滝メグラーが行く１７６　布引の滝　三重県津市白山町

2013/12/21 - 2013/12/21

１２月下旬の金曜日に三重県津市で忘年会がありました。当然その日は津で宿泊するわけですが、翌日の土曜日はただ帰るだけです。それではもったいないので三重県で滝めぐりをすることにしました。いくつかの候補の中から選んだのが、津市（旧白山町）にある布引の滝です。一級河川の雲出（くもず）川支流の垣内（かいと）川のさらに支流の滝谷川に懸かる滝で、上流から霧生（きりゅう）滝、飛龍滝、大日滝の３つの滝の総称です。総落差は５０メートルとも６０メートルとも言われています。

不動滝滝見難易度：２、大日滝滝見難易度：３、飛龍滝滝見難易度：３、霧生滝滝見難易度：３、滝見台まで：３
参考　滝見難易度０：道路から見える、１：片道徒歩５分以内、２：片道徒歩１５分以内、３：片道徒歩３０分以内、４：片道徒歩１時間以内、５：片道徒歩２時間以内、６：片道徒歩２時間以上もしくは２時間以内でも特別な装備が必要な場合など。私の旅行記ではほとんど出現することはないと思われる。
注意　滝見難易度はあくまで私の主観によるものであり、また季節や天候により難易度が上がる場合もあります。私の旅行記を参考にされて、「違うかったやんけ」とおっしゃられても責任は負えませんのでご了承ください。また、難易度が高い場合はできる限り単独行は避けるようお願いします。

エリア 白山・榊原温泉(三重)

• 旅行の満足度: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩

リベラルパーク青山に駐車しました。実は間違っていたのですが、怪我の功名となります。実は布引の滝へ行くには「メモリアルパーク青山」という墓地を目指し、そこから未舗装の林道へ入っていくという行き方が紹介されていることが多く、私もそのつもりだったのですが、なぜか何となく似た名の「リベラルパーク青山」に来てしまいました。間違ったところに来たらしいという自覚はありました。一旦車を施設内に入れ、記憶が定かではないのですがおそらく施設にあった案内図か何かを見てここからも布引の滝に行けると判断したのだと思います。未舗装の林道を延々と走らせるくらいなら、３０分歩く方がましと考える性ですから。何が怪我の功名かというと、布引の滝の滝見を終えて戻ってきてから、岩粉の滝にも行くことができたからです。「メモリアルパーク青山」の方へ行っていたら、おそらくは行かなかったはずです。ちなみに、リベラルパーク青山はキャンプ場などがあり施設でしたが、残念ながらすでに閉鎖されています。

リベラルパーク青山 公園・植物園

リベラルパーク青山を出てすぐにこの行先標識がありました。布引の滝まで１キロほど。楽勝じゃん。

リベラルパーク青山 公園・植物園

数分歩くと近鉄大阪線高架の下をくぐります。

そこから５分ほどでこの案内図があります。真新しいものです。そういえば行先標識も真新しかった。

案内図のあるところが布引の滝への遊歩道の入り口ですが、ショックなことにこんな注意が。滝めぐりをしているとよくあることです。ここはいけないことだとは思いつつ強行突破しました。もちろん自己責任です。

２分ほどで二段で落ちる滝がありました。はじめ無名滝だと思っていましたが、調べたところ不動滝であることがわかりました。

上の段は５メートル、下の段は４メートルの高さです。

遊歩道を進むと一度道路を横切ります。その道路の延長線上には両方向ともトンネルがありました。いずれも立入禁止の札が掛けられていました。はい、さすがに不気味過ぎるので入ろうとは思いません。この道路は廃線となった旧近鉄大阪線跡です。西側にあるのが滝谷トンネル跡です。

東側の溝口トンネル跡です。

遊歩道は続きます。ここまでは問題ありませんでした。

廃線跡から４分ほど歩くと橋が流出した場所がありました。

橋の流出地点から数分で布引の滝最下段の大日滝に到達。橋の流出はありましたが、水量も多くなく、問題なく来ることができました。大日滝は二段の滝で、高さは上段が３メートル、下段が７メートルです。この写真で上方斜めに細く流れ落ちているのは大日滝ではなく、大日滝の上にある飛龍滝の下の部分です。

滝のそばには大日滝の標識がありました。

高さ７メートルの大日滝の下段。

飛龍滝は大日滝のすぐ上にあります。

飛龍滝の標識。

飛龍滝も二段の滝です。これは下段で高さは１０メートルです。

飛龍滝の上段と下段の間に石碑と滝名標識があります。石碑には「三瀧宣傳者大倉翁碑」と彫られています。

飛龍滝の上段。高さは２０メートルです。飛流滝の全体を写真に収めることのできる場所はありませんでした。

飛龍滝から布引の滝最上段の霧生滝までは少し登ります。

霧生滝の滝名標識。

霧生滝は高さ１０メートル。３つの滝の中で最も美しい姿をしています。

ちょっとした休憩場所がありました。滝の正面に回りたかったのですが、川を渡らなければならないため断念しました。

霧生滝からは布引の滝の滝見台が見えます。これからそちらに向かいます。ちょっと登りです。気合を入れましょう。

大日滝まで下りてその少し先に滝見台への遊歩道の分岐があります。霧生滝から１０数分で滝見台に到達です。滝見台から見ると布引の滝の全貌がわかりました。

３つの滝の位置関係はこの写真の通りです。このあとリベラルパーク青山に戻りました。約２０分ほどでした。