まぼろしの、、サガリバナ。と、沈んじゃう、、バラス島。

2021/07/12 - 2021/07/14

旅行のパンフレットを眺めていると、春先からほんの短い間募集しているツアーがある。サガリバナ。
気になる～。咲いてもはかなく散り急ぐのだとか。まぁ！

そして、引き潮の時間にしか出てこなくて、しかも近年その面積がどんどん小さくなって、そのうちいけなくなってしまう島があるとか。ほぅ！

カヤックで花見？無人島でシュノーケル？お初な体験。
やってやれないことはない、はかないサガリバナと、なくなってしまうかもしれない島に上陸のために、YouTubeでカヤックのパドリングとシュノーケリングのイメージトレーニングをして、行ってみた。

エリア 西表島(沖縄)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: 船 ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

羽田から石垣島ㇸ直行でも約3時間。
結構遠いんですね。石垣空港から離島ターミナルまでタクシーで２０分ほど。途中、ごつごつの肌をしているヤラブの木の並木の木漏れ日が、南国っぽい。

ざわわざわわとサトウキビ畑も南国の雰囲気満載。

きれいな海岸も南国のそれ。

ターミナルに到着。
西表島ㇸの高速船に乗ります。

えっ、これ。小さい。これで行くのか。
まあ、フェリーが苦手なのでこれくらいのボートのほうが大丈夫かもしれない。
青い海をじゃんじゃん進んであっという間に西表島上原港に到着しました。
宿泊予定のホテルスタッフがお迎えに来てくれています。

２泊宿泊する、ヴィラ　うなりざき。

中庭があり、その先はプライベートビーチです。

中庭からの管理棟。
リゾート風で、くつろげます。

ジャグジープールとハンモックが待ち構えているけれど、日中は暑くてゴメンです。
が、夜はハンモックに寝転んで見た、降るような星空に感激。

ゆったりとしたスペースの居室。４室１棟の宿泊棟が3棟ありました。

四阿もあって見晴らしもよく、日中は暑いです。
西表島は、夜明けが遅く夜が長い。
コロナの為に、夕食はテイクアウトしなければならないが、5時には予約しておかないといけないとのこと。
到着日は、締め切り時間を過ぎていたけれどホテルの計らいで、系列のイルマーレ　うなりざきのレストランのメニューをテイクアウトしてもらえたので、食べることができました。

そして、この日の夕食がたった1度のまともなディナーとなりました。

明けない夜明けはないけれど、丑三つ時を少し回った3時半に起床。
4時過ぎOPツアーがお迎えに来ました。
サガリバナを見るために、夜明け前からマングローブ林の川をカヤックで進んでいくのだという、アドベンチャーなOP。
どうして申し込んじゃったのかな？年も考えずに…。

もう大変。
私たち老齢の女子4人に、少しお若い男性お一人の参加者。華奢なお兄さんのインストラクター。
カヤック重いの。暗いけもの道を、お兄さんと黒一点ビジターさんが、よろけながらカヤック3艘を海まで運んでくれました。
若くなくてごめんなさい、とひたすら感謝して足元を照らしながら、けがの無いように祈って見守るだけ…。申し訳なくて、まいっちゃった。
暗い中を進んでいくと、何かがぷかぷかと浮いている。「サガリバナ浮かんでいるね」というと、インストラクターお兄さん「これはまだ違います」と言う。

ひゃー！これです。
真っ暗な中フクロウの鳴き声を聞いて、マングローブの枝や幹を避けながら、白々としてくると鳥の鳴き声も別の鳴き声に変わり、なにやら甘いいい香りが漂ってきたところに、サガリバナを見ることができました。

赤い花と白い花があるそうで、どちらもフラッシュの光に反応して輝いて見える。

1週間ほど前なら最盛期であふれんばかりの花を見ることができたようです。が、こうして実物を見ることができて目的達成です。
幻の花といわれるのですから。

カヤックを降り、少し歩きます。

きれいな滝がありました。
あたりもすっかり夜明け、滝の水音と緑の空気が、ご褒美です。
岩に座って、インストラクターが持参してくれたおにぎりとお茶で一休み。
空腹だったから、人心地つきました。

さてさて、再び慣れないカヤックのオールさばきで、来た水路を戻ります。もうすぐ世界遺産に認定されるマングローブの林です、なかなかできない体験で、楽しくなってきました。

前を行くのは、インストラクターと黒一点ビジターです。
インストラクターおにいさんがずっと漕いでいたので、静かにますぐ進んでいたから羨ましかった。ビジターさんは好きな時に写真を撮っていました、羨ましかった。
私たち素人は、転覆しないことだけで精一杯です。
やれやれ、あの橋をくぐれば、海でーす。

キャー！なになに、この景色。
空と海がつながっている！
地球だ！
わー、もう、感激！ひとしきり感動を叫んでいました。

どうにか無事終点にたどり着きました。
撤収作業は、カヤック一艘を4人で運搬して片付け。
重いね！ビジターさん本当にご苦労様でした、重労働をしてくださりありがとうございました。ということで、ホテルに帰着。
やったことないことを体験するのもいいものです。

朝食は、ホテルの食事をいただきました。
観光は、今日1日だけ。
小休止してからランチに行きます。
ホテルフロントが教えてくれたのは、星の砂海岸のレストラン。

おやまぁ！ここ、星の砂海岸のお土産屋さん兼レストランからの眺めもまた、なんてすてきなんでしょう。
ここで、アーサーそばセットを注文。
あおさののった八重山そばでした。まぐろのお刺身と炊き込みご飯と島豆腐とドリンクの、お得で美味しいランチを堪能できました。
そのあと、マンゴーの販売所でマンゴーを発送して、スーパーマーケットで夕飯のためのお買い物。
ランチの送迎は、ホテルのご厚意でした。
ホテルは夕食の用意がなく、系列ホテルのイルマーレのレストランの持ち帰り注文も今日はなく、ほかのお店も5時からの注文で8時までの受け取りとなっており、夕方OPツアーの為それができません。
なので、スーパーマーケットでカップ麺購入。
ホテルの送迎で、ほんとに助かりました。

ランチで満足し今朝の早起きの為、老体は休息時間をとる必要があります。小休止。

4時ホテルにOPのお迎えがあり、いざバラス島へ出発です。
上原港から、クルーザーに乗って無人島へ出航。

えっ！
小さいといっても、想像以上にちっさっ！またびっくり。
アジサシが遊んでいます。
シュノーケルはさておき、島で優雅にサンセットを思い描いていたけど、これでは無理、日暮れを待たずに沈んじゃう。

立派に上陸を果たしました。
足跡を残しましたが、沈んできえたでしょうね。
この後、アジサシが戻りホッとして羽を休めていました。

我々のクルーザー。

そして、クルーザーの近くで、波に揺られ浮いて漂うだけのシュノーケルを堪能。
サンゴと、クマノミとウミガメにも出会え、しぶしぶ挑戦した初のシュノーケルなかなか良かった。

テーブルサンゴ。まるで水族館の巨大水槽の中に入ったみたい。

ウミガメさんです。
以上二枚は、インストラクターに撮ってもらった水中写真です。

そんなこんな、あれやこれや、大変貴重な体験ができました。
感激です。サンセットクルーズを楽しみながら、撤収し上原港に戻ります。
ホテルへ送ってもらい着いたのがやはり8時過ぎ。お部屋で、用意しておいたカップ麺とおつまみとフルーツで、ささやかな夕食を済ませ長い一日を終えました。

はるか遠い西表島までやってきて、貴重な体験、素晴らしい思い出を胸に残すことができました。
かわいいお花にも出会えたし。
ハイビスカスのぶら下がりタイプ。フウリンブッソウゲも珍しくて可愛い。

それではシーサーさようなら。
サガリバナ見ることができてうれしかった。
お世話になりました。
楽しい思い出をありがとう。
チャンスがあれば、また来ます。来れるかな？
3日目、早めの朝食をいただき、9時にチェックアウトして上原港まで送っていただきました。来た道を逆に辿って夜帰宅。
旅行を予約してから、どうか緊急事態宣言の延期がありませんように、とどれだけ祈っていたことでしょう。でも、祈りもむなしく延長になってしまいました。
旅行も中止するかどうかを、何度も何度も話し合った末、強行することに決めました。
ちなみに、石垣へ入るためにはコロナワクチン2回接種か、PCR検査または抗体検査が陰性であることが必要でした。
ワクチン接種の順番が回ってこないので、地元のクリニックで飛行機搭乗72時間前のPCR検査を実施し、結果を持参しての旅行となりました。予想外の出費になりましたが、お互いの安心のためやむをえません。
新しい生活習慣は、ずっと継続したほうがいいと思います。このせいで、風邪の発症が減少したのは事実だと思います。仕事柄インフルエンザに罹患しやすい夫が、この2年間罹患しなかったのですから。良い習慣になったと思います。
そしてどうか、今後早い時期に遠慮なく旅行ができますように祈ります。