伊万里・有田

2021/09/29 - 2021/09/29

伊万里駅前から路線バスで大川内山（おおかわちやま）へ。大川内山から青螺山（せいらさん）、黒髪山を越えて有田へ。

エリア 伊万里(佐賀)

伊万里駅前交差点にある、高さ約1.3mの伊万里焼の人形。車道を挟んだ反対側にもう1体ある。

伊万里川に架かる相生橋をはじめ複数の橋にも伊万里焼の壷や人形が飾られている。

相生橋 名所・史跡

相生橋を渡った場所を左折し、川沿いを歩くと朝市を発見。規模は小さく、観光市ではなく、地元の人の為の市といった趣。

伊万里の朝市 市場・商店街

伊万里駅前のバス停から路線バスに乗って、窯元が立ち並ぶ大川内山へ。大川内山では、江戸時代に佐賀藩の御用窯（藩窯）が置かれ、将軍家・諸大名の献上品・贈答品等の高級品（鍋島・鍋島焼）が作られていた。明治4年の廃藩置県後に藩窯はなくなったが、その後も鍋島焼の技法を受け継ぎながら発展していき、約30軒の窯元が建ち並び、現代の伊万里焼の中心地となっている。
写真は、バス停前にあったトイレの入口。伊万里焼の絵画が壁面に飾られている。

橋の欄干も伊万里焼。

案内地図も伊万里焼でできている。

開店前の伊万里焼のショーウィンドウをウィンドウショッピング。

大川内山定番の撮影スポット。

瀬貞陶窯寛右エ門 専門店

坂を登り切った場所にある登山口から有田へ向けての山越え開始。

青牧峠までの登山道は少し荒れている感じ。マイナールートであまり歩かれていないのかも。

青牧峠から青螺山へ向かう道で、いつの間にかに道を間違え、道が途絶えるが、来た道を戻って軌道修正。
写真は青螺山頂上からの展望。伊万里市街方面。

雌岩からの展望。

ハシゴや鎖場を登った先にある黒髪山（天童岩）から青螺山方面の展望。

黒髪山県立自然公園 公園・植物園

天童岩直下にある黒髪神社上宮。いわゆるパワースポット的な立地。

英岩（はなぶさいわ）からの展望。

英岩からの下りは、補助用のロープが下がる急な岩場が何ヶ所かあった。でも、足掛かり（ステップ）が多く、靴のフリクションも利いたので、下りだったがそれほど怖くはなかった。

年木谷分岐から年木谷登山口へ下りる道は、倒木や落ち葉の堆積でかなり荒れていた。

泉山磁石場（いずみやまじせきば）。この場所で、1616年頃に磁器の原料となる陶石が発見され、伊万里焼（古伊万里）の生産が行われた。現在では、ここでの採掘はほぼ行われていないようだ。
なお、江戸時代には、泉山磁石場のある有田や近隣の三川内、波佐見等で生産された磁器が、伊万里津（港）から積み出しされていたため、総称して伊万里焼（伊万里）と呼ばれていたのだとか。明治時代以降、船による海運から鉄道による陸運に輸送方法が変わっていき、産地名での呼称（伊万里地区で焼かれるものが伊万里焼、有田地区で焼かれるものが有田焼）となり、江戸時代に作られたものは、その骨董価値を表す意味も含め「古伊万里」と区別されるようになったそうだ。

泉山磁石場 名所・史跡

磁器を焼く時に使われる登り窯の内壁に使われた耐火レンガ（トンバイ）の廃材や壊れた皿などが使われたトンバイ塀。

木造の建物が印象的な岩尾磁器工業株式会社。

大衆食堂のひとふしで昼食休憩。

ひとふし グルメ・レストラン

ちゃんぽん（700円）をいただく。

陶山神社。鳥居や狛犬、本殿の玉垣などが磁器で作られている。

陶山神社 寺・神社・教会

「有田の三右衛門」（柿右衛門、今右衛門、源右衛門）のうちの一つ源右衛門。中に入る度胸はなく、外側から眺めるだけ。

Googlemapで見付けた有田の郷土料理「ごどうふ」を販売している高島豆腐店へ。狭い路地の先にある。

ごどうふ（190円）。ねっとりした食感で、ほのかな甘みがある。タレなしを購入したが、タレ付きも販売されていた。定番はごまダレで、黒蜜ときな粉をかけてスイーツとして食べることもあるそうだ。

佐賀県立九州陶磁文化館へ。入場無料。
柴田明彦・祐子ご夫妻から寄贈された柴田夫妻コレクション。有田の磁器（古伊万里）を製作時期、種類、器種、文様を含め、体系的かつ網羅的に収集されたもので、学術的にも極めて貴重な資料として国の登録有形文化財（美術工芸品）の工芸部門第1号として登録されており、10311点ものコレクションの中から約1,000点が展示されている（毎年12月に作品の展示替えが行われている）。

佐賀県立九州陶磁文化館 美術館・博物館

蒲原 権（かんばら はかる）氏から有田町に寄贈された蒲原コレクション。江戸時代にヨーロッパへ輸出された古伊万里を中心に展示されている。

トイレには有田焼があちこちで使われている。

有田駅ホームには、「有田の三右衛門」の焼き物が揃い踏み（写真は源右衛門）。