多摩川サイクリングロードリハビリ行

2021/05/29 - 2021/05/30

昨年2月に父が急逝した。77歳といささか早すぎる死ではあったが、まだ新型コロナが国内で流行り始めた時期であったため、葬儀など通常通りに行うことができたのがせめてもの幸いであった。
そうした忙しさとコロナの問題、さらに仕事の内容が大きく変わったことも加わり、この1年ほどはほとんど旅らしい旅はできなかった。実は長野、千葉と自転車で行ってはいるのだが、ヨソ者お断りの雰囲気が強くあまり居心地のいい旅でもなかった。

さて、GWもほとんど仕事で、その後やっと一息ついたので、温泉にでも行くことにした。一人旅ならリスクも小さいだろうが、公共交通機関を使わなければならないのはなんとなく気が引ける。といって、近場ではお酒の提供がなく、せっかくの夕飯も寂しい。そう思っていたら、宿泊場所で夕飯を取れば、酒類の提供をしてくれるところも多いということを知った。
最近は完全に運動不足なので、まずはリハビリを兼ねて、多摩川サイクリングロード片道50キロを走り、終点からほど近い青梅で一泊して帰ってくることにした。

エリア 青梅(東京)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 2.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

数年ぶりに走った多摩サイはかなり整備が進んで走りやすくなっていた。ただ、上流部の狭い部分はあまり改善されておらず、併走などマナーの悪い人がいるとイライラするのは相変わらず。
終点の羽村取水所園地休憩所から今回の宿「かんぽの宿　青梅」は7キロほど。
かんぽの宿に隣接する「青梅市郷土博物館」に行くつもりだったが、臨時休館。HPには明記されていないようだったが…。仕方ないので早々と宿に入った。
建物は昨年リフォームされたようでかなりきれい。温泉もちゃんとあってよかった。
唯一の難点は食事。味はまずまずだが、ホールスタッフが人数ばかりいるだけで飲み物の注文など通りにくいし、おそい。締めのご飯を頼んでも出てこず、改めて頼んでやっと来たが、そこから2度もラストオーダーですが、と言ってきた。
で、結局デザートは出ず。
朝食はまともだった。

朝、青梅市郷土博物館のある釜の淵公園を散歩。
これは博物館に隣接する「旧宮崎家住宅」

よく見ると右の方に白い謎の物体が。

ズームしてみたがいまいちよく分からなかった。

板垣退助の像。
案内はなく、入り口にあたる駐車場も閉鎖中だった。

青梅市立美術館に行くために、釜の淵公園内を自転車を押していく。
橋を渡った反対側にある、「若鮎の像」
相変わらず、すっぽんぽんの女性の像。

特別展「明治水彩の隠れた巨匠－五百城文哉（いおきぶんさい）作品展」は今日までだった。
聞き慣れない名前だと思うが、牧野富太郎と植物採集をし、高山植物の精緻な水彩画を残した人だ。
植物の絵は当然よかったが、寺社の精密な表現とそこに添えられるデフォルメされた人々の描写もよかった。

昨年できた「吉川英治記念館」にも行ってみた。

文学者なので取り立ててどうということはなかったが、吉川英治の写真はどれも非常にいい笑顔のものばかり。そればかりか夫人も娘さんもいい笑顔の写真ばかりだった。フォトジェニック家族というのはうらやましい。

他の博物館なども行きたかったが、軒並み休館。
また改めてこよう。
ちょっとしたサイクリングのつもりだったが、思った以上に体力が落ちていてかなりこたえた。