2021/08/13 - 2021/08/17
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willyさん
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実家には老父が一人でいるのだが、入院することになったというので、お盆の支度もあって帰省した。
するなといわれてもそれは困る。
そしたら大変な豪雨(経験したことのない、とか50年に一度の、とかいうのももう聞き飽きたけど)で大変だった。
しかも去年同様、ここに自分の誕生日がかさなる夫がまたかぶせてきた。
めんどくさいが仕方ない・・
とはいえなにしろ豪雨とコロナで動きがとれず、宿泊場所と実家のみ。
たった1か所見学できたのが世界遺産になった宗像大社であった。
帰り、我々の便の次から欠航になって、ぎりぎりセーフ・・
ちょっと雑な記録となりました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
到着前々日の11日から、北部九州は線状降水帯による豪雨となった。
それがわかったのが10日月曜だった。
まいったね、といいながらもいかないといけない。
老父が入院したのが10日。それ以前から動けなくなり、働くことが生きがいの勤勉な老父だが、家は荒れ放題となっていた。
本当なら庭の草刈り片づけ、掃除と、してやろうとおもっていたのだが、とても外にもでられない。 -
敷地脇の用水路は深さ1.5mだがもうあふれそう。
盆の迎えの支度はしたが、墓参りも途中で断念するほどの降り方。
バケツをひっくり返したというレベルでなくて、湖をひっくりかえしたような激しい雨量だった。 -
前の道も冠水しそう。敷地は2mほどあげてあるが、それでも福岡からきている弟は愛車の心配をしはじめていた。
この日夜中に一度、明け方にもう一度、避難指示(勧告でなく)が鳴り響いた。
が、そもそもよそ者。しかもトーキョーからきているものに、どこへ逃げろと・・・
まあ、自宅の2階のほうが安全ではあるが。 -
庭で死に体になっていたタマムシを助けて、雨のかからない影のギボウシにのせてやった。短い命を楽に全うしてくれるように。
タマムシなんて子供のころ見て以来。 -
草丈は胸まで。
13,14とダダ降りして、15日日曜は前線が少しさがったため、雨も小やみ。
ここぞとばかり1日中、庭の清掃で大仕事だった。
いつも運動はかなりしているが、翌日から筋肉痛と腱鞘炎で困った。
田舎は放っておくとすぐこうなる。 -
弟が早々に帰ったため、息子と2人でなんとかレンガが見えるところまでがんばった。
やれやれだ。その向こうはもう見ないことにした。 -
ヒトに見えるところだけはなんとかしないと、ということで玄関までは綺麗にした。
こんな天気じゃ帰ってくる霊もたいへんだわ。
盆の迎え送りを気にしていた老父だが、病院ももちろんコロナでWEB面会しか許されず、あって話もできなかった。もしかして最後になるかもしれないのに、と思うと悲しかった。 -
後ろ髪をひかれながら、送り火を焚いて実家をあとにして、オットと下の息子が合流したところで家族がそろう。
今回は、昨年惨敗した呼子イカの活造りを今年はどうしてもと息子がいうので、いけすでイカを確保している宿をとったという(飲食店では不可能で)。
ウニの前菜からはじまり。 -
念願のイカ。玄界灘の夏のイカは、一番甘いというケンサキイカ。
透明でコリコリ。何年ぶりだろう。 -
まだちらちらと色を変える透き通ったイカは、5分もたつと白濁を始める。
-
いかしゅうまいも、冷凍ではわからないフワフワ感
お料理のアップはあまり得意ではないのだが、呼子のイカは郷土の誇りなので。 -
わたしは刺身よりすきな、残った部分(ゲソやミミ)の天ぷら。
天ぷらにしますか、塩焼きにしますか、と聞かれるが、絶対天ぷらがおすすめ。 -
お盆の間、もともと漁はおやすみなんだが、こんな天候ではしばらく船はだせないだろう。
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朝ごはんにはタイ茶漬け。これがまたうまし。
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くじらのコロッケ。全然くさみなどない。
玄界灘はそのむかし捕鯨も盛んであった。
鯨の軟骨を粕漬けにした「松浦漬け」という名物があるが、私は好まない。 -
チェックアウトぎりぎりまで粘ってもどうにも時間があまるので、やってないだろうといいながら、日本三大朝市という、呼子朝市にいってみたが、やはりほぼ人もいず、露店もなく、シンとしていた。
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鯨屋敷も県外お断りで入れず。
まあ、そうですよね。 -
本日のお宿は、誕生日のオットが奮発したらしく、なんとスイート(suite )。
どうした、オット。気は確かか。
中央に見える柱を中心に、12畳分の部屋が四方に4つ。右の板の間は玄関ホールなのだがそれも12畳。お風呂はヒノキ造りで一部屋分。びっくりだ。
もともと島原で普賢岳に登るか、と言っていたプランだがそんなの無理。道路もすべて通行止め。そこから急遽決めたのが帰れなくなる心配のない近場、佐賀と福岡の県境にある古湯温泉にしたという。
地元あるあるで全然しらなかったが、斎藤茂吉や青木繁が愛したのだという。 -
光沢のある絹の細かい織はたぶんクム産。この大きさだとゼロがいったい・・
すごくほしくて忘れられなかったのよ、これ。 -
書院造にのっとって違い棚の前には文机に巻紙とすずり。正しいではないか。
その奥に三畳のこれは書院といえばよいのか。実際には鏡がしつらえられて着替えのスペースのようだった。 -
このお茶がたまらなくおいしくて驚く。八女茶と嬉野茶。
正しい煎茶の入れ方でいただくしつらえになっていた。 -
相変わらず降り続く雨がまたひどくなり、宿の前の川は濁流逆巻く。
とにかくすることがないので温泉に入りまくるしかない。
幸い、温泉は37度のぬる湯のため、いくらでもいられる。 -
ここでも11時のチェックアウトぎりぎりまで粘り昼頃出発。
夜の飛行機までオットの実家で用事をいいつかったりしたあと、たった一つ行けそうな宗像大社にいってみようということになった。
これまた地元あるあるでいったことないし、最近世界遺産になってなかなか興味深い場所らしいことをしって。
https://munakata-taisha.or.jp/
これまた誰もいない境内(そりゃ、この雨ですから)を静かに参拝。 -
女神3柱を祀るこの神社はなんと大和の古代国家まで歴史をさかのぼり、この本土の神殿のほかに、海上の孤島にあと2つ神殿があって、3つ合わせて宗像大社ということらしい。
一番遠い沖ノ島は司馬遼太郎著「坂の上の雲」にも登場する。
バルチック艦隊を最初に発見したのがこの神官しか入れない島のその神職と雑役係の少年だった。
よって、8万点もの国宝などが展示されている神宝館には、東郷平八郎が寄贈したという戦艦三笠の羅針盤が威風堂々展示されている。 -
女神を3柱も祀る神社としてはずいぶん質実剛健風というか、色気のないきりっとした神社であった。ちなみに女神さまゆえ、孤島の2社は女人禁制とか。
こんなことでもない限り行かなかったかもしれないと思えば、まあ、雨でもらったタナボタというところだろうか。
海の正倉院ともいわれるという沖ノ島の国宝をみたり、沖ノ島が貴重なオオミズナギドリの一大繁殖地になっていることを知ったのは数少ない収穫だった。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ほいみさん 2021/09/11 22:43:03
- タマムシ
- タマムシって、子供の頃は夏休みの自由課題で「玉虫の厨子」を作っちゃいうか…ってほどいたのに、今や1年匹、見るかどうか。細々と世代交代してるのが不思議なくらいです。遺伝子操作で、ゴキブリをあのカラーリングにしたら世の中ハッピーだと思うんですが…ついでにお尻を光らせるとか。
雑草は困ります。
私も現在、自宅、菩提寺、義母の家、賃貸の駐車場、次女の家・・・と、雑草の世話を仰せ使っていますが、ちょっと油断してると凄いことになります。以前は乾燥して燃やせば済んだのに、今は指定ゴミ袋に入れて出さなければならないので、「私が苦手な」計画性を要求されます。
和室にペルシャ絨毯って、流行なんですか? 近所の豪邸に招待されたら、こだわりの和室にペルシャじゅうたんが敷いてあって、妙にマッチしていました・・・まぁシルクロード上では親戚ですからね。光の関係か地味な色会いに写ってます。
ほいみ
- willyさん からの返信 2021/09/13 12:07:40
- Re: タマムシ
- ほいみさん
コメントありがとうございます。秀逸なアイディアにもろ手を挙げて賛成!確かに色以外姿かたちはアレにそっくり。見た目って色で相当左右されることに気が付きましたよ。
今でも都会にもいるそうですが、私もほんとに50年ぶりぐらいに触りました。
実家では草は湿って煙まっしろでも今のところ燃やせるのでありがたいですが、袋詰めとなると重量も出て大変ですね。個数制限などもあるのでは。お察しします・・・父は綺麗にしても1周終わるとまた始めた部分がぼうぼうになってエンドレスだとよく嘆いていました。
絨毯は暗い玄関ホールにあって、3畳分くらいあって大変立派でした。織物に興味があるのですが、あれだとウン百万てとこは間違いなさそうでした。和室にしっくりきますよね。落ち着いた配色でほんと持って帰りたかったです(こら)
ところで北海道旅、とても興味深く拝見しました。全編楽しく読ませていただきました。わたしも車中泊メインなので最後の1編後ろの方にはふか~く激しく共感しました・・
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