2021 大給城址から岩谷山（ついでに妙楽寺）

2021/10/16 - 2021/10/16

むかーし行ったことのある大給（おぎゅう）城址と岩谷山。巨石と石仏が沢山あった記憶で、再訪を望んでいました。両親も「昔よく行った」と言うので、何も調べずいきなり行きましたところ、道は荒れてルートが全然わからず、迷いました。崖をよじ登ったり彷徨ったりでしたが、思った通り石好きにはかなり楽しい道中でした。

画像は下見に立ち寄った「妙楽寺」

エリア 豊田(愛知)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 自家用車

11時過ぎ、「大給城址駐車場」から出発。

いきなり立派なお墓
「呪文」とかでなければ開きそうにない石の扉

囲いの中には、赤松に守られた素敵なお墓。

大給城址の広場に着きました。

この岩から豊田の町が見渡せます。
「住宅地だねー」という感じですが。

この道中が巨石だらけで、大変楽しいのです。

私がお相撲さんなら、この岩で稽古しそう

いい道を進みます。

一足早く色付いたモミジ

立派なモミジのある広場。
ここの紅葉は本当に素晴らしいそうですよ。

舟みたいな巨石

住みたくなる巨石

やさしいおじさん風の巨石

小汚いおじさん風の巨石

栗は動物たちの食べた残骸ばかり。

竹林は荒れ放題

楽し気な石垣

ハナシュクシャ
夕方になると強い香りがするとか。なんと色っぽい植物でしょう。

美味しそうなきのこ

また誰そのお墓で、古い墓石と石仏がタテに並べられていた。
石仏が何かもらおうと行列しているようで、楽しいです。

地蔵堂の横にかわいい五輪塔。

ここでお一人すれ違い、我々と反対のルートで歩かれてきたと。
「ここまで散々迷った」と仰るのを「ほー」っと他人事のように聞いていたが、我々もしっかり同じ目に遭いました。

少し歩くと、また綺麗な墓地。
手前も墓石なので、子孫のあるなしで随分と(以下省略)。

コウヤボウキが沢山咲いていました

こんなところを「たぶん道だろう」と進むと、ドツボでした。

ですが、迷った先にも巨石がたくさん

まだ危機感もなく「おー♪」と観察

この隙間が道では？とルンルン進むと、行き止まり。

両親は「あっちか」「こっちか」と道を探している

わー♪　しわしわだ！
（方向音痴なので、こういう時は黙っているのが世の為人の為と、心の中で両親を応援している）

両親が道を発見しました！ありがたいことでございます。

わー、ありました。
いきなり69番ですが、観音様があるということは、ここは「道」で間違いないでしょう。

おーまた巨石の下に。
こちらは馬頭観音。

巨石の裂け目がすき

程なくしてまた道を見失い、彷徨っていると上方に岩谷山頂が見えたので、崖をよじ登り何とか山頂へ。
岩や木の根につかまっての崖上りは、頭を使うことが面白く、「ボルダリングが流行るのわかるね」と崖上りを堪能した。

12時半ごろ、山頂でお弁当♪

なんとこちらには「神像」があります。
（石「仏」じゃないので、石神？）
この方は、猿田彦大明神。孫悟空と同じ輪を頭につけています。「猿つながりで安易に付けてない？」と思ったけれど、ヒンドゥーの猿神ハヌマーンと猿田彦は関係ありそうで、孫悟空はハヌマーンがモデルという話なので、これは調べたら面白そう。

山頂から、山道を大給城址へ戻るか、観音様を見ながら反対の方へ下りるかの二択で、観音道にさせてもらいました。

こちらが、今回の「弘法＆観音ペア」的ベスト。
大きさの比率が変なのですが、品性と愛を感じます。

半月の巨石

弘法様ぁー（右奥に…）

この「弘法様が大きすぎるペア」の作者がいちばん好き。

ここも御嶽信仰なので、わたしにはわからない文字の石碑がちらほら

「何かの時」の為にバットが置いてあるのかと思ったら、花入れでした。

ここをくぐります♪

よどかけもいろいろ、の図。
弘法様はマント風、観音様はひざ掛けに。

このバッハみたいな方も神像かも。
あんまり可愛くないです。

あ、あんな高いところにも！
どうやって置いてきたのやら。

枯葉のあしらいもよい

お不動さんとの組み合わせって珍しい。明王でもありなのかなぁ。

あーー！なんてこと。この奥に観音様の洞窟があるのですが、道が崩れています。きっと両親に止められる（涙）、と思うが早いか「気を付けて」と、行く気の両親。「あ、行くのね」と拍子抜けでした。

ちなみにこういう時、父は私を先頭で歩かせ、後方から応援してくれます。男らしさなどに少しも拘らない父です。
奥の岩の中に、観音様が並んでおられるのです。

中は真っ暗なんですが、「夜モード」で撮ったら撮れました。

古代エジプトっぽい十一面観音
胴の太さと手の短さが虫のようで、愛嬌抜群。

やさぐれ気味の半跏思惟像

洞窟奥の天井に隙間（岩の裂け目）があり、この日差しのおかげでうすぼんやり鑑賞できます。

電球も吊り下がっているのですが、前方の廃墟からして灯くとも思えず、確認しませんでした。

洞窟の横には、集会所か休憩所のような建物

すっかり廃墟ですが、かつては沢山お参りにみえたのかな。

車道へ抜ける途中に、夢のような墓地

車道に出て、スタート地点の大給城址駐車場まで歩きました。

大給城址の近くに「妙楽寺」というお寺があります。

このお寺は「墓の墓」なのです。

墓石だけじゃなく、石仏や石像も。

観音様ばかり集めてある。
（しかも私は作者がわかる）

このカーブがたまりません。
むかし電車の中で「鉄オタ」らしき二人が、「今のカーブ良かったよね」と興奮していたのを思い出した。

頂点には仏像とどなたかの銅像が、結婚式のように並んでいます。

山の向こうにも、何やら不思議な空間が控えています。

ちなみに墓地の隣にはレース場？があり、バイクの走る音が。
これも諸行無常の響きかもしれません。

なんの相談してるの。
目が相当いっていますが。

粘土でお顔を貼り付けました？
は、剥がしてみたい…

この弘法様とても小さくて、ふと抱えて帰りたい可愛らしさ。
「ご自由にお持ちください」だったら良いのに！

混んでます。

レンガのようなアレンジも。
家の塀を墓石で造ったら、空き巣対策になるかもしれない。

娘の喜ぶ姿を見て、両親は眉毛を八の字にして待っていました。これ以上は親子でも赦されないと思い、そこそこで退散。次回はゆっくり滞在したいと思います。

この旅行記へのコメント （8）

• にこにこママさん 2021/11/01 22:12:53

  危険です…。

  
  ねこいしさま、こんばんは～！
  
  凄い所に観音様があるんですね。大給城址ですか。初めて聞きました。私の実家は岡崎の山の方のど田舎なので、なんとなく方向的には近いかな？私の父も健康を兼ねて山の中をよく歩いているので、聞いてみよう♪
  
  そう！仕事の休憩中に旅行記を開けたので、写真のインパクト凄くて、わ！と思わず言ってしまって…。
  
  危険です。
  
  そういえば、小心者さんの旅行記も仏様の頭が落ちていたような…。
  
  危険です。
  
  にこにこママより
  
  

  ねこいしさん からの返信 2021/11/02 14:53:25

  RE: 危険です…。

  にこにこママさま
  
  いつもありがとうございます。
  最近「石」の旅行記ばかりで建物がなく、にこにこママさんに申し訳ない気持ちでした。
  しかし小心者さんも石仏や墓地お好きなので、にこにこママさんにも「石好きの素質」がおありかも。
  じわじわと石の危険な魅力に取り込まれないように、お気をつけて、笑。
  
  昨日たまたま岡崎の街中を車で通過したのですが、気になる建物がちらほら見えて、「岡崎も散歩してみたいな」と思ったところでした。
  にこにこママさんの「岡崎さんぽ」観たいなぁ、と控えめに所望しておきます。
  
  ねこいし

• ちゅう。さん 2021/10/31 17:42:25

  ＤＮＡ

  ねこいしさん、こんにちは～
  
  いやー、石ずきは、ご両親から受け継いたＤＮＡによるものでしたか。
  両親は眉毛を八の字にして＝目を細めて、でいらっしゃいますね（笑）
  家族で楽しめる奥深いご趣味、親孝行そのものです。
  
  不謹慎ながら、表紙の写真に、何だこりゃ～と声をあげてしまいました。
  墓石の中に、胸像が並んでおられる。
  おまけにメガネまで、まさかまさか、ねこいしさんがかけたとか
  お墓のお墓、貴重なものを見せていただきました。
  
  追伸：先日、名鉄電車から何気なく外を眺めていたら、「熱田ポンプ所」と思われる建屋を見つけ嬉しくなりました。
  
  ちゅう。
  

  ねこいしさん からの返信 2021/11/01 13:40:41

  Re: ＤＮＡ

  ちゅう。さま
  
  ほんとにしょーもない旅行記をご覧頂き、頭が下がります。
  しかもお優しい解釈をありがとうございます。
  
  どこで道を踏み誤ったのか「墓地好き」になってしまい、両親も初めは頭が痛かったと思います、笑。
  でもこの待ち時間に「我が家の墓をどうするか」を両親が話し合い、墓方針が決まりました。
  
  神宮前駅も開発されつつありますので、機会があれば是非！
  
  ねこいし(メガネ犯ではありません、笑)

• 多良さん 2021/10/29 09:38:13

  初めて見ました。。。

  ねこいしさん、こんにちは～♪
  
  ショックです！
  
  無縁塚に石像が。。。
  
  石仏と違い、どなたかが特定できるにもかかわらず・・・ってことですよね(>_<)
  
  いや～驚きました。
  
  　　　　　多良

  ねこいしさん からの返信 2021/10/29 12:00:51

  RE: 初めて見ました。。。

  多良さま
  
  こんにちはー。
  お久しぶりです。
  
  たしかに、石像の行く末が墓石と同じ扱いというのは、なかなかのことですね。
  でも銅像となると「引き取り手」が難しそうですし。
  あのお寺は供養してくださっているので…。
  わたしの旅行記で、「あ、先代の社長が！」といった発見がなされないことを祈ります。
  
  追伸
  先週、浜松のエアパークへ行く予定がボツになったので、多良さまの旅行記を羨望のまなざしで拝見しました。
  
  ねこいし
  
  
  > ねこいしさん、こんにちは?♪
  >
  > ショックです！
  >
  > 無縁塚に石像が。。。
  >
  > 石仏と違い、どなたかが特定できるにもかかわらず・・・ってことですよね(>_<)
  >
  > いや?驚きました。
  >
  > 　　　　　多良

  多良さん からの返信 2021/10/29 12:33:06

  Re: 初めて見ました。。。

  世間には色々な事情があるのですね。
  
  正直『置き場に困って、、、』とは言って欲しくないです。(ワタシ、銅像になる予定はございませんがー笑)
  
  浜松エアパークの旅行記読んで下さって、本当にありがとうございます🎵
  
  ぜひともいらっしゃって、自衛隊隊員を体感なさってください。
  (係のおじさん、元隊員さんみたいでしたので、お話されるのもお勧めです)
  
  　　自衛隊ファンの　　多良

  ねこいしさん からの返信 2021/10/29 14:07:23

  Re: 初めて見ました。。。

  多良さま
  
  銅像になるご予定がおありとか、既になってみえるのかも、と思っていました、笑。
  
  エアパーク、いつか必ず行きます！
  お勧めありがとうございます。
  その時は「話したい」オーラ全開で行ってみます、笑。
  
  人見知り気味の　ねこいし