出た芭蕉は、1694年に三島を訪れ、江戸に残した病床の妻を案じてこの句を詠みました。 -
句碑の先にある「伊豆魂神社」・・・西南の役以降、幾多の戦役で殉じた伊豆国出身の英霊を祀るため、1967年に建てられました。
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神鹿園・・・ここの鹿は、あの奈良の春日大社から”神様の使い”として、1919年に8頭を譲り受けましたが、現在は100頭を超えているようです。
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餌を求めて金網越しに群れる神鹿・・・可愛いバンビもいます。
静岡の中部・清水と東部・三島を巡るナイスツアーでした。
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