2021/11/14 - 2021/11/14
33位(同エリア969件中)
かっちんさん
狛江市(こまえし)は東京都下の多摩丘陵の東南端、多摩川沿岸に位置します。
小田急線狛江駅北口前に「狛江弁財天池特別緑地保全地区」と呼ばれる見事な緑地の一画があります。
この緑地は昭和62年(1987)に東京都から指定され、市と市民が協力して管理・保全して後世に伝えようとしているものです。
普段は閉鎖されていますが、月に1回(毎月第2日曜日)緑地を公開・開放しています。
当日は「緑地保全の会」が10:15から1時間程度の「観察会」を開催しており、緑地内の樹木について詳しい説明が聞けます。
なぜ駅前に緑地が残されているかですが、
昭和2年(1927)に小田急線が開通し、この地に料亭がつくられ、その後荒木邸となり、さまざまな樹木が植栽されてきました。
昭和57年(1982)になると、市より出された都市計画道路の一部として整備する再開発計画案を、市民運動が市当局を動かし「緑地保全地区」として残した経緯があります。
観察会で出会った植物や木の実は、コナラ、クサギ、ヤブマメ、アカメガシワ、ヤブミョウガ、ヤブマオ、マメガキ、ヤツデ、ムベ、ミズキ、ケヤキ、ヒマラヤスギ、ムクノキ、スダジイ、エノキ、ミズキ、
モウソウチク、キンモクセイ、サンショウ、コブシ、ハクモクレン、タイザンボク、ツバキなど。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・狛江市「狛江弁財天池特別緑地保全地区」「狛江市の概要」「狛江の歴史」
・「狛江弁財天池特別緑地保全地区」パンフレット
・泉龍寺「弁財天池」
・音楽の街-狛江「11月14日市民まつり駅前ライブ」
・緑地保全の会観察会の説明
・あきた森づくり活動サポートセンター「コナラ」「クサギ」「ケヤキ」
・松江の花図鑑「ヤブマメ」「アカメガシワ」「マメガキ」
・三河の植物観察「ヤブマオ」
・木のぬくもり・森のぬくもり「キンモクセイ」
・西日本新聞「とんでもない害虫?葉っぱを丸く切り取るハキリバチ 実は食い跡じゃなかった」、2017年9月19日
・価格.comマガジン「昔ながらの山椒すりこぎのよさを改めて体感してみた!」
・油山市民の森からのお知らせ「アラゲキクラゲ」
・日本マンール蓋学会「狛江市のマンホール」
・ウィキペディア「狛江弁財天池特別緑地保全地区」「ヤブミョウガ」「ヤツデ」「ミズキ」「ムクノキ」「スダジイ」「キンモクセイ」「サンショウ」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
小田急線「狛江駅」
新宿と小田原を結ぶ小田急線。狛江市は多摩川の左岸、武蔵野台地の南の縁に位置しています。
「弁財天池特別緑地」は、「狛江駅」北口の近くにあります。 -
ケヤキが紅葉する駅前広場(狛江駅北口)
今日は狛江駅北口噴水ステージで「市民まつり駅前ライブ」が開催されています。
狛江市には著名な音楽家が多く在住し、市民による音楽活動も活発に行われ、「音楽の街-狛江」とうたわれています。 -
本日開放している「狛江弁財天池特別緑地保全地区」(出入口)
-
「緑地保全地区」について(出入口)
緑地内には、シラカシ、スダジイ、ケヤキ、コナラなどの樹木とひょうたん池があります。
管理棟の前に入口門があります。 -
11月開放日の案内(管理棟の門)
今月は11/14(日)と28(日)。
今日11/14は緑地保全の会による「観察会」が行われるので参加します。
参加者は8名ほど。保全地区内の植物の特徴について説明を聞くことができます。 -
緑地保全地区内樹木MAP
樹木の名前が詳細に書かれており、大切に育てていることがわかります。
散策路は池の片側に一周するコースがあります。
では、「観察会」が始まります。
植物に精通したスタッフから、樹木の名前や特徴の話を聞きながら散策します。 -
「コナラ(小楢)」の大木(管理棟前)
黄色く色づき始めています。
散策路には帽子を被ったコナラのドングリが落ちています。 -
赤紫色の「クサギ(臭木)」(管理棟前)
星形の五裂した赤紫色のガクの上に丸く光沢のある青紫色の果実をつけています。
名前の由来は葉っぱが臭いところから。 -
つる性1年草の「ヤブマメ(藪豆)」(管理棟前)
3枚の小葉は卵形。
果実がぶら下がっていますが、サヤエンドウのような形。 -
イチオシ
「アカメガシワ(赤芽柏)」の果実(管理棟付近)
褐色の房状の果実が熟し、黒色の種子が見えています。 -
「ヤブミョウガ(藪茗荷)」の果実(管理棟付近)
ツユクサ科の多年草「ヤブミョウガ」は、ショウガ科の「ミョウガ」とは異なります。
大きな葉は「ミョウガ」に似た長楕円形で、互生しています。
球状の果実が濃い青紫色に熟しています。 -
「ヤブマオ(藪苧麻)」の果実(管理棟付近)
多年草。
果実は毛のある花被筒に包まれ、多数集まり、球形になり、隙間なく連続して並びます。 -
橙色の「マメガキ(豆柿)」(管理棟付近)
木の高さはふつう10~12mで、大きいものは30mになります。
果実は1~2cmの球形で、秋に黄色・橙色に熟しますが、渋みが残ります。
「マメガキ」は柿渋をとるために各地で栽培されています。 -
甘みが増していく果実(マメガキ)
果実は霜にあたると黒紫色になって、甘みが増します。
「マメガキ」の色やヘタの形は、食用の大きな柿にそっくり。 -
まだある「セミの脱け殻」(散策路)
夏にセミになった脱け殻が残っています。 -
「ヤツデ(八手)」の白い花(散策路)
白い花が晩秋(10-12月)に咲き、枝の先に丸まってつきます。
「ヤツデ」の名前は、葉が掌状に深い切れ込みがあることに由来しています。
葉は実際には8つに切れ込んで9枚に裂けているものが多く、「八手」の八は数が多いという意味があります。 -
「ムベ」の葉(散策路)
アケビ科の常緑つる性木本植物。
葉は深緑で艶があり、裏側はやや色が薄いです。
裏面には、特徴的な網状の葉脈があります。 -
赤紫色の果実(ムベ)
果実は5-7cmで、赤紫色に熟します。
果皮の内側には乳白色の非常に固い層があり、その内側に半透明の果肉がまとまった小さい黒い種子が多数あり、その間に甘い果汁が満たされています。 -
葉脈が奇麗な「ミズキ(水木)」(散策路)
樹高10-15mのミズキは、枝を放射状に広げています。
名前は早春に芽を吹くとき、地中から多量の水を吸い上げることから。 -
枝ごと落ちる「ケヤキ」の実(散策路)
実が熟すと、葉がついたまま枝ごと折れて飛んでいく風散布タイプ。 -
緑地中央にそびえる立派な「ヒマラヤスギ」(散策路)
-
縦縞模様の樹皮「ムクノキ」(散策路)
樹皮は淡灰褐色で、若木の表面はほぼ平滑ですが、樹齢に伴って網目状の割れ目が生じて浅い筋入り縦縞模様になります。
老木では樹皮が大きく反って剥がれていきます。 -
天まで伸びる「ムクノキ(椋木)」(散策路)
成長が比較的早く、高さ20m以上の高木になります。 -
森林浴が楽しめる緑地(散策路)
「スダジイ(左)」と「エノキ(右)」です。 -
森を見守る「スダジイ」(散策路)
樹高15-20m、直径1-1.5mになる高木。
幹は黒褐色で、成長すると樹皮に縦の割れ目が入ります。 -
「モウソウチク」の竹林(散策路)
散策路の一番奥にある竹林。
筍の季節が楽しみですね。 -
「キンモクセイ(金木犀)」の樹皮(散策路)
樹皮は淡灰褐色で、皮目が多く目立ちます。
名前はこの樹皮がサイ(犀)の足に似ているため中国で「木犀」と名付けられ、ギンモクセイの白い花色に対して、橙黄色の花を金色に見立てて「キンモクセイ」に。 -
「キンモクセイ」の葉(散策路)
葉は対生で、広披針形です。
強い芳香を漂わせる橙黄色の小花は、もう終わっています。 -
イチオシ
丸く切り取られた葉(散策路)
これは「ハキリバチ」の切り穴で、巣作りの材料として切り取っていった跡です。
巣をつくる場所は、古い竹筒や木にできた穴の中で、切り取ってきた葉を穴に運び入れます。
巣は幼虫を育てるためのもので、穴の中を葉で覆い、出来上がった巣の中に花粉と蜜を混ぜて入れ、そこに卵を産んで最後に葉でふたをします。
子孫を残すために、よく考えたものです。 -
葉にくるまる幼虫「コミスジ」(散策路)
「コミスジ」は蝶になると、開いたはねの3本の白帯が「三」の字に見えます。 -
「サンショウ(山椒)」の樹皮(散策路)
樹皮は灰褐色で皮目が多く、棘やその名残りのいぼ状の突起があります。
サンショウの木は「すりこぎ棒」に使われます。
この「すりこぎ棒」は堅くて香気があり、するたびに木が微量に削られ、山椒の香りが料理を引き立て、解毒作用もあると言われています。 -
葉と棘(サンショウ)
サンショウの葉や果実・果皮は香りがいいので、料理の材料に使われます。 -
天然の「アラゲキクラゲ(荒毛木耳)」(散策路)
立ち枯れた樹木「サンゴジュ」から、「アラゲキクラゲ」が出ています。
名前の由来は、目に見えるくらいに白い毛が密集して生えているため。
木に付着している形は円盤状、盃状、耳状など。
食用きのことして栽培もされており、料理に使用されている「きくらげ」は「アラゲキクラゲ」が多いとのこと。 -
2つの樹木が合体(散策路)
太い幹が「コブシ」、細い幹が「ハクモクレン」。
もしかして、どちらも「コブシ」になってしまったのかも?
さて、上を見上げると・・・ -
よかった~(樹木の合体)
「コブシ」と「ハクモクレン」は、そのまま成長しています。 -
「タイザンボク」に巻き付く「ムベ」(散策路)
-
白い「ツバキ」(散策路)
冬が間近ですね。 -
緑地で集めた「木の実」(管理棟前)
-
イチオシ
松ぼっくり、コナラのどんぐり、マメガキ(木の実)
-
イチオシ
誰かが集めた「木の実」(散策路)
丸い「シラカシのどんぐり」、細長い「コナラのどんぐり」、ソラマメみたいな「フジの実」。 -
紅葉の見頃は12月初旬(案内)
観察会は1時間ほどで終了しました。
これから緑地の外へ出て周辺を散策します。 -
「ひょうたん池」
緑地の外からだとよく見えます。 -
「弁財天池」
伝説によれば、奈良時代に全国的な大干ばつがあり、良弁僧正がこの地で雨乞いをした所、竜神が現れて大いに雨を降らせたといいます。
地形的には立川段丘の上の浅い谷になっていて、遠く数万年前、多摩川中流の水流が砂利層をくぐって地下水が湧き出していました。
その後、湧き出したり枯渇したりを繰り返しています。
昭和48年(1973)に復元工事が行われ、微量の水補給で景観の保全と万一の災害に備えての貯水を確保しています。 -
デザインマンホール(狛江)
狛江市の市章「こ」と、市の木「イチョウ」の大木が描かれています。 -
「泉龍寺」の山門(狛江)
狛江弁財天池緑地の奥にある「泉龍寺」。
その昔、弁財天池は境内でした。 -
黄色く輝く「イチョウ」(泉龍寺境内)
-
色付く「メタセコイア」(弁財天池緑地前)
-
赤く染まる「ケヤキ」(武蔵境駅前)
狛江駅北口から中央線武蔵境駅まで、小田急バスで移動してきました。
バスは狛江駅から北上し、京王線国領、調布を経由し、1時間ほどのバス旅でした。 -
イチオシ
美しい彩りの「ケヤキ」(武蔵境駅前)
今回は晩秋の風景を楽しみました。
「狛江弁財天池特別緑地」は月1回公開されるので、四季折々の樹木と花が見られます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
調布・狛江(東京) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
49