2021/06/08 - 2021/06/08
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ペコちゃんさん
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日本百名山の一つ「大菩薩嶺」は奥秩父山塊の南端に位置し、山梨県甲州市(旧塩山市)と丹波山村に跨る標高2,057mの山。
深田久弥は著書の中で『大菩薩峠が大勢の人に親しまれるようになったのは、その名前の文学的魅力だけではない。初心者にとってまことに恰好な山だからである。東京から日帰りができるし、いろいろ変化のある安全なコースが開かれているし、展望はすばらしく雄大だし、それに二千米の高さの空気を吸うことができる。峠から大菩薩嶺にかけて甲州側は広々とした明るいカヤトで、そこに寝ころんで、富士や南アルプスを眺めているのは、全くいい気持ちである。』と記しています。
登ってみると、ピクニック気分で歩ける2,000mの山上の稜線、上日川ダムと富士山の眺望、甲府盆地とその先に連なる南アルプスの眺望、数々の巨石や賽ノ河原などの景観など、人気の山であることが実感できます。
写真は、雷岩から賽ノ河原に向かう途中で見かけたニホンジカ。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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6時に3名で地元を出発して中央高速・勝沼ICから日川峠の駐車場を目指しましたが、登山口入口の標識を見落として柳沢峠まで行っちゃいました。
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国道411号線の最高地点(標高1,472m)にある柳沢峠茶屋・・・開店は9時半ですが、今日(火曜日)は定休日。
名物は麦とろご飯・みそおでん・とろろそば等。 -
駐車場にある藤棚の先には富士山・・・まさに富士と藤!
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今日は天気も良く、富士山の眺望が素晴らしい・・・間違ってここまで来た甲斐がありました。
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柳沢峠から引き返して登山口入口へ・・・案内板を見ると大菩薩嶺にはいくつかの登山ルートがあるのが分かりますが、今回は上日川峠からのルートです。
この入口までは、平日は5便の路線バスがあり、ここから7kmの山道を歩いて上日川峠に向かう登山者も何人か見かけました。(山頂までの高度差:1,162m、コースタイム:6時間超) -
8時45分に「ロッヂ長兵衛」へ到着。
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ここには2か所に65台分の無料駐車場がありますが、ハイシーズには溢れて入れないことも・・・運よく1台分が空いていました。
東京から日帰り出来る人気の百名山なので、JR中央線・甲斐大和駅からここまでバスも出ています。 -
駐車場から残雪の南アルプスが見えます。
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駐車場から山頂までの高低差は500m。
ここから福ちゃん荘に車道が続いていますが、これにほぼ並行して山道があるのでここから登ります。 -
笹を切り拓いた登山道・・・爽やかな気分でミズナラ・ブナ・ダケカンバなどの樹林の中を歩きます。
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15分ほどで福ちゃん荘に到着。(標高:1,720m)
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1969年の「大菩薩峠事件」・・・投獄された仲間の活動家を奪還する為に首相官邸や警視庁を襲撃して人質を取る事を企てた赤軍派がアジトにしたのが福ちゃん荘。
突入した機動隊により赤軍派(53名)が逮捕された事件ですが、今はそんな面影も全くないアットホームな山小屋です。 -
2002年には、皇太子時代の両陛下が大菩薩嶺登山の際に、休憩に立ち寄られた事もあります。
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福ちゃん荘のそばにある大菩薩嶺案内図・・・今回は唐松尾根から山頂を目指し、雷岩~賽ノ河原~大菩薩峠~表登山道~福ちゃん荘と周回するコース。
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案内図の所が唐松尾根分岐・・・ここで、まっすぐ尾根に突き上げる唐松尾根のルートと大菩薩峠経由のルートに分かれます。
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分岐点に立つ安全祈願の大菩薩像。
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新緑が美しい緩やかな勾配の唐松尾根を進みます。
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傾斜が急になる辺りから、ミツバツツジの花が・・・
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標高が1,800mほどなので、秩父辺りの山に比べて1カ月以上も遅い。
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登山早々に癒されました。
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カラマツに囲まれた緑が眩しい唐松尾根・・・黄葉も綺麗でしょうね。
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樹林帯から石ころの急登へ。
振り返ると、 ” オオー、凄い、富士山! ”・・・手前は上日川ダムの大菩薩湖。 -
甲府盆地の向こうに南アルプス。
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甲斐駒ヶ岳や北岳などが霞んで見えました。
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最後の急登・・・その先に見えるのは雷岩。
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登り切った所から右に行くと雷岩、左に行くと大菩薩嶺。
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雷岩は後から登ることにして大菩薩嶺に向かいます。
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雷岩から大菩薩嶺の山頂までは、緩やかなアップダウンを歩きます。
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約10分で到着・・・2,057mの山頂には三角点がありますが、眺望はありません。
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まだ11時前で昼食には早過ぎるので、写真を撮って下山。
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来た道を戻って雷岩へ・・・岩上からは富士山と大菩薩湖の眺望が楽しめます。
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雷岩から賽ノ河原に向かう途中、登山道の近くにニホンジカが!
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本来ならばこの時期は、高山植物が一斉に花開く筈ですが、ほとんど見かけません。
犯人は「鹿」・・・鹿が草花を食べているのです。
温暖化の影響で越冬が容易になり、個体数が増えているとのこと・・・こうなると、「可愛い」では済みません。 -
鹿と別れて数分、富士山と大菩薩湖の絶景にミツバツツジが花を添えています。
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2000年に設置された標高2000m地点の標柱。
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賽ノ河原の避難小屋が見えてきました。
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この辺り一帯が賽ノ河原。
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シンプルな避難小屋ですが、壁際にベンチがあり、格好の休憩スペース・・・ここで昼食をとりました。
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賽ノ河原には沢山の石が積み上げられています。
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緩やかな上り坂を進みます。
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ここはビュースポットの一つ「親不知ノ頭」。
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甲府盆地の先には南アルプス。
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そして大菩薩湖の全体がよく見えます。
富士川水系の日川に建設された上日川ダムは、標高1,486mの地点に建設され、日本で3番目に高い標高にあるダムで、1999年に竣工したダムによって造られた人造湖は、日川の水源である大菩薩嶺に因み『大菩薩湖』と命名されました。 -
大菩薩峠(1,897m)に到着。
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大衆文学の先駆けと言える中里介山の『大菩薩峠』・・・幕末の大菩薩峠に始まる、虚無にとりつかれた剣士・机竜之助の旅の遍歴と周囲の人々の様々な生き様を描いた未完の大長編小説で、毎日・読売など掲載新聞を変更しながら延々と続いた連載期間は、何と1913年~1941年までの28年間!
戦前(大河内伝次郎)、戦後(片岡千恵蔵/市川雷蔵/仲代達矢)と何度か映画化されています。 -
大菩薩峠の作者の名前を付けた山小屋「介山荘」が見えてきました。
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介山荘の手前にある方位盤・・・以前歩いた奥多摩三山や六ッ石山・鷹ノ巣山などの名前も刻まれています。
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実際に東の方を見ると、奥多摩三山(右から三頭山・大岳山・御前山)が揃い踏み。
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介山荘に滞在すれば、富士山・南アルプスの山々だけでなく、甲府盆地や埼玉・東京・神奈川方面の夜景、日の出・日の入の情景などが楽しめるようです。
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介山荘の脇から下って行きます。
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登りの唐松尾根と違い、下山道は緩やかな下りです。
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ミツバツツジや・・・
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苔むす岩を見ながら下って行くと・・・
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またもや鹿と遭遇。
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ここの鹿は急に逃げたりしません・・・多くの登山客が訪れる大菩薩嶺では餌など貰っているのでしょうね。
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鹿を見ながら駐車場に向かいます。
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「勝縁荘」は昭和初期(1932年)に開設した歴史ある山小屋で、中里介山もこの山荘で執筆したそうですが、2015年に閉鎖されました。
また、深田久弥は著書・日本百名山の中で『土曜の晩、山小屋勝縁荘に泊まって、山荘のあるじ益田勝俊さん(勝縁荘の創設者)から、いろいろ面白い話を聞いて、夜の更けるのも忘れた』と記しています。 -
勝縁荘の前に立つ、益田勝俊翁の顕彰碑・・・『西ひがし 花咲いてなむ だいぼ~さ~』
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勝縁荘の前を流れる沢。
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福ちゃん荘が近づいてきました。
これはアオダモ・・・野球のバットやテニスラケットなどの材料になるそうです。 -
これはリンゴの仲間・ズミ。
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ズミの花を見ながら福ちゃん荘まで戻り、帰りは車道を歩いて駐車場へ。
紅葉の時期に、また来たくなる大菩薩嶺でした。
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