
2021/03/18 - 2021/03/20
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55okameさん
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GO toトラベル期間中にPeachが飛んでる何処かに行こうと、取り敢えず仙台行きのチケットを予約してたのですが、出発目前に大阪に緊急事態宣言が発令されました。格安チケットのため、キャンセル料金は戻りません。強行しようか?どうしようか?ギリギリまで悩んでたら、特別ケースにてキャンセル及び変更が無料になりました。
結果、震災10年目の3月に被災地を訪ねる事にしました。
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関空から仙台まで格安Peachで2900円だったので、メタボな相方の希望でやや広めのシートを予約。
緊急事態宣言解除になったとは言え、ガラガラだろうなと思いきや何のその。
空港では、海外から沖縄行きに変えたであろう卒業旅行の学生さんに、クラブ活動の高校生など想像以上に人が沢山いました。
私個人的には、東北は北海道よりも縁がない遠いエリアだと思っています。
なぜなら、学校や職場などで東北出身者に出会う事がなかったから。
仙台空港に着いて目にしたこの地図ですら新鮮です。 -
レンタカーを借りて、平泉に向かいます。
うーん??車窓から見る風景が、見慣れた和歌山や奈良の風景とは少し違う景色です。
平泉駅から門前まで静かで凛とした空気感が漂う所です。当然、出会った小学生がマスクを付けてるのですが、こんな山間の町までコロナが…と言う感想です。 -
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前からずっと来たかった、中尊寺へ。
門前から結構きつい山登りが始まります。はぁはぁ息絶えながら登って行きますが、みちのくの3月はまだ冬枯れた景色で癒やされません。しんどい! -
かれこれ300年以上昔、松尾芭蕉が中尊寺に向かった時はどんな険しい山道だった事か、きっと彼は恐るべし健脚であったのだろうなー。
しかし、午後3時を回った冬枯れの景色と静寂さは、物悲しい。 -
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残雪が残る境内の案内文字に、10年前のあの日が蘇る。
職場の皆と階段で一階まで駆け下りた事を。
阪神大震災の経験はあるものの、まさかこの揺れが大阪から遙か彼方の東北で大惨事になっていたとは予想もせず。 -
広い境内を散策してると、歴史を感じる能楽堂がありました。毎年8月に中尊寺薪能が開催されるようです。。周りの木々が紅葉してると、古刹の様な風格の能楽堂が映えるんだろうなーと想像します。
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干支順に並んでいます。
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各干支の正面には、干支の絵が書かれています。
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10代最後の夏休みに、乳頭温泉郷でアルバイトをして以来の岩手県です。その時に青森県の学生が、松尾芭蕉は青森には来なかった。ほんとのほんとの奥には来てないんだと言ってたのを思い出しました。
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相方は人生初の岩手県。今宵の宿は、料理自慢の民宿です。コロナ禍、感染者数増大の大阪から来る私達は歓迎されるんだろうか?本音は来てもらいたくない?なんて妄想しながら引戸を開けました。
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コロナ禍の為に、食堂でなく空いてる客室で夕食を頂きます。2階まで次々とお料理を運んでくださいます。
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和洋折衷の創作料理が出てくる!出てくる!
このとうもろこしスープが凄く美味しかつたです。 -
米沢牛の陶板焼き。部位は忘れましたが肉厚なのが2枚付いて来ます。しかも、柔らかい
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ビーフシチューまで
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お吸い物も具が多い
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最後の最後のデザートですが、このお善哉のお餅2個はトドメです。もう、腹満でアウト!入りません。おそらく、食が細くなくても普通の人でも食べ切れないボリュームでした。
大満足です。宿のご主人兼料理長までもお運び下さり、料理の説明もして下さいます。
見た目も喋っても凄くいい感じのご亭主で、料理が益々美味しくなります。 -
昨晩の夕食が消化しきれてないまま、朝食です。
こちらは、本来の食堂で頂きました。
清潔感溢れ、お手伝いに来られてるスタッフさんが生けたお花が綺麗です。
最初に、近所のりんご農家さんから仕入れてるりんごジュースを持ってこられます。美味しくて感動しました。 -
こちらは、皆さんの口コミ通りの料理が自慢の宿に間違いなし!
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民宿から直ぐの所にある天台宗のお寺毛越寺[もうつうじ]を散策しました。こちらも、この季節は冬枯れた光景で静寂なだけでした。桜の木が何本もあったのでGWの頃には満開になるのでしょうか?
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ちょうど今の時期、6月20日から7月にかけて[あやめまつり]が開催されます。
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今回のメインの目的地に到着です。
Peachを予約した時は、コロナ一色であの日から10年という事に全く気付いてませんでした。 -
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津波に襲われたこのエリアは、10年経って復興したとは言い難い景色が広がります。
勿論、瓦礫を片付け整地してまでの大変さは想像出来ますが、何もない!おそらく今後も何も出来ない?見渡す限り何もなく、重機とトラックが工事してるだけ。 -
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あまちゃん列車の日常の風景が
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この姿に
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小高い山まで
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根こそぎさらって行った
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献花台があります。
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テレビで知った奇跡の一本松
なぜ、この木が奇跡的に残ったか?目の前のユースホステルの建物に助けられたそうです。 -
あの日このユースホステルに何人の若者が泊まっていたのだろうか?
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陸前高田市から次の目的地南三陸町へ向かいます。車で走ってると、あちらこちらでこの看板を目にします。自分が車の中にいて見上げる標識です。10年前に同じ道を走っていたら?
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今宵の宿は、ホテル南三陸観洋です。
部屋の窓から海を見ていると、かもめが飛んできます。餌慣れしてるみたい。
こちらのホテルを予約した理由は、毎朝500円で宿泊者向けに語り部ツアーを催行してるからです。
観光バス一台で、津波被害のひどかったエリアを周り、被害状況、ある小学校の奇跡の物語、復興の真実etc. このツアーは良かったです。遠く離れた地で、テレビの報道しか知らない私達にとり本当に値打ちがありました。
ホテルの方が、風化させない事が一番大切だから可能な限り続けて行くと。 -
海っぺりに建ってるホテルからは、朝日と夕日が部屋から見えます。
勿論、温泉からも。こちらの温泉は、目の前が?真下が?海です。
今からシアタールームにドキュメンタリー記録映画「一陽来復亅を見に行きます。
これも凄く良かったです。ドキュメンタリーだから、地元の一般人が出演しており、津波で被害にあった各家族の物語となっています。 -
朝食はバイキングですが、ビニール袋を付けて料理を取りに行く徹底ぶりのコロナ対策です。
朝食時に宿泊客が多くて驚きました。
この後バスツアーが8時半に出ます。
ホテルの女将が見送りに来られます。 -
語り部をされるホテルスタッフのお話からは、生死の明暗を分けた小学校の話や復興までの道のり、一番嬉しかったのが、遥か彼方の対馬の自衛隊が飲料水の供給に来てくれた事だと。自衛隊、全国の警察、消防には感謝してると。
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何十回とテレビで見た光景を目にしました。
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確か、隈研吾さん
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テレビで何十回も見た、南三陸町の象徴の様な建物
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こちらの建物は、数年後には維持費の関係で無くなるそうです。
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最後に南三陸町復興の「さんさん商店街」へ
コロナ禍で大型の観光バスツアーが無い為、個人や地元のお客さんだけで人も少なかったです。
私達もせめてお金を落として支援しようと思いましたが、海産物は結局クール便の送料が高く付いて辞めました。 -
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午後の飛行機で帰宅するから、干物なら大丈夫だろうとサバを3枚ゲット。特大、大、中と大きさも色々です。勿論、特大を買おうとしてた矢先、隣で品定めしてたおばちゃんが、家のガスコンロに入らないと言ってるのを耳にし、なるほど!納得!
結局、中サイズにしました。 -
平泉から南三陸まで、色々考えさせられた有意義な旅も終わり仙台空港で最後の遅めの昼ごはんです。
目的地が仙台ではなかったので、リサーチしてませんでしたが、このお店には出張ビジネスマンで流行ってました。絶対美味しいんだと私達も入る事にしました。
なるほど、美味しかつたです。 -
この後、私達は飛んだアクシデントに遭遇します。
私達だけでなく、仙台空港を利用してる全ての人に -
Peach出発までラウンジにいた時、震度5の地震に遭遇しました。館内放送は津波の心配はありません。この言葉を連発します。ラウンジの柱にヒビが入り目の前でパラパラと塗装が剥げ落ちます。
私達が、家族や友人に連絡しても、誰も地震があった事すら知りません。 -
帰っても震災と津波の事を忘れるなよ!風化するなよ!
そう言われてるかの如くのタイミングです。この日飛行機が出るか否かわからず、結果10時頃に仙台空港出発の全便が欠航となりました。さて、格安Peachの私達には何の保証もない為、ホテルを自分で探し翌日の便を予約してから、タクシーの行列に並びます。並ぶこと1時間、背中からサバの干物が臭って来ます。最後尾で並んでいた私達には、待てど暮らせど一向にタクシーが来ません。困っていると空港関係者の方が帰宅するからと、ホテルまで乗せて下さり助かりました。
わざわざ遠回りされたのか、通り道だったのか、有難かったです。 -
翌日を考えて仙台空港から近いホテルをようやく確保。タクシー待ちの時間に空港関係者の方が当時の話を聞かせてくれました。米軍の助けがないと仙台空港の早期復興はなかったと。瓦礫とご遺体で歩くに歩けない状態で、米軍のパラシュート部隊が空から降りて来て、道を作ってくれたと。
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気にいったから、最後にリピート。
おまけ付きの被災地巡りでしたが、おまけも含めて意味ある旅路となりました。ホテルスタッフさん、仙台空港のタクシー乗り場でお世話になった方、両人共が、南海トラフ巨大地震が心配ですと言われました、
明日の事は、わかりません。今を楽しもう!
追伸:臭いに負けず持ち帰ったサバの干物は、ガスコンロの中に入れると、中サイズでもはみ出る大きさ肉厚で凄く美味しかったです。されど、サバを入れたリュックサックは丸洗いしました。
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