2021/06/06 - 2021/06/06
164位(同エリア896件中)
風待人さん
萩市横坂(旧川上村)に鳴海の滝と呼ばれている滝が有ります。
通常は、林道の行き止まりの先にある滝を指すのですが、実はこの滝は山の山頂に向けて更に上に中段の滝と上段の滝があるとの情報をネットで知り、いつかは全段を制覇したいと考えていました。
しかし、諸先輩方のアクセスを見るにつけ、複数人で行って梯子を使ったり、道なき道や崖をやりくりして死の危険さえ冒しての行程にはとても加われそうには有りません。
半ば諦めていたのですが、偶々見たYOUTUBE映像にそれらしい小道を使ってのアクセスが詳しく挙げられていてこれなら何とかなるかなと。
実は、そのYOUTUBEを見てから都合3回現地に行きました。
初回は、小道を見つけられず時間切れで帰宅し、再度映像を確認し、ポイントを押えて2回目に中段の滝、上段の滝を見ることには見れたのですが、カメラの設定を誤り、ピンボケ写真を連発してしまい、3度目の正直とばかりに万全の状態で現地に降り立ちました。
現地での滝見は2回目だったので油断してしまいました。
中段の滝へは、滝の上側から滝壺にロープを使って下降するのですが、前回は難なく下降できたので余裕をかましていたら見事に足元を掬われました。
足場にしていた岩が崩落し、安全を取ってロープを絡ませていた木もなぎ倒し崖の途中で宙ぶらりんになってしまいました。
上に上がろうにも足場もなく、ロープを持つ手がズルズルと滑り落ち落下する体で滝壺まで着いたはいいのですが、帰り道はどうしよう。
諸先輩方が冒した危険を承知で滝を下ろうにもロープさえ有りません。
スマホは圏外で助けを呼ぼうにも通話不能です。
どうしたものかと下段の滝を眺めていると左側に苔むした丸太が見えました。
一か八か、苔むした丸太の横のスペースを進むと急ながららせん状の道のような窪みが見えて来ました。
無我夢中で進むとかなり危険は要しましたが、地上に降りることが出来ました。
何と下段の滝の真横に10分もかからずに降りることが出来ました。
因みに、YOUTUBEの映像を参考にアクセスした行程は私の足で30分程度かかり1/3の時間で済みました。
時間は16時前、さてどうしたことか。
残してきたロープは惜しくはないのですが、万一そのロープを使って次に来た方がケガをしたり、野生動物の妨げになるのも嫌なのでまた最初にアクセスした道を都合1時間強かけてロープを回収するためだけに往復しました。
帰宅後は、家人に呆れられたのは言うまでも有りません。
幻の滝を見に行って私が幻になるところでした。
無事帰宅出来てラッキーでした。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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横坂の林道の終点にある鳴海の滝ですが、この滝は最下段の滝で更に上側に中段の滝、上段の滝があることが知られていますが過酷なアクセスの為においそれとは行けないのが現状ですが、偶々見つけたYOUTUBEの映像で何とか行けそうな気がしてきました。
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カメラバッグに三脚とロープ二本を固定していざ、まだ見ぬ幻の滝見へ出発です。
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一応、熊避けの鈴と両手首には虫除けリング、念のために虫除けスプレーも携帯しました。
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林道は途中まで車で行こうと思えば行けますが、倒木や落石も多いので愛車を想い徒歩で進みます。
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右側に川を眺めながら進みます。
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林道の途中にチェーンが張ってありここから先は許可車両以外は侵入不可です。
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林道脇に動物捕獲用の罠が仕掛けてあります。イノシシ用でしょうか、それとも熊。まさかね~。
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コンクリート製の橋を渡ると、今まで右側に見えていた川が左側を流れるようになります。
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周りは杉林、花粉症の方には恐怖の光景かと思われます。
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落石や落ち葉、折れた木の枝が散乱していて、足を取られて歩き難いです。
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草が生い茂った広場に出ました、ここからが今回、YOUTUBEの映像で確認した道になります。
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先程の広場を先に進まずに右手の山側にUターンする方向に登ります。
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草と落ち葉に占領された道を進むと目の前に大きめの石が見えます。この石の真横を上側に向かって進みます。
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何となく結構険しめのくの字型の落ち葉に埋もれた道が上側に向かって伸びているのでこの道を進みます。
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斜面を転げないようにジグザグに進みます。
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炭焼きの跡でしょうか、山肌に石組が見えます。崩れ落ちる石に注意しながら先に進みます。
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途中、倒木や道の法面の崩落等があり慎重に進まないと谷底に落ちそうな場所が多々あるので注意が必要です。
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暫く登り坂続きの道が下りに転じ、苔むした岩と幅の狭い支流が前方に姿を現します。
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幅の狭い支流の左手側の斜面を立木や岩を足場にしながら下って行きます。
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足元は落ち葉で滑りやすい上に、足場として使いたい石は脆く崩れやすいですし、立木も枯れているものや根っこから抜けてしまうものもあり、下手に頼りにすると崖を滑り落ちる羽目になります。
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真面目な話、どんな木も岩も大きかろうが小さかろうがそれも信用できません。今掴んでいる枝や今足を乗せている岩が崩れたらどうするか次の一手先、二手先を考えて進まないと痛い目に遭います。経験者が言うんですから間違いないです。
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この狭い支流の先に滝に続く本流が接続されています。
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右手に見えるのが上段の滝の最下段です。最下段から川が形成され中段の滝に注ぎます。
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中段の滝に続く川の流れです。
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大きめの岩が点在しているので、川の左岸、右岸の行き来はしやすいのが特徴です。
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中段の滝の上側です。今から滝壺側にロープを使って降りて行きます。
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生木の根っこにロープを巻き付け滝壺側に降りてゆきます。
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数日来の雨の為か、足場が脆くなっており斜面を滑り落ちてしまいました。両手の平はズル剥けになり滑落する途中、両腕や腰などをしこたま打ち付けてしまいました。
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滑落した結果、残念な泥だらけの衣服ともっと残念な還暦前のビール腹。
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皮がズル剥けた可哀そうな私の左手。
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右利きなのに左手よりも被害の軽い右手。
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上段の滝を中段の滝を見る前に撮っておいて正解でした。しかし、まさか斜面を滑落するとは思いませんでした。
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上段の滝は、滝の周辺にスペースが無く全貌を捉えることが難しいです。
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上段の滝は、川からはぞの最下部が見え更に申し訳程度に上方に上側の一部が確認できるがうまい具合に全貌を写すことは叶わなかった。
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滑落後に、滝壺側から眺めた中段の滝の全貌。
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中段の滝は糸を引いたように壁面から流れ出ていてシンプルで美しい滝だと思います。
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ロープを伝って上側に上がろうにも足場がない上に両手の傷のせいでロープを握ることにも支障をきたす今。別ルートは無いかと散策すると以外にあっさりと道は開けた。
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どう考えても人工物としか思えない丸太が埋めて有り、その下方には落ち葉に埋もれた道らしきものが目に入った。
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角度は急なれど10分もかからないくらいで降り立った場所は、下段の滝のすぐ右側。
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手前に見えるトラロープはあまりに細く信用できなかったので降りる時には使いませんでした。
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また最初のルートで中段の滝の上側まで行き自分のロープを回収し帰路につきました。
帰宅後は、家族には川で滑ったとしか言っておりません。
嘘はついていませんし、心配させたくは無いので。
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